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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

梅雨です。ギンリョウソウです。金剛山です。


 高野山と同じ標高の金剛山でも、ギンリョウソウ(銀竜草)が咲き始めました。


黒栂谷やタカハタ谷の方へ行く道のギンリョウソウ
黒栂(くろとが)谷やタカハタ谷の方へ行く道のギンリョウソウ



 金剛山のメジャールートの千早本道。

 どこでも生えているわけではありませんが、よく見るとところどころで咲いていたり咲きかけていたりしました。

 土止めの丸太の根元あたりによく生えています。


千早本道のギンリョウソウ
千早本道のギンリョウソウ



 10センチか高くても15センチくらい、一本だけの茎の先端に花が一つだけ。

 白くてきれいな花です。

 花だけでなく、全体が白いということは、葉緑体を持たないということ。
 葉緑体を持たないということは、自分で栄養を作れないということ。

 栄養は動植物の遺体などの有機物を分解する菌類の腐生菌からもらっています。
 菌類と共生していると思われてきましたが、最近は寄生していると考えられるようになってきました。



 そういう植物ですから、決して大きくはなりません。

 足元に気をつけて、見かけたときにはそっとしてあげてください。




◆タグナビ◆ 〔ギンリョウソウ〕 〔金剛山の花〕 〔金剛山〕

■外部リンク■
 金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)
 金剛山愛好会
 金剛山 金剛山登山道・金剛山ハイキングコース
   金剛山四季と風景の写真


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ゲンジボタルは大きくて明るいな。橿原市昆虫館


 奈良の橿原市昆虫館で飛んでいるゲンジボタル。

 室内に人工的にゲンジボタルが住んでる環境を再現し、そこで幼虫から育てていました。

 その大きなケージをそばから見るので、運がよければ間近にゲンジボタルの光を見ることができます。


間近で見たゲンジボタルの光[橿原市昆虫館]
間近で見たゲンジボタルの光[橿原市昆虫館]
お知りの先まで丸く光っているのでオスのゲンジボタル?



 ホタルの光は暖かくない冷たい光です。
 網越しにホタルに指を近づけていってもまったく熱を感じません。

 別に当たり前のことのように思えますが、そうではありません。

 蛍光灯に電球にロウソク。
 照らすものはみんな熱を持ちます。多くの場合はやけどするほどの。

 最近はLEDが普及してあまり熱を持たないものもありますが、ホタルの光はもっと冷たいのです。

網の向こうにいるゲンジボタル[橿原市昆虫館]
網の向こうにいるゲンジボタル
[橿原市昆虫館]
 光って冷たいということは、エネルギーが効率よく光に変わっていることで、つまり省エネです。

 ホタルに限らず光を発する生き物はこういった省エネ型の発光をしています。

 さすが長年光ってきた生き物。
 効率にはこだわっているようです。



 ホタルは夜に光るもの。

 橿原市昆虫館では開館している昼間に光ってもらうためにホタルの部屋は昼夜逆転。

 ホタルが光り始めるのは日没後2~3時間たったころ。

 ということで、見ごろは午前中、だそうです。



2012年6月10日 追記

 今年も橿原市昆虫館ではホタル成虫の展示が行われています。

 今年は場所が変わって1階の標本展示室と生態展示室の間にある「橿原の夜」コーナー。

 場所が狭くなり、ケージも小さくなりましたが、ここはもともと真っ暗になる部屋ですので、そのぶんいいかもしれません。

 ホタル成虫の展示は始まったばかりだそうで、あとしばらくは光るホタルが見れそうです。
 ただし、ホテル成虫の寿命は短いですので、できるだけ早く行ったほうがいいと思います。

 ホタルは夕方によく光る性質を持っています。
 昼間の開館に合わせてホタルコーナーは昼夜逆転させているそうなので、開館間際がよく光るそうです。


■外部リンク■
橿原市/橿原市昆虫館


◆タグナビ◆ 〔ゲンジボタル〕 〔橿原市昆虫館〕


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タグ: ゲンジボタルホタル橿原市昆虫館昆虫館

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theme : 博物学・自然・生き物
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メタセコイアの森とラクウショウの森―夏―


 大阪市の長居(ながい)植物園。
 奥の小池の(ほとり)にあるのがメタセコイアとラクウショウの森。



 冬には葉を落としていたメタセコイアもいっぱいに茂らせています。

 この方向には数多くのメタセコイアが植えられていますが冬には向こうが透けて見えていました。
 しかし今は緑の壁のようになっています。


夏のメタセコイアの森[長居植物園]
夏のメタセコイアの森[長居植物園]




 メタセコイアと同じ落葉針葉樹のラクウショウ。

 ラクウショウの方は薄い上に陽のあたらない北側から見ているので、夏になっても向こうがうっすら透けて見えます。


夏のラクウショウの森[長居植物園]
夏のラクウショウの森[長居植物園]



 冬になり褐葉するまでは、あたりに涼しい木陰をつくってくれます。


■外部リンク■
大阪市立長居植物園


◆タグナビ◆ 〔メタセコイア〕 〔ラクウショウ〕 〔長居植物園〕

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「梅子黄」黄色く熟した梅の実を求めて。〈七十二候 第二十七候〉を過ぎて。


 七十二候(しちじゅうにこう) 第二十七候「梅子黄(うめのこきばむ)」。

 読みは「うめのこきばむ」。

 3月に咲いた梅の実が黄色く熟す頃です。



 ということで、梅林がある花の文化園に行きました。

6月下旬の花の文化園の梅林
6月下旬の花の文化園の梅林



 ところが梅園の梅の実は、黄緑色か無いかのどちらか。
 地面に落ちている実には黄色いものが多いのですが、木になっているのは緑色ばかり。

 時期がちがうのでしょうか。七十二候のまちがいなのでしょうか。

 よくわかりませんが、ここはよく手入れされている植物園の梅林。

 すでに実が無い木も少なくないことから、黄色くなったらすぐ収穫されているのでしょう。

 と思っていたら、やっと黄色く熟した梅の実を見つけました。



黄色く熟した梅の実(月影)



 収穫された実はどうなるのでしょう。

 植物園に聞いてみないとわかりませんが、熟した梅の実は梅干になるのが定番。

 どこかで塩漬けにされているのかもしれません。


■外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


◆タグナビ◆ 〔七十二候〕 〔梅〕 〔花の文化園〕




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バケツ稲、土の大失敗


 バケツ稲はキットではなく苗だけを買ったので、20リットルばかりのプランターではほとんど減りません。

 そのまま枯らしてしまうのももったいないので、ペットボトルに植えてみることにしました。

 ペットボトル稲です。



 土は水稲用が減ってしまったので、自家製腐葉土(ふようど)を使うことにしました。

 間引いたりした草花をミミズがいる土に埋めたものです。
 土の方が多いので、植物質を分解した「腐葉土」というのは本当は正しくありませんが。

 分解の済んでいない大きなクズが混ざらないように荒めの(ふるい)で取り除いてからペットボトルに入れ、水を入れて、稲を植えました。






異変が起きたペットボトル稲
異変が起きたペットボトル稲


 しかし異変はすぐ現れました。

 あっというまに水はにごり、泡が浮かび、くさいにおいがしてきます。
 水稲用の土を使ったプランターでは先に植えたというのにそんなことにはなっていません。

 水を張ったことで空気が嫌いな嫌気性細菌(けんきせいさいきん)が有機物を腐敗させたようです。
 これは稲にとっては悪い状況です。

 このままで病気にでもなってしまうと、ほかの稲もダメになってしまいます。
 かといって、水や土の入れ替えもできません。

 この稲はあきらめることにしました。



 田んぼでもレンゲを()きこんだりすることもあるのですが、水も入れ替わり広くて土の量も多い環境と、2リットルの小さく閉鎖されたペットボトルでは同じというわけにはいきません。

 それにバケツ稲用の土としてよく勧められているのは、赤玉土(あかたまつち)鹿沼土(かぬまつち)のブレンドという有機物を含まないシンプルなものです。

 腐葉土をブレンドすることもありますが、今回はまだ分解されていないものが多く混ざってしまったようです。
 きっちりと植物が分解されてから使うべきでした。



 同じ稲を育てるのにちがう土。

 それはバケツという田んぼとはちがうとても限られた環境の中で、土のコンディションを悪くしないためなのかもしれません。



 ということで、赤玉土でペットボトル稲を再開しました。



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顔はかわいいんだけど……やっぱりケムシ。マイマイガの幼虫


 いつもの道。

 ツツジの葉っぱがありません。
 これはイモムシの仕業にちがいありません。

 さがしてみると、つぐみつかりました。
 5センチくらいの、ケムシが。


今回はケムシの記事です。
ケムシの画像もあります。
ケムシが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。






 黒地に黄色や赤の見るからに警告色。
 その上ケムシですから、これは毒があるにちがいありません。
 おそろしや。

 しかしよくみると、頭部が体よりも大きく、“顔”のところに眼のような黒い模様が。
 かなり愛嬌がある”顔”です。

 でも本当の目はもっと下。口の隣ですが小さくて見えません。

 このケムシはマイマイガ(舞舞蛾)の幼虫。

 野鳥マンガ『とりぱん』の8巻で大活躍?しています。


かわいい?“顔”のマイマイガの幼虫
かわいい?“顔”のマイマイガの幼虫



 ケムシですが、無毒。

 『とりぱん』8巻ではさんざん鳥の餌になっていたので気になっていましたが、安心しました。


 しかし毛が硬く刺さると痛いうえに、アレルギーが出ることもあるようなので無闇に触らないほうがよさそうです。


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金剛山のキビタキは奈良にいても大阪にいても準絶滅危惧種です。

金剛山とちはや園地の間の一番左の
点線の道でキビタキを見ました


 大阪と奈良にはさまれた金剛山。

 山頂広場からちはや園地までのハイキングコース。車が走れないほうの道をあるいていると、きれいなさえずりが聞こえてきました。

 声がするのは谷側で木々の葉が少なくよく見通せます。


 鳴いている鳥はキビタキ。

 声のするほうを探していると、やっと姿が見えました。


 キビタキは、名前の通り黄色が目立つ鳥です。

 声だけでなく、見た目きれいです。


初夏の金剛山のキビタキ
初夏の金剛山のキビタキ



 金剛山山頂付近は大阪と奈良の府県境がせめぎあっているところで、今どちらにいるかわかりません。多分奈良県だと思いますが。

 ともあれ、大阪でも奈良でもキビタキは準絶滅危惧種のようですが、環境庁のレッドデータブックには記載されていないようです。
 まだまだ絶滅の心配がないほど多い地域ばかりなのでしょう。




◆タグナビ◆ 〔キビタキ〕 〔金剛山の鳥〕

■外部リンク■
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)
日本のレッドデータ検索システム


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梅雨です。ギンリョウソウです。高野山です。


 梅雨の晴れ間。

 高野山へ行ってきました。

 今までの高野山とちがい、今回は八葉の峰のうち、摩尼山(まにさん)楊柳山(ようりゅうさん)へいってきました。
 この摩尼山と楊柳山に転軸山(てんじくさん)を加え高野三山といいますが、今回は高野二山です。

 どちらも1000mの山ですが、高野山の町自体800mを超える高所にあるので標高差はそれほどではありません。


奥の院から摩尼山への道
奥の院から摩尼山への道



 ところが、世界中の観光客であふれる町と違い、土と砕けた枯葉や枯れ枝の道は出会う人も少なく、ひっそりとしています。

 その道でギンリョウソウ(銀竜草)が咲いていました。

 葉緑素を持たない真っ白な植物です。


高野山のギンリョウソウ
高野山のギンリョウソウ



 梅雨です。

 今年もギンリョウソウの季節がはじまりました。




◆タグナビ◆ 〔ギンリョウソウ〕 〔高野山の花〕 〔初夏の花〕 〔高野山〕


■外部リンク■
高野三山巡り・女人堂巡り|和歌山県観光情報


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『ブタがいた教室』を見ました。ペットと家畜のちがい


 DVDで見ようかと思っているうちに、テレビで放送されました。

 実際にあった話を元にした映画ですが、ここでは映画作品について書きます。

【DVD】ブタがいた教室
税込価格:¥3,990
レーベル:日活株式会社
発売日:2009年4月10日

映画『ブタがいた教室』


 この映画は、最後には食べることを前提として、ブタを小学生がクラス全員で育てるという話です。

 「Pちゃん」と名前をつけて世話をしていくうちに、ブタにいろいろな気持ちを持つようになります。

 さいごにはどうしてもPちゃん食べなければならないのか。

 ご飯で食べる豚肉とPちゃんは同じブタなのか?

 Pちゃんを食べるということは、Pちゃんの命を奪うということではないのか。

 Pちゃんを殺さないための方法はないのか。

 それらを教師も含めてクラス中で考え、悩みながらもその日が近づいてきます。


「ペット」と「家畜」


 人間が飼う動物は、人間との関係で「ペット」と「家畜(かちく)」に分けることができます。

 「ペット」とは、人間を(いや)すために飼われている動物のこと。場合によっては人間に匹敵する扱いを受けることもあります。

 「家畜」は食べたり荷物の運搬に使ったりと人間の生活や仕事に利用するために飼っている動物のことです。

 広い意味では、ペットも人間のために飼っているということで家畜に含めますが、今回は狭い意味での「家畜」でペットは含まれません。


遊牧民と食べる肉


 世界中に家畜はいて、人間との関係も様々です。

 乾燥していたり、標高が高かったり、寒冷だったりして農作物を育てにくい地域には、羊やヤギなどの草食動物を育ててその肉を主食のように食べる遊牧民(ゆうぼくみん)とよばれる人々もいます。

 そういう地域では、市場などで買ってくるのではなく、育てていた家畜の命を自分たちで奪って食べることも少なくありません。

 遊牧民のような肉をよく食べる人々について書かれた本を読んだり、多く住む地域へ行ってみると、彼らが飼って食べるのはペットではなく家畜だということに気付きます。


ペットか家畜か


 この映画の小学生たちは、家畜としてではなくペットとしてブタを育てているように見えました。


 人間が健康に生きていくためには植物だけではなく肉も食べなくてはならず、その肉は生きていた動物の命を奪うことで手に入れることができるものです。

 しかし食べるための動物は家畜で、ペットではありません。

 動物を食べるために育てるということは、ペットにしてはいけない、ということなのかもしれません。


豚のPちゃんと32人の小学生
命の授業900日
黒田 恭史著
税込価格:¥2,100
出版:ミネルヴァ書房
発行年月:2003年6月
映画『ブタがいた教室』の元となった授業を行った教師本人が書いた本です。
映画では描かれなかった多くのことが書かれています。


■外部リンク■
映画「ブタがいた教室」のぶーログ - ブタがいた教室製作委員会 | TOP | オフィシャルチャンネル


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theme : 映画感想
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金剛山のマムシグサの怪?


 梅雨ごろ、金剛山で咲くマムシグサ。

 漢字で書くと「蝮草」。

 まっすぐ立ち上がった茎の先でにょろりと垂れ下がった花びらが鎌首をもたげたマムシを想像させるとか、茎の縞模様がマムシを連想させるとかいろいろといわれてますが、名前の由来はよくわかりません。

 ただ、「マムシグサ」というのは特定の種の名前に使われるだけでなく、サトイモ科テンナンショウ属の植物一般に使われる場合もあります。

 このテンナンショウ属は専門家でも区別の難しいところがあります。
 そこで今回は種を特定せず、テンナショウ属の話として、この属の一般的な名前の「マムシグサ」と呼ぶことにします。



マムシグサとマムシグサの“花”
マムシグサとマムシグサの“花”



 これがマムシグサの“花”です。

 実は花びらのようにも見えるのは、花を包む(ほう)と呼ばれるもので、サトイモ科では大きく発達したので仏炎苞(ぶつえんほう)とよばれています。

 テンナショウ属ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、同じサトイモ科のミズバショウ属のミズバショウだとわかりやすいと思います。


黄色い花を白い仏炎苞で包んだミズバショウ[六甲高山植物園]
黄色い花を白い仏炎苞で包んだミズバショウ[六甲高山植物園]



 そして仏炎苞に包まれているのが本当の花です。

 マムシグサの場合は、筒になった仏炎苞の中に棒のようなものが見えます。
 この下に小さな花がまとまって咲いています。


マムシグサの“花”
マムシグサの“花”



 マムシグサは、雄株(おかぶ)雌株(めかぶ)に分かれています。つまり、雄株は雄花だけ、雌株は雌花だけしか咲かないということです。

 雄花と雌花ば別ということは、花粉を運ばないといけません。

 雄花と雌花が別々の植物の多くは、風か虫をつかって花粉を運びます。
 マムシグサは虫を使う植物です。


 花に入った虫は仏炎苞の奥、花粉のあるところへ下りて行きます。
 そこは狭くなっていて、虫は逆戻りができません。
 そのまま下へ下へと行って花粉だらけになって底にたどりつくとすき間があって虫はやっと外にでることができます。



 そして雌花へ花粉を運ぶことになるのですが、雌花も中は狭くなっているので花粉はちゃんと雌蕊(めしべ)に届きます。

 しかし。

 雌花には隙間はありません。


隙間が開いたマムシグサの雄花
隙間が開いたマムシグサの雄花
隙間が無いマムシグサの雌花
隙間が無いマムシグサの雌花



 そうです。
 外に出ることができない虫たちは雌花の奥で……


マムシグサの雌花の奥で……
マムシグサの雌花の奥で……



 マムシグサの雌花怖ろしや。

 しかし、虫が最初に雌花に入ってしまったら、どうするのでしょうか。

 雌花もすき間があるほうが効率がいいような気が……


 梅雨時のハイキングでマムシグサを見かけたら、仏炎苞の付け根を見てみましょう。
 雄花か雌花かわかります。



■外部リンク■
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)
六甲高山植物園|六甲山ポータルサイト ROKKOSAN.COM


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