【 2009年11月】

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大阪のど真ん中に野鳥の楽園!?


大阪のど真ん中


 大阪のど真ん中に野鳥の楽園? を発見しました。
 といっても、知ってる人も多いと思います。
 ど真ん中ですから。

 それに、野鳥といっても見られるのは3種類で、楽園かどうかは、実は微妙です。

 その場所は。


その場所は


 となりには大阪市街の観光地の一つ、通天閣(つうてんかく)のある新世界(しんせかい)があります。ビルに囲まれた大阪のど真ん中にあります。

 天王寺(てんのうじ)動物園です。

 動物園なら鳥がいても当たり前?

 確かにそうです。
 世界中の鳥がいっぱいいます。

 しかし飼育展示されている鳥のことではありません。
 屋根の無いところを自由に飛びまわる鳥のことです。

 その自由な鳥たちは、コサギとアオサギとゴイサギです。

アシカプールのコサギ、アオサギ、ゴイサギ
アシカプールのコサギ、アオサギ、ゴイサギ




アシカとサギ


 サギを見ることができるのは、アシカのプール。
 天王寺(てんのうじ)動物園へいったことのある人なら、「ああ、そうか」と納得してもらえるでしょう。

 ここのアシカのプールでは、昔から魚の切り身をあげることができるのです。

 そう、サギたちはそのおこぼれを狙っているのです。


生ゴイサギ


 コサギは木田内川(きたないがわ)にも池井菜湖(ちいさいこ)にもいますが、結構小心者でこちらを横目で確認するとすぐ飛んでいってしまいます。

アシカプールのコサギ
アシカプールのコサギ



 コサギほど小心者ではありませんが、アオサギも横目でこちらをじっと見つめて、最後は飛んでいってしまいます。

アシカプールのアオサギ
アシカプールのアオサギ



 そしてゴイサギは木田内川(きたないがわ)にも池井菜湖(ちいさいこ)にもいません。じっくりと見る機会のなかった鳥です。
 それらが目の前、手を伸ばせば届くようなところにいるのです。

アシカプールのゴイサギ
アシカプールのゴイサギ



アシカプールのゴイサギの子供
アシカプールのゴイサギの子供




主役はアシカです


 もちろんここに来ている人は、大人も子供もみんなカリフォルニアアシカを見ています。

 目の前にいる鳥は決して珍しい鳥ではありませんが、近くで見ることが難しい鳥たちです。

 でも野生のカリフォルニアアシカは日本にはいません。多くの動物園や水族館で見ることはできますが。

 この4種類の動物のうちどれが一番珍しいかといえば、サギではなくカリフォルニアアシカでしょう、やっぱり。

サギの写真ばかり撮るのでふてくされている? カリフォルニアアシカ
サギの写真ばかり撮るのでふてくされている? カリフォルニアアシカ



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タグ: コサギアオサギゴイサギカリフォルニアアシカ天王寺動物園動物園

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冬の丘 雪虫が舞う 雨のあと


初雪?


 初冬の多丘公園(おおおかこうえん)へ行ってきました。

 小さな山の尾根伝いの遊歩道を歩いていると、雪のようなものが舞っていました。

 もちろん初雪が降るような時期でも気温でもありません。
 なにより上へ行ったり下へ行ったり、小虫が飛んでいるようです。

 そうです。
 雪虫(ゆきむし)です。

舞う雪虫
舞う雪虫



雪虫


 その正体は小さな虫。

 腹から糸状のロウ物質を出してそれがふわふわの綿のようになっています。
 虫が数ミリの大きさなので、ふわふわ飛んでいるところが雪のように見えるのです。

 北海道などの北国では、雪虫が見られるとそろそろ初雪の季節ということで、初冬の風物詩となっているそうです。


実は……


 このあたりでは初雪は12月に入ってから。うっすらと積もるのは年に数回、雪だるまがつくれるほど積もるのは数年に一度くらい。
 雪虫はあまり意識されていないように思います。

 そんな雪虫は「ワタムシ」と呼ばれる種類のアブラムシです。
 卵で越冬(えっとう)するために、寄生する木を探して飛んでいるのです。

木の葉にとまっている雪虫
木の葉にとまっている雪虫


 白くてふわふわ雪みたいな虫ですが、実はアブラムシ。害虫です……

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タグ: 雪虫アブラムシ多丘公園冬の虫

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実は手ごろな大きさで真っ赤で目立つのに鳥に人気が無いトキワサンザシ



真っ赤な小さい橋


 いつも歩く道。歩道に覆いかぶさるように真っ赤な実が橋を作っています。
 小さな葉の枝に、葉の何倍もの量の小さな赤い実がいっぱいついています。鈴生(すずな)りです。

枝が真っ赤になるほど実がなっている木
枝が真っ赤になるほど実がなっている木



 夜の暗い街灯の下でも、まるで真っ赤な木がはえているようによく目立ちます。

 ということで、なんと言う木か調べてみましょう。


ヒマラヤ?


 結果。
 もしかするとトキワサンザシかもしれませんが、ここはヒマラヤトキワサンザシということにします。

 漢字で書くと「喜馬拉雅(ヒマラヤ)常磐(ときわ)山櫨子(さんざし)」?
 「ヒマラヤ」の日本での漢字がわからないので、中国語です。

 ということで、今の日本語の一般的な書き方だと「ヒマラヤ常磐(ときわ)山櫨子(さんざし)」になるかもしれません。


冰糖葫芦


 サンザシというと中国北京の冬の名物「冰糖葫芦(ビンタンホール)」を思い出します。
 サンザシの実をいくつか串に刺し、上から飴をかけたもの。リンゴ飴のサンザシ版。
 サンザシの酸っぱさと飴の甘さが楽しめるお菓子です。

 同じ「サンザシ」というだけあって赤くて丸くておしりのところが黒くしわしわしているのがそっくりです。
 でも、プチトマトくらいの大きさがあるサンザシに対して、こちらはパチンコ球よりちょっと大きいくらいの大きさ。

 大きさ以外はそっくり。飴をかけて食べたらおいしそうです。

ヒマラヤトキワサンザシ(多分)の実
ヒマラヤトキワサンザシ(多分)の実




……にちがいない


 でも、あることに気がつきました。

 いつみても赤い実はいっぱいです。
 いつまでたっても減りません。

 つまり、ヒヨですら食べないのです。

 ……きっとまずいにちがいありません……

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タグ: ヒマラヤトキワサンザシ赤い実秋の実

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巣穴はちゃんと隠します ジガバチ

トックリバチとはちがいます

 10月の中頃、道端で黒いハチを見ました。
 黒くて細い胴となるとトックリバチかと思うのですが、黄色い模様があるトックリバチに対してこちらは赤です。

 ジガバチです。

この記事にはハチの画像があります。

【この記事をとばす】

 泥で巣をつくるトックリバチに対して、ジガバチの巣は地面の下です。
 穴を掘りそこに狩った虫を押し込み幼虫のエサにします。
 ですのでドロバチと呼ばれるトックリバチに対してジガバチは「アナバチ」と呼ばれます。

巣穴とジガバチ
巣穴とジガバチ

「ジガジガ」蜂

 「ジガバチ」を漢字で書くと「似我蜂」。
 「似我(じが)」というのがまったく意味不明です。
 なんでも穴を掘るときの羽音が「ジガジガ」と聞こえるからだとか。
 穴を掘るところを見ていましたが、そんな音など聞こえなかったような……

土をくわえて出てきたジガバチ
土をくわえて出てきたジガバチ

ウエストものすごくくびれてます

 ジガバチはちょうど巣穴を掘っている最中です。
 あたりを警戒するようにゆっくりと穴に近づいてから、頭から入っていきます。
 しばらくすると土をくわえてお腹から出てきます。
 巣をどうやって掘っているのかわかりませんが、ミツバチなどとちがって胴体に細くなっているところがあるので狭い穴の中でも動きやすそうです。
 アリの胴が細くなっているのと同じ理由でしょう。

隠された巣穴(中央。上の巣穴と同じ巣穴)
隠された巣穴(中央。上の巣穴と同じ巣穴)

油断大敵

 ジガバチのおもしろいところは、掘り出した土を巣から少し、15センチか20センチはなれたところへ捨てることです。
 巣のありかが見つからないようにしているのでしょう。
 さらに巣からしばらく離れるときは小石や土でふたをしてわからなくします。
 ほかのムシを狩るジガバチも、気を抜くと狩られるのでしょうか。
 自然は油断(ゆだん)なりません。

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タグ: ジガバチハチ

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