【 2011年06月】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

梅雨です。ギンリョウソウです。金剛山です。


 高野山と同じ標高の金剛山でも、ギンリョウソウ(銀竜草)が咲き始めました。


黒栂谷やタカハタ谷の方へ行く道のギンリョウソウ
黒栂(くろとが)谷やタカハタ谷の方へ行く道のギンリョウソウ



 金剛山のメジャールートの千早本道。

 どこでも生えているわけではありませんが、よく見るとところどころで咲いていたり咲きかけていたりしました。

 土止めの丸太の根元あたりによく生えています。


千早本道のギンリョウソウ
千早本道のギンリョウソウ



 10センチか高くても15センチくらい、一本だけの茎の先端に花が一つだけ。

 白くてきれいな花です。

 花だけでなく、全体が白いということは、葉緑体を持たないということ。
 葉緑体を持たないということは、自分で栄養を作れないということ。

 栄養は動植物の遺体などの有機物を分解する菌類の腐生菌からもらっています。
 菌類と共生していると思われてきましたが、最近は寄生していると考えられるようになってきました。



 そういう植物ですから、決して大きくはなりません。

 足元に気をつけて、見かけたときにはそっとしてあげてください。




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タグ: ギンリョウソウ金剛山の花白い花夏の花腐生植物梅雨の金剛山

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バケツ稲、土の大失敗


 バケツ稲はキットではなく苗だけを買ったので、20リットルばかりのプランターではほとんど減りません。

 そのまま枯らしてしまうのももったいないので、ペットボトルに植えてみることにしました。

 ペットボトル稲です。



 土は水稲用が減ってしまったので、自家製腐葉土(ふようど)を使うことにしました。

 間引いたりした草花をミミズがいる土に埋めたものです。
 土の方が多いので、植物質を分解した「腐葉土」というのは本当は正しくありませんが。

 分解の済んでいない大きなクズが混ざらないように荒めの(ふるい)で取り除いてからペットボトルに入れ、水を入れて、稲を植えました。






異変が起きたペットボトル稲
異変が起きたペットボトル稲


 しかし異変はすぐ現れました。

 あっというまに水はにごり、泡が浮かび、くさいにおいがしてきます。
 水稲用の土を使ったプランターでは先に植えたというのにそんなことにはなっていません。

 水を張ったことで空気が嫌いな嫌気性細菌(けんきせいさいきん)が有機物を腐敗させたようです。
 これは稲にとっては悪い状況です。

 このままで病気にでもなってしまうと、ほかの稲もダメになってしまいます。
 かといって、水や土の入れ替えもできません。

 この稲はあきらめることにしました。



 田んぼでもレンゲを()きこんだりすることもあるのですが、水も入れ替わり広くて土の量も多い環境と、2リットルの小さく閉鎖されたペットボトルでは同じというわけにはいきません。

 それにバケツ稲用の土としてよく勧められているのは、赤玉土(あかたまつち)鹿沼土(かぬまつち)のブレンドという有機物を含まないシンプルなものです。

 腐葉土をブレンドすることもありますが、今回はまだ分解されていないものが多く混ざってしまったようです。
 きっちりと植物が分解されてから使うべきでした。



 同じ稲を育てるのにちがう土。

 それはバケツという田んぼとはちがうとても限られた環境の中で、土のコンディションを悪くしないためなのかもしれません。



 ということで、赤玉土でペットボトル稲を再開しました。



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タグ: バケツ稲ペットボトル稲バケツ稲2011ペットボトル稲2011用土プランター稲の土作

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theme : バケツ稲
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顔はかわいいんだけど……やっぱりケムシ。マイマイガの幼虫


 いつもの道。

 ツツジの葉っぱがありません。
 これはイモムシの仕業にちがいありません。

 さがしてみると、つぐみつかりました。
 5センチくらいの、ケムシが。


今回はケムシの記事です。
ケムシの画像もあります。
ケムシが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。






 黒地に黄色や赤の見るからに警告色。
 その上ケムシですから、これは毒があるにちがいありません。
 おそろしや。

 しかしよくみると、頭部が体よりも大きく、“顔”のところに眼のような黒い模様が。
 かなり愛嬌がある”顔”です。

 でも本当の目はもっと下。口の隣ですが小さくて見えません。

 このケムシはマイマイガ(舞舞蛾)の幼虫。

 野鳥マンガ『とりぱん』の8巻で大活躍?しています。


かわいい?“顔”のマイマイガの幼虫
かわいい?“顔”のマイマイガの幼虫



 ケムシですが、無毒。

 『とりぱん』8巻ではさんざん鳥の餌になっていたので気になっていましたが、安心しました。


 しかし毛が硬く刺さると痛いうえに、アレルギーが出ることもあるようなので無闇に触らないほうがよさそうです。


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タグ: マイマイガケムシイモムシ害虫かわいいイモムシ

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金剛山のマムシグサの怪?


 梅雨ごろ、金剛山で咲くマムシグサ。

 漢字で書くと「蝮草」。

 まっすぐ立ち上がった茎の先でにょろりと垂れ下がった花びらが鎌首をもたげたマムシを想像させるとか、茎の縞模様がマムシを連想させるとかいろいろといわれてますが、名前の由来はよくわかりません。

 ただ、「マムシグサ」というのは特定の種の名前に使われるだけでなく、サトイモ科テンナンショウ属の植物一般に使われる場合もあります。

 このテンナンショウ属は専門家でも区別の難しいところがあります。
 そこで今回は種を特定せず、テンナショウ属の話として、この属の一般的な名前の「マムシグサ」と呼ぶことにします。



マムシグサとマムシグサの“花”
マムシグサとマムシグサの“花”



 これがマムシグサの“花”です。

 実は花びらのようにも見えるのは、花を包む(ほう)と呼ばれるもので、サトイモ科では大きく発達したので仏炎苞(ぶつえんほう)とよばれています。

 テンナショウ属ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、同じサトイモ科のミズバショウ属のミズバショウだとわかりやすいと思います。


黄色い花を白い仏炎苞で包んだミズバショウ[六甲高山植物園]
黄色い花を白い仏炎苞で包んだミズバショウ[六甲高山植物園]



 そして仏炎苞に包まれているのが本当の花です。

 マムシグサの場合は、筒になった仏炎苞の中に棒のようなものが見えます。
 この下に小さな花がまとまって咲いています。


マムシグサの“花”
マムシグサの“花”



 マムシグサは、雄株(おかぶ)雌株(めかぶ)に分かれています。つまり、雄株は雄花だけ、雌株は雌花だけしか咲かないということです。

 雄花と雌花ば別ということは、花粉を運ばないといけません。

 雄花と雌花が別々の植物の多くは、風か虫をつかって花粉を運びます。
 マムシグサは虫を使う植物です。


 花に入った虫は仏炎苞の奥、花粉のあるところへ下りて行きます。
 そこは狭くなっていて、虫は逆戻りができません。
 そのまま下へ下へと行って花粉だらけになって底にたどりつくとすき間があって虫はやっと外にでることができます。



 そして雌花へ花粉を運ぶことになるのですが、雌花も中は狭くなっているので花粉はちゃんと雌蕊(めしべ)に届きます。

 しかし。

 雌花には隙間はありません。


隙間が開いたマムシグサの雄花
隙間が開いたマムシグサの雄花
隙間が無いマムシグサの雌花
隙間が無いマムシグサの雌花



 そうです。
 外に出ることができない虫たちは雌花の奥で……


マムシグサの雌花の奥で……
マムシグサの雌花の奥で……



 マムシグサの雌花怖ろしや。

 しかし、虫が最初に雌花に入ってしまったら、どうするのでしょうか。

 雌花もすき間があるほうが効率がいいような気が……


 梅雨時のハイキングでマムシグサを見かけたら、仏炎苞の付け根を見てみましょう。
 雄花か雌花かわかります。



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タグ: マムシグサテンナンショウ属サトイモ科の花初夏の花緑色の花苞の花仏炎苞

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二十四節気の「芒種」の「芒」ってなに?


 二十四節気(にじゅうしせっき)立春(りっしゅん)から数えて九つ目、夏至(げし)の直前の芒種(ぼうしゅ)

 入梅(つゆいり)前で田植えが始まる時期のことです。
ノギがわかりやすい麦[錦織公園河内の里]
ノギがわかりやすい麦
[錦織公園河内の里]



 江戸時代の(こよみ)の解説書、『暦便覧』では「(のぎ)のある穀類、稼種する時なればなり」、つまりノギのある穀物の種をまく時と説明されています。

 穀物の先端の細い毛のことで、植物を表す「草冠」と、発音を表す「亡」をあわせた形声文字です。



 ノギがわかりやすい穀物の一つは麦。

 刈り取り前の麦の実には細い毛が1本ついています。
 これがノギです。

 しかしパンや麺類の材料になり、中国北方の主食にもなる小麦をまくのは晩秋から初冬。

 梅雨前にまくのは(もみ)。お米です。

 今の中国でも芒種は「ノギのある麦を収穫して、ノギのある籾をまく」という意味に説明されています。
稲籾の先が尖っているのがノギの名残?
稲籾の先が尖っているのが
ノギの名残?

 ところがお米、つまり籾にはノギはありません。


 ちょっと変ですが、稲の野生種や古代米と呼ばれるもの中にはノギがついている種類もあるそうです。
 ということで、「芒種」のノギは籾のノギのことだったのでしょう。

 きっと。


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タグ: 二十四節気芒種

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genre : 学問・文化・芸術

迷子の迷子のアカガシラサギ


 大阪の長居(ながい)植物園の大池で珍しい鳥を見ました。

 ハナショウブ園のあたりに大きなカメラを持った人が集まっていたので何事か、と思っていってみると、スイレンの葉の上を鳥が歩いていました。

 大きさと雰囲気からすると、ちょっと大きめのクイナか中ぐらいの首が短いサギのようです。


長居植物園の大池の謎のサギ
長居植物園の大池の謎のサギ



 青灰色の背中はアオサギのようですが先だけが黒い黄色いくちばしに小豆色の頭と首は見たことが無い鳥です。

 帰ってから調べてみるとどうやらアカガシラサギ(赤頭鷺)のようです。


長居植物園の大池で羽を広げるアカガシラサギ
長居植物園の大池で羽を広げるアカガシラサギ



 中国の中部・東部で繁殖し、東南アジアで越冬する渡り鳥です。

 日本では越冬するために沖縄に来る程度で、各地で越冬や繁殖の記録がありながらも珍しい鳥のようです。

 日本のレッドデータでも取り上げられているのは3県だけ。


 渡りの途中で迷ったのでしょうか。





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タグ: アカガシラサギサギ長居植物園渡り鳥水鳥旅鳥

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金剛山の見えないカエル


 大阪と奈良の府県境にある1000mの山、金剛山。


錦織公園の展望台から見た金剛山の山頂付近
錦織公園の展望台から見た金剛山の山頂付近



 その一番メジャーな登山道、千早本道。

 一番奥の駐車場の前、左右に分かれた道の右側を選ぶと、千早本道(ちはやほんどう)
 うっそうとした杉林の中、道は上っていきます。


今回はカエルの記事です。
カエルの画像もあります。
カエルが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
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 そこから2合目直下の階段のあたりまで昼間だというのにかえるの大合唱。
 しかし姿は見えません。

 すぐ近くでかえるの声が聞こえるというのに、土の中にもぐっているのか、まったく姿は見えません。

 謎のカエルです。
 気になってしかたありません。



 そして帰り道。

 杉林が途切れる登山口直前でそのカエルを見ることができました。

 1匹は斜面の穴の中から顔を見せて鳴いています。
 もう1匹はその上にへばりついています。

 オスとメスでしょうか。
 しかしどちらも動かないので2匹の意図はわかりません。


穴の入り口で鳴いているカエル
穴の入り口で鳴いているカエル



 このカエルはどうやらタゴガエルのようです。
 大阪周辺の山間部に住むカエルです。

 あたりは晴天でも薄暗い杉林。あたりからは金剛山に降った雨がにじみ出ていて水分ガ多く、カエルにはちょうどよさそうな環境です。

 タゴガエルは渓流や岩の隙間に卵を産むそうですので、ここが気に入っているのでしょうか。

 しかし、このあたりには何匹のタゴガエルがいるのでしょうか。
 まるで山の斜面一面にカエルがはりついているようです。


へばりついているタゴガエル
へばりついているタゴガエル





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タグ: タゴガエルカエル両生類初夏の金剛山金剛山金剛山の脊椎動物

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アジサイが咲きはじめています。服部緑地都市緑化植物園


 植物園や大きな公園でアジサイが咲き始めています。


ヤマアジサイ
山紫陽花
[服部緑地 都市緑化植物園]
ヤマアジサイ


 このヤマアジサイは、なんだかアジサイっぽくないように感じます。

 アジサイは小さな花が丸く並んだもので、まわりにだけちらほらと花が咲いているのは、アジサイっぽくありません。
 それとも、まだ咲きかけのアジサイなのでしょうか。


 花がまわりに並ぶアジサイは、昔から自然に生えているアジサイの姿で、花が丸く集まったものは観賞用に品種改良されたものです。



クロヒメアジサイ
黒姫紫陽花
[服部緑地 都市緑化植物園]
クロヒメアジサイ




 まわりの目立つ花の花びらは、(がく)が変化したもので、花びら(花弁(かべん))ではありません。
 そしてこの花は雌蕊(めしべ)雄蕊(おしべ)も退化していて、種ができません。
 こういった花は「中性花(ちゅうせいか)」とよばれ、昆虫を呼び寄せる役割があると考えられています。

 中性花にかこまれたところの小さな花には雄蕊も雌蕊もあり、種を作ることができ、「両性花(りょうせいか)」と呼ばれます。

 つまり、観賞用のアジサイは、見栄えがいいように中性花ばかりになって種ができないのです。


幻のアジサイ シチダンカ
七段花
[服部緑地 都市緑化植物園]
シチダンカ



 このシチダンカは、江戸時代末にシーボルトが「日本植物誌」で紹介して以来、実物を見た人がいないので「幻のアジサイ」といわれていました。
 1959年に六甲ケーブルのあたりでみつかり、今ではいくつかの植物園などで見ることができます。

 数は少ないながらも中性花ばかりのように見えますが、それは両性花の発達が不十分で消えてしまうそうです。

 ということは野生の状態では今でも、これからも「まぼろし」なのかもしれません。



 どのアジサイも、よくみると咲いているのはまわりの中性花ばかりで中の両性花は咲いていないようです。

 アジサイの季節はまだこれからのようです。



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3000年前のノコギリクワガタの「化石」を奈良県立橿原考古学研究所附属博物館へ見に行きました。

「橿考研付属博物館」
「橿考研付属博物館」

 奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所附属博物館へ行ってきました。

 もうちょっと簡単に書くと「橿考研(かしこうけん)付属博物館」です。


 橿考研は古代日本の首都があった奈良県の埋蔵文化の調査研究をする機関で、その成果を展示しているのが付属博物館です。

 ということで、ここの対象はあくまで人間とその文化。
 いきものではありません。


今回はクワガタムシの記事です。
クワガタムシの画像もあります。
クワガタムシが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。



 では、なぜここに行ったかというと、クワガタムシがいるからです。

 奈良県御所市(ごせし)にある縄文時代の秋津遺跡(あきついせき)で、土の中からほぼ完全な形でみつかったノコギリクワガタが展示されているのです。

 そのクワガタムシが生きていたと思われるのは、今から2800~2500年前。

 この時代のノコギリクワガタがほぼ完全な形でみつかったのははじめてだそうです。



 展示されているノコギリクワガタは、多少ひしゃげていますが今のノコギリクワガタ、それも牙がぐっと下向きに曲がった「水牛」と呼んでいる立派なノコギリクワガタです。

 たった3000年足らずですから、今の奈良県のノコギリクワガタと同じでしょう。

橿考研付属博物館のノコギリクワガタは撮影禁止なので近くの橿原市昆虫館の生きているノコギリクワガタ
橿考研付属博物館の
ノコギリクワガタは撮影禁止なので
近くの橿原市昆虫館の
生きているノコギリクワガタ
 一部で「化石」といわれていますが、石ではなく、灰色の固そうな泥の中に埋まった体は、体の表面を覆っていた殻(外骨格)もちゃんと残っていそうです。

 ただノコギリクワガタ特有の赤茶色の光沢はなく、黒くなっているのは3000年という時間のせいなのでしょうか。



 昆虫、特に甲虫は体の表面を覆っている発達したクチクラ層の殻のおかげで条件がよければ土の中でも長い間残ることがあります。
 しかし殻と殻のつなぎ目でばらばらになることが多く、虫の形を残すことはめったにありません。

 秋津遺跡で見つかったノコギリクワガタは、形がひしゃげている以外クワガタらしい形を残しています。


 3000年たっても、ノコギリクワガタはノコギリクワガタなんだなぁ、と思った展示でした。


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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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