巨樹・古樹・老樹 その5 和泉葛城山の石仏ブナ
大阪と和歌山の府県境で最も高い山、
頂上にはこのあたりでは数少ないブナ(山毛欅)の森が残っています。
ブナはあまり暖かいところを好まず、ここは「日本で最も南にあるブナ林」と言われ、国の天然記念物に指定されています。
山頂から北側、大阪に向かっての斜面がブナ林となっていて、保護活動が行われています。
山頂の祠を抜けて階段を少し下ったところから右手に道が整備されていて、ブナ林の中を横切っていくことができます。
ここにはブナの大木が何本もあります。
その中のひとつ。木道の展望デッキ近くのブナ。
根元の近くに小さな石仏があります。

ブナの近くの石仏
そこで和泉葛城山の「石仏ブナ」と勝手に名付けました。

和泉葛城山の「石仏ブナ」(2012年3月)
ブナは樹皮がはがれにくく表面がつるりとしています。
しかしそこは地衣類、特にシミのように薄く広がる
それがまるでブナの模様のようです。
幹に地衣類が張り付いてできる模様は、ブナが生まれ持った模様ではありませんが、ブナの大木には必ずといっていいほどあるので、巨木ブナ特有の模様です。


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