サザンカの種ころがっています
サザンカの種
霜降(そうこう)をすぎてだんだん冬へ近づいているのが実感できます。ついこの間まであちょっと赤みがかっていたサザンカの実も茶色くなり、ぱっくりと割れて種子をあたりにばらまいています。

割れて種を落としたサザンカの実
ツバキ科
サザンカはツバキ科。お茶もツバキ科。ということで、茶色に乾いた果皮もぱっくり割れたところも、お茶によく似ています。
地面に落ちているサザンカの種
そして地面に落ちた種子はお茶にそっくりです。
大きさや形色合いまで。
もしお茶とサザンカの種子が混ざって転がっていたとしても、見分けるのは難しそうです。

お茶の種
サザンカとお茶
お茶の花は秋から冬に咲きます。サザンカも同じです。お茶は花が咲いて実が熟すまでおよそ1年。サザンカも同じくらいかかっています。
そうやって毎年大量の実を落としているはずなのですが、サザンカのまわりには小さなサザンカは見当たりません。
謎
そんなに発芽率が悪いのでしょうか。園芸種となって自分で増える力がなくなったのでしょうか。
サザンカが生えているのは住宅街の中ですのでよく手入れされています。木の下には種子が春まで隠れる落ち葉はありません。
落ちた種子は落ち葉と一緒に片付けられているのかもしれません。
それとも雑草と一緒に小さな芽が刈り取られているのでしょうか。
ちょっと残念
手入れや掃除をしなければ雑草は伸び放題、害虫はわき放題になってしまいます。ちゃんと手入れをする人がいるおかげで街の清潔さは保たれています。
でも、種子がいっぱい転がっていても、そこから一つも育たない環境というのは、ちょっと残念な気がします。
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