【 2012年01月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

雪や霧氷の中でも常緑樹 金剛山のシャクナゲ


 金剛山の樹氷のシーズンも本格化。

 バス停からロープウェイもありますので、山登りをしなくても山頂近くまで行くことができます。

 6分ほどロープウエイに揺られて着いたところは、ちはや園地。
 山の自然を利用した公園です。



雪と樹氷に覆われた金剛山のちはや園地
雪と樹氷に覆われた金剛山のちはや園地




 春になるとフクジュソウやカタクリが咲きますが、今は雪の下。

 ほかにも園内にはいろいろな植物が植えられています。

 その一つがシャクナゲ(石楠花)。
 ツツジ科ツツジ属の常緑低木です。



樹氷に覆われたちはや園地のシャクナゲ
樹氷に覆われたちはや園地のシャクナゲ




 シャクナゲは常緑広葉樹なので、樹氷や雪に覆われた葉がくるりと丸まり、パイプのようになっていました。

 葉を落とした樹木よりも一層寒そうに見えます。



雪に覆われてまるくなったシャクナゲの葉
雪に覆われてまるくなったシャクナゲの葉




 この葉を筒状にして冬を乗り切るのは、寒いところで育つシャクナゲの特徴です。



■外部リンク■
金剛山積雪情報

||| 大阪府民の森&箕面ビジターセンター ||| ちはや園地
金剛山ロープウェイホームページ


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タグ: シャクナゲ樹氷冬の金剛山雪の金剛山金剛山ちはや園地

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2月3日の誕生花 節分草


節分草

せつぶんそう
キンポウゲ科
セツブンソウ属
多年草

別名:-

花期:2月~3月
分布:本州関東以西の落葉広葉樹林

他の誕生日:

花言葉:微笑み,気品,光輝,人間嫌い,拒絶,

セツブンソウ[花の文化園2011年3月]
セツブンソウ[花の文化園2011年3月]


寒さに強いのですが暑さには弱いので花が終わった休眠期には、直射日光を当てないようにします。
逆に冬はできるだけ日光に当てます。
水はけのいい土を好み、軽石と赤玉土(あかだまつち)鹿沼土(かぬまつち)をブレンドしたものが適しています。




 名前はまだ多くの草がまだ花を咲かせない節分の時期に咲くことが由来です。

 山地では標高が高いので3月くらいから咲き始めます。

 白い5枚の花びらに見えるものは実は萼片(がくへん)、黄色い雄蕊(おしべ)のように見えるものが花びらで、黄色い部分には蜜腺(みつせん)があります。

 高さが10センチも無いような小さな多年草ですが、地面の上に葉を伸ばすのは冬から春。
 ほかの植物が葉を伸ばす頃には枯れてしまい休眠期に入ります。

 石灰岩(せっかいがん)地帯の落葉広葉樹林の林床(りんしょう)に生えますので、木々の根元に日が当たる冬の間に葉をのばして光合成を行います。



セツブンソウの花[花の文化園2011年3月]
セツブンソウの花[花の文化園2011年3月]




 定期的に草刈されるところを好むので里山によく生える野草でしたが、今では環境省のレッドデータブックでは「準絶滅危惧種(じゅんぜつめつきぐしゅ)」、15府県で「絶滅危惧種」などに指定されています。

 「準絶滅危惧種」は、今すぐ絶滅するわけではありませんが、ちょっとした環境の変化で絶滅してしまいそうな生き物のことです。



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タグ: セツブンソウ2月の誕生花誕生花白い花冬の花レッドデータ萼の花

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琵琶に見えない琵琶湖は世界で3番目


 琵琶湖(びわこ)

 琵琶湖がある滋賀県の面積のおよそ6分の1を占める巨大な湖です。

 河川法上は一級水系「淀川水系」に属する一級河川で、水鳥の生息地として国際的にも重要な湿地を定めるラムサール条約の登録湿地でもあります。

 ラムサール条約に登録されるわけですから、なにかほかには無い特徴があるわけです。

 日本最大の湖ですが、世界の淡水湖の中ではトップ100にも入っていません。

 琵琶湖の特徴は大きさよりもほかにあります。



 琵琶湖がつくられたのは今から400万年前ごろ。
 恐竜が滅んだのが6400万年前ですから、それから比べるとかなり新しい湖のように感じます。

 しかし実は世界で3番目です。

 そう、3番目に古い湖と考えられているのです。



 実は湖というのは周辺から土砂が流れ込み、次第に埋められていずれなくなってしまうものなのです。

 多くの湖の寿命は1万年くらいと考えられています。




坂本ケーブル延暦寺駅の展望デッキから見た琵琶湖(北湖)




 といっても、琵琶湖も今の場所で400万年続いているのではなく、もとは今の三重県の伊賀市(いがし)のあたりにできたものが、地殻変動などで今の位置に落ち着いたそうです。

 ですから、地理的な水のたまったへこみとしてではなく、多くの生き物が住む水のかたまりとしての歴史が400万年連続しているということなのでしょう。



 世界で3番目に古いということで、日本でも、というか世界でもここだけにしか住んでいない生き物が数多くいます。

 その数は61種。

 世界でも琵琶湖にだけしかいない生き物が61種です。



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 琵琶湖は周囲を山に囲まれています。

 その中でも有名な山の一つが京都との境にある比叡山(ひえいざん)

 滋賀側の坂本ケーブルのケーブル延暦寺(えんりゃくじ)駅の展望デッキから琵琶湖を見ることができます。

 しかしそこから見える琵琶湖は、北岸が見えず、ずっとずっと向こうまで湖が続いて、まるで水平線が見えて海のようです。

 琵琶湖の古い名前「近淡海(ちかつあわうみ)((京都から)近い方の淡水の海)」の通り塩辛くない海がどこまでも広がっているように見えます。

 しかし名前の由来になった日本の古い楽器「琵琶」の形には見えません。

 それほど琵琶湖は広いのです。




琵琶湖を見下ろせる比叡山
京都府立植物園北門前から
 人工衛星どころか飛行機もなかった昔の人が、どうして琵琶湖が琵琶の形に似ているとわかったのでしょうか。

 宇宙人の円盤から見たのでしょうか。
 まるでナスカの地上絵のようです。

 もしかすると「琵琶湖」の名前はオーパーツの一つかもしれません(「物」ではないので本当はオーパーツではありませんが)。



 ところが。

 どうやら測量技術が発達した江戸時代の後期ごろから湖の形が琵琶に似ていることがわかり、「琵琶湖」の名前が定着したようです。

 ちょっと一安心。
 それともがっかり?



 61種の琵琶湖の固有種もオーパーツではありませんでしたが、大切にしていかなければならないことはかわりません。

 世界的にも貴重な琵琶湖が、水だけでなく生き物もふくめて1万年も2万年も続くように。



■外部リンク■
琵琶湖/滋賀県
国土交通省 近畿地方整備局 琵琶湖河川事務所 HOME
ラムサール条約と条約湿地
環境省へようこそ!

長さも、眺めも、日本一。坂本ケーブルで比叡山へ。
ガーデンミュージアム比叡


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タグ: 琵琶湖淀川水系ラムサール条約湿地淀川比叡山ビオトープ

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コアラの食べ物で有名なユーカリの花が長居公園で咲いていました。


 植物園や博物館やスポーツ施設がある大阪市の大きな公園、長居公園(ながいこうえん)

 陸上競技場と植物園の間に郷土の森があります。

 その北のはずれのあたりにユーカリの木が植えられています。

 ちょうど、今、花が咲いています。



長居公園のユーカリの花
長居公園のユーカリの花




 ユーカリはオーストラリアのに生えている樹木で、コアラの食べ物として有名かもしれません。

 しかし「ユーカリ」というのは日本では一種類の樹木の事を指すのではなく、フトモモ科ユーカリ属の樹木の総称でもあります。

 コアラがいる天王寺動物園に植えられているユーカリは高さ数メートルの木ですが、長居植物園ではメタセコイアを超えるような巨木です。
(天王寺動物園のは餌を取りやすいように低く育てているのかもしれませんが)

 長居公園のユーカリはそこまで高くはありませんが、花が咲いているのは目線よりもはるか上。

 上を見なければ気付かないかもしれません。



花が咲いていたユーカリの木
花が咲いていたユーカリの木




 ユーカリは日本の気候に合うのか、京阪神の植物園や大きな公園で時おり見かけます。

 花が咲く時期は種類によってちがうようで、冬から夏にかけて。


 ユーカリの木を見かけたら、見上げてみると小さくてふわふわとした花が咲いているかもしれません。



ユーカリの幹
ユーカリの幹
薄い樹皮がめくれたような感じになっているのがユーカリの特徴
ユーカリの葉
ユーカリの葉
少し白っぽいのがユーカリの特徴
※ユーカリは種類が多いので、すべてがまったく同じ特徴を持っているわけではありません。



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タグ: ユーカリ冬の花白い花長居公園

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1月真冬 でも長居公園で花見です。


 一年でもっとも寒い頃といわれる大寒(だいかん)直前。

 大阪市の南部にある東住吉区(ひがしすみよしく)長居公園(ながいこうえん)

 植物園に博物館、陸上競技場からサッカースタジアムにプールまでいろいろな施設がある公園です。



 地下鉄御堂筋線(みどうすじせん)「長居」駅3番出口から出たところの長居公園の南西入口から子供広場のあたりまでは、いろいろなバラ科サクラ属の木が植えられています。

 ちょうど今、咲いている桜があります。

 ジュウガツザクラ(十月桜)、ちょうど満開くらい。

 10月ごろに咲くことが名前の由来ですが、冬でも咲いています。



1月のジュウガツザクラの花
1月のジュウガツザクラの花




 となりには早咲きのカワヅザクラ(河津桜)があります。

 (つぼみ)はふくらんでいますが、咲くのにはもう少し時間が必要なようです。

 そのとなりのソメイヨシノ(染井吉野)は、まだまだ寒くてそれどころではないようです。



咲くまで一踏ん張りのカワヅザクラ
咲くまで一踏ん張りのカワヅザクラ
咲くまでまだまだのソメイヨシノ
咲くまでまだまだのソメイヨシノ



 その道をまっすぐ行ったところにある長居植物園では、入り口券売所の裏あたりでヒマラヤザクラ(喜馬拉雅桜)が咲いています。

 ヒマラヤ起源の桜で、植物園では12月ごろから咲き始めます。

 こちらは満開をすぎて、葉桜になってしまったものもありますが、何とかぎりぎり間に合いました。



なんとか間に合ったヒマラヤザクラの花
なんとか間に合ったヒマラヤザクラの花




 桜というと、大阪では4月上旬。
 しかしそれはソメイヨシノやオオシマザクラなど。

 実は桜の季節は前の年の10月から始まっています。

 10月に咲き始めたジュウガツザクラは2月くらいまで咲きますし、12月にヒマラヤザクラ、2月にはカンヒザクラ、カワヅザクラが咲きはじめます。
 4月にはソメイヨシノやオオシマザクラ。
 そのあとは八重桜。



 ソメイヨシノにこだわらずにいろいろな桜を植えれば、長い間桜の花を楽しむことができるのにもったいないなぁ。

 と思いながら真冬の桜を眺めていました。



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タグ: 十月桜ヒマラヤ桜冬の花ピンク色の花白い花長居公園長居植物園

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ソシンロウバイが黄色い花を咲かせています。花の文化園


 花が極端に乏しくなる1月。

 かろうじてサザンカの白や赤の花が街を彩っています。

 植物園も文字通り“冬”です。
 屋外ではパンジーやビオラの花ばかり目立ちます。

 そんななか、花の文化園で黄色いきれいな花が咲き始めました。

 ソシンロウバイ(素心蝋梅梅)です。






うすい黄色でちょっとしわしわのソシンロウバイの花
うすい黄色でちょっとしわしわのソシンロウバイの花




 まだ葉も出てない枝から、黄色くてちょっとしわしわの花びらが下に向いて開いています。

 そばによると香ってきます。

 植物らしいほんのり刺激のある香りです。

 屋外でも香るのですから、結構強い香りなのでしょう。



青空に映える薄黄色のソシンロウバイの花
青空に映える薄黄色のソシンロウバイの花




 花の文化園の南東斜面のアジサイ園のあたりで咲いています。

 木によってはまだまだ蕾が固そうなものありますが、木全体で咲いているのもあります。

 1月のまだまだ寒い時期の植物園を彩る色と香りです。



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タグ: ソシンロウバイロウバイ冬の花黄色い花香る植物花の文化園冬の植物園

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11月の六甲山地のカマドウマ


 11月の半ばの六甲山地。
 その西にある森林植物園から東へのびる徳川道。

 そこで落ち葉の間に虫を見つけました。

 表面がつるつるになったアーモンドのような体に異様に長い脚。
 特に後足が太くて長い。

 カマドウマです。


この記事には虫(カマドウマ)の画像があります。



あまりアップダウンの無い徳川道
あまりアップダウンの無い徳川道

 カマドウマ(竈馬)はバッタやコオロギの仲間で、幼虫も成虫も基本的に同じ姿をしている(さなぎ)にならない不完全変態(ふかんぜんへんたい)の虫です。

 ただ成虫になっても(はね)がないのがバッタやコオロギとの違いです。
 後脚がバッタ以上に発達しているのはそのためかもしれません。


 名前の通り、昔は(かまど)の周りによくいたそうです。
 また「便所コオロギ」と呼ぶ地域もあり、昔の屋外トイレなどにもいたようです。
 このように暗くて湿気の多いところが好きな生き物で、今でも屋外の物置などに大量に集まることがあります。



 この日出会ったのは同じカマドウマの仲間ですが、コノシタウマ。

 こちらもその名の通り木の葉や虫の死骸などを食べる森のカマドウマです。



コノシタウマ(木の下馬)
バッタ目 カマドウマ科
大きさ:20~25mm
出現時期:8~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
雑食性(植物や虫の死骸など)
コノシタウマ(木の下馬)



 気温が低くて寒かったのか、カメラを近づけても逃げようとはしません。



後脚のトゲが痛そうなコノシタウマ
後脚のトゲが痛そうなコノシタウマ





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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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