【 2011年08月】

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実はドクダミの“花”は


 ドクダミの花です。


 じゃなくてドクダミの葉と花です。


 もう少し細かく書くとドクダミの総苞片(そうほうへん)と花です。


ドクダミの総苞片と花です
ドクダミの総苞片と花です



 本当は、これがドクダミの花です。
 小さい花がいっぱいあります。

 なんだか花というより雄蕊(おしべ)雌蕊(めしべ)がいっぱい生えているようですが、実はその通り。
 ドクダミは花びらと(がく)が退化し雄蕊と雌蕊だけで一つの花になります。


ドクダミの花のアップ
ドクダミの花のアップ



 一つに見えるドクダミの花は、実はたくさんのドクダミの花です。


白い総苞片といっぱい並んだドクダミの黄色い花
白い総苞片といっぱい並んだドクダミの黄色い花



 ドクダミの花というと、白い総苞片が見立つので「白い花」に見えると思いますが、花は黄色い雄蕊と雌蕊だけ。

 というと、本当は「黄色い花」なのかもしれません。


◆タグナビ◆ 〔ドクダミ〕 〔苞の花〕

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タグ: ドクダミ夏の花白い花黄色い花苞の花雑草

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チャバネセセリとイチモンジセセリ。稲の害虫はどっち?


 田んぼの近くを歩いていると、茶色い翅を三角に畳んだ小さな地味な蝶を見つけました。

 もしや。
 バケツ稲の大敵チャバネセセリかもしれません。

 しかしこの姿、田んぼのないところでもよく見かけます。

 それはイチモンジセセリ。


この記事にはチョウイモムシの画像があります。




 チャバネセセリとイチモンジセセリはよく似ています。

 しかし、よく見るとすぐわかるちがいもあります。

 何かにとまって翅をたたんだ時、横から見ます。

 すると茶色の翅に白い斑点がいくつか並んでいます。

 そう、その斑点がまっすぐ並んでいたら、名前の通りイチモンジセセリ(一文字セセリ)、まるく弧を描くように並んでいるとチャバネセセリ(茶羽セセリ)。

 もしバケツ稲の近くでよく似た蝶を見かけたときは、じっくり翅の斑点を確認してみましょう。

 丸く並んでいれば、チャバネセセリ。
 イネの害虫です。

 そしてまっすぐ並んでいたら、イチモンジセセリです。


翅の白い斑点が丸く並ぶ<br>チャバネセセリ
翅の白い斑点が丸く並ぶ
チャバネセセリ
翅の白い斑点がまっすぐ並ぶ<br>イチモンジセセリ
翅の白い斑点がまっすぐ並ぶ
イチモンジセセリ



 しかしイチモンジセセリだとしても安心はできません。

 イチモンジセセリの幼虫が食べるのはイネ科の植物。

 そう、バケツ稲の害虫かもしれませんから。


稲の葉を食べているバケツ稲の敵のチャバネセセリの幼虫
稲の葉を食べているバケツ稲の敵のチャバネセセリの幼虫


◆タグナビ◆ 〔チャバネセセリ〕 〔稲〕 〔バケツ稲〕 〔害虫〕



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タグ: チャバネセセリイチモンジセセリ害虫イモムシ

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稲のノギ見つけました。


 「ノギ」。

 「ノギ偏」の「ノギ」。

 イネ科の植物の実を包んだ殻の先端に生える細長いヒゲ、が(のぎ)です。

 麦の穂から何本も飛び出している堅そうなひげ、あれです。


4センチくらいあるコシヒカリの芒
4センチくらいあるコシヒカリの芒

 しかし稲の殻、モミガラには芒が付いているイメージがありません。
 ちょっと先がとがっているだけです。

 稲はイネ科の変わり者かと思っていたら「古代米」と呼ばれるような昔からの品種には芒がついているものもあるようです。

 どうやら稲は進化の過程で芒を失ったようです。



 と思っていたのですが、数十年の歴史しかない品種のコシヒカリにも、芒がありました。

 バケツ稲のコシヒカリです。

 ということは、稲籾(いねもみ)に長い芒がついていないのは、進化の過程で無くなったのではなく、収穫の過程で無くなったのかもしれません?



 ところで「ノギ(へん)」は「禾」のことですが、この文字の読みは「カ」。
 「のぎ」という漢字は「芒」です。
 「禾」も「のぎ」と読むこともありますが。



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今年も綿の花の季節になりました。「綿柎開」〈七十二候 第四十候〉


 「綿柎開(わたのはなしべひらく)」。

 8月も終わり。

 いつのまにか綿の花の季節になりました。


マンションの花壇の綿の花
マンションの花壇の綿の花



 去年は一面に綿が植えられていた通勤途中のマンションの花壇。

 今年はいろいろな花が植えられていて、綿がないのでちょっと残念です。


 と思っていたら、咲いてました。
 ちょっとだけ。

 ここに植えたのは意図的でしょうが、数が少なすぎます。

 去年の種が偶然芽を出したのを植えたのでしょうか。


マンションの花壇の綿
マンションの花壇の綿



 真相はわかりませんが、今この時期に綿の花を見ることができて、ちょっとよかった!



◆タグナビ◆ 〔綿柎開〕 〔綿〕 〔七十二候〕

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genre : 趣味・実用

ちょっと早い植木鉢稲のお米はこんな感じです。


 【もう稲の花が咲きました。ちょっと早すぎませんか?】で鉢植えの稲、勝手に命名「植木鉢稲(うえきばちいね)」に早すぎる花が咲いたことは書きました。

 当然早く咲いたのですから、お米ができるのが早いということで、収穫? しました。

 しかし小さな穂が二つなので食べるとかそういうことができるほどではありません。

 ということで、できたお米を観察することにしました。


収穫した植木鉢稲の稲穂
収穫した植木鉢稲の稲穂


収穫した植木鉢稲の籾
収穫した植木鉢稲の籾

 乾燥もさせずに(から)をむいてみました。

 中から現れたのは、当然ですがお米です。

 殻をむいただけですので、つまり脱穀しただけで精米(せいまい)していない玄米(げんまい)ということになると思うのですが、思ったよりも黒くなく、普通に食べる白米(はくまい)とそれほど変わらないような気がします。
 まったく乾燥させていないので、色が白っぽいのでしょうか。

 それから、精米の過程で取れてしまう胚ですが、意外と小さく、まるでついていないようです。


収穫した植木鉢稲の籾殻を取り除いただけのお米
収穫した植木鉢稲の籾殻を取り除いただけのお米



 バケツ稲をはじめ、メインのプランター稲もペットボトル稲も植木鉢稲もそれぞれに育っています。

 植えつけた時期はちがっていますが、元の苗は同じ時期に買ったものです。

 だからでしょうか、育ち方に差があっても稲が熟していくのは一緒です。



 多くの稲穂はうっすらと黄色くなってきました。

 収穫まであと少し。

 楽しみです。




◆タグナビ◆ 〔バケツ稲〕 〔植木鉢稲〕


■外部リンク■
大阪府水稲栽培の手引き
バケツ稲の育て方 - JAいがほくぶ


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タグ: バケツ稲植木鉢稲お米バケツ稲2011植木鉢稲2011

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乾燥しなくても生まれます。エビ伝説

食玩 チョコエッグ 日本の動物 第4弾 115 カブトエビ

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 残念ながらたった一匹しか育たなかった2011年度第二次エビ伝説計画。

 それでもいっぱい卵がとれました。

 狭い水槽のうえに泥もないので親に食べられないように、卵は見つけ次第使っていないエビ伝説水槽に移しました。

 カルキを抜いた水を入れた水槽です。
水草に産み付けられた?カブトエビの卵
水草に産み付けられた?
カブトエビの卵



 本やホームページなどでは、カブトエビの卵は1ヶ月くらい乾燥させてから水に入れると孵化する、と書かれていることがあります。

 しかし乾燥させなくても孵化することを知っているので、そのまま水の中に入れておきました。



卵発見から


4日後
 15匹が孵化。

 そのままでは卵を食べたりしてはいけないので、カルキを抜いた水を入れたほかのエビ伝説水槽に移した数です。ひとます、A水槽です。

 一気に孵化したのではなく、朝と晩に分けてその日のうちに移した合計です。


5日後
 6匹が孵化。

 A水槽にはすでに15匹も入っているので別のB水槽にうつしました。
 以後孵化したものはすべてB水槽です。

孵化したてのカブトエビのノープリウス幼生
孵化したてのカブトエビの
ノープリウス幼生


6日後
 6匹が孵化 B水槽へ。


7日後
 9匹が孵化 B水槽へ。


8日後
 7匹が孵化 B水槽へ。


9日後
 3匹が孵化 B水槽へ。


10日以降
 孵化したのは0。



 一番多いのがいきなり孵化し始めた見つけてから4日後ですが、そのあとに7日後にもピークがあります。
 そして10日後からは1匹も孵化はしなくなりました。
 まだ卵は残っていますから、またの機会をうかがっている卵かもしれません。

 もっと増えるために水のあるうちに増えて卵をいっぱい作ろうという作戦と同時に、その前に乾燥してしまっても全滅しないようにあえて孵化しない卵もあるのでしょう。

 植物でも、通常は種が100%芽が出ることはなく、次の発芽の時期まで種ですごす種類があります。

 このいきなり孵化と孵化一時中止は、水が干上がる場所に住むカブトエビの生き残り戦略なのでしょう。



 ということで、残りの卵は一か月間乾燥することにしました。


◆タグナビ◆ 〔カブトエビ2011〕 〔カブトエビ〕 〔エビ伝説〕

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21億年の時間をさわれる「大化石展」


 地球の歴史を一か所にまとめた「大化石展」。

 46億年の地球の歴史に対して生き物の歴史は38億年ほど。

 しかしそのほとんどは単純な単細胞の生き物で、多細胞の生き物が現れたのはたった6億年前。

 文明がはじまって5千年。
 それに比べれば6億年は長いですが、生き物の歴史で見れば、6億年だってたった1/6ほどです。

※年代については諸説あります。


大化石展![大化石展]
大化石展![大化石展]

 化石を集めた大化石展で古い化石というと、いったいどれくらい前でしょうか。

 展示されている中でも古い化石にはストロマトライトというものがあります。

 ストロマトライトとは、藍藻(らんそう)類がつくり出したものです。

 藍藻は光合成をする単細胞の生きもの。
 光合成をするといっても植物ではありません。
 それどころか植物が現れるよりもはるか前から地球にいた、地球の生き物界の大先輩です。



 その藍藻が海中を漂っていた泥などを分泌液で積み重ねたものがストロマトライトです。

 恐竜の化石のように体の部分の跡が残ったものではありませんが、生き物が活動した跡も化石ですので、ストロマトライトも立派な化石です。

 ストロマトライトが大活躍したのは恐竜の時代よりもはるか昔の(せん)カンブリア紀。
 もともと酸素がほとんどなかった陸上で動植物が生きていけるほど多くの酸素を作り出しました。
 長い時間をかけて。

 その後先カンブリア期末に急速に数を減らしましたが、絶滅はせず、今でもオーストラリアの一部に生き残っています。

 しかしストロマトライトをつくらない藍藻なら、今でもあちこちにいます。

 なかなかしぶとい生き物です。


21億年物のストロマトライト[大化石展]
21億年物のストロマトライト[大化石展]



 大化石展で展示されているストロマトライトはいろいろあります。

 どのストロマトライトも見た目は縞模様の岩です。
 道端に転がっていてもそんなにそんなすごい岩とは気がつかないでしょう。

 展示ケースの中の6.7億年前というわりと新しい物や、展示ケースの外に置かれ、ぺたぺた触ることができる21億年物もあります。 

さわれる21億年物ストロマトライトに近よってみる[大化石展]
さわれる21億年物ストロマトライトに近よってみる[大化石展]


 恐竜の時代の20倍くらい古い時代の化石。

 そっとさわって21億年分の時間を感じてみるのもいいかもしれません。


◆外部リンク◆
大阪市立自然史博物館「大化石展」
ようこそ大阪市立自然史博物館へ


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タグ: ストロマトライト大化石展藍藻化石

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ただの塩かそれとも生き物か『塩の街』


作家 有川浩

 最近映画が公開された「阪急電車」や、テレビドラマにもなった「フリーター、家を買う。」を書いた作家、有川(ありかわ) (ひろ)さん。

 その作家デビュー作がこの本『塩の街』のもとになった作品です。

 正確にはデビュー作に加筆して、同じ登場人物の短編を1冊にまとめた本です。


塩の街
有川 浩著 
税込価格:¥700
出版:角川書店
   角川文庫
発行:2010年1月

『塩の街』

 ある日、突然世界中に宇宙から落下してきた塔のような巨大な塩のかたまり。

 それと同時に人間の体が塩に変わって死んでしまうという奇病が蔓延します。

 奇病は一瞬で広がりが政府の機能はマヒ、生き残った人々はかろうじて自治的な機能を保って命をつなぎとめていました。

 そんな世界でのちょっと歳の離れた男女の物語です。

 その男性の職業は自衛官。
 そうです。
 突然の災厄と対峙する組織の一員です。


『図書館戦争』

 ここまででもわかるように、『塩の街』の世界は「阪急電車」の世界でも「フリーター家を買う」の世界でもありません。

 著者のもう一つの顔、人類の貴重な財産である図書を守るために戦う『図書館戦争』シリーズのような世界です。

 ただ有川浩作品の書評の枕詞ともなっている「ベタ甘の恋愛」はもちろんあります。
 むしろそれを描くためにこの終末を迎えたような世界が考えだされたのかもしれません。


塩の怪物

 塩になる病気の元凶と考えられているのが、宇宙から落ちてきた巨大な塔のような塩の塊。

 火を吐くわけでも、動いてビルを壊すわけでもありません。

 しかしステルス機能を持ち巨体を隠して誰にも見つかることなく地球に落下してくるなど、ただの自然現象とは思えません。

 作品はSFよりも恋愛小説に重点が置かれているため、この塩の塊の出自やこれに関することについての言及はほとんどありません。

 その数少ない言及の一つが、「塩の塊生物説」です。


図書館戦争
有川 浩著 
税込価格:¥700
出版:角川書店
   角川文庫
発行:2011年4月

いきもの?

 生物らしい構造を持っていない塩の塊は、地球の常識からすれば明らかに「生物」の枠の外にいます。

 しかし人間を自分と同じ塩の塊にし、結果的に増えていきます。

 塔のような塩の塊と塩の塊になった人間。
 形も大きさも違いますが、かたまりを作っている小さな塩の粒の一つ一つが“いきもの”だとします。

 すると、人間の体を蝕み自分と同じものを増やしているのですから細菌やバクテリアなどと同じ働きをしていると言えるかもしれません。
 ものすごく強引ですが。


「生物」とは

 地球の常識の範囲内の存在ならば、細胞を持っていれば「生物」とうやむやにできるかもしれません。

 しかし地球の常識にとらわれない存在に対して「生物」はどう定義すればいいのでしょうか。

 そこで例によってむりやり強引に「生物」の定義をまとめてみると。

 外からエネルギーを得て物質を化学的に分解し組み合わせて自分を複製して増えることができるもの

 という感じでしょうか。

 つまり、単純に個々の分子が酸素と結合するだけの鉄の錆は、何かを分解して錆を組み立てて増えているわけではないので、生き物とは呼べないでしょう。

 もちろん細胞を持っていないので地球の常識でも生き物ではありません。


塩の錬金術師

 一方。謎の塩の塊は、どのような方法かわかりませんが、人間のからだの成分を組み替えて自分と同じ塩の塊にするのですから、地球の常識を超えた生き物と呼べるのかもしれません。

 ただし、人間の体には塩分があるとはいえ、体全体をそのまま塩に換えるためにはまったく足りません。
 これを行うのには水素や炭素に酸素や窒素などの原子を塩素とナトリウムという“塩の原料”に作り替える必要があります。

 これら物質の多くは、太陽の中や太陽が爆発する時につくられるものです。
 工場でつくることはできません。

 ですから、鋼の錬金術師でも人体をすべて塩に置き換えるのは無理でしょう。

 きっと。


鋼の錬金術師 1
荒川 弘著 
税込価格:¥420
出版:スクウェア・エニックス
  ガンガンコミックス
発行:2002年2月


◆カテゴリナビ◆ [架空・実在しない生き物]

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バケツ稲の護り神


 どんどん成長を続けるバケツ稲。

 稲の細長い葉っぱに緑色のクモが。

 前足を広げて稲に集まる虫を待っているようです。


この記事にはクモの画像があります。




 まずは、『野外観察ハンドブック 改訂 校庭のクモ・ダニ・アブラムシ』で調べてみました。

 体の色はちがいますが、模様と稲にいたということからササグモではないかとアタリをつけました。

 そしてネットで調べてみると、どうやらササグモのまだ成長途中のもののようです。



 稲に集まる虫というと、やっぱり害虫が気になります。
 クモはその害虫を食べてくれる益虫です。

 バケツ稲に引き寄せられてきたのか、それともお茶の木などについていてのが移ってきたのかわかりませんが、バケツ稲の守護神として害虫から守ってほしいと思います。


 といっても、小さなウンカならともかく、ショウリョウバッタやチャバネセセリの幼虫から守ってもらえるのでしょうか。


まだ大人になっていないササグモ?
まだ大人になっていないササグモ?



野外観察ハンドブック 改訂
校庭のクモ・ダニ・アブラムシ
浅間 茂共著
石井 規雄共著
松本 嘉幸共著 
税込価格:¥2,000
出版:全国農村教育協会
発行:2002年4月


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バケツ稲に敵がやってきた!




花盛りのバケツ稲
花盛りのバケツ稲

 花盛りのバケツ稲。
 といっても稲には花弁がないので地味ですが。

 そんな地味な稲にもとうとうやってきました。

 それは。

 害虫です。


この記事にはバッタイモムシの画像があります。




害虫その一。


 ショウリョウバッタ(精霊飛蝗)。

 頭からおしりの先までとんがったバッタです。

 大きな体の上にジャンプしてさらに翅で飛ぶので大食漢でしょうきっと。

 写真を撮ってる最中に逃げていきました。


バケツ稲とショウリョウバッタ
バケツ稲とショウリョウバッタ



害虫その二。


 チャバネセセリ(茶羽セセリ)の幼虫。


バケツ稲と幼虫
バケツ稲と幼虫



 翅を閉じると三角になる茶色い蛾のような蝶です。

 植物というのは、動物にとっては決して効率のいい食べ物ではありません。
 大量に食べても消化できるのはほんのわずか。
 よく消化するためには長い消化器官が必要になります。

 ですのでチョウやガの幼虫のイモムシやケムシは大きな体でめいいっぱい葉っぱを食べ、糞をたくさんします。

 このチャバネセセリの幼虫も大食漢で、みるみる稲の葉を食べていてしまいます。

 アオムシによくあるパターンで活動は夜が中心のようで、昼間は自分が出した糸で葉をまるく綴じて筒にして、その中で休むようです。

 しかしちょうどいい緑色のからだは、保護色になって昼間でも見つけにくくなっています。


 大きな頭は平たくなって左右に線がはいり、シンプルなデザインのヒーローのようですが、稲の葉を食べる害虫です。


チャバネセセリの幼虫の“顔”
チャバネセセリの幼虫の“顔”



 とりあえず目に付くと処分していますが、一か所に大量の卵を産む性質のようで、とってもとってもキリがありません。

 害虫が来るんだから天敵はこないのかなぁ、と思う今日この頃です。



 しかしお茶のアブラムシの経験から、天敵は害虫がやたらと増えない限りやってこないし、全滅させる前にどこか行ってしまうものです。

 天敵に頼らず、自分の手で取り除くのが一番確実なのです……


◆タグナビ◆ 〔害虫〕 〔バケツ稲〕



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