ワラジムシのようでワラジムシでない。それはニホンヒメフナムシ。
生きている姿を自然の中で見てみたい動物があります。
中には「なんだそれ?」と知名度のないマイナーな動物もあると思います。
もちろん知名度が高くて多くの人も共感してくれる動物もあるでしょう。
そして「どうして?」と不思議に思われる動物もあると思います。
多分「どうして?」と言われる動物の一つが、ニホンヒメフナムシ(日本姫船虫)です。
この記事には虫(ワラジムシやフナムシ)の画像があります。
名前のとおりフナムシの仲間ですが、住んでいるのは海から遠く離れた山。
落ち葉の下にいる小さな虫です。
住んでいるところも食べ物も大きさも形も、簡単に言うとワラジムシ(草鞋虫)。
でもフナムシです。
それほど珍しい生き物ではないようですが、見たことがありません。
だから今までダンゴムシやワラジムシと思っていた虫の中に紛れ込んでいたのではないか、と気になっていたのです。

ツルツルピカピカのワラジムシ?
そのニホンヒメフナムシにやっと出会うことができました。
遊歩道のために切りくずして崖になった面をはいまわるワラジムシを見つけました。
しかし、そのワラジムシの背中はなんだかつるつるしていて光沢があります。
そしておしりの部分から長いヒゲのような
これもワラジムシっぽくありません。
どちらかと言うと、フナムシに似ています。
まさか?!
![フナムシ[矢倉干潟]](http://blog-imgs-46.fc2.com/i/k/i/ikimono8000/081802.jpg)
節足動物門-甲殻亜門-エビ綱-等脚目-ワラジムシ亜目
-フナムシ科-フナムシ属 フナムシ[矢倉干潟]
ということで追いかけて写真を何枚も取りました。
その日はスミレ仕様の用意で、虫を観察する道具は持ってきていません。
小さい穴の中に隠れるまで何枚も写真を撮りました。
家で確認してみると……
はたして、ニホンヒメフナムシでした。
![ニホンヒメフナムシ[錦織公園]](http://blog-imgs-46.fc2.com/i/k/i/ikimono8000/081803.jpg)
節足動物門-甲殻亜門-エビ綱-等脚目-ワラジムシ亜目
-フナムシ科-ヒメフナムシ属 ニホンヒメフナムシ[錦織公園]
ワラジムシによく似ているヒメフナムシのわかりやすい特徴は、つるつるした背中、頭の白い模様、そして長く伸びた2本の尾脚。
尾脚は近い仲間のワラジムシやダンゴムシにもありますが、短いのです。
フナムシは長いのが特徴。
ニホンヒメフナムシもフナムシの仲間ですので、この尾脚が長いのです。

節足動物門-甲殻亜門-エビ綱-等脚目-ワラジムシ亜目
-ワラジムシ科-ワラジムシ属 ワラジムシ
これでワラジムシによく似たフナムシを見ることができました。
次はダンゴムシによく似たタマヤスデ探しです。
タグ: ニホンヒメフナムシ ヒメフナムシ フナムシ 甲殻類 ワラジムシ 等脚類 虫 錦織公園

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