【 2010年04月】

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道端のスミレは謎だらけ?

 去年から今頃の季節にはスミレに注意して近所を歩くようにしています。
 すると意外とスレが多いのに驚きます。

 延々と広がる住宅街なのですが、街路樹の植え込みなどに時おり見かけます。
 もちろん、どこにでも生えているというわけではありませんが、自然の原野や山などで咲いているイメージがあったので、住宅街に生えていることに驚いていしまうのです。

住宅街に生えていたタチツボスミレ(多分)
住宅街に生えていたタチツボスミレ(多分)
判断理由
薄紫色の花びら・距が薄紫色・茎から葉が出ている・葉が丸いハート型


 住宅街は原野を切り開いて作られた住宅街ですから、そのときのスミレの種が……
 といっても昨日今日できた住宅街ではないので簡単には納得できそうにありません。

 なら、誰かの庭に生え続けていたスミレの種がこぼれて……
 というほうが現実感が無いような。

タチツボスミレ(多分)の花
タチツボスミレ(多分)の花


 住宅街のスミレは謎が多そうです。

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タグ: タチツボスミレスミレ春の花紫色の花

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山菜の中の山菜? ワラビ

シダで山菜のラワビ
シダで山菜のラワビ

ワラビ


 ワラビ。

 うどんやそば、炊き込みご飯にその他いろいろ「山菜」がつく食べ物によく使われている素材、かもしれません。

 山菜の中の山菜。それがワラビ。
 というのは言い過ぎかもしれませんが。


「蕨」解字


 漢字では「蕨」。
 植物を表す「(ソウ)(くさかんむり)」にちじんで丸まっているという意味がある「(ケツ)」を加えた会意(かいい)文字です。
 ワラビが芽を出し葉を広げる前の状態を表しているといわれています。
 また「蕨」の音は「ケツ」で、「(ケツ)」と同じですので形声(けいせい)文字でもあります。


輸入ワラビ


 蕨がよく生えるのは人間が切り開いた山林や原野。
 ということで、昔は身近な山菜だったと思いますが、今は食べる機会が多いわりには生えているところを目にしないかもしれません。

 実際、ワラビは中国やロシアからの輸入量が日本の生産量の数倍あるようです。

ここまで葉が開くともう食べられないシダ植物のワラビ
ここまで葉が開くともう食べられないシダ植物のワラビ




シダ植物


 ワラビはシダ植物。
 花も咲かなければ種もできません。

 胞子(ほうし)で増えます。

 地面の上の部分は春に芽を出し50cm~1mまで成長、冬には枯れます。

 あくが強いので、食べるときは十分なアク抜きが必要です。
 それにワラビに似ているシダ植物も少なくないので、注意が必要です。

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タグ: ワラビ山菜

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ヤモリとイモリ 畑にいたのはどっち?

今回はヤモリの記事です。
ヤモリの画像もあります。
ヤモリが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。



ヤモリとイモリ


 ちょうど一年前、畑を片付けていたときに土止めの隙間に隠れていたヤモリです。
 種類は日本でポピュラーなニホンヤモリ。

 イモリとまちがわれることがありますが、ヤモリは爬虫類(はちゅうるい)、陸上にいます。
 イモリは両生類(りょうせいるい)、水の中にすんでいます。
 ですからヤモリは体が乾いていて、イモリは濡れています。


 わかりにくいときはこう覚えるといいかもしれません。

 ヤモリは家を守るから「家守」。乾いたところにいるから爬虫類。
 イモリは井戸を守るから「井守」。水の中にいるから両生類。

畑の土の保護色になっているニホンヤモリ
畑の土の保護色になっているニホンヤモリ(画像中央。右が頭)




「ヤモリ」と漢字


 でも気をつけてください。
 「ヤモリ」は漢字で書くと「守宮」。「家守」と書くこともあるようですが、辞書などに必ず載っているのは「守宮」です。

 「守宮」はどう読んでも「ヤモリ」にはなりません。

 実は中国語ではヤモリは「守宮(ショォゴン)」となります。「守る」という動詞が目的語(「を」がつく言葉)の前に着くのも中国語っぽいです。

 つまり、すでに「やもり」という名前があったところに中国からヤモリを表す「守宮」という漢字が入ってきたので、日本人は「やもり」を文字で表すときに中国からやってきた漢字をそのまま使った、と考えることができます。

 ということで「ヤモリ」を漢字で書くときは「守宮」。「家守」はさけたほうがいいかもしれません。

ニホンヤモリの頭とクローバーを握っている右手
ニホンヤモリの頭とクローバーを握っている右手




 日本語の名前の通り今でも人家に住み着いているようですが、小さい上に夜行性なので目にすることはめったにないかもしれません。

 食べ物は昆虫や節足動物、毒はもっていませんので、もし見かけることがあったらそっとしてあげてください。


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河? 海? フグはどっち

大阪の自然海岸

 海に行きました。
 もちろん海の生き物を見に。
 行き先は大阪にほんのわずかに残った自然の海岸があるところ。大阪の南端の岬町(みさきちょう)の長松海岸。
 引潮時を見計らって行って来ました。

海草だらけの春の海岸
海草だらけの春の海岸

小さなフグ

 海草だらけの海岸の潮溜(しおだま)りには小さなヤドカリやカニばかり。
 そんな中で見かけた唯一の魚。
 フグ。
 冬になるとテレビでよく見るトラフグによく似ていますのですぐわかりました。
 でも大きさは15センチくらいでしょうか。
 きっとクサフグでしょう。

海で見たクサフグ
海で見たクサフグ

「河豚」

 フグ。
 漢字で書くと「河豚」。
 「海豚」ではありません。「“河”豚」です。
 もちろん中国語でも「河豚(ホートゥン)」。
 海水魚なのに「河」?
 中国では「河」というと大河の黄河(こうが)のこと。
 実際黄河にはフグがいるとか。
 意外と思うかもしれませんが、ナイル川にアマゾン川と大河にもちゃんと住んでいます。
 実は、淡水のフグはそれほど珍しいものではないようです。

河でも海でも大丈夫

 このときも海に流れ込んでいる小川でフグが泳いでいました。
 満潮時には海水が流れ込みそうな雰囲気ですが、今は干潮。盛んに水が流れていますので、淡水だと思います。塩分があったとしても限りなく淡水に近いことでしょう。
 そんなとこまで平気に流れをさかのぼってきます。
 海でも川でも、フグの行動範囲はどっちでもOK。

河豚と海豚

 ちなみに、「海豚」はイルカのことです。
 中国語でも「海豚(ハイトゥン)」。でも、淡水の揚子江にイルカはすんでいます。
 なら、別に「海豚」がフグで「河豚」がイルカでもいいような気がします。
 現在の中国に文化的につながる古代中国の国は黄河付近にあることが多かったので、「フグ=河豚」「イルカ=海豚」になったのかもしれません。
 たとえば古代中国を統一したのが黄河(こうが)流域の秦(しん)ではなく、長江(ちょうこう)(揚子江(ようすこう))流域の楚(そ)だったら、フグが「海豚」、イルカが「河豚」になっていた、かも、しれません?

海岸から遠くに見える関空
海岸から遠くに見える関空

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百舌鳥太郎の求愛給餌は?

モズの百舌鳥太郎♂
モズの百舌鳥太郎♂

肉食の縄張


 肉食の小鳥。
 肉食といっても昆虫専門ではなく、魚やトカゲなどの小さな脊椎動物(せきついどうぶつ)も食べる小鳥の(たぐい)はたった1羽で縄張(なわば)りをもっていることがよくあります。

 同じ種類の鳥であっても縄張りに入ればすぐさま追い出します。

 しかしいつまでも一人だけだったら子供が生まれず絶滅してしまいます。
 そこで繁殖期(はんしょくき)には、自分のパートナーのみ縄張りに入るのを許すのです。


求愛給餌


 パートナーが決めるとき、オスが気に入ったメスにプロポーズの意味を込めて食べ物を渡します。
 これを「求愛給餌(きゅうあいきゅうじ)」といいます。

 もちろんそれをメスが受け取ったら、カップル成立です。

 求愛給餌をする小鳥にはカワセミがいますが、モズも肉食ですから求愛給餌をするにちがいありません。

 しかし、残念ながら畑に居ついているモズの百舌鳥太郎(もずたろう)の求愛給餌を見たことはありません。

 逆に今年の3月ごろ、妙な行動を目にしました。


百舌鳥太郎


 畑がなくなった今年も百舌鳥太郎は餌をもらいに来ます。
 初めは恐る恐るでしたが慣れてきたら行動も大胆になってきます。

 こちらが百舌鳥太郎よりも目線を低くすればかなり近寄っても逃げません。

 そうなると百舌鳥太郎はこちらの姿を見かけるととにかく飛んでくるようになりました。


百舌鳥太郎と奥さん
百舌鳥太郎と奥さん

逆求愛給餌?


 受け取った餌はその場で食べることもあれば、木の枝などに刺して速贄(はやにえ)にすることもあります。

 そして公園のほうへ向かって飛んでいくこともあります。
 その時妙な行動をしました。

 百舌鳥太郎が公園の木のほうへ飛んでいくとピーピーピーと聞こえてきます。
 ちょうだいちょうだいです。

 しかし、3月のはじめころのことで、どう考えてもひながちょうだいちょうだいをする時期でありません。

 枝にに止まっていたのは、メスのモズです。百舌鳥太郎の奥さんでしょう。

 しかし百舌鳥太朗は一向に餌を渡しません。近くへ飛んでいったのにまるで無視しているようです。

 なら奥さんではなくほかのモズでしょうか。いやそれなら縄張りの外へ追い出しているはずです。

ちょうだいちょうだいする百舌鳥太郎の奥さん
ちょうだいちょうだいする百舌鳥太郎の奥さん




釣った魚には……


 おそらくもう番になってるだろうメスに求愛給餌どころか餌をせがまれても、あげないオスのモズ。

 この行動はいったい何でしょうか。気になります。

 もしかして、釣った魚にえさはやらないってこと?

 百舌鳥太郎は亭主関白(ていしゅかんぱく)

 謎です。

向こうの方が気になる百舌鳥太郎
向こうの方が気になる百舌鳥太郎



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タグ: 百舌鳥太郎モズ求愛給餌動物行動

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レンゲがこんなところに!〈大阪市立長居植物園〉

長居植物園へ行ってみたら


 大阪市立長居(ながい)植物園へ行ってきました。

 実は、目的は併設の自然史博物館の「大恐竜展」でした。
 でも植物園は当然植物を育てていますので、いつ行っても植物の様子はちがいます。
 ということで、植物園はついででもあり、目的でもありました。

 植物園には自然の森を再現したところから、バラ園やハーブ園までいろいろあります。

 今日のテーマは「牡丹(ぼたん)」です。そろそろ咲き始めているということで、見に行こうと歩いていると……


一面の紫


一面の紫色の絨毯
一面の紫色の絨毯



 なんと一面の紫色の絨毯(じゅうたん)が!
 丈の低い草が紫色の花を咲かせているのです。

 そうです。

 レンゲです。

レンゲの花
レンゲの花



 「蓮華草(れんげそう)」「ゲンゲ」とも呼ばれる中国の草です。
 マメ科で根に根粒(こんりゅう)バクテリアがあるので、緑肥(りょくひ)として田植え前の田んぼに植えられ、田んぼが紫色に染まるのは春の風物詩でした。

 しかし、緑肥が本当の肥料になるには時間がかかり、その間には植物に有害な物質ができたりするので、いつしかレンゲを育てなくなったそうです。


レンゲ畑は永遠に?


 長居植物園のレンゲ畑は田んぼではありません。
 その分レンゲものびのびしているように見えます。

 レンゲ畑の場所は植物園の南東角。ハーブ園と立ち入り禁止のストックヤードの間。

 いつまでレンゲ畑なのかわからないのでお早めに?

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タグ: レンゲゲンゲ長居植物園大阪市立自然史博物館植物園

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あわてて種まき〈お茶栽培日記〉


春は始まり


 春。お茶の栽培の一年が始まるときでもあります。

 鉢植えしているものは、1サイズ上の植木鉢に植え替えしたり、サイズをあげなくても増えすぎた根を切ったりします。
 畑の地植えならばこんなことはしなくてもいいのですが、鉢植えはなかなか面倒なこともあります。

 鉢植えの手入れと同時に今年は実生(みしょう)(実から育てること)のため準備があります。
 冬の間にしてしまえばいいのですが、畑再開のうわさもあり今年の予定が立てられなかったので春になってしまいました。
 といっても、3月末、春分がすぎてからはちょっと遅いのではないかと気になっていました。
もうこんなに根を伸ばしているお茶の実
もうこんなに根を伸ばしている
お茶の実


お茶の実の保存法


 ということで、土に埋めていたお茶の実を取り出しました。

 果たしてお茶の実は、割れ、根を伸ばし始めていました。
 ちょっと遅かったようです。

 20個を土に埋め、20個を新聞にはさんで土に埋めていました。
 掘り出し多結果は、どっちも同じように実が割れ根を出していました。

 ということで、土にそのまま埋めていても新聞にはさんで埋めても、乾燥しないように水やしをしていれば問題ない、ということのようです。

 ただ水を含んだ新聞はもろくなり、包んだ意味がありませんでした。

もう根が出ているお茶の実
もう根が出ているお茶の実



発芽率


 さて、発芽の状況ですが、保存していた40個中、発根したもの・殻(種皮(しゅひ))が割れているものは39個。
 そしていまだ何事も起こっていないのはたった1個。発芽に向け活動し始めた率は約98%。
 意外にも高率です。

 その要因は、実を覆っていた果皮(かひ)が割れて実が落ちたらすぐ拾い上げ土に埋めて乾かさないようにしたこと。
 そしてあらかじめ水に入れて浮いたものを取り除いたためかもしれません。
 特に乾燥に弱いお茶の実を、落ちたその日(多分)にすばやく回収したことが一番でしょう。

こんなに小さくても種皮が割れています
こんなに小さくても種皮が割れています



 ということで、さっそく苗床になる土を作って根が下になるように埋めました。

 ここから一体どれだけが成長してくれるのか楽しみです。

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タグ: お茶栽培日記お茶の実

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