「麦秋至」麦熟し、畑は黄金色になっています。〈七十二候 第二十四候〉
読みは「むぎのとき、いたる」。
6月のはじめころの七十二候です。
日によっては夏かと思うくらい暖かくなってきました。
早いところではもう田植えは終わり、近所でも田植えが始まりました。
これから秋の収穫に向けて稲は成長していきます。
そんなときに収穫を迎えるのが麦。
日本の北海道以外の多くの地域では、麦は秋に
稲刈が終わった後の田んぼに蒔いて、麦を収穫してから田植えが始まる

「麦秋至」の錦織公園河内の里のムギその1
粒が大きくのぎが長いのでオオムギ?
七十二候がつくりだされた中国では、第二十四候は「
暑さが増してきたことを表しています。
そして春から夏にかけて、麦の収穫を表す七十二候はありません。
中国北部はコムギが主食。
参考にした中国の暦は
共に北方内陸に首都
現在の西安はコムギを使った餃子(日本では「水餃子」)が有名。
どうして麦に関する候がないのか不思議です。

「麦秋至」の錦織公園河内の里のムギその2
粒が大きくのぎが長いのでオオムギ?
以前、今頃の群馬県に行った時、一面黄金色の麦畑(多分コムギ)でした。
きっと収穫後には田んぼになったのでしょう。
大阪では冬の田んぼはそのままか、キャベツやエンドウのような冬野菜が栽培されているのを目にしますが、麦は見たことがありません。
稲を収穫した田んぼは春先にレンゲがさくまではそのまま。
麦が実っている今は、苗代に稲の苗が育っていました。

「麦秋至」の錦織公園河内の里の田んぼの横の苗代で育っている稲
日本でよく食べられる麦は、オオムギ(大麦)とコムギ(小麦)。
オオムギは
パンや麺類になるのはコムギ。
「麦秋至」の「麦」がオオムギかコムギかわかりませんが、日本人の生活に大切な味噌や醤油の原料になり、主食にもなる麦は米と同じように大切なものだったようです。

タグ: 麦秋至 七十二候 麦 オオムギ 錦織公園 初夏の錦織公園

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