【 2009年07月】

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白いけれども植物です。ギンリョウソウ


白い植物

 今頃、梅雨のころ、山をハイキングしているとひっそりと咲いている花があります。

 薄暗い木々の根元で本当にひっそりと咲いている白い花。
 白いのは花だけでなく茎も葉もすべてが白い植物。

 ギンリョウソウです。

ギンリョウソウ(東京・高尾山)
ギンリョウソウ(東京・高尾山)




銀の竜

 漢字で書くと「銀竜草(ぎんりょうそう)」。
 ちょうっと下向きの筒のような花に、小さな葉が鱗のように生えている茎は、地面から1本だけのびています。
 確かにその姿は白い竜のようにも見えます。
 でも、20センチも無いような小さな小さな竜ですが。


菌類のようで

 普通、植物というのは葉緑体を持ち、自分で栄養を作り出すことができる生き物のことです。
 カビやキノコは筋肉を持たず内臓も無いところは植物と同じですが、葉緑体を持たず自分で栄養を作り出すことができないので今では植物ではないということになっています。

 ならば葉緑体を持たないギンリョウソウはカビやキノコのなかまなのでしょうか。

色素が無いので真っ白なギンリョウソウ(東京・高尾山)
色素が無いので真っ白なギンリョウソウ
(東京・高尾山)




躑躅

 ギンリョウソウは今の分類ではギンリョウソウ属になります。
 この一つ上の分類ではシャクジョウソウ科、その上はツツジ(もく)になります。
 5月ころに咲くあのツツジと同じ(もく)です。

 明らかにカビでもキノコでもありません。

 自分で栄養が作れないのに植物です。


共生? 寄生?

 ではどうやって栄養を手に入れているのでしょうか。

 土の中の菌から栄養をもらっているのだそうです。

 寄生植物のヤドリギですら緑色をしているというのに真っ白ということは、栄養はみんな菌からもらっているのでしょうか。

 ギンリョウソウのような菌類から栄養をもらう植物は腐生植物(ふせいしょくぶつ)といって菌類と共生(きょうせい)しているといいます。
 でも真っ白のギンリョウソウは、どうかんがえても共生(きょうせい)とは思えません。。


 なかなか生きものは不思議です。



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タグ: ギンリョウソウツツジ腐生植物高尾山白い花梅雨の花初夏の花

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