【 2012年05月】

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今年もカブトエビの季節がやって来ました。カブトエビ2012


 なんだか夏のように蒸し暑い日がやって来ました。

 まだだまだだと思っていた田植えが近所で始まりました。
 といっても、まだほんの一部。
 他の作物が植えられている田んぼもまだあります。



この記事にはの画像があります。





 田植えが始まると現れる生物の一つがカブトエビ。

 乾燥と寒さのかな我慢してきた去年の秋に産まれた卵が孵化(ふか)するのがこの時期。

 カブトエビの孵化には水はもちろん、水の温度も必要なのです。

 ということで、毎年近所の田んぼにカブトエビが現れたら、その年のカブトエビ飼育の始まりとしています。



田植えが始まった近所の田んぼ
田植えが始まった近所の田んぼ




 田植えが始まった田んぼをじっくり見てみると、すでに小さな生き物が泳ぎまわっています。

 大きさは数ミリ程度。
 小さすぎてよくわかりませんが、ミジンコにしては大きいような気がします。

 この日は観察道具を持っていなかったので、写真だけ撮りました。

 帰って確認してみると……

 よくわかりません。
 うっかりマクロで写すのを忘れていました。



田植えが始まった田んぼの小さな生き物
田植えが始まった田んぼの小さな生き物




 それでもじっくり見ていると、細長い体をしているようです。

 どうやら、ホウネンエビのようです。



大きさは8mmくらいの成長したホウネンエビ(2010年)
大きさは8mmくらいの成長したホウネンエビ(2010年)




 カブトエビではなかったものの、そろそろ今年のカブトエビ飼育の準備をはじめましょう。



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タグ: ホウネンエビカブトエビ田んぼの生き物カブトエビ2012田んぼ

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大和葛城山の自然ツツジ園。花の時期になんとか間に合いました。


 大阪・奈良・和歌山の府県境に連なる山々、金剛山地(こんごうさんち)紀泉山脈(きせんさんみゃく)
 ここには「かつらぎ」という名前がつく山や峰がいくつもあります。

 そのなかでも「葛城山(かつらぎさん)」と現在呼ばれる山は2山(ざん)。
 紀泉山脈にあるのは「和泉葛城山(いずみかつらぎさん)」、金剛山地にあるのが「大和葛城山(やまとかつらぎさん)」と呼ばれます。

 その大和葛城山の山頂付近にあるのが、自然ツツジ園。

 2つの小さな峰にはさまれた峠の斜面一面にツツジが生えています。
 5月中頃が見頃なのでが、ちょっと遅れて行ってきました。



 大和葛城山へは奈良県側からロープウエイがありますが、金剛山と大和葛城山を分ける水越峠からダイヤモンドトレールを歩いていきました。

 葛城山山頂へはいきなり急な登りからはじまります。
 急な登りはツツジ園の一つ手前の峰まで延々と続くので、金剛山の半分くらいの時間で登れますが、こちらのほうがしんどく感じるかもしれません。



錦織公園展望台からみた大和葛城山(2011年12月)
錦織公園展望台からみた大和葛城山(2011年12月)




 登りきったところで体をクールダウンさせるようにゆるやかなアップダウンを少し行くと、杉林の向こうに赤い色がかすかに見えてきます。

 そして林を抜けると。

 目に飛び込んでくるのは躑躅色(つつじいろ)よりもさらに赤味が濃い紅緋色(べにひいろ)
 一面に咲いています。

 峠を覆うようにツツジが咲いています。



南側から見たツツジ園
南側から見たツツジ園
※画像スライドできます ⇒⇒

 躑躅色(つつじいろ)   紅緋(べにひ)  




 種類はヤマツツジ(山躑躅)でしょうか。
 丸く樹形の外側を覆うように非紅色の花が咲いています。

 山頂側の峰の上がツツジ園を展望できるようになっていて、そこに大勢の人が見えます。

 ツツジ園の中をぐるりと回っていくように回遊路を歩いて行くとそこに行けそうです。

 時々ふり返るとツツジ園の全体がそのたびにちがう姿を見せてくれます。



 そして峰の上に到着。
 展望デッキの上に立ちます。

 谷一面が非紅色ですが、ところどころにピンク色に近い躑躅色の花や、もう咲き終わって緑色になったツツジが色合いに変化をつけます。

 ここがツツジで有名なのがよくわかります。
 こんな広くてきれいなツツジ園はどこでもあるものではないでしょう。



北側の展望デッキから見たツツジ園
北側の展望デッキから見たツツジ園




 以前、この場所は一面の笹原だったそうです。
 今でも山頂付近には笹原が残っています。

 あるときそのササが花が咲いた後一斉に枯れ、そのササと入れ替わるようにツツジが増え、今のツツジ園になったそうです。

 ササは荒地に最初に生える植物の一つです。
 その役割を終えてツツジに場所を譲ったのかもしれません。



 ツツジは腐植質が富んだ水はけの良い酸性土壌を好みます。

 大和葛城山は金剛山と同じように中生代の花崗岩が盛り上がってできた山です。
 花崗岩は風化しやすく、真砂土という土になります。
 この真砂土は弱酸性で、水はけが良い土です。

 そこにササが育つことで腐植質が増えツツジが育ちやすい状況ができたところで、交代が始まったのでしょう。



自然ツツジ園のツツジ
自然ツツジ園のツツジ




 自然はこのように移り変わっていくものです。

 その移り変わりの中で葛城山に現れたツツジ園ですが、今では維持するために下草の刈り取りなどが行われているようです。

 周辺の自然を損なわない範囲でこの美しいツツジ園を維持していって欲しいと思います。



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タグ: 大和葛城山自然ツツジ園ツツジヤマツツジ赤い花初夏の花

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巨樹・古樹・老樹 その4 咲くやこの花館のヤエヤマヤシ


 大阪市鶴見区(つるみく)守口市(もりぐちし)にまたがった「国際花と緑の博覧会(通称「花博」)」会場跡地にある鶴見緑地の植物園、咲くやこの花館。

 ここは、日本最大級の温室の植物園です。
 ですから、熱帯の暖かい地方から極地の寒い地方まで、大阪では見られない植物がいくつも植えられています。



 植物園に入って順路の最初の部屋は熱帯雨林植物室。

 暖かい地方に自生する植物がいろいろ植えられています。

 もちろん外国の植物が多いのですが、中には日本の植物もあります。

 その一つがヤエヤマヤシ(八重山椰子)。

 ヤシの木です。



咲くやこの花館のヤエヤマヤシ
咲くやこの花館のヤエヤマヤシ




 「ヤエヤマ」というのは、沖縄島の南で台湾の東、石垣島を中心としたいくつもの島々がある八重山(やえやま)諸島のことです。


 石垣島の北部にある沖縄最高峰の於茂登岳(おもとだけ)の北側のふもと近くには、ヤエヤマヤシが帯状に生える地域があります。

 天然記念物の「米原のヤエヤマヤシ群落」です。



 ヤシの実というと、ラグビーボールくらいある大きなものといったイメージが強いですが、小さいものもあり、ヤエヤマヤシは小さい方の種類になります。

 実は小さくても20メートルを超える大木に成長し、樹齢も200年を超えるものもあるそうです。

 それだけ大きいので台風などでは風の格好の標的になり、折れることもあります。
 さらに成長する場所(成長点)も中心に1箇所あるだけなので、ちょっとしたことで枯れてしまいます。



 見た目の割に実は結構デリケートなヤエヤマヤシ。

 だからでしょうか、群生するのも石垣島と西表島のごく一部だけ。

 国の「米原のヤエヤマヤシ群落」として天然記念物になり、環境庁と沖縄県の両方のレッドデータブックに準絶滅危惧として記載されています。



「巨樹・古樹・老樹」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹(大きな木)」「古樹(樹齢の高い木)」「老樹(年老いて見える木)」と認知されている樹木
2.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
3.見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
4.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木




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プラカップ苗代に植えました。バケツ稲2012


 (もみ)を水につけて6日目。

 去年の籾では成長の早いものは芽が薄い黄緑色になり、根も出てます。

 そろそろ苗代(なわしろ)に植える時期です。



 さて、苗代はどうしましょう。
 去年は苗を買ったので未経験です。

 ということで「自分米」を参考にすることにしました。

 「自分米」では1ショットグラスのような小さなプラカップがついていて、これが苗代替わりになります。

 ちょうどそのプラカップと同じくらいの深さのプラカップがあったので、それを苗代にすることにしました。



薄黄緑の芽と白い根が出た籾
薄黄緑の芽と白い根が出た籾




 土は「自分米」のものは目の細かい赤玉土(あかだまつち)のような土です。
 そこで、去年ペットボトル稲に使った赤玉土を使うことにしました。

 普通、農作物は同じ土で何度も育てると成長が悪くなったり病気になったりと収穫量が減ってしまう「連作障害(れんさくしょうがい)」になります。
 ところが田んぼで育てる稲は連作障害になりません。
 それは田んぼに流れ込む水が良くない成分を流してくれるから、ともいわれていますので、バケツ稲の場合は、連作障害がでる可能性もありますが。



 ともあれ。

 赤玉土には栄養はありません。
 去年の肥料はもう稲が使ったことでしょう。
 新しい肥料を混ぜることにしました。

 およそ1800ccくらいの赤玉土に、配合肥料(窒素(ちっそ):リン酸:カリ=6:6:6)をひとつまみよく混ぜました。
 ひとつまみは料理と同じように親指と人差し指と中指でつまめる量です。



 十分に混ぜたあと、できるだけ土の細かいところをプラカップに入れます。

 プラカップは200cc。
 なぜ10倍近くの土を用意したかというと、それは土と肥料のバランスのため。

 普通、土に対する肥料の量はとても少ないもの。
 土を少なくすると肥料のちょっとした量の違いが大きな割合の違いになってしまうのです。



埋めた籾
埋めた籾




 肥料を混ぜた赤土をプラカップに入れ、ひたひたになるまで水を入れたら割り(ばし)で穴を開けて、芽が出た籾をピンセットで挟んで、先に出た芽を上に向けて籾の倍くらいの深さに埋めます。

 第一弾は終了。

 「自分米」によると、葉が3~4枚になったら田植え。

 楽しみです。



プラカップ苗代
プラカップ苗代




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金環日食。その時鳥たちは?


 2012年5月21日、朝。

 日本で日食が起きました。
 そして一部地域では、金環日食(きんかんにっしょく)になりました。

 大阪もかろうじて金環日食の範囲に含まれています。



 近所の公園で観測です。

 日食がはじまっても特に変わったことはなく、別に周りが暗くなったというわけでもありません。

 まわりにいる鳥にも特に変わった様子はありません。



金環日食でもいつもと変わらない公園の木々
金環日食でもいつもと変わらない公園の木々




 さすがに金環日食が近づいてくるとあたりは薄暗くなってきます。
 夕暮れのような感じですが、赤い色が多くなる夕暮れと違って、薄暗くても赤くはなりません。
 そして見える空の青さも昼間の色。
 なんとなく奇妙な館感じがします。

 さすがにいつもとちがうことに鳥も気づいたのかカラス(ハシブトガラス)がカァカァカァと短く鳴いています。
 スズメも落ち着かないように枝から電線へとせわしなく飛んでいます。



もうすぐ金環日食
もうすぐ金環日食




 一瞬いつもとちがうような雰囲気になりましたが、金環日食のころにはカラスもスズメも落ち着いていました。

 薄暗いといっても雨降りの日よりもずっと明るく、夕方になったら現れるコウモリも飛びません。

 皆既日食のときには薄暗くなって空には星が見えたと聞いていたのですが、金環食の場合はちょっとだけ妙に薄暗くなっただけ。
 家の中にいたら気づかなかったかもしれないくらいの変化です。

 鳥たちもそれがわかったのでしょうか。

 見た目だけとはいえ、ほとんど月に隠されれもまだまだ明るい太陽の凄さを思い知らされました。



金環日食の最中
金環日食の最中
実はこの時一番見えているのは月




「金環日食」とは

 テレビなどでさんざん解説されていますが、忘れた頃にこの記事を見た人のために簡単に説明すると。

 地球からみると、太陽は空を東から西へ移動していますが、月も同じ方向に移動しています。
 いつもは全くちがうところを移動しているのですが、時たま重なりあう事があります。
 月は太陽よりも地球に近いので月が太陽を隠すことになります。
 これが日食です。

 地球から見た月の大きさは、地球から見た太陽の大きさと大体同じくらいなので、月がすっぽり太陽を隠してしまうと太陽が見えなくなります。
 これが皆既日食。

 ところが月は地球に近づいたり離れたりしているので、離れた時に太陽と重なれば、太陽は月からはみ出てしまいます。
 これが金環日食。

 よく似たものに月食がありますが、これは月が地球の影に入ることなので、日食とは仕組みが違います。



コンクリートの壁に映った金環食型の木漏れ日
コンクリートの壁に映った金環食型の木漏れ日
手ぶれ写真のように見えますがコンクリートの繋ぎ目はブレていません。




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タグ: 金環日食日食動物行動

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初夏の金剛山で出会った鳥たち


 春の一番いい時期に登れなかった金剛山(こんごうざん)

 山頂の転法輪寺(てんぽうりんじ)の大きな枝垂桜や山頂広場の金剛桜も、登山道のミヤマカタバミやショウジョウバカマも終わってしまいましたが、しかたありません。



 そんな久しぶりの金剛山で出会った野鳥たちです。



新緑の金剛山千早本道九合目過ぎ
新緑の金剛山千早本道九合目過ぎ




ミソサザイ(鷦鷯)

スズメ目 ミソサザイ科 ミソサザイ属
留鳥
スズメより小さい鳥
場所:山頂広場近く

[レッドデータ]
 絶滅危惧II類:大阪府,
 準絶滅危惧種:千葉県,滋賀県,
 その他:東京都,
 情報不足:愛知県,長崎県,

鳴いているミソサザイ
鳴いているミソサザイ
山頂近くの低い木にとまって鳴いていました。
葉に隠れてこちらから見えないと思ったのかしばらく鳴いていましたが、カメラを向けていることに気付いたようで、飛んでいってしまいました。

大阪府では「絶滅の危険が増大している種」の絶滅危惧II類に指定されています。
これはなんて幸運でしょうか!
と思ったのですが、九合目はすでに奈良県。
奈良県ではレッドデータには記載されていません。
ということで、わずか数百メートルの差で絶滅危惧種でなくなりました。

黒い脚のミソサザイ
黒い脚のミソサザイ
口の中がオレンジ色のミソサザイ
口の中がオレンジ色のミソサザイ




ホオジロ(頬白)

スズメ目 ホオジロ科 ホオジロ属
留鳥
スズメより大きい鳥
場所:府道705号線

ホオジロのオスのアップ
ホオジロのオスのアップ
ホオジロのオス(上)とメス(下)
ホオジロのオス(上)とメス(下)
ホオジロのメスのアップ
ホオジロのメスのアップ
写真には写せませんでしたが、オスがメスに何かを口渡ししていました。
求愛給餌でしょう。

府道705号線は富田林から金剛山登山口、金剛山ロープウエイまで続いている道です。






メジロ(目白)

スズメ目 メジロ科 メジロ属
留鳥
スズメより小さい鳥
場所:府道705号線

目の周りが白いので遠くからでもわかるメジロ
目の周りが白いので遠くからでもわかるメジロ
一瞬枝にとまりすぐどこかへ飛んでいってしまいました。
その場では種類まではわかりませんでしたが、画像を確認してメジロだとわかりました。





ソウシチョウ(相思鳥)

スズメ目 チメドリ科
外来種
スズメと同じくらいの鳥
場所:府道705号線

派手な色のソウシチョウ
派手な色のソウシチョウ
こちらもホオジロと同じように2羽いました。
いつもはきれいな声で鳴いているのですが、まるで別の鳥のような(しわが)れた声で鳴いていました。
どちらも羽の真ん中あたりが赤いので、オス同士が縄張り争いをしていたのかもしれません。

写真に写すことはできませんでしたが、この日の千早本道でも見かけました。

外来生物法によって、生態系や人の生命・身体、農林水産業への被害を及ぼすおそれがある「特定外来生物」に指定されています。





キジバト(雉鳩)

ハト目 ハト科 キジバト属
留鳥
全長約33cm
場所:国見城跡(山頂広場)

こちらを見ているキジバト
こちらを見ているキジバト
国見城跡(山頂広場)の餌台の下にいました。
冬にはキジバト以外にも、ヤマガラ、シジュウカラ、コガラ、カヤクグリなどがやってきます。
漂鳥(ひょうちょう)のカヤクグリはともかく、その他の鳥は暖かくなると冬のようにはやって来ません。
暖かくなった金剛山には美味しい食べ物がいっぱいなのでしょう。





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タグ: ミソサザイホオジロメジロソウシチョウキジバト金剛山の鳥金剛山初夏の金剛山レッドデータ外来種

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カラスって黒だと思っていました!


 なんとなく不吉なイメージのカラス。

 好きな人よりも嫌いな人の方が圧倒的に多い「嫌われ指数」の高い鳥のような気がします。

 野鳥マンガ『とりぱん』ではレギュラー鳥の一角で10巻の表紙を務めましたが、『とりぱん大図鑑』の「とりぱん的解説」では「無駄にIQが高い、鳥界のインテリヤクザ」。

 著者のとりのなん子さんのカラス愛は感じますが、同じ身近な鳥のスズメが「人間のよき友」と書かれていることと対照的です。



 しかし、日本では本来カラスはおめでたい鳥とされます。
 なかでも神武天皇(じんむてんのう)を導いた八咫烏(やたがらす)は有名で、日本サッカー協会のシンボルマークにもなっています。

 一体いつからマイナスイメージになったのでしょうか。



 カラスは身近な鳥だけにことわざや慣用句も多くあります。

 中には「烏合(うごう)(しゅう)」や「(からす)行水(ぎょうずい)」のようなあまりよくないたとえもありますが、「烏の()()色」のように美しいもののたとえもあります。

 しかし。

 カラス=黒。

 黒がどうして美しい色のたとえになるのかふしぎでした。



 金剛山山頂。

 登山者が多い山だけに、カラスが住んでいます。

 ベンチでご飯を食べていると、カラスが近づいてきました。

 近くで見るカラスは思ってもいなかった色をしています。

 黒地の中に青緑に輝く色が。
 真っ黒ではないのです。



金剛山山頂広場のカラス(ハシブトガラス)
金剛山山頂広場のカラス(ハシブトガラス)
クチバシの付け根と額の間の段がはっきりしているのでハシブトガラス




 「烏の濡れ羽色」は、女性の黒髪の美しさを水浴びをしたあとのカラスの羽根の色にたとえる慣用句です。

 目の前のカラスが水浴びをしたかどうかわかりませんが、美しい羽根なのは確かです。

 しかも首の辺りなどは向きによって青緑(あおみどり)色の輝きが現れたり消えたりします。
 構造色(こうぞうしょく)にちがいありません。



ハシブトガラスの横顔1
ハシブトガラスの横顔2
顔の向きで首のところの色が変わります。




 単に黒いだけだと思っていたカラスが、青緑色の構造色を持つきれいな鳥だとは知りませんでした。

 しかも毎日見かけるような身近な鳥だというのに。



 もしかすると、毎日何気なく見ているような生き物の中にも、美しいものがもっといるのかもしれません。



 青緑色     
※嫌われ指数
 嫌っている人がどれくらいいるかなという雰囲気から、好きな人はどれだけいるかなという雰囲気を割った感覚的な雰囲気。
 カラスのように嫌いな人ばかりで好きな人は少なそうなのは高くなります。
 ハトのように嫌っている人が多そうでも公園で積極的にエサをあげている人もそれなりにいそうな鳥は嫌われ指数は低くなります。
 メジロのように好かれる一方の鳥は限りなく0に近くなります。
 指数といいつつ実数で表すことができず、すべてIWO(いきもの は おもしろい!)独自の適当勝手な雰囲気です。




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播種をしました。バケツ稲2012


 今年の立夏は5月5日。

 ということでゴールデンウイーク終盤に種籾(たねもみ)播種(はしゅ)しました。



 播種の方法は「自分米」の説明書通りに。

 付属のカップに籾を入れて、籾が完全に浸からないように少しだけ水を入れ、明るく暖かいとこにおいて、水を切らさないようにする。
 そして水は毎日換える。

 ということで、「去年のバケツ稲の種籾は別に用意したプラカップで同じようにしました。


説明書通りに播種しました。
説明書通りに播種しました。

 説明書では、水につけて3~7日で芽が出るとなっています。

 果たして、4日目の夜、小さな目が出ていることに気づいきました。
 もしかしたら、朝には少し目を出していたかもしれませんが、水を換えた時にそこまでじっくりと見ていませんでした。

 といっても芽が出たのは去年のバケツ稲。
 「自分米」はちょっと遅れているようです。



芽が出ていた去年のバケツ稲の籾
芽が出ていた去年のバケツ稲の籾




 芽が出たら、次は苗床(なえどこ)への植え付けです。

 説明書には時期は具体的に書かれていませんので、もうちょっと芽が出るまで待ってからまとめて植えることにしました。



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カワセミダイブ!


 木田内川(きたないがわ)でカワセミが魚を採るところを写すことができました。



木田内川のカワセミ
木田内川のカワセミ




 カワセミダイブは自分が食べる魚を捕まえるために行います。

 カワセミは草や木の上、岩の上、木田内川の場合はコンクリートの上などに止まり、じっと川面を見つめています。

 そして目標となる小魚がやてくると(こちらから魚は見えませんのであくまで想像です)、体を乗り出すように体勢を変え、間合いを計って、一気に飛び込みます。

 魚を捕まえられるかどうかはその一瞬で決まるのでしょう、すぐ水面に顔を出します。
 成功していれば、嘴で小魚をくわえています。

 そして浮き上がる勢いを利用するのでしょうか、そのまま羽ばたいて飛び立ちます。

 その後は辺りの適当なところに止まって、枝や地面にくわえた魚をたたきつけてぐったりさせてから一気に飲み込みます。



カワセミダイブ







どうやら失敗したようです





 木田内川にはいろいろな鳥がやってきますが、カワセミとほかの鳥たちとはちょっとちがいます。

 カモのように水面に浮かばないし泳がない。
 サギのように川の水につかって歩かない。
 セキレイのようにうろうろしない。

 派手な色だけでなく、行動もほかの鳥とちょっと違うカワセミです。



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今年は行くのがちょっと遅目でもまだ満開の高野山の桜


 去年は早すぎた高野山の桜でしたが、今年は行くのがちょっとだけ遅かったかようです。



 ゴールデンウイークの後半の高野山。

 だいたいゴールデンウイークのはじめころに満開を迎える世界遺産の高野山。
 春の冷え込みもなんのその。
 だいたいいつも通りに桜は咲いたようです。

 ということで、ソメイヨシノはすでに葉桜。

 しかし、所々で遅咲きの桜が満開を迎えていました。



紅葉谷の桜

カスミザクラ(霞桜)?
カスミザクラ(霞桜)?

不動坂(ふどうざか)を登って行く途中から見えた向かいの山で咲いていた桜。
ケーブルカーからは見えません。





大門の八重桜

カンザン(関山)?
カンザン(関山)?

カンザン(関山)?

弁天岳(べてんだけ)への道の入口で咲いていました。


フゲンゾウ(普賢象)?
フゲンゾウ(普賢象)?

フゲンゾウ(普賢象)?

大門(だいもん)の横で咲いていました。





壇上伽藍南縁の一重桜

カスミザクラ(霞桜)?
カスミザクラ(霞桜)?

カスミザクラ(霞桜)?

壇上伽藍(だんじょうがらん)の南縁の国道沿いの桜。
緑のコウヤマキやモミジの緑の中でよく目立っていました。





壇上伽藍中門の桜

スルガダイニオイ(駿河台匂)??
スルガダイニオイ(駿河台匂)??

スルガダイニオイ(駿河台匂)??

現在再建中の中門(ちゅうもん)の桜。
一重と八重が一緒に咲いているようです。
スルガダイニオイのようですが、花の色がほのかにピンク色をしています。
足場に覆われてちょっと狭そう。





清浄心院の枝垂八重桜

枝垂八重桜
枝垂八重桜

枝垂八重桜

花が小さな八重桜です。





英霊殿の八重桜

カンザン(関山)?
カンザン(関山)?

カンザン(関山)?

ピンク色が鮮やかな八重桜です。


枝垂八重桜
枝垂八重桜

枝垂八重桜

花の小さな桜です。
清浄心院の枝垂八重桜と同じ種類でしょうか。
2年前にはソメイヨシノと同じ時期にピンク色の花が咲いていました
謎です。





 ソメイヨシノが終わっても、高野山では桜が楽しめました。



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