【 2008年12月】

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渋いはタンニン。タンニンは植物の味?



植物とタンニン


 (かき)やお茶など(しぶ)い食べ物があります。

 (しぶ)いというのは(おも)にタンニンと呼ばれる物質(ぶっしつ)影響(えいきょう)です。
 このタンニンは、植物(しょくぶつ)によく(ふく)まれています。

タンニンが多いドングリ
タンニンが多いドングリ




味とタンニン


 味にはいろいろありますが、基本的(きほんてき)な味は(した)などにある「味蕾(みらい)」という味を感じる小さな器官(きかん)を、味の(もと)となる物質(ぶっしつ)刺激(しげき)することで感じることになります。

 その基本的(きほんてき)な味は甘味(かんみ)酸味(さんみ)塩味(えんみ)苦味(にがみ)の4種類(しゅるい)や、それにうま味をたした5種類(しゅるい)あると考えられています。

 あれ?
 タンニンの渋味(しぶみ)は入っていません。


口の中とタンニン


 タンニンはタンパク(しつ)とつながりやすい性質(せいしつ)があります。
 タンパク(しつ)というのは、人間(にんげん)の体をつくっている基本的(きほんてき)なものです。つまり、体中(からだじゅう)にあります。もちろん口の中にも。

 たとえば渋柿(しぶがき)を食べたとき口の中に入ったタンニンは、(した)や口の中の表面(ひょうめん)にあるタンパク(しつ)(むす)びついてちがう物質(ぶっしつ)に変わります。
 これを収斂作用(しゅうれんさよう)と言います。
 簡単(かんたん)に言うと、渋味(しぶみ)は口の中がタンニンで変化(へんか)したことで感じる(いた)みです。
 つまり、五味(ごみ)のように感覚器官(かんかくきかん)が感じるものではないのです。
 ただし生理学(せいりがく)では苦味(にがみ)と同じ味ということになるそうです。


灰汁抜きとタンニン


 植物(しょくぶつ)によく(ふく)まれているタンニンですが、今までのなかで一番の(しぶ)かったのは、トチ(もち)のために何日もかけて灰汁(あく)()いてから()したトチの実をかじったときです。
 (ふく)まれているタンニンを()らすための灰汁抜(あくぬ)きをしたトチの実です。

 このときは口の中がいきなり(しび)れ、(いた)くて(いた)くてたまりませんでした。
 もうそうなるとみんなが平気(へいき)で食べているトチ(もち)ですら食べると激痛(げきつう)が走るという状態(じょうたい)
 この(しび)れが完全(かんぜん)(おさ)まるのには、一週間(いっしゅうかん)くらいかかりました。

 灰汁抜(あくぬ)きしていなかったらどうなったことでしょう。

 タンニンをあなどるなかれ。



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タグ: タンニン

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里芋の親芋と子芋と孫芋。種芋はどれ?


これから冬です

 サトイモは(あたた)かい地域(ちいき)植物(しょくぶつ)ですので、日本(にほん)の寒い冬に植えたままほったらかしにしていると(くさ)ってしまいます。

 来年の春に植える種芋(たねいも)もほったらかしにすると(くさ)ってしまいます。
 ダンボールの箱の中に()めた籾殻(もみがら)の中に()めて、春まで半年間()かせます。


親・子・孫

 サトイモは一株(ひとかぶ)でいっぱい収穫(しゅうかく)できます。

 そうして収穫(しゅうかく)できたイモは、親芋(おやいも)子芋(こいも)孫芋(まごいも)に分けることができます。
 これらは中心の親芋(おやいも)からできた順番(じゅんばん)で、本当の親子関係(かんけい)ではありません。

 さて、種芋(たねいも)はどれがいいのでしょうか?


種芋は?

 やっぱり親芋(おやいも)

 それは無理(むり)です。
 親芋(おやいも)が春まで(くさ)らずに(のこ)っていたことはありません。
 (くさ)るか食べるかのどちらかで、冬の間になくなってしまいます。

 では子芋(こいも)

 それは微妙(びみょう)です。

 じゃあ、孫芋(まごいも)

 食べようかと思うほどの大きさがあれば、一番の種芋(たねいも)候補(こうほ)です。




種芋にできないイモ

 サトイモの子芋(こいも)孫芋(まごいも)は、イモの周囲(しゅうい)から()えています。
 その子芋(こいも)孫芋(まごいも)を取るということは、子芋(こいも)孫芋(まごいも)をはやしていたイモに(きず)をつけることになります。
 すると、そこから(くさ)りやすくなるのです。

 また、収穫(しゅうかく)したときにすでに芋茎(ずいき)()ばしていたイモも、種芋(たねいも)にはできません。
 地面(じめん)の上に出ていなくても、長く()びた()(いた)んでいては無理(むり)です。


サトイモの親芋・子芋・孫芋
サトイモの親芋・子芋・孫芋



種芋にむいているイモ

 種芋(たねいも)に向いているのは、孫芋(まごいも)がついていなくて芋茎(ずいき)()ばしていない上に()もそれほど()びていない子芋(こいも)
 ピンポン(だま)よりも大きな孫芋(まごいも)

 それらが()(いた)まず、春まで(くさ)らず、もちろん食べられずにいた場合(ばあい)種芋(たねいも)に使えそうです。

 やはり、(もと)から日本(にほん)()えていた野菜(やさい)ではないので、育て(つづ)けるのにはなかなか面倒(めんどう)なことが多いようです。



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タグ: サトイモ親芋子芋孫芋種芋

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柿、いただきました。ただし……


 ただし、渋柿(しぶがき)です。


わかっているのは


 近所(きんじょ)農家(のうか)(にわ)に植えているものなので、品種(ひんしゅ)も何もわかりません。はっきりしているのはそれが渋柿(しぶがき)ということです。
 食べても(しぶ)いだけの(かき)

 どうしてそんな食べられないような(かき)をいただいたのでしょうか。

 それは、(しぶ)くて食べられない(かき)が、食べられるようにできるからです。

いただいた柿
いただいた柿




甘柿渋柿


 (かき)といえば甘いもの。
 といっても、最近(さいきん)激甘(げきあま)果物(くだもの)(くら)べると、なんとも心細(こころぼそ)(あま)さです。
 それでも今のように砂糖(さとう)氾濫(はんらん)していなかった(むかし)は、(あま)果物(くだもの)だったことでしょう。

 (かき)日本(にほん)(むかし)からあった果物(くだもの)で、農村(のうそん)ではよくあちこちに植わっています。
 大きな木に実がたわわに()っている姿(すがた)見上(みあ)げて、ひとつくらいもらってもわからないな。
 なんて牧歌的(ぼっかてき)なことは、もう(むかし)の話かもしれません。
 それに、取ってしまったらとんでもないことになるかもしれません。


ブービートラップ


 それはブービートラップの可能性(かのうせい)があるのです。

 おいしいものがほったらかしにされているわけではありません。
 人間(にんげん)が取らなくても鳥がいます。
 このあたりでしたらヒヨの格好(かっこう)餌食(えじき)でしょう。
 何でも食べる悪食(あくじき)のヒヨでさえ食べないようなものがおいしいはずがありません。

 一口かじると口の中に(しぶ)がひろがりとんでもないことになってしまうでしょう。
 まさに「のろま者のワナ(ブービートラップ)」です。

ヒヨ(ヒヨドリ)
ヒヨ(ヒヨドリ)




渋い柿を甘くする


 そういう食べられない渋柿(しぶがき)でも食べられるようにする方法(ほうほう)があります。

 ひとつはそのまま実が(やわ)らかく(じゅく)すまで()いておく方法(ほうほう)です。
 (じゅく)して(あま)くなった渋柿(しぶがき)は、熟柿(じゅくし)と呼ばれます。
 この方法(ほうほう)欠点(けってん)は、ヒヨをはじめとする鳥たちとの競争(きょうそう)になることです。
 ヒヨとの競争(きょうそう)人間(にんげん)が勝つのは困難(こんなん)です。

 次は渋抜(しぶぬ)き。
 炭酸(たんさん)ガスやアルコールなどで処理(しょり)して(しぶ)()きます。
 大量(たいりょう)処理(しょり)できますので、お店で(なら)んでいる(かき)の中にもあるかもしれません。

 そして干し(かき)
 簡単(かんたん)に言うと、(かき)干物(ひもの)です。
 皮をむいて何日も()すのです。
 こうなるとまるで別物(べつもの)のようで、(しぶ)()けるだけでなく甘味(あまみ)()します。
 砂糖(さとう)がなかった(むかし)には、数少ない(あま)いお菓子(かし)だったと思います。
 実際(じっさい)()(かき)を使った和菓子(わがし)はあちこちにあります。


ということで


 ということで、いただいた渋柿(しぶがき)は干し(かき)となって再生(さいせい)されることになりました。

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タグ: 干し柿渋柿ヒヨ干し柿2008

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謎の緑の蛹



遭遇!謎の物体


 何日か前、まだ()()む前のころ。

 近所(きんじょ)を歩いていると、なにやら(あざ)やかな黄緑色(きみどりいろ)の小さなものが(ころ)がっていました。
 よく見ると、チョウの(さなぎ)のようです。
 ネコにいたずらされたのか、子供にいたずらされたのかわかりませんが、(ころ)がっています。

黄緑が鮮やかな蛹
黄緑が鮮やかな蛹




救助!緑の蛹


 このままではかわいそうなので勝手(かって)にレスキューしました。

 とはいえ、(さなぎ)(ころ)がしたままではチョウになるのかどうかはわかりません。
 このチョウの本来(ほんらい)姿(すがた)のように(さなぎ)固定(こてい)したほうがいいでしょう。
 そのためにはチョウの種類(しゅるい)特定(とくてい)しなければなりません。


判明!青条揚羽


 とりあえず手元(てもと)図鑑(ずかん)調(しら)べてみました。
 色は(あざ)やかな黄緑色(きみどりいろ)。大きさは3センチくらい。
 (さなぎ)の形や模様(もよう)、大きさからするとどうやらアオスジアゲハのようです。
 アオスジアゲハはこのあたりでも見かけますし、(さなぎ)を見つけたところには幼虫(ようちゅう)が食べるクスノキが生えていましたので、まちがいないでしょう。

 アオスジアゲハの(さなぎ)は、頭を上にして垂直(すいちょく)に体を固定(こてい)するようです。


宿題!来年の春


 ということで、これを同じように(さなぎ)固定(こてい)しなければなりませんが、さて、どうしましょう。
 生き物ですからできることも(かぎ)られます。
 無い知恵(ちえ)(しぼ)ってもいい(あん)は出てきません。

 しかたないので、とりあえずセロハンテープを(ほそ)く切って、()(ばし)()っかになるように付けて、その()の中に(さなぎ)を入れることにしました。
 ただこのままでは羽化(うか)のときに邪魔(じゃま)になるかもしれませんので、それなでにはなにかいい方法を考えなければなりません。

 春までの宿題(しゅくだい)です。


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山茶花に目白



さざんかさざんか咲いた道


 住宅街(じゅうたくがい)のメインストリート。といっても街道(かいどう)につながっていないので、車がひっきりなしに通るということはありません。
 しかし小さなスーパーや銀行(ぎんこう)、小さな商店街(しょうてんがい)があったりと、人通(ひとどお)りは少なくありません。

 通りにはいろいろな木が植えられていて、その中にサザンカがあります。
 ちょうど今、花の季節(きせつ)です。

 そのサザンカの中にちょこちょこ動く(かげ)が。


抹茶色の体に白い丸


 ヒヨよりも小さく、一見(いっけん)スズメのようですが、よく見てみると抹茶色(まっちゃいろ)の体に顔には白い丸が。
 メジロです。

目の周りが白いメジロ〈中央)
目の周りが白いメジロ〈中央)



 メジロは漢字(かんじ)で「目白(めじろ)」と書きますが、その通り目の(まわ)りが白くなっています。
 それに頭から背中(せなか)にかけてが抹茶色(まっちゃいろ)
 大きさもスズメと同じかちょっと小さいくらいです。

 瑠璃色(るりいろ)(かがや)派手(はで)カワセミに対して、落ち着いた(あざ)やかな抹茶色(まっちゃいろ)のメジロもきれいな鳥だと思います。


蜜が大好物


 メジロは花の(みつ)が好きなようで、早春(そうしゅん)(うめ)、春の(さくら)にやってきます。
 しかし、今頃(いまごろ)のサザンカにやってくるとは知りませんでした。

赤いサザンカの花
赤いサザンカの花



 ほんとうに花の(みつ)が好きなようですが、いつも見かけるのは木ばかりで草の花にやってきているのは見たことはありません。

 なぜでしょう?


メジロはなぜ木の花の蜜ばかり食べるのか


  1. 木の花の(みつ)と草の花の(みつ)には成分(せいぶん)のちがいがあって木の花の(みつ)が好きだから。

  2. 木の(えだ)はしっかりしているが草の(えだ)はすぐ()がってしまうから。

  3. 木の花は高いところにも咲くが草の花は低いところにしか咲かないから。

  4. 草の花は虫専用(せんよう)で鳥にとっては(みつ)を食べにくい構造(こうぞう)になっているから。

  5. 実は見ていないところで草の花の(みつ)も食べている。

  6. ただなんとなく。

  7. その他。


 どれでしょうか?
 それともどれでもないか?

 (だれ)か教えてください。

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タグ: サザンカメジロ

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