【 2012年09月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

どう見ても銀色に見えないギンヤンマ


 大きなトンボを日本では「ヤンマ」と呼びます。

 日本で一番大きいのはオニヤンマ。

 その次の次の……くらいなのがギンヤンマ。



この記事にはトンボの画像があります。





 9月の錦織公園(にしこおりこうえん)
 カワセミポイントの一つじゅんさい池ではギンヤンマ(銀蜻蜒)がいっぱい飛んでいました。

 2匹が縦につながって飛んでいるのもいます。
 これはオスとメスのカップル。これから卵をうむのでしょう。

 見ていたらギンヤンマのカップルは池から頭を出した岩の上に止まり、下になっている方が腹の先を水の中に入れています。

 メスの産卵です。



産卵しているギンヤンマのカップル
産卵しているギンヤンマのカップル
上にいるのがオスで下がメス




 トンボの産卵にはいくつかの方法があります。
 腹の先だけを水中に入れて卵を産み付ける方法、空中から卵を落とす方法、中には水中に潜っていく方法なんてのもあります、

 ギンヤンマはものにとまって水中部分に卵を産み付けるタイプのようです。

 「ヤンマ」と呼ばれる大型のトンボは飛ぶのが早い上に、あまりものに止まりません。
 ですから写真を写すのに苦労します。

 つまりこれはシャッターチャンス!

 何枚もギンヤンマの写真を撮りました。



産卵を続けているギンヤンマのカップル
産卵を続けているギンヤンマのカップル
腹のつけねのあたりが水色がオス(上)で黄色がメス(下)




 “銀”ヤンマといってもどこが銀色なのかさっぱりわかりません。
 見れば見るほどオスの腹のつけねの鮮やかな水色ばかり目立って、「ミズイロヤンマ」に名前を変えたほうがいいと思えてきます。

 しかしそれはオスのこと。
 メスのその部分はちょっと抑え目の黄色。
 メスだけが飛んでいたら、ちがう種類のトンボだと思うでしょう。



 岩にとまってくれたおかげでオスとメスの両方いろいろと観察することができました。



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タグ: ギンヤンマトンボ錦織公園水辺の虫錦織公園の虫

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お彼岸がすぎて彼岸花


 いつも秋のお彼岸(ひがん)のころに赤い彼岸花(ひがんばな)が咲いている近所の花壇。

 今年はお彼岸になっても見かけないので植えるのやめたのかな、と思っていたらお彼岸も終わった今頃咲いていました。

 今年の9月はちょっと暑い日が続いましたので、彼岸花も涼しくなるのを土の中で待っていたのでしょう。



お彼岸すぎの彼岸花
お彼岸すぎの彼岸花




 彼岸花はいきなり花茎(かけい)を伸ばしてきて花を咲かせます。

 葉が出てくるのは花が終わってからなので、草花がいっぱい植えられている花壇では、真っ赤な花が咲くまでほかの植物に紛れて気づかなかったのでしょう。



秋明菊と彼岸花
秋明菊と彼岸花




 赤い彼岸花をみて、夏が終わったことを実感しました。



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タグ: ヒガンバナ赤い花秋の花

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みかけはこわいがきれいなみずにすむむしだ。ヘビトンボの幼虫


 昔、一度出会って再開したいと思っている生き物はオオゴキブリだけではありません。

 例えばヘビトンボ(蛇蜻蛉)。

 夏の終わりの岩湧山(いわわきさん)中腹の岩湧寺(いわわきじ)の横に流れる沢で出会いました。



この記事にはヘビトンボの幼虫の画像があります。





 その名前の通りトンボというにはちょっと違和感を感じる外観です。

 なぜなら名前ほどトンボに似ていないからです。

 目はトンボほど大きくはなく、触覚は長くて先が丸くなり、夜になると光に集まります。
 そして羽をたたむことができるのがトンボとの大きなちがいです。

 そのうえトンボに似ていなくもないのは成虫で、幼虫はトンボの幼虫のヤゴには似ても似つきません。

 出会ったのは、その幼虫の方です。



昆虫には見えないヘビトンボの幼虫
昆虫には見えないヘビトンボの幼虫
黒っぽい色や大アゴからするとヤマトクロスジヘビトンボ?




 細長いからだからいっぱい生えた足は昆虫というよりムカデか、水中ならばゴカイの仲間のようです。

 しかしヘビトンボの幼虫はれっきとした昆虫です。

 いっぱいある足のようなものはエラと同じ働きをする呼吸器官で、足は川底を歩く頑丈なのがちゃんと6本。昆虫です。

 成虫同様幼虫も大きなアゴを持っていて、手のひらに載せていたのに噛まれてしまいました。
 結構痛かったのですが、血は出ませんでした。



噛まれると痛い大アゴがうまく撮れていません
噛まれると痛い大アゴがうまく撮れていません




 ヘビトンボの幼虫は川のきれいさを示す指標種(しひょうしゅ)(生物学的指標種)の昆虫でもあります。
 住むのは、水質の汚れ具合を4段階に分けた中で一番きれいな水。
 サワガニと同じです。

 岩湧山の北側に流れるこの川は、少なくとも岩湧寺のあたりはきれいな川です。

 とはいえ、いくらきれいといってもそれは溶け込んでいる酸素の量や汚れの濃度のことで大腸菌などの「ばい菌」の有無ではありません。

 基本的に川の水はそのまま飲まないほうがいいと思います。



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タグ: ヘビトンボ岩湧山岩湧寺指標生物きれいな川の生き物水生昆虫

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錦織公園と南蛮煙管とススキ・ササ・自然


 9月のある日、「錦織(にしこおり)公園にナンバンギセル(南蛮煙管)があるらしい?」という不確かな噂を耳にしました。
 いつの話かもわからないほどものすごく曖昧な噂です。

 しかし錦織公園にナンバンギセルと聞いては黙っていられません。

 休みの日に錦織公園へ向かいしました。



 といっても、あてもなくうろつくには錦織公園は広すぎます。

 探す場所を絞らなければなりません。

 そこで公園の案内地図を見ていると、「すすきの丘」と言うところを見つけました
 ススキはナンバンギセルが寄生する代表的な植物。
 名前からすると、ススキが多そうです。

 しかし、ここは何度も通ったことがあるところ。
 どれだけ考えてもススキがたくさん生えていた記憶はありません。

 今までススキを見落としていたのでしょうか。



 すすきの丘は公園の北の方にある、峠のつり橋と五ツ辻をつなぐ尾根道のちょうど中間くらいにあります。

 数十メートルのアップダウンを越えて、すすきの丘に到着。

 記憶は間違っていませんでした。

 あたりにはススキはほとんど見られず、目につくのはササばかり。
 よく見るとところどころにススキはありますが、どこもササに覆われています。



「すすきの丘」といいつつ実は「ささの丘」?
「すすきの丘」といいつつ実は「ささの丘」?




 それは不思議な事ではありません。

 自然では生える植物がどんどん入れ替わっていきます。
 最初は草も生えていないような空き地でも、草が生え木が生え、その場所に適した植物が育っては入れ替わっていきます。

 ススキは変化のはじめのころによく生える植物で、時間が経てば樹木などに場所を譲ることになります。

 例えば岩湧山(いわわきさん)山頂のようにススキが生え続けるためには、山焼きなどをして人間がほかの植物が生えないようにしなければなりません。



せめぎ合っているススキとササ
せめぎ合っているススキとササ




 ササもススキのように荒地を好みます。
 つまり同じ場所を取り合うわけです。

 どうやら錦織公園にはススキよりもササのほうが合っていたのかもしれません。

 この公園ができて名前がついた頃には岩湧山山頂のようにススキが一面に生えていたのが、その後ササに取って代わられてしまったのでしょう。



峠のつり橋方向から五ツ辻方向を見たすすきの丘
峠のつり橋方向から五ツ辻方向を見たすすきの丘




 ということで、錦織公園のすすきの丘ではナンバンギセルに出会うことはできませんでした。



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タグ: 錦織公園ササススキビオトープ

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あわてて刈り取り。プランター稲・バケツ稲・ペットボトル稲 バケツ稲2012&プランター稲2012&ペットボトル稲2012


 去年とちがい成長せず株もほとんど増えなかった今年のプランター稲。

 それでも秋になると稲穂(いなほ)が垂れ、黄色く色づいて来ました。

 近所の田んぼはまだまだ緑色でほんの少し黄色きなってきた稲穂があるかないか。
 植えるのが近所の田んぼより少し早かったので、実るのも早かったのでしょう。



 さあ、稲刈りはいつにしようか。

 そう思っていたら、奴らが来ました!

 大豊作の去年はまったく来なかったのに、なぜか大凶作の今年はやって来ました。

 スズメが。

 稲の害虫のチャバネセセリには見向きもされなかったというのに。



見るからに凶作のプランター稲
見るからに凶作のプランター稲




 ということで、急いで稲刈りをしました。

 朝の慌ただしい時間で鎌を出すのもめんどくさいので、園芸用のはさみで刈り取りました。
 いや、切り取りました。

 去年と正反対に豊作気味のペットボトル稲は切るのが大変でしたが、凶作プランター稲と凶作バケツ稲は簡単に切り取ることができました。



不自然に籾が欠けているのはスズメのせい?
不自然に籾が欠けているのはスズメのせい?




 あとは切り取った稲を束ねて逆さまにかけて乾燥させるだけです。

 しかしここはスズメに知られてしまいます。
 凶作でバケツ稲やペットボトル稲など全部あわせても、去年のプランター稲に勝てないほど。

 スズメにあげるだけの余裕はありません。

 手っ取り早く台所の三角コーナー用の網袋、もちろん未使用のものを切って広げて稲穂のあたりを包みました。



 さあ、一ヶ月ほど乾燥させたら脱穀(だっこく)籾摺(もみす)り・精米(せいまい)

 これだけ凶作だと楽しみの半減ですが、凶作の原因を考えて、来年は失敗しないようにしなければ。



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金剛山の登山道の小さな噴水。杜鵑草(ほととぎす)


 金剛山(こんごうざん)で最も登山者が多い千早本道(ちはやほんどう)

 ここでも秋の花が咲き始めています。

 花の種類と量はほかの道と比べても負けてないと思いますが、マイナーで小さい花が多いので、意外と知られていないような気がします。

 そんな秋の千早本道で数少ない目立つ花のひとつ?がホトトギス(杜鵑草)。

 ホトトギスといっても鳥ではありません。
 ユリ科の植物です。



千早本道八合目付近で咲いていたホトトギス
千早本道八合目付近で咲いていたホトトギス
消毒も何もされていない野草ですから虫食いがいっぱいあって当然!




 ユリ科ですが、見た目の姿は小さな葉をいっぱいつけ丈も低いナルコユリやチゴユリのような感じです。

 しかし花はまったくちがっていて、不思議なかたちをしています。



ちょっとかわったホトトギスの花のアップ
ちょっとかわったホトトギスの花のアップ




 上に向かって開いた花びらは細く別れ、中心から束になった雄蕊(おしべ)が立ち上がったあと、そのまま外側へ反り返っていく様子は、まるで噴水が吹き上がっているようです。

 ホトトギスにはいろいろな種類があります。
 花びらが下に反っていないこと、花の真ん中から飛び出た雄蕊の束になったところに紫の斑点がないので、ヤマジノホトトギス(山路杜鵑草)のようです。



雄蕊の束に斑点がないのでヤマジノホトトギスのようです
雄蕊の束に斑点がないのでヤマジノホトトギスのようです




 大きいといっても花の直径はわずか数センチ。背も高くはありません。
 登っていく道ばかり見ていたら簡単に見落としてしまうでしょう。

 千早本道を歩くときは他の登山者のじゃまにならないよう、危なくないよう気をつけて、足元や道の外へ目を向けると、ホトトギスやもっと小さいな花がいっぱい咲いている様子を見ることが出来るでしょう。



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タグ: ヤマジノホトトギスホトトギス金剛山の花千早本道の花秋の花紫色の花金剛山秋の金剛山金剛山の植物

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お彼岸ですのでヒガンバナが咲いています。


 今日は秋分の日。

 お彼岸(ひがん)です。

 お彼岸は春の春分(しゅんぶん)の日と秋の秋分(しゅうぶん)の日を真ん中(中日(ちゅうにち))にして、その前後3日間の合計7日間のことです。

 この間に先祖を供養(くよう)するということで、お墓やお寺にお参りする習慣が日本にはあります。

 この頃に咲くのがヒガンバナ(彼岸花)。



白い彼岸花
白い彼岸花




 近所でも毎年咲いているヒガンバナが咲いていました。

 白い花ですから、リコリスといったほうがいいのかもしれませんが。
 でも、白いヒガンバナもあるということなので、ヒガンバナということにしましょう。

 半月ほど前、芽が出てきたなと思ったら、あれよあれよというまに伸びてきて、花を咲かせました。



よくみるとわずかにピンク色のヒガンバナ(白花)
よくみるとわずかにピンク色のヒガンバナ(白花)




 ヒガンバナはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。普通は真っ赤な花を咲かせます。

 秋に花を咲かせてから葉を伸ばすのが特徴。

 中国原産で、日本のものは種ができません。
 最初に日本に持ってこられた一つの球根から増えて日本中に広がったと考えられます。

 そのため日本のヒガンバナの遺伝子はすべて同じと言われています。「クローンヒガンバナ」ですね。

 ただし、ヨーロッパにも伝わり、リコリスと呼ばれて品種改良されたものが日本に入ってきていますので、単純に見た目だけで「クローンヒガンバナ」と呼べないかもしれません。



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ちょっとピンぼけのオオゴキブリもやっぱりゴキブリ


 京都の清水寺で再会を果たしたオオゴキブリ

 しかしそれはカマキリに食べられている最中。

 生きているオオゴキブリに再会したと思っていいました。



この記事にはゴキブリの画像があります。





大阪最大らしい滝畑ダム
大阪最大らしい滝畑ダム

 河内長野(かわちながの)の滝畑ダムで再会しました。
 今度は成虫のオオゴキブリです。

 しかし、それは干からびた死骸でした。

 多少姿勢は変ですが、体のパーツは欠けていないようなので、じっくりと写真を撮りました。



 滝畑ダムと言っても見るものはダムだけ。そんなに時間もかかりません、

 というこで滝畑ダムから細い山道を通って岩湧寺(いわわきじ)へ向かいました。
 岩湧寺は山頂に大きな茅場(かやば)がある岩湧山の中腹のお寺です。



干からびた滝畑ダムのオオゴキブリ
干からびた滝畑ダムのオオゴキブリ




 ここにはお寺以外に山頂までの登山道と河内長野市の岩湧山情報コーナーがあります。
 名前は「四季彩館」。
 売店や自販機はありませんが、お弁当を食べたり休憩したりできます。

岩湧山の「いにしえの道」
岩湧山の「いにしえの道」
 車を登山者用の駐車場に止め、四季彩館まで「いにしえの道」を歩きました。

 駐車場からは車も通れる舗装された道もありますが、やはり自然が多い山道のほうがいいでしょう。



 小さな谷川沿いの道を歩いていると、出会いました!
 オオゴキブリの成虫!

 大きくて山に住んでいても相手はゴキブリ。
 家のゴキブリと比べると動作は鈍くても動き始めると素早く、昼でも薄暗い森の中ではなかなか写せません、

 そこでゴキブリらしくピタリと止まる瞬間を狙って写しましたが、家に帰って確認してみると……

 ちょっとピンぼけでした。



ちょっとピンぼけのオオゴキブリ
ちょっとピンぼけのオオゴキブリ




 今まで何度も行っている金剛山でも見たことがなかったオオゴキブリをたった3回目の岩湧山で見られるとは思ってもいませんでした。



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金剛山の構造色のハンノキハムシ(多分)


 大阪と奈良の境にある金剛山(こんごうざん)山頂付近で出会ったハムシ。

 黒っぽい体がつるつるぴかぴか光っています。

 構造色(こうぞうしょく)でしょう。

 ハムシは、きれいに光る構造色を持った種類が多い甲虫です。



この記事にはハムシ(甲虫)の画像があります。





ハムシがいた金剛山千早本道九合目からの楽な道
ハムシがいた金剛山千早本道九合目からの楽な道




 多分ハンノキハムシではないでしょうか。

 とまっていたのはササですが、ハンノキやヤナギの葉を食べるそうです。
 どれも金剛山に普通にあるものばかり。

 ちょっと一休みしているのでしょう。



ハンノキハムシ(榛木葉虫)
ハンノキハムシ(榛木葉虫)

甲虫目 ハムシ科
大きさ:6~9mm
食草・食樹(成虫・幼虫):ハンノキ・ヤナギなどの葉
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,





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金剛山で紫色のかわった花 トリカブト・河内附子


 先日、9月の金剛山へ行って来ました。

 まだまだ暑くても(こよみ)の上では秋。

 金剛山も秋の花が咲き始めています。


 秋の金剛山を代表する花の一つ、トリカブト(鳥兜)も、紫色のきれいな花を咲かせていました。



紫色の花を咲かせているトリカブト
紫色の花を咲かせているトリカブト




 トリカブトはキンポウゲ科トリカブト属の植物の総称で、金剛山で咲いていたのは「カワチブシ(河内附子)」だと思います。

 金剛山は大阪府と奈良県にまたがる山ですが、その大阪側が昔「河内国(かわちのくに)」と呼ばれていました。

 その金剛山で見つかったことが名前の由来だそうです。

 といっても、人跡未踏の金剛山で人類がはじめて出会ったトリカブトではなく、トリカブトを現代的に分類していく中で、「カワチブシ」と分類されることになるトリカブトの基本となる標本が金剛山でとられた、ということでしょう。

 ちなみに、「ブシ(附子)」は漢方で薬として使われるトリカブトの球根のことです。



カワチブシの紫色の花
カワチブシの紫色の花




 トリカブトというと、猛毒で有名で見た目も毒々しいイメージを持っていましたが、意外にも紫色のきれいな花でした。

 形は名前の由来となった独特な筒型をしています。

 色も形も個性的ですが、毒々しいい感じは受けません。



草の中で咲いている金剛山のカワチブシ
草の中で咲いている金剛山のカワチブシ

[レッドデータブック]
 環境省RDB :記載なし
 絶滅危惧 II 類 :大阪府,和歌山県

絶滅危惧 II 類:絶滅の危険が増大している種




 植物には薬になるものが少なくありませんが、毒になるものも少なくありません。

 実は知らないだけで毒を持っている植物は身近にたくさんあります。
 ニラと間違われて調理され中毒を起こすスイセンのように、本来食べないものなので毒があることに気づかないだけです。

 野菜以外の植物には毒があるのが当たり前。

 それくらいの意識を持ってちょうどいいのかもしれません。



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