【 2010年07月】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

赤くてちっちゃくていかにも食べられそうな実

 いつもとちょと違う道を歩いてみると、コンクリートの道が汚れていました。
 紫色の汁がべったりとついています。
 木の実、それも水分が多い液果(えきか)が落ちて、それを通る人が踏みつけていったようです。

 ふと見上げると木に赤い小さい実がいっぱいついています。
 小さいつぶつぶが集まったような赤い実。
 大きさも色も野イチゴのようです。
 見るからに食べられそうですが、見知らぬ実をむやみに食べるのは危険が伴います。

食べてくださいといわんばかりの赤い実
食べてくださいといわんばかりの赤い実

 念のために調べてみると、ヤマモモ(山桃)でした。
 名前通り食用にできるようです。
 でも、限られた果物しかなかった昔ならともかく、おいしい果物がいっぱいある現在では、きっとわざわざ食べるほどのものではないような気がします。
 それに食用にしないことが前提の街路樹では、どのような農薬が使われているのかさだかではありません。
 と、とりのなん子さんとちがいチキンな理屈で味見は先送りしました。

 でも、名前の通り野性味あふれる味がしそうなヤマモモの実でした。

野性味あふれる味がしそうなヤマモモの実
野性味あふれる味がしそうなヤマモモの実

 ちなみに、ヤマモモは「山」の「桃」と書きます。
 モモはウメなどと同じバラ科ですが、ヤマモモはヤマモモ科です。
 名前は似ていても種類は名前ほど近くないようです。

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: ヤマモモ赤い実夏の実

関連記事
スポンサーサイト



theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

カブトエビの成長は早いよ! エビ伝説

今回はカブトエビの記事です。
カブトエビの画像もあります。
カブトエビが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。


 1年ぶりに買った「エビ伝説」。
 キットには最低限必要なものは揃っているので、後は説明書どおりにするだけです。


準備


 まずは水槽に水道水を入れて1日おく。
 それだけ。

1日目


 水をくみ置きしてほぼ1日たったので、説明書どおりにウッドチップとカブトエビのえさの粉末を入れ、卵が混ざった砂を入れます。
 これで終了。

水槽の底のカブトエビの卵が混ざった砂
水槽の底のカブトエビの卵が混ざった砂
どれが卵かわからない



2日目


 説明書どおり翌日にはなにやら水槽の底でで動くものを発見。

 1ミリあるかないかの白い小判型のよう。
 どうやら卵の内側の皮をかぶったままの幼生のようです。

カブトエビの卵の内皮に包まれた幼生?
カブトエビの卵の内皮に包まれた幼生?
(”>”と”<”ではさまれたもの)



 そして見る見るうちに小判の頭の左右に1本ずつの体と同じくらいの長い毛をはやしたものが現れました。
 きっと甲殻類特有のノープリウス幼生でしょう。

カブトエビのノープリウス幼生?
カブトエビのノープリウス幼生?



3日目


 誕生2日めにして姿はカブトエビを思わせるような形になってきました。
 長い2本の尾鞭も見えます。

カブトエビっぽい形になってきた
カブトエビっぽい形になってきた



 よく動くようになったので数を数えてみると、どうも5匹いるようです。
 水中を泳いでいるのが3匹、底を好んでいるのが2匹。
 カブトエビにも個性があるようです。

4日目


 もうカブトエビの姿になっていました。
 成長が本当に早い。

小さなカブトエビ
小さなカブトエビ



小さなホウネンエビ
小さなホウネンエビ



 しかし2匹しかいません。
 1匹は数え間違いか、それともカブトエビに食べられてしまったのか。
 どちらかは、わかりません。


5日目


 日に日に脱皮を繰り返して大きくなっていきます。

 それでもまだまだ小さいので体は透明。消化器官がよく見えます。
 消化器は口から肛門へと一直線。人間のように曲がりくねっていません。
 体が小さいのに一直線。これでよく消化吸収できるものだと不思議です。

一直線の消化器のカブトエビ
一直線の消化器のカブトエビ




 カブトエビ、ホウネンエビもいっしょにまだまだ元気です。


››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: カブトエビエビ伝説ホウネンエビカブトエビ2010

関連記事

theme : 川・河・池・沼の生き物達
genre : ペット

陸上最大甲殻類ヤシガニを見る

今回はヤドカリの記事です。
ヤドカリの画像もあります。
ヤドカリが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。



 もう半月以上前ですが、ATCで行われたイベント、「レプタイルズフィーバー2010」へ行ってきました。
 今年で4回目を迎え、毎年6月後半にATCで行われる恒例のイベントです。

 たった2日間のイベントですが、犬・猫以外のペットや用品、グッズなどの販売と、動物と触れあえるコーナーもあるという、なかなか楽しいイベントです。

 展示されている生き物は販売が目的なのですが、展示のみの珍しい生き物もいます。

 その中の一つが、ヤシガニ。

なんとなくカニっぽいヤシガニ
なんとなくカニっぽいヤシガニ



 陸上生活する最大の甲殻類といわれていて、ヤドカリとは思えないほどの巨体です。

 そのため、腹部を隠す貝殻がなく、カニのような姿になっています。

ヤシガニの顔
ヤシガニの顔
確かにカニではなくヤドカリです




 日本では琉球諸島に住んでいるということですが、沖縄諸島では絶滅したといわれ、宮古島や石垣島がある先島諸島でも絶滅危惧種に指定されています。

 沖縄では観光地などで飼育されていることもありますが、大阪ではそう簡単に見れるものではありません。

 今年のレプタイルズフィーバーは終わってしまいましたが、8月7日から大阪ビジネスパークではじまる生き物イベント「ぼくらの昆虫&どうぶつ教室」にもいろいろなめずらしい生き物がやってくるということですので、ちょっといってみようかな。

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: ヤシガニレプタイルズフィーバーぼくらの昆虫&どうぶつ教室ヤドカリ絶滅危惧種レッドデータ

関連記事

theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

ハタケカブト二世はさなぎになりました。そして……

今回はカブトムシのサナギの記事です。
カブトムシのサナギの画像もあります。
カブトムシのサナギが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。


 梅雨です。

 ということで、カブトムシの季節でもあります。

 ハタケカブトも次々とさなぎになっているようで、バケツで飼っているほうはいつのまにに穴が二つ開いています。
 きっと羽化して飛び立って行ったのでしょう。

バケツのカブトムシマットに開いた穴
バケツのカブトムシマットに開いた穴



 ためしにおそるおそる土を退けていきます。
 底の方に小さな部屋があり、そこにサナギがいました。
 角が無いのでメスでしょう。

バケツのカブトムシのメスのサナギ
バケツのカブトムシのメスのサナギ


 カブトムシの幼虫は初夏のころ壁がつるつるした丸い部屋をつくります。
 そこでサナギになるのです。

 そして羽化したあとは、部屋の中で体を硬くして外に出るタイミングをうかがいます。
 ですので部屋は横の壁をそっと崩す程度にして、サナギを確認したら、そっと土を戻します。

 多分大丈夫でしょう?


 今年はもう勝手に自然に帰るように雨よけ程度のふたしかしていません。
 力持ちのカブトムシにとっては無いのも同じでしょう。
 羽化して出てきたものは、そのまま空へと飛んで行くでしょう。

 もう7月。
 すべてのハタケカブトが飛んでいくのもそう先の話ではないと思います。


››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: カブトムシハタケカブト

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

アジサイ咲いてます。でもきれいなのは花ではありません?

あじさい


 「紫陽花(しようか)」と漢字で書いてアジサイ。
 漢字や片仮名で書くよりも「あじさい」と平仮名の方がよく似合うと思います。

 梅雨時に咲く花の代名詞とともに、梅雨そのものの象徴にもなっています。

 小さい花が丸く集まって一斉に咲いている様子は、大きな一つの花のようです。

紫陽花の“花”[長居植物園]
紫陽花の“花”[長居植物園]




実は花びらじゃない?!


 でも、そのアジサイの花。
 実は花ではありません。いや、花びらではありません。

 じゃあ、ドクダミのような(ほう)が変化したものでしょうか。

 そうではなく、(がく)が花びらのようになったものだそうです。

アジサイの“花”のアップ[長居植物園]
アジサイの“花”のアップ[長居植物園]




がく


 萼というのは、花びらの外側の部分で、普通は緑色をして花の付け根あたりについています。
 アジサイの花びらに見えるところはそれが緑以外の色に変わったものなのです。

 アジサイにしろドクダミにしろ、花びらを小さくしたのに苞や萼を花びらのように変化させる。
 なら最初から花びらを小さくしなければいいのに、と思うのですが理由はよくわかりません。


適者生存?


 ダーウィンの進化論の、環境に適応したものが生存競争を勝ち抜いて生き残るという考え方を「適者生存」といいます。

 しかしその戦いを生き抜いてきたはずの身近な生き物たちを見ていると、結構意味不明わけのわからないものもいっぱいあります。
 「適者生存」というよりも、多少適当でもよほどひどくなければなんとかなる「不適者脱落」ではないか、と思ったりします。

 生き物は不思議です。


アジサイの名所


 アジサイの名所は各地にありますが、今回の画像はおなじみ大阪市立長居(ながい)植物園です。

 長居植物園にはアジサイ園と呼ばれる地区があり、小川をはさんで両側一面アジサイが植えられています。
 一斉に咲いている様子はまるで「紫陽花の谷」。

長居植物園のアジサイ園
長居植物園のアジサイ園



 反面、アジサイの季節以外は緑の低木が茂っているだけの場所ですが。

 その場所が年で一度だけ華やかになるとき。
 それが今です。




››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: アジサイ萼の花夏の花長居植物園植物園

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
06 | 2010/07 | 08
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS