【 2009年03月】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
果物・実
紅葉・黄葉・褐葉
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について

〔関連タグ リスト〕

〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

ちょうだい! ちょうだいっ!!


ちょうだいサイン


 鳥のヒナは親から(えさ)をもらうとき、口を大きく開け、羽をバタバタさせて、ピーピーと鳴きます。
 もちろんすべての鳥のヒナがそうするわけではないでしょうが、テレビを見ていても親から(えさ)をもらうヒナはみんなそうしているようです。

 このヒナの「ちょうだいサイン」を見ると親は無性(むしょう)(えさ)をあげたくなるようです。
 ということは、ちょうだいサインが下手(へた)な鳥は、兄弟に(えさ)を取られて生きていけないかもしれません。

 「ちょうだいサイン」は自分で(えさ)をとれないヒナにとっては必要な能力(のうりょく)のようです。

百舌鳥太郎の子(♂)2008のちょうだいサイン
百舌鳥太郎の子(♂)2008
のちょうだいサイン
百舌鳥太郎の子(♀?)2007のちょうだいサイン
百舌鳥太郎の子(♀?)2007
のちょうだいサイン


モズのヒナも


 もちろんモズのヒナもちょうだいサインを出します。
 巣の中のヒナの様子はまだ見たことはありませんが、巣立ち前のヒナがそうしているところは何度も見ています。

 モズはこのブログでも書いているように(えさ)を運んでヒナを育てます。
 それも2羽から3羽育てます。

 兄弟の中で(えさ)をもらっていかないといけないわけですから、モズのヒナにとっても「ちょうだいサイン」は重要な技でしょう。


百舌鳥太郎が……


 かなり()れてきた百舌鳥太郎(もずたろう)は、こちらの姿を見るといつの間に近くにやってきます。時には一歩進んで手を伸ばせば(とど)くようなところにいることもあります。

 ある日、というか最近、百舌鳥太郎(もずたろう)の様子がおかしいのです。

 百舌鳥太郎(もずたろう)はこちらに向かって体を丸くし、羽をばたつかせて口を大きく開けます。
 そして、ピーピーピー!

 ちょうだいサインです。

百舌鳥太郎2009のちょうだいサイン
百舌鳥太郎2009のちょうだいサイン



一体何が?


 もちろん百舌鳥太郎(もずたろう)は何度も子育てをしているいい大人です。
 しかも相手は()みの親どころか育ての親でもなんでもない、そもそもモズどころか鳥ですらない人間です。

 親になったモズは(えさ)は自分で取ります。縄張を持つモズはちょうだいサインをしても近寄ってくれる鳥もいないでしょう。

 でも親鳥のちょうだいサインです。

 ヒナのときのことをおぼえているのでしょうか。


「思い出した」理由


 しかも、百舌鳥太郎(もずたろう)の奥さん? 彼女? もちょうだいサインをするようになりました。
 ただ、彼女はまだまだ近寄れないので、電線の上で誰もいないほうを向いてやっているだけですが。

 百舌鳥太郎(もずたろう)がちょうだいサインを「思い出した」理由も気になりますが、彼女まで思い出した理由も気になります。


ファーブルはかく語りき


 モズは人間のように発想(はっそう)とか推理(すいり)想像(そうぞう)ということはできないでしょうから、何かのきっかけで封印(ふういん)されていたヒナの時の本能(ほんのう)がよみがえってきたのでしょうか。

 ファーブルは虫の「本能(ほんのう)」について、人間が見るととても巧妙に思える行動もきっちりと順番が決まっていて、それを外れてしまうともうやり直すことはできない、といっていましたが、鳥はそうではないようです。

 もちろん脳といえるほどの器官(きかん)が無い昆虫と、立派な脳を持っている鳥と単純に比べることはできませんが。


動物行動学


 このヒナへの逆戻りとも見えるモズの行動は、動物行動学者(どうぶつこうどうがくしゃ)ではないのでよくわかりません。

 でも、事実は事実。

 こうした百舌鳥太郎(もずたろう)の行動は、謎も多いですが楽しみも多くなってきました。


キッズ スペース
(とり)のヒナには、ニワトリのヒナのヒヨコのように、(たまご)から()まれてすぐ自分(じぶん)(えさ)()べる種類(しゅるい)もいます。

キッズgoo



モズのほかの記事は カテゴリ[モズ]
百舌鳥太郎の記事は タグ〔百舌鳥太郎〕



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 百舌鳥太郎  モズ  動物行動  ファーブル  ひな 

関連記事
スポンサーサイト

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

春とさくらとたんぽぽと


ちいさな湖へ


 この一ヶ月ほどいそがしくて自然をゆっくりと観察するという時間がありませんでした。

 ということで、ひさしぶりに木田内川(きたないがわ)が流れこむ池井菜湖(ちいさいこ)へ行ってみました。

 すると、桜が咲いていました。
 まだ植えられてそれほど年数がたっていない木で枝はまだ十分広がっていないので、満開になっても「うわ~」というほどではありませんが。

 種類はわかりませんが、薄いピンクの花びらはソメイヨシノのようにも見えます。
 でも、ソメイヨシノは東京で一週間も早くで開花したという状態。どういう種類の桜なのかはわかりません。

もう満開になっているサクラ
もう満開になっているサクラ



タンポポチェック


 そして草むらの中にはタンポポが。
 春分をすぎて、もう春です。

 タンポポを見つけたのでさっそくチェック。
 花の下の部分を見ます。

 花の下にある小さな葉のような総苞片(そうほうへん)がそり返っているかどうか。
 そり返っていれば、外国からやってきたタンポポです。

 果たして。


日本のタンポポと外国のタンポポ


 総苞片(そうほうへん)はそり返っていました。外国からやってきたタンポポです。
 多分、セイヨウタンポポでしょう。

総苞片がそり返っているタンポポ
総苞片がそり返っているタンポポ


 何年も前から昔から日本に生えているタンポポにかわって、日本中に外国からやってきたタンポポが増えているといわれています。

 ブラックバスのように繁殖力(はんしょくりょく)旺盛(おうせい)な外国のタンポポが弱い日本のタンポポを押しのけて広まった。

 といわれていましたが、人間によって自然が壊された結果、荒地に強い外国のタンポポが増えたためだとも言われるようになってきました。

 生き物の栄枯(えいこ)はなかなか単純に語るわけにはいかないようです。


キッズ スペース
「タンポポ」は漢字(かんじ)では「蒲公英(たんぽぽ)」と()きます。中国語(ちゅうごくご)でも「蒲公英(プゴインイン)」です。
これを「ほこうえい」と()むとタンポポの漢方薬(かんぽうやく)になります。
キッズgoo


池井菜湖については タグ池井菜湖


●〈タンポポ属植物雑学事典
タンポポの図鑑になっています。




››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 池井菜湖    タンポポ  セイヨウタンポポ 

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

春分。日天の中を行きて昼夜等分の時なり



世界中昼と夜が同じ長さの春分です。


 春分(しゅんぶん)です。

 二十四節気(にじゅうしせっき)の中でも有名なものの一つで、日本では「春分の日」という祝日になっています。

 今の(こよみ)ではだいたい3月21日前後、テレビでは春の話題が持ちきりのころです。

のびはじめたツクシ
のびはじめたツクシ



始まりの点


 天文学(てんもんがく)の春分は、空に見える太陽の位置が黄経(こうけい)0度にある日ということになっています。
 もちろん太陽は毎年同じところを動く円形のコースで、始めも終わりもありません。
 でも、とりあえず0度の場所を決めないといろいろと不便です。
 ということで春分点が0度になっています。

 つまり、天文学でも太陽の動きのスタートの位置ということになるようです。


春分とコマ


 それだけでなく、春分は天文に関することでいろいろと特別なことのある日です。

 地球には北半球と南半球を分ける赤道(せきどう)がありますが、空にもそれをそのまま移した赤道があります。
 太陽が動く空の道の黄道(こうどう)と同じように、天文に関することではよく使われる言葉です。

 赤道と黄道はどちらも輪になっていますが、地球の地軸(ちじく)と同じように少しずれがあり、1年に2度交差しますが、その一つが春分の春分点なのです。

 この春分点は、「歳差(さいさ)」というコマのように円を描く地球の自転運動によって少しずつ動いています。
 でも、その周期は25,800年ということですので、気にするほどではなさそうです。


地球共通の日


 春分を大きく特徴付けるものの一つは、一年の中で昼と夜の時間が同じ日だということかもしれません。
 これは、北海道でも沖縄でも、もちろん北極でも南極でも地球中共通なのです。
 ただ、南半球はこれから冬になりますので、「春分(しゅんぶん)」よりも「秋分(しゅうぶん)」というほうがいいかもしれませんが。

 それから昼と夜の定義や光の性質などの問題があり、厳密には昼と夜が同じ長さになるわけではありません。


寒さも……まで


 そして日本では7日間続く彼岸(ひがん)の真ん中の日になります。

 「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、テレビでは桜前線の話題がもちきりで、早咲きの桜は各地ですでに咲いています。

咲き始めたヒガンザクラとミツバチ
咲き始めたヒガンザクラとミツバチ



ミツバチの足には大きな花粉だんごが
ミツバチの足には大きな花粉だんごが



 といっても沖縄ではすでに桜は終わり、北海道ではまだまだ1ヶ月も先の話です。


 日本は南北に長い国ですね。


■記事リンク■
 【二十四節気表】 〔二十四節〕



■外部リンク■
●二十四節気の日付がわかります
暦要項国立天文台:トップページ



Yahoo! JAPAN


Google
WWW を検索 いきもの は おもしろい! を検索


キッズgoo




››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 春分  二十四節気  ヒガンザクラ    ツクシ  ミツバチ 

関連記事

theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

木田内川の危機!



自然が壊される!?


 先日、木田内川(きたないがわ)に行ってみると、なんと川の中にパワーショベルが下りていました。
 川にたまった砂を取り除いているのです。

 今まで書いてきたように木田内川の両岸には砂がたまり、多くの草や芦のような丈の高い草も生えています。
 それでカモやシギのような水面や砂地の川原を好む鳥だけでなく、芦原を好むような鳥も住んでいたのです。


大水害の素


 しかし、砂が溜まっていくと水の流れが悪くなり、もしもの大雨のときには大水害を引き起こすかもしれません。

 もともとこの川の下流は氾濫原(はんらんげん)でした。大昔の話ですが。
 小さいとはいえ住宅街の中を流れる川なので、少しでも不安があれば取り除く必要はあるでしょう。

 これでカワセミをはじめ何種類かの鳥たちはもういなくなると思います。
 いや、鳥自身がいなくなるかもしれません。


したたか


 と思っていると、パワーショベルが掘り返した泥水のところ、なんとアオサギが首を縮めたお決まりのポーズでいました。すぐ近くでは人間や機械が作業をしているというのに。

いつものポーズのアオサギ
いつものポーズのアオサギ



とぶアオサギ
とぶアオサギ



 横を見るとイソシギにしては少し大きなシギが。体の色は同じなのですが、おなかの白色が首のところまで回りこんでいないので、クサシギでしょう。

イソシギよりも大きいクサシギ
イソシギよりも大きいクサシギ



とぶクサシギ
とぶクサシギ



 そして掘り返した砂の上にはセグロセキレイやツグミが。
 いやはや、たくまし野鳥たちです。


どっこい生きてる


 野鳥とはいえ、人が住んでいるところの近くに住む鳥たちです。しぶとく生きています。
 泥を取るだけだったら時間がたてばいなくなった鳥たちも戻ってくるでしょう。きっと。

 人間の力によってあっけなく壊される自然もあれば、それなりに対応して柳に風という感じで生き残る自然もあります。


 自然、なかなかあなどれません。


木田内川のほかの記事は タグ〔木田内川〕





››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 木田内川  アオサギ  クサシギ 

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

啓蟄。陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ずればなり



啓蟄です


 春分のおよそ2週間前。毎年3月6日頃です。

 この頃になると、冬眠していた虫が眼をさまし、地中からはい出してくることから啓蟄(けいちつ)と呼ばれます。

 などと本にはよく書いていますが、「啓蟄」という漢字を見ていても、虫が出てくるというイメージが持てません。というか、「蟄」という字は一体何でしょうか。
 「虫」という字が使われているので、虫に関係ありそうですが。

春を待つチョウセンカマキリ?の卵)
春を待つチョウセンカマキリ?の卵




漢和辞典登場!


 そこで漢和辞典を引いてみました。

 :開く。陽の気が開く。

 (かく)れる。(こも)る。

 つなげると、「(こも)っていたモノが隠れ家の扉を開ける」という意味でしょうか。
 「蟄」という字には「虫」が使われているので、虫のことを表わすとすれば、たしかに「啓蟄」です。


中国の「啓蟄」


 それに中国では「啓蟄」という文字を使うのでしょうか。

 日中辞典で調べてみると、中国の啓蟄は「“驚”蟄」でした。ただし「驚」は今の日本の漢字と字形がちがいます。

 中国語の「驚」は日本語の「驚」の意味と同じです。
 そう考えると、「啓蟄」よりももっと意味が離れてしまったようにも感じます。

春を待つシデコブシの芽
春を待つシデコブシの芽




ちょっと早いような


 毎年この季節になると、土の中に冬眠していた虫たちが外へ出てくる。ということですが、それにはまだまだ寒いように感じます。
 歴史的、地理的に日本の南北の真ん中くらいにある京都や東京でも、虫が動き出すような温度とは思えません。
 南の地方で考え出された言葉なのでしょうか。

 確かに北京以前に都があったところの一つ、南京などは日本では鹿児島・宮崎あたりで、なんとなく春が早いなという気もしないではありませんが、それでも虫が活動を始めるのにはちょっと早いような気がします。


謎だらけの啓蟄


 中国で今までの数百年の間、ほとんどの国で首都が置かれた北京は、日本の秋田・岩手と同じくらいの緯度にあります。

 とすると、日本の京都や東京に比べるともっと寒いはずです。
 その土地で作られた暦に、3月の頭に虫が動き始めると書かれているというのは、とても不思議な感じがします。

 謎だらけの啓蟄です。


二十四節気については 記事【二十四節気表】
二十四節気の記事は タグ〔二十四節〕



■外部リンク■
●二十四節気の日付がわかります
暦要項国立天文台:トップページ



Yahoo! JAPAN



キッズgoo





››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 啓蟄  二十四節気 

関連記事

theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
02 | 2009/03 | 04
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Yahoo!天気・災害
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
bk1
リンク
動物プロダクション サイエンスとゆかいな仲間たち
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
Amazon
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる