大阪市の
長居公園にティラノサウルスなどの恐竜がやってきていますが、大阪では恐竜が集まっている場所がもう一つあります。
それが2012年4月7日から6月30日まで開かれている「大阪大学総合学術博物館 第5回特別展 巨大ワニと恐竜の世界 ―巨大
爬虫類はちゅうるい2億3千万年の攻防―」展。
なんか長い名前ですが、阪大の博物館に巨大ワニと恐竜が展示されているようです。
博物館があるのは大阪大学。通称「
阪大はんだい」。
場所は大阪の
豊中市とよなかしの
待兼山まちかねやま町。
「マチカネ」と聞いて巨大ワニを想像した人は、正解です。
50万年前の大阪を歩き回っていた巨大ワニのマチカネワニが見つかった場所が、この阪大です。
恐竜とワニは爬虫類の中でもわりと近い種類で、カメ、トカゲやヘビ、そして首長竜、カメが分かれたあとで、恐竜とワニが分かれました。
恐竜が進化した鳥を除けば、恐竜に一番近い親戚かもしれません。
恐竜が誕生した
中生代ちゅうせいだいの
三畳紀さんじょうき。
そのころ恐竜は同じ爬虫類で親戚のワニの先祖と陸上の
覇権はけんを争っていたのです。
この対決に戦いで決着がついたのかどうかはわかりませんが、三畳紀末の大絶滅で恐竜と争っていたワニの先祖は絶滅、恐竜は生き残り、ジュラ紀と
白亜紀はくあきの陸上で大繁栄をしました。
その恐竜も中生代の終わりと共に絶滅しますが、ワニは生き残りました。
そして哺乳類が恐竜の地位を奪っても陸と水の間でしぶとく生き残り、中には巨大化するものもいました。
その一つがマチカネワニ。
今から50万年前の大阪に住んでいた巨大ワニです。

待兼山から見つかった巨大なマチカネワニ
画像は大阪市立自然史博物館にあるレプリカ
阪大の博物館のホームページやチラシによると、恐竜を滅ぼした大絶滅を乗り越えたワニから、中生代の覇者恐竜と争ったワニの祖先たちの戦いの様子を、恐竜とワニが分かれた三畳紀までさかのぼっていく展示のようです。
2010年から2011年にかけてあった「
地球最古の恐竜展」とよく似たコンセプトですが、三畳紀にしぼった「地球最古の恐竜展」に対して、「巨大ワニと恐竜の世界」では中生代から現代に至るまで長い恐竜やワニの変遷を見ることができるようです。
さらに大阪初公開のものもあるということなので、これは見に行かなければ!
しかも入場無料!
ただ、日曜日とゴールデンウイーク以外の祝日が休館というのが、ちょっとマイナスかもしれませんが……
開催中に恐竜に関するレクチャーやティラノサウルスの復元などのワークショップもあるので、その日が狙い目かもしれません。
タグ:
マチカネワニ
恐竜
巨大ワニと恐竜の世界
大阪大学総合学術博物館
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