【 2012年11月】

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巨樹・古樹・老樹 その11 高野山奥の院参道の特別母樹林661の三本杉


 和歌山県の北部、紀泉山脈(きせんさんみゃく)中央構造線(ちゅうおうこうぞうせん)で区切られた紀伊山地(きいさんち)の一番北にあるのが高野山(こうやさん)

 1200年以上前に弘法大師(こうぼうだいし)空海(くうかい)がひらいた真言密教(しんごんみっきょう)仏教の聖地です。



高野山金剛峯寺の根本大塔
高野山金剛峯寺の根本大塔




 明治時時代の激しい改革の結果多くが失われてしまいましたが、古いお寺や神社の周りでは、今でも昔の森が残されていることがあります。

 もちろん高野山もそうで、特に奥の院参道周辺には古くて大きな杉が何本も生えています。
 さすがに屋久島にはかないませんが樹齢数百歳の杉が何本もあり、古樹・巨樹・老樹の宝庫でもあります。

 ただ残念なことに個性的な名前が付けられているものはないようです。

 確かに高野山奥の院へ杉を見に来る人は少数派。
 多くの人は歴史上の人物の墓碑を見に来ているのでしょう。



高野山奥の院参道付近
高野山奥の院参道付近




 樹齢千歳を超えないと認められない屋久島杉ほどの太い幹周りの老木は見当たらないものの、天をつくような巨樹は何本もあります。

 そんな中の一つが、奥の院近くにある三本が根元で一つになった杉です。

 奥の院の大きな杉には管理のためか小さな標識がついているものがります。

 その杉の標識には「特別母樹林661」とあります。

 ということで勝手に「特別母樹林661の三本杉」と命名しました。



特別母樹

 樹木を増やすための種をとったり穂をとったりするために適した木として農林水産大臣が指定した木のこと。




高野山の特別母樹林661の三本杉(2012年5月)
高野山の特別母樹林661の三本杉(2012年5月)




 杉はほかに杉とくっつきやすいのか、それとも根元からいくつも芽を出しやすいのか、このように数本の杉が根元で一つになっているものはよく見かけます。

 といってもそれは高野山や金剛山山頂付近のような伐採が禁じられた神域・聖域などで、植林されている林業地帯の杉ではそのようなものは見かけません、

 これはひとつの杉が根元で別の芽を出したのではなく、2つの杉の木がひとつになったのかもしれません。




大きな地図で見る
高野山奥の院参道の特別母樹林661の三本杉のおおよその位置




 ということは、この特別母樹林661の三本杉は三本の杉がひとつになったものということになります。

 奥の院参道の杉は植えられたものもあると聞きます。

 しかし大きな切り株の上などに小さな杉が芽を出しているところもあります。

 お墓もあり多くの人が訪れるところですので、杉が自由に育つことはできないでしょう。
 育てる杉の選定の基準はわかりませんが、高野山が続く限りはこの巨樹の森は続いていくにちがいありません。



巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体等が「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木




■外部リンク■
高野山真言宗 総本山金剛峯寺
高野山宿坊組合・高野山観光協会ホームページ
悠誘高野山へようこそ
南海高野ほっと・ねっと お山の魅力まるわかりガイド 南海電鉄
南海電鉄


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今年の錦織公園の紅葉スポットへ『紅葉ハンドブック』といっしょに!


 いよいよ紅葉シーズンもピークという時期に大阪の富田林(とんだばやし)市の錦織(にしこおり)公園へ行って来ました。

 錦織公園は南河内(かわち)地方の里山を中心に遊具や遊歩道などが整備された大阪府の公園です。

 というわけで、昔の河内地方の自然が残ったところと、いろいろと草木が植えられたところにわかれます。

 さあ、どんな紅葉(こうよう)があるでしょうか。

 文一総合出版の『紅葉ハンドブック』片手に行ってみました。



大きな地図で見る
錦織公園の地図


 錦織公園には数カ所の出入り口があります。

 その中で駐車場があるのが3箇所。
 一つは公園とは関係ない個人経営の駐車場。
 もう一つの北野駐車場は臨時駐車場。

 南の駐車場は毎日開いている上に近くに公園事務所があるので、南入口が錦織公園のメインゲートになるでしょう。

 ということで、出会った紅葉(こうよう)黄葉(おうよう)褐葉(かつよう)を南入口から順に並べてみました。



石水苑

 まずは石水苑。

 休憩スペースや自販機にトイレがあるパークセンターの裏側にある「庭」。

 石や緑の松などと並べて、絵のようになっています。


石水苑の紅葉
石水苑の紅葉



 石水苑の後ろでは数本のモミジがあります。



ロックガーデン

 そして隣の公園事務所前のロックガーデンでは、ドウダンツツジ(満天星)が真っ赤になっていました。


真っ赤なドウダンツツジ
真っ赤なドウダンツツジ




梅の里

 ロックガーデンの間を通り過ぎ、臨時駐車場の向かい側が梅の里。
 すり鉢状のところにいろいろな梅が植えられています。

 その梅林を見下ろすようなった丘の上。

 大きな木が何本も黄葉しています。

 おそらくエノキ(榎)でしょう。


梅の里頂上の黄葉
梅の里頂上の黄葉
エノキ?の葉
エノキ?の葉

 楕円形で荒くてはっきりとした葉脈はエノキの特徴。
エノキ?の樹皮
エノキ?の樹皮

 ブナを思わせるツルッとした樹皮もエノキの特徴。



奥の池

 梅の里から臨時駐車場の方に戻って南入口に向かって右の道をしばらく行くと右手に大きな池があります。
 それが奥の池。よくカモが浮かんでいます。

 対岸に数カ所紅葉が見えます。
 ハゼノキ(黄櫨)でしょう。

 晴れの日には池に紅葉が写ってきれい、かもしれません。


奥の池と小さく見える展望台
奥の池と小さく見える展望台
※画像スライドできます ⇒⇒

奥の池の紅葉
奥の池の紅葉

多分ハゼノキ
多分ハゼノキ

 1本の葉柄(ようへい)に小さい葉がいっぱい付くのがハゼノキの特徴です。
 また真っ赤に紅葉します。



やんちゃの里

 奥の池からさらに進んで階段を登り、舗装された尾根を越えると、そこは遊具がいっぱいそろったやんちゃの里。
 土日休日には子供でいっぱいになります。

 その北側、寺池台出入口のほうにはいろいろな落葉樹が植えられています。


 まずはモミジバフウ(紅葉葉楓)

大分葉が落ちたモミジバフウ
大分葉が落ちたモミジバフウ
モミジバフウの落ち葉
モミジバフウの落ち葉

 まるで巨大なカエデみたいな葉ですが、カエデ科ではなくフウ科。ちがう植物です。
 葉もふちのギザギザ(鋸歯(きょし))もなく直線的な形です。
 カエデの仲間は鋸歯があって形も曲線的です。

 次はメタセコイア

きれいに褐葉しているメタセコイア
きれいに褐葉しているメタセコイア
メタセコイアの葉
メタセコイアの葉

 ここのはまだまだ小さいですが、きれいに褐葉(かつよう)していました。
 よくにてあちこちにある樹木にラクウショウがありますが、葉が対生(たいせい)(向い合ってつく)になっていることがメタセコイアの特徴です。
 ラクウショウは互生(ごせい)(互い違いにつく)です。

 そしてナンキンハゼ(南京黄櫨)

まだ紅葉しきっていないナンキンハゼ
まだ紅葉しきっていないナンキンハゼ
白い実がなるナンキンハゼ
白い実がなるナンキンハゼ

 やんちゃの里の隅っこでひっそり紅葉していました。



じゅんさい池

 やんちゃの里から河内の里を抜けて一の谷芝生広場の東にあるのがじゅんさい池。

 池の周りにヤマモミジ(山紅葉)が植えられています。


じゅんさい池のヤマモミジ
じゅんさい池のヤマモミジ




水辺の里

 じゅんさい池から尾根道に上がり、五ツ辻から赤松の尾根道にはいって途中で降りると南浦谷池があります。

 ここも奥の池のように池越しに真っ赤な紅葉を見ることができます。
 奥の池よりも小さいので、逆さ紅葉もよく見えます。

南浦谷池の逆さ紅葉
南浦谷池の逆さ紅葉



 そして南浦谷池がある水辺の里にも落葉樹が植えられています。


葉が大分落ちたモミジバフウ
葉が大分落ちたモミジバフウ
モミジバフウの葉
モミジバフウの葉

 目立つのは真ん中辺りにあるモミジバフウ(紅葉葉楓)
 でもこちらも半分くらいは葉が落ちていました。

黄色とオレンジ色のトウカエデ
黄色とオレンジ色のトウカエデ
トウカエデの葉
トウカエデの葉

 見頃だったのは南浦谷池の逆さ紅葉とトウカエデ(唐楓)

 3つに分かれて左右の葉脈が前へ伸びるのがトウカエデ。



峠のつり橋

峠のつり橋の近くのクヌギ
峠のつり橋の近くのクヌギ

 クヌギ(櫟)は公園の所々にありますが、ここのクヌギは大きさも揃ってきれいに黄葉していました。




 ここから水辺の里に戻ればすぐ北入口ですが、南入口までは2キロ近く。歩けば30分ほど。

 錦織公園を探索するときには、時間に余裕を持ちましょう。

 そして駐車場は夏冬問わず午後5時には締まりますので、ご注意ください。



■外部リンク■
大阪府営 錦織公園

紅葉情報 - ウェザーニュース
紅葉情報 - 日本気象協会 tenki.jp
紅葉とれたて便2012 - 全国の紅葉・もみじ狩り情報:るるぶ.com
京都・滋賀の紅葉情報 2012:京都新聞


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今回の紅葉の種類を調べるときに使用しました。
落ち葉インデックスで探しやすい紅葉検索の基本。

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どんぐりハンドブック

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八田 洋章 監修
税込価格:1,260円
出版:文一総合出版

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実は日本の「指輪物語」かもしれない?異形の者達の大合戦!『鴨川ホルモー』


 まだそれほど作品を書いていないというのに、次々と映画化やテレビドラマ化される人気作家。

 万城目(まきめ)(まなぶ)さん。

 その作家デビュー作が『鴨川ホルモー』。



 「鴨川(かもがわ)」はもちろん京都盆地の東側を流れる川のこと。千葉県ではありませんので、宇宙船の大艦隊やにょろっとした巨大ロボットも出て来ません。
 しかしどう考えても京都らしくない「ホルモー」とは一体何でしょうか。

 それは、京都で千年間も続いている(と言われているが定かではない)謎の競技。

 しかし京都で生まれ育った人でも名前を聞いたことはないはずです。

 なぜなら密かに行われているから。


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 京都の御所を中心に、東西南北にある大学がそれぞれ戦って毎年勝者を決めるのがホルモー。

 その大学は、北の京都産業大学(京産大)、南の龍谷(りゅうこく)大学(龍大)、西の立命館(りつめいかん)大学(立命)、そして東の京都大学(京大)。

 もちろんいくら歴史が古い京都でもこれらの大学ができて200年もたっていません。
 それ以前のホルモーがどうだったのかは、わかりません。




より大きな地図で 地図 を表示
京都御所と
『鴨川ホルモー』関連大学の位置

 このように「ホルモー」についてわかっているのは現在のことばかり。歴史をさかのぼってもせいぜい経験者が生きているここ数十年くらいの間だけ。

 なんかいい加減な設定にも思えますが、民俗学の世界ではわからないものだらけです。

 日本中にある祭りでも、その由来がはっきりとわかるようなものは、近年始まったものくらいでしょう。

 ほとんどの祭りは由来について曖昧(あいまい)な答えしか帰ってこないはずです。

 実は「昔のことはわからない奇妙な慣習」のほうがリアリティがあったりします。


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 その「ホルモー」をこのブログで扱うというからには、もちろんイキモノが登場します。

 それは「オニ」。

 「オニ」というのは虎の革のパンツをはいて2月に豆をぶつけられる赤い人や青い人ではなく、この物語の主人公の呼び方で、ホルモーのマニュアルの類などには「鬼」や「式神(しきがみ)」と書かれているそうです。



 ここまで書けば「オニ」がどういうものであるかイメージできる人も少なくないでしょう。

 想像のとおり、「オニ」はこの世の存在ではなく、「ホルモー」競技者に使われる妖怪のようなものです。

 ボロ布をまとった人形の姿は、絵に書かれる鬼と似ています。

 ただ違っているのは身長が30センチくらいしないこと。
 そしてとがった耳はあるものの目も鼻も口も無く、頭が茶巾絞りのようになっていること。



 この「茶巾絞(ちゃきんしぼ)り」というのは京都の和菓子なのですが、形を例えるなら。
 広げたハンカチの中に丸めたハンカチを入れて、ハンカチの四隅をつまんで真ん中に集めたような形?

 中華料理屋で食べる中華まんのように、真ん中がつまんで盛り上がっているような形、でしょうか。

 そして角もありませんので、普通にイメージする「鬼」とはちょっとちがうようです。



 ホルモー競技そのものは、至ってシンプル。
 1チーム10人がそれぞれ100匹のオニを単純な「オニ語」で命令して動かし。戦って相手のオニを全滅させるか降参させるだけ。
 オニはただ棍棒(こんぼう)などで打ちあうだけで、これもまたシンプル。

 チームを組んで戦うオンラインゲームのようなものです。

 ただ、リアルな世界、それも京都の町中で行うというのが、とてつもない大きなちがいです。

 しかし先祖代々住んでいても誰も知らない謎の競技、しかも式神らしく普通の人には全く見えないオニ。
 偶然ホルモーを見た人も、それが壮絶な戦いだということに気づかないでしょう。


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 10人がそれぞれ100匹のオニを使います。
 それが2チームの対戦です。
 つまり、合計2000匹のオニが古典的肉弾戦を行うのです。

 数多くの有名監督が映像化を目指したものの、異形(いぎょう)の者達の大合戦を再現することができず、CG全盛の時代が来るのを待たなければならなかったJ・R・R・トールキンさんのファンタジー小説『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』と同じ世界が繰り広げられるのです。

 それも京都の町中で。


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 読み進んでいっても、どうしてそんな奇妙な競技が人知れず京都で行われているのかまったくわかりません。

 しかしじっくり読んでいるとその理由が伺える台詞や場面がところどころにあります。
 それを明かしてしまうと面白さが半減してしまいますので実際に『鴨川ホルモー』を読んでください。



 さて。

 物語が進んでいくと「ホルモー」に秘められた恐るべき事実が明かされます。

 それだけでなく、千年前の京都で行われたある二人の男の戦いの真実も、明かされる……かもしれません。

 平安時代の京都で式神を操った陰陽師(おんみょうじ)安倍晴明(あべのせいめい)ファンにとっても、刮目する一冊、かもしれません。

 そして、京都に行くたびに奇妙な行動をしている大学生の一団と、空をつんざく奇妙な叫び声を探すことになるかもしれません。


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 この『鴨川ホルモー』に収まらなかったと思われる話を集めた『ホルモー六景』も出版されています。
 こちらも一緒に読めばどうして同志社(どうししゃ)大学が無いのかなどいくつかの謎が解けるかもわかりません。

 また映画化もされていますが、「ロード・オブ・ザ・リング」ほどの予算がなかったようで、少し残念な出来になっています。

 とはいえ、映画ではホルモーでオニを操るために特定のポーズが必要という設定が追加され、それはなかなかの見ものです。

 千年前の晴明もそうやっていたと想像するとモえる人も少なくないかもしれません?



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アジア版ティラノサウルスのタルボサウルスが吠える?「発掘! モンゴル恐竜化石展」〈大阪市立自然史博物館〉


 2012年11月23日からはじまる大阪市立自然史博物館の特別展「発掘! モンゴル恐竜化石展」~ゴビ砂漠の恐竜化石はなぜ古生物学者を惹きつけてやまないのか?~。

 その内覧会にブロガー招待で参加しました。



長居公園南西入り口の特別展の看板
長居公園南西入り口の特別展の看板




 今回の特別展はゴビ砂漠、つまりモンゴル国で発掘された恐竜を中心とした化石が展示されています。

 モンゴルは有名な恐竜化石産地の一つです。

 そのモンゴルと日本の共同調査20年の成果がギュっと詰められているようです。



 この「モンゴル恐竜展」を一言で無理やり表してみると。

 「タルボサウルス!」

 タルボサウルスはティラノサウルス科の恐竜です。

 ティラノサウルス科は、もちろん「T.rex」こと中生代白亜紀末期の北アメリカにいたティラノサウルスが属している科です。

 つまり、簡単に言うとアジアのティラノサウルスです。
 専門家に怒られるかもしれませんが。



乱杭歯を剥きだして吠えている?タルボサウルス「発掘! モンゴル恐竜化石展」〈大阪市立自然史博物館〉
乱杭歯を剥きだして吠えている?タルボサウルス
「発掘! モンゴル恐竜化石展」〈大阪市立自然史博物館〉




 タルボサウルスは中生代白亜紀後期、つまりティラノサウルスとほぼ同じ時代の東アジアにいた肉食恐竜。
 大きさも12メートルとティラノサウルスと変わらない大きさです。

 見た目もそっくりで、専門家でなければ同じ恐竜に見えるかもしれません。

 「両雄並び立たず」の言葉通り、同じ場所に同じものを食べて同じ生活を行う生き物は1種しか生きられないというルールがあります。

 タルボサウルスとティラノサウルスは今と同じように海で隔てられたアジアと北アメリカに住み分け、それぞれの場所で最大級の肉食恐竜となったのでしょう。



下に置かれたタルボサウルス頭「発掘! モンゴル恐竜化石展」〈大阪市立自然史博物館〉
下に置かれたタルボサウルス頭
「発掘! モンゴル恐竜化石展」〈大阪市立自然史博物館〉




 今回も恐竜・古生物復元模型作家の徳川広和さんの話を聞くことができました。
 「発掘! モンゴル恐竜化石展」オリジナルのタルボサウルス・フィギュアをデザインされた方です。

 徳川さんはからは今回の恐竜展のすごいところを色々と教えてもらいました。

 たとえば百数十点もの展示があるなか、レプリカが13点しかないということ。
 これは恐竜展としてはものすごく少なく、つまり本物の化石ばかり展示されているわけです。

 さらに(しゅ)の基本的な標本となる「タイプ標本」が10点以上。
 これもふつうにはないこと。

 そういうことも含めて展示されているものの質の高さも並大抵ではないそうです。

 実はわからないところでそんなすご展示だったのです!


徳川広和さんのブログ
:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>




 もちろん展示されているのはタルボサウルスだけではありません。

 ほんの一部を紹介すると。


プロトケラトプスとヴェロキラプトルの格闘化石
プロトケラトプスとヴェロキラプトルの
格闘化石
サウロロフス
サウロロフス
サイカニア
サイカニア
プロトケラトプス成体
プロトケラトプス成体


 残りはまた別の記事に。



 「発掘! モンゴル恐竜化石展」はなんと2013年6月2日まで半年以上続きます。

 しかしまだまだとのんびりしているといつの間にか終わってしまって……
 なんてことになってしまうかもしれません。

 気になる人は、さあ、長居公園へ急げ!



■外部リンク■
特別展 発掘!モンゴル恐竜化石展|大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>


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       〔恐竜〕 〔大阪市立自然史博物館〕


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今年の金剛山の紅葉というか黄葉いっぱい!


 先週の休みに金剛山(こんごうざん)へ行って来ました。

 去年は時期を逃してまったく見ることができなかったモミジ谷紅葉(こうよう)です。

 「モミジ谷」といいつつ、多いのはブナ。

 近畿ではブナは標高が高いところにしか生えないだけでなく、カエデなどよりも葉が落ちるのが早いので、平地では紅葉の見頃はまだまだ先、とのんびりしていると見逃してしまいます。

 実は今年も金剛山のブナの見頃は一週間前。
 ちょっとタイミングを逃したかもしれません。




大きな地図で見る
金剛山山頂の北西に広がるモミジ谷付近




 モミジ谷は金剛山の北側、国道旧309号の水越峠(みずこしとうげ)からアプローチします。

 モミジ谷道までは林業作業のトラックも走れるガンドガコバ林道を歩きます。
 ここは金剛山地と紀泉(きせん)山脈の尾根をつなぐダイヤモンド・トレールにもなっている道です。

 途中ふり返ると、金剛山の南にある大和葛城山(やまとかつらぎさん)の一部が紅葉していました。



紅葉している大和葛城山
紅葉している大和葛城山




 そして曲がり角をすぎて大和葛城山が見えなくなると、今度は金剛山が見えてきます。
 大阪側は山深くなっている金剛山の登山口で山頂付近が見える数少ないルートがこのガンドがコバ林道です。

 北側の尾根が紅葉や黄葉(おうよう)しています。
 多分、モミジ谷のあたりでしょう。

 黄色というとブナの色。
 今年はなんとか間に合ったようです。



黄葉している金剛山山頂付近
黄葉している金剛山山頂付近




 すぐに山頂は手前の尾根に隠れて見えなくなります。
 もう山頂を見ることはできません。

 モミジ谷道は狭い谷を山頂直下まで登っていく道です。

 と書くと沢登のようですが、道は基本的に水の流れていないところ。
 ただし、何度も川を渡ります。

 六甲山の西に何度も川を渡る道があり、「トエンティクロス」と呼ばれていますが、するとモミジ谷は「フォーティクロス」といった感じです。



晴天でも薄暗いモミジ谷道
晴天でも薄暗いモミジ谷道




 モミジ谷の上流側は自然林が多く残るところです。

 山頂に近づくに連れて足元には落ち葉が増えていきます。
 すごい量です。

 ちょっと嫌な予感がしましたが……

 果たして。
 立ち止まって見上げると、きれいに、葉が、落ちてました。

 ブナの黄葉はもう終わっていました。
 ほぼ完全に。



葉を落としたブナ林の向こうに見える黄色く色づいた木々
葉を落としたブナ林の向こうに見える黄色く色づいた木々




 しかし、まだモミジの仲間は残っていて、ところどころ木々の間から紅葉や黄葉した木が見えます。

 ブナの葉が落ちたのでモミジの紅葉がよく見えるようなっていたのです。

 これは怪我の功名?



葉を落とした木々の間から見える黄色いモミジ
葉を落とした木々の間から見える黄色いモミジ





 所々にあるモミジを見ることはできましたがブナの黄葉が見れなくて残念でした。

 ということで、ブナ林が広がる千早本道へも行ってみることにしました。

 といっても車は水越峠側に置いているのでブナ林が広がる八合目まで。
 もちろん、杉林の中をまっすぐ行く道ではなく、ブナ林の中を通る道です。

 すると。



千早本道八合目と九合目の間のモミジ
千早本道八合目と九合目の間のモミジ




 あちこちでモミジの大木が紅葉していまいた。

 そして。



千早本道八合目と九合目の間でかろうじて黄葉していたしていたブナ
千早本道八合目と九合目の間でかろうじて黄葉していたしていたブナ




 まだ黄葉しているブナがありました。

 本命のモミジ谷ではちょっと時期を逃した感じですが、千早本道は意外な紅葉ポイントだったことを発見しました。



■参考外部リンク■
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)
金剛山を歩く
金剛山愛好会
金剛山 金剛山登山道・金剛山ハイキングコース
金剛山四季と風景の写真


2012全国紅葉最前線|全国旅そうだん
紅葉情報 - ウェザーニュース
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紅葉とれたて便2012 - 全国の紅葉・もみじ狩り情報:るるぶ.com
京都・滋賀の紅葉情報 2012:京都新聞


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植物が薬や毒を生み出す遠い惑星が事件を引き起こす?『樹環惑星』


 『樹環惑星』。
 著者は伊野(いの)隆之(たかゆき)さん。

 たった漢字四文字の単純なタイトルですが、結構濃い内容です。



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 「樹環」というのは作者の造語なのか辞書で見つけることはできません。

 同じ「じゅかん」と発音する「樹冠」は木の地上にある部分のことで、簡単に言うと、葉が茂って木を形作っている部分です。

 それが林や森のように木がいくつも集まった状態では「林冠(りんかん)」と呼ばれます。

 木と空の境目で、様々な生物の生活の場となっている部分でもあります。

 「環」という漢字には「取り囲む」と言う意味がありますから、作品のテーマになっている「樹冠」が占める場所を強調しているのかもしれません。



 「惑星」がつくタイトルからもわかるようにSFです。

 物語の舞台となるのは森林に覆われた惑星オパリア。
 しかし地球とは違う進化を遂げた樹木たちは、人間にとって毒になる成分を作り出します。

 そのため、この惑星に入植した人々は、樹林帯よりも遥か上にある高地にしか居住していません。



 主人公はこの惑星の樹木の研究者シギーラ。
 宇宙で深刻化する麻薬の出処を探るために派遣されます。

 麻薬の成分がこの惑星の樹木の樹冠部分で作り出される物質の可能性があったのです。

 しかしその森林部分は木々がつくりだした有害な物質があり、足を踏み入れたことがある者も一握り。
 その一人がシギーラだったのです。



 植物が人間にとって薬や毒になる成分を作り出すのは昔から知られています。

 日本の漢方薬のように、現代的な薬が作り出されれてもまだ使われているものもあります。

 薬は量が多ければ毒になるものも少なくありません。
 つまり薬は毒と紙一重。

 ということは、植物は動物から身を守るために毒を作っているつもりが人間に薬として利用されているだけかもしれません。

 オパリアの植物が作り出す毒も、量が少なければ薬になるかもしない。
 それがこの惑星を大きく左右していたのです。



 色々な要素が盛り込まれたこの物語は、あとがきにあるように「行政SF」としての性質が色濃い作品となっています。

 そのため林冠をはじめとして、この惑星の生態系に関する描写はかなり押さえ気味。

 フォワード氏の『中性子星』までとは言いませんが、もう少しこの惑星の生物の様子が描かれてもわるくなかったと思います。
 少なくとも、樹冠での生き物たちの生活の様子などはもっとあってほしかったと思います。



 このようにリアルな設定のSFとしての設定だけでなく、星と星の政治的駆け引きや、犯人捜査、ほかに高空からのダイビングなど盛りだくさんの作品になっています。



■外部リンク■
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初冬の高野山の紅葉いろいろ


 紅葉が見頃と聞いて11月初旬の高野山に行って来ました。


 高野山上には紅葉のきれいなところが多く、土曜日ということもあり多くの車や観光バスが中の橋の駐車場に集まっていました。

 残念ながらこの日は曇り。
 時々晴れるという(自分にとって最も都合のいい)予報を信じていたのですが……

 ということで、今回はおそらくあまり紹介されないにちがいない高野山の紅葉を見てきました。



ケーブルからも見える紅葉谷

極楽橋駅と紅葉谷
極楽橋駅と紅葉谷

復元不動坂から見た高野山の向かいにある紅葉谷
復元不動坂から見た高野山の向かいにある紅葉谷

 紅葉谷(もみじだに)紅葉(こうよう)極楽橋(ごくらくばし)からのケーブルカー車内からも見えますが、もっといいのは極楽橋から女人堂(にょにんどう)に通じる不動坂。

 この日は、今年の3月に復活した復元不動坂を登りましたので、杉林にはばまれビューポイントは少なくちょっとがっかり。





女人堂近くの曲がり角紅葉ポイント

女人堂近くの曲がり角紅葉ポイント
コハウチワカエデ?
葉は8~10に分かれ丸く広がり、葉脈(ようみゃく)もはっきりして、葉柄(ようへい)も長く、色も黄色から赤までグラデーションになっちるので「コハウチワカエデ(小葉団扇楓/カエデ科)」でしょうか。

 不動坂の終盤、高野山駅からのバスが通る道の直前にある紅葉ポイント。
 ここは極楽橋駅から1時間歩かなくても女人堂から10分ほどで歩いていけます。

 この「不動坂」という道は、いろいろな坂が合わさった道ですので、それぞれの場所で呼び方を替えなければならないと思います。
 しかし「不動坂」が全体の通称として使われているようですので、「不動坂」としました。





弁天岳の大門側の紅葉

弁天岳の大門側の紅葉
弁天岳の大門側の紅葉
葉は7つに分かれ、鋸歯(きょし)(葉の縁のギザギザ)が先の方しか目立たなく、色も木によって黄色から赤まであるので「オオモミジ(大紅葉/カエデ科)」でしょうか。

 女人堂と大門の間にある弁天岳。
 その大門側の道は常緑針葉樹が多い高野山の山で紅葉する木が多いところです。

 特にここは道端の広場に紅葉した落ち葉が積もった見所の一つです。




まるで森林限界を超えた木のように地面に張り付く紅葉

まるで森林限界を超えた木のように地面に張り付く紅葉
まるで森林限界を超えた木のように地面に張り付く紅葉
まるで森林限界を超えた木のように草のように地面の上を広がっています。
葉の形などからツツジ科でしょうか。

 女人堂からはじまり高野山周辺の山を巡る道を「女人道(にょにんみち)」として整備されています。
 その南側の相ノ浦口(あいのうらぐち)までの急な上り坂の途中で地面にへばりつくように伸びている木。




女人道南ピークから見える山々の紅葉

女人道南ピークから見える山々の紅葉

女人道南ピークから見える山々の紅葉

 南側で相ノ浦口と轆轤峠(ろくろとうげ)の間にある最も高く眺望のいいところです。

 ただし眺望が開けているのは南側、高野山寺院群と反対の方になります。

 京都の山などと違い全体が赤や黄色に染まることはありません。
 緑の中、所々が赤や黄色に色づくのもまたいいですね。





 もちろん観光でよく通るところでも多くの紅葉を目にすることができきます。



大門と紅葉

大門と紅葉
オオモミジ?
弁天岳のモミジと同じように葉は7つに分かれ、鋸歯(葉の縁のギザギザ)が先の方しか目立たなく、色も木によって黄色から赤まであるのでこちらも「オオモミジ(大紅葉/カエデ科)」でしょうか。

 高野山の西端、高野山の総門の大きな門。

 ここは初冬には紅葉、晩春には桜の花を門と一緒に見ることができます。




水向地蔵の紅葉

水向地蔵の紅葉
水向地蔵の紅葉
葉は5つに分かれて、半円状に広がっているので「モミジバフウ(紅葉葉楓)」のようですが、葉が対生(ついせい)なのでちがうようです。

 弘法大師(こうぼうだいし)の御廟と俗界を隔てる玉川ほとりの紅葉。
 玉川には魚のアマゴが住んでいて、その姿を見ることができます。




下古沢駅近くの大イチョウ

下古沢駅近くの大イチョウ

 大阪と高野山をむすぶ南海高野線の橋本駅から高野山へ登っていく山岳鉄道部分から見えるる大イチョウ。

 下古沢(しもこさわ)駅の橋本側にあります。





高野山駅のケーブルカーからみた黄昏の紅葉谷

高野山駅のケーブルカーからみた黄昏の紅葉谷

 「秋の日は釣瓶(つるべ)落とし」と言われるように、帰りにはもう薄暗くなっていました。

 高野山駅に停車しているケーブルカーから見えた紅葉谷の紅葉。

 下の極楽橋駅に着く頃にはすっかり暗くなっていました。





■外部リンク■
高野山真言宗 総本山金剛峯寺
高野山宿坊組合・高野山観光協会ホームページ
悠誘高野山へようこそ
南海高野ほっと・ねっと お山の魅力まるわかりガイド 南海電鉄
南海電鉄

高野山まで電車で行くと結構費用がかかります。
そういう時に便利なものがスルッとKANSAI「3dayチケット」。
関西圏の多くの私鉄やバスなどが5000円でおよそ指定期間内の3日間乗り放題。
1日あたり1700円以上かかる場合だとお得です。
ただし、指定された2ヶ月ほどの間に3箇所遠出する場合でなければ損になりますが。
スルッとKANSAI


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落ち葉インデックスで探しやすい!
今回も紅葉の種類を調べるときに使用しました。

紅葉ハンドブック

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出版社:文一総合出版

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巨樹・古樹・老樹 その10 岩湧山のいわわきの道の展望デッキの沢胡桃


 冬になれば遠くからでもよく分かる山頂の岩湧山(いわわきさん)

 それは山頂に広い茅場(かやば)があり、それが枯れて黄色く色づくからです。

 茅場のススキに覆われた山頂とその周りを囲む杉の植林。

 どちらも人の手が入ったものです。



錦織公園展望台から見た冬の岩湧山山頂(2011年4月)
錦織公園展望台から見た冬の岩湧山山頂(2011年4月)




 ところが北側の山腹にある岩湧寺(いわわきじ)のまわりには、大きな木が何本もあります。

 境内にある巨杉は山のお寺らしい雰囲気を醸しています。

 岩湧寺周辺には岩湧山の登山道がいくつかあります。
 その中のいわわきの道にぎょうじゃの道がつながるところに立っているのが、サワグルミ(沢胡桃)。

 名前の通り山の水気の多いところを好む木ですが、名前と違ってクルミではありません。

 サワグルミがあるのは水場のとなり。
 岩湧寺から山頂までの間で唯一昭文社の『山と高原地図49金剛・葛城 紀泉高原』に載っている水場です。



岩湧山のいわわきの道の展望デッキの沢胡桃 2012年6月
岩湧山のいわわきの道の展望デッキの沢胡桃 2012年6月




 名前の通り、沢の近くに立っています。

 サワグルミは樹高が30メートルに達するそうですから、日本の森では高い木になるでしょう。

 このサワグルミも大きな木です。

 ここにはデッキがあって大阪の風景を楽しむことができますし、日があたって水が多いところなのでサワグルミのような高い木があっても野草が咲いています。



岩湧山のいわわきの道の展望デッキとサワグルミ
岩湧山のいわわきの道の展望デッキとサワグルミ





大きな地図で見る
岩湧山のいわわきの道の展望デッキの沢胡桃の位置(緑色の矢印)
※GPSデータをそのまま使用していますので誤差があります。




 水場とデッキとサワグルミの巨樹たち。

 登る人も下る人も一息つける場所です。



巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体等が「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木




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■外部リンク■
河内長野市 岩湧の森 「四季彩館」


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立冬直前晩秋の花の文化園の花と紅葉と


 立冬を迎えた11月。

 毎月第一土日は駐車場無料デーということで、大阪の河内長野市(かわちながのし)の植物園、花の文化園へ行って来ました。



ゲート前から見た11月の花の文化園
ゲート前から見た11月の花の文化園




 花が極端に少なくなる真冬を前に、立冬直前の花の文化園にはまだまだ秋の花が残っていました。

 そのほんの一部です。



青色が綺麗なリンドウ(竜胆)〈ふるさとの花園〉
青色が綺麗なリンドウ(竜胆)〈ふるさとの花園〉

このうようにまとまってリンドウは咲いています
このうようにまとまってリンドウは咲いています




ススキに寄生するナンバンギセル(南蛮煙管)〈装飾花壇と花の工房側〉
ススキに寄生するナンバンギセル(南蛮煙管)〈装飾花壇と花の工房側〉

ここの他に野草園と秋の七草通りにもありますが、野草園はもう終わっていました。




もう咲いているジュウガツザクラ八重(十月桜八重〉〈クレマチスガーデン〉
もう咲いているジュウガツザクラ八重(十月桜八重〉〈クレマチスガーデン〉

春ではなく10月頃に咲くのが名前の由来と言われています。
しかし大阪の平野部では、10月くらいから咲きはじめ、木によっては早咲きの桜が咲く始めるくらいまで続きます。




花がきれいなホテイアオイ(布袋葵)〈ゲートから展望デッキへの階段〉
花がきれいなホテイアオイ(布袋葵)〈ゲートから展望デッキへの階段〉

溜め池や川でよく見かけますが要注意外来生物に指定されています。




冬になっても咲いている「秋の七草通り」の秋の七草たち。

カワラナデシコ(河原撫子)
カワラナデシコ(河原撫子)

日本で「ナデシコ」というと、このカワラナデシコのこと。
チャボオミナエシ(矮鶏女郎花)
チャボオミナエシ(矮鶏女郎花)

中国のオミナエシです。

小さい花のフジバカマ(藤袴)
小さい花のフジバカマ(藤袴)
咲いているフジバカマ
咲いているフジバカマ



 そして園内のあちこちで紅葉が始まっていました。



黄色く黄葉しているカツラ(桂)〈香りの丘〉
黄色く黄葉しているカツラ(桂)〈香りの丘〉

カツラの落ち葉は少し香ばしい甘い香りがします。




真っ赤なドウダンツツジ(灯台躑躅・満天星)〈野草園〉
真っ赤なドウダンツツジ(灯台躑躅・満天星)〈野草園〉

真っ赤に紅葉するので有名なツツジです。
花はツツジというよりブルーベリーに近い筒状の小さな形をしています。




身近なモチツツジ(黐躑躅)〈遊歩道〉
身近なモチツツジ(黐躑躅)〈遊歩道〉

近畿の街周辺の丘陵地帯や山ではよく見るツツジ。
ツボミなどにネバネバがありそれが名前の由来と言われています。
本来は初夏に咲くのですが、このように少しづつ一年中咲いています。




まだ緑色のもみじ谷の紅葉
まだ緑色のもみじ谷の紅葉

まだまだ早いようです。
見頃は今月下旬?




 あれから一週間。

 花の文化園の植物たちの様子も変わっているかもしれません。

 園を訪れる前にはホームページで「見ごろの花」のチェックをおすすめします。



■外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト

要注意外来生物リスト[外来生物法]


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2012年秋の一人ぼっちのヤドリギは?


 いつの間にか小さくなった近所の一人ぼっちのヤドリギ。

 その後は?



2011年12月の小さくなったひとりぼっちのヤドリギ
2011年12月の小さくなったひとりぼっちのヤドリギ




 ヤドリギが小さくなったからでしょうか、今年は去年と違ってポプラが葉を茂らし、以前ほどではないですが隙間だらけの去年とは大違いです。

 ヤドリギは相変わらず小さなまま。
 ここにあることを知らなかったらポプラの葉に隠れて見つけられないかもしれません。



2012年10月のひとりぼっちのヤドリギ
2012年10月のひとりぼっちのヤドリギ




 この1年ほどの変化はこうです。

 ポプラが葉を減らす。
 
 ヤドリギが小さくなる。
 
 翌年ポプラの葉が茂る。
 
 ヤドリギは小さいまま。



 この変化はポプラの対ヤドリギ対策なのか、それともヤドリギに栄養を奪われたので葉を茂らすことができなかっただけなのか。
 またはそれ以外なのかはわかりません。

 ただ、見た目はヤドリギの勢力を削ぐことには成功しているようです。

 といっても、ヤドリギを駆除したわけではありませんので、いずれヤドリギは大きく育つでしょう。

 その時、ポプラはどうなるでしょうか。



2010年11月の大きかったころのひとりぼっちのヤドリギ
2010年11月の大きかったころのひとりぼっちのヤドリギ




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