【 2009年12月】

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外苑のスズメは逃げない?


 皇居外苑のスズメはどういうわけか近づいてもあまり逃げません。

あまり逃げない皇居外苑のスズメ
あまり逃げない皇居外苑のスズメ


 公園などではたまにこういうことがあります。
 それは、お弁当を食べるときなどにエサをあげる人が多いからだと思うのですが、皇居外苑もそうなのでしょうか?

 お弁当食べている人も見かけませんし、そういう雰囲気でもありませんし。


 謎です。


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タグ: スズメ皇居

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「ちいるい」ってなに?



「地衣類」は「ちいるい」です


 あまり聞かない言葉ですが、「ちいるい」は、漢字では「地衣類」と書きます。
 漢字を見ても地面と服にかんけいがありそうなことしかわかりません。

 結論を先に言うと、服ではありません。いきものです。

 でも動物ではありません。植物でもありません。ではなんでしょう?

 「地衣類」です。

まるでしみや汚れのような痂状(かじょう)地衣類ヘリトリゴケ(多分)[高野山]
まるでしみや汚れのような
痂状(かじょう)地衣類ヘリトリゴケ(多分)[高野山]




カビやキノコ?


 地衣類と呼ばれるいきものの基本は菌類(きんるい)です。
 簡単に言うと、カビやキノコの仲間です。

 カビやキノコというのは、動物のように動きませんので、植物の仲間と考えられていました。
 しかし光合成をしない、つまりは自分で栄養を作り出せない生き物なので、植物とは違ちがう生き物と考えられるようになりました。

コケの苔類みたいな葉状(ようじょう)地衣類のウメノキゴケ(多分)[高野山]
コケの苔類みたいな
葉状(ようじょう)地衣類のウメノキゴケ(多分)[高野山]




菌類の食事 地衣類の食事


 ではどうやって栄養を得ているのでしょう。

 カビやキノコは他の生き物や生き物だったものに取り付いてそれを分解するなどをして栄養をとりこんでいます。
 こういうところは食べ物を消化吸収する動物に似ているかもしれません。

 しかし同じ菌類であっても地衣類は違うのです。

 それは体の中にほかの生き物がいて、その生き物がつくりだした養分をもらっているのです。
 その生き物は藻類(そうるい)
 藻類は光合成によって養分を作り出せます。

 そういう点では動物のサンゴにちょっと似ています。

コケの蘚類みたいな樹状(じゅじょう)地衣類のヤリノホゴケ(多分)[高野山]
コケの蘚類みたいな
樹状(じゅじょう)地衣類のヤリノホゴケ(多分)[高野山]




コケのようでコケでない


 地衣類が住んでいるのは森の中から高い山の岩場に南極まで。
 人間以外の多細胞の生き物の中では、もっとも広い範囲に住んでいると言われています。
 ということで実は珍しくもなんともない生き物。ただ気にとめていないだけです。

 日当たりがちょっとわるい木の幹や、いつも湿っているようなコンクリート上にいるものがよく目につきます。

 地面や岩の上などにべったりと広がっている様子から名前に「コケ」と付いているものが多く、確かに見た目もコケと見分けがつかないものも少なくありません。
 しかしコケは植物、地衣類とは全然違う生き物です。


 実は今までコケと思っていた中にも地衣類はいるのかもしれません。

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タグ: 地衣類ヘリトリゴケウメノキゴケヤリノホゴケ高野山菌類

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高尾山の樅の木の森


12月と言えば


 12月です。

 12月と言えばクリスマス。
 クリスマスと言えば、やっぱりクリスマスツリー。
 クリスマスツリーと言えば、やっぱりモミの木。


モミの木はどこにある?


 大阪では「モミの木」なんて見た記憶がなく、去年のいまごろは大阪のモミの木を探して右往左往していました。

 ですから、クリスマスの習慣とともにヨーロッパから来た木に、明治時代に和名(わめい)がついたのかな、と何となく思っていました。

高尾山のモミの木
高尾山のモミの木


 でも本当は日本固有の木でほぼ日本中に生えているようです。

 たとえば東京八王子の高尾山にはモミの木が生えています。
 山頂付近の6号路と5号路の交差点あたりにはモミの木の森が広がているほどです。


高尾山の6号路を上っていく


 6号路を上ってきて、沢道が終わったあたりで見慣れない針葉樹に出会いました。

 葉は杉のように節だっているのではなく、松のようにとがっているのではなく、メタセコイアのように葉が左右対象に生える対生(たいせい)ですが、もっとかたそうで雰囲気もちょっとちがいます。
 そして葉柄だけでなく枝からも葉が生えているようです。
 さらにメタセコイアが褐色に色づている季節にも関わら葉は緑色。

モミの木の葉(高尾山)
モミの木の葉(高尾山)


 メタセコイアのような葉の常緑の針葉樹。
 もしや…


ビジターセンター


 高尾山の山頂にはビジターセンターがあり、高尾山の自然の説明をしてくれる自然解説員がいます。
 そこで聞いてみました。

 はたして、モミの木でした。
 大阪ではまったく見ることがなく、自生もしていないといわれモミの木です。
 長居植物園ですら、ひょろひょろとしたまだまだ小さな木がちょこっと植えられているだけ。
 にもかかわらず、東京の高尾山ではあちこちに生え、あたりまえのように森をつくってます。

6号路のモミの木の森(高尾山)
6号路のモミの木の森(高尾山)



モミの木のなぜ


 大阪と東京はそれほど環境がちがわないと思うのですが、なかなかふしぎなことです。

 もしかしたら昔の気候が関係しているのでしょうか。それとも歴史でしょうか。


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タグ: モミの木高尾山クリスマスツリー

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皇居 北桔橋のヤドリギ



都心の原生林


 皇居のまわりをぐるりと歩いてみると、皇居の中、ちょうど吹上御苑のあたりは原生林と思えるような古くて大きい木が生えているのがみえます。

 木の種類も豊富なようで、落葉樹、照葉樹、広葉樹に針葉樹まで様々な木がはえているようです。

 とても緑豊かなところなのが遠くから見てもわかります。

北桔橋のヤドリギその1
北桔橋のヤドリギその1

冬になると気になる木


 落葉樹がいっぱいあるとなると、今の季節気になるのは、ヤドリギ。
 皇居の中はわかりませんが、果たし皇居周辺にはヤドリギはあるでしょうか。

 と思いながら皇居外苑から歩きはじめて北桔橋のところで見かけました。
 松山城ほどではありませんが、いくつも生えています。

 しかしそれからぐるりと皇居外苑まで一周しても、ここ以外では見かけることはありませんでした。
 ヤドリギが寄生する木もあるというのに、なぜか北桔橋一ヶ所に固まっています。


数多くの偶然


 松山城でも三之丸の土塁のところであれだけヤドリギの群落がありながら、本丸や城の周辺、ちょっと離れた道後温泉の湯築(ゆづき)城跡でも見かけませんでした。

 何株もあれば雄木も雌木もあり、実がなるので鳥も集まり自然と増えていくものだろうと思っていました。

 しかし現実のヤドリギは増えるためにはいろいろとややこしい条件が必要なようです。
 それらがそろわないと、ヤドリギがいっぱいあっても増えるのはなかなかむずかしいのかもしれませ。

北桔橋のヤドリギその2
北桔橋のヤドリギその2



 ましてやひとりぼっちのヤドリギだと、仲間ができるのは絶望的なのかもしれません。

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タグ: ヤドリギ皇居寄生植物

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寝ぐせの黒白鳥


黒くて白いカモ


 皇居のお堀にはたくさんの鳥がいます。もちろん水鳥ばかりです。

 中でも目立つのが、黒い体におなかとくちばしだけが白いカモ。
 キンクロハジロです。
 漢字では「金黒羽白」。

キンクロハジロ
キンクロハジロ


 遠くから見ても白黒の体はわりと目立ちますが、近づくとおもしろい特徴が見えてきます。


寝ぐせ?


 カモの後頭部から髪の毛のように細い羽がぴょこりと飛び出しています。
 それもまとまっていれば「そういうデザインなのか」と納得してしまいますが、いかにも寝ぐせっぽくちょろっとぴょこりと。

キンクロハジロの“寝ぐせ”
キンクロハジロの“寝ぐせ”


 でも何羽見てもおなじところがおなじようにはねています。
 これは生まれながらのもののようです。

 真っ黒で真っ白で天然寝ぐせのカモ。
 キンクロハジロは、おもしろい!

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タグ: キンクロハジロカモ皇居

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