【 2008年10月】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

お茶の花はちょっと早かった〈お茶栽培日記〉



花が咲きました


 畑のお茶に花が()きました。
 いろいろな資料(しりょう)では花が()くのは10月から12月となっていますが、うちの畑ではだいたい11月に入って、そろそろ寒くなってきたなぁ、というころに()きはじめます。
 ですので家の植木鉢(うえきばち)のお茶は、まだまだつぼみは固そうです。

お茶の花
お茶の花



お茶 椿 山茶花


 お茶の木は、ツバキ(椿)と同じツバキ科です。それどころかそのひとつ下の分類(ぶんるい)でもツバキ(もく)で、さらにもうひとつ下のツバキ(ぞく)でもあります。最後(さいご)(しゅ)になってやっとツバキからはなれて「チャノキ」になります。
 ということは、ものすごくツバキに近いけど、やっぱりちょっとだけちがう、ということなのでしょう。
 同じような仲間(なかま)にサザンカ(山茶花)があります。これもツバキ(ぞく)サザンカなので、お茶にとってはツバキと同じくらいの親戚(しんせき)ということになるでしょう。


白いお茶の花


 ということで、茶の木とツバキは見た目も()ていますが、花も()ています。
 でも赤や白の大きなツバキやサザンカに対して、白くて小さくて地味(じみ)なので、観賞用(かんしょうよう)栽培(さいばい)している人は少ないでしょう。
 その(ひか)えめなところが、茶の花のいいところじゃないかな、と思います。


お茶の実は気が長い


 白くて小さな花の横には茶色になりかけている実がありました。去年(きょねん)()いた花の実です。
 ()いてから実がなり(たね)ができるまで1年。それをまいて芽が出るのは次の年の5月ごろ。なんと花が()いてから芽が出るまで1年半かかります。
 さらにこのお茶の実は乾燥(かんそう)に弱く、地面の上に(ころ)がっていると芽は出ません。花だけでなく実まで(ひか)えめです。

お茶の実
お茶の実



 今年は大きな実がいくつもなっています。その中には2~3個の(たね)が入っています。それが地面に落ちたら早速(さっそく)まいてみようと思っています。
 芽が出るまで半年()たないといけませんが。

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: サザンカ

関連記事
スポンサーサイト



theme : 家庭菜園
genre : 趣味・実用

クズは紫色できれいだな

 秋になって近所のクズがきれいです。
 いえいえ、「クズ」といってもゴミの「(くず)」ではありません。
 漢字で書くと「葛」。山や(やぶ)、古い空き地なんかで勝手に生えている植物(しょくぶつ)です。
 和菓子屋(わがしや)の夏の定番(ていばん)、スーパーでも売ってる「くずもち」の「クズ」です。

 クズは地面から空に向かって()びる草ではなく、ツタのように細長~く(くき)()ばして地面を()っていき、ほかの木や電柱(でんちゅう)(さく)を見つけるとまきついて上へ上へと()びていく蔓植物(つるしょくぶつ)です。
 日本を代表する雑草(ざっそう)で、北海道(ほっかいどう)から九州(きゅうしゅう)まで、日本のほとんどの地域(ちいき)で見ることができるようです。

木に巻きついているクズ

 秋になってそのクズに花が()き始めました。大きな葉が()(しげ)り、花もそれほど多く()くわけではないので、なかなか気がつきません。
 そっと大きな葉をのけると、そこに()いていました。
 上に向かって()びた(ふさ)に小さな(むらさき)色の花がいっぱい。根元(ねもと)の方から()いていき、先の方のつぼみはまだ固いままです。

クズの花

 見た目は同じマメ科のフジの花によく似ていますが、クズの(ふさ)は上向き、花の色も濃い(むらさき)色です。フジのような(あわ)い色あいではありませんが、クズも十分きれいだと思います。
 でも、フジのように多く()きませんし、(ふさ)が上向きですので、「藤棚(ふじだな)」のような「葛棚(くずだな)」がないのでしょう。

 ありふれた草にもかかわらず、きれいな花が()くのに見向きもされません。
 クズには、これでもか! ってくらいにカメムシが付き、そばによっただけでもカメムシのくさいにおいがしてくるような気がします。
 このカメムシがいなければ、クズのきれいな花を見ようと思う人も、()えてくる、のかなぁ?
››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: クズマルカメムシ紫色の花秋の花雑草

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

秋はカマキリの季節?

 なんだか最近カマキリをよく見かけるような気がします。
 今までは草むらの中にいていて目立たなかったのが、草むらから出てきて家の(かべ)(へい)の上をうろうろしているのをよく見かけます。
 羽の生えた成虫(せいちゅう)ばかりなので、(めす)(たまご)()む場所を(さが)してる?
 もちろんおなかがふくれた雌も見かけますが、おなかが平らなカマキリもいっぱい見かけます。雄かまだ卵を産めるようになっていない雌でしょう。

オオカマキリ?

 (えさ)が少なくなってきてるのかな、と思いましたが、草むらにはいっぱいバッタがいますし、コオロギも昼間から鳴いていますし、畑にはまだチョウが飛んでいます。
 さっぱりわかりません。

オオカマキリ?のメス

 俳句(はいく)の世界では、カマキリは秋の季語(きご)になっていますので、理由はわかりませんが秋になるとカマキリが目立ってくるのでしょう。

 そのカマキリも冬は()しません。命を次の世代(せだい)に受け(わた)して、死んでしまいます。

 そして春が来ると、ドームのような形をした(たまご)(かたまり)卵鞘(らんしょう)からたくさんの子供が生まれてきます。
 本当にたくさんのカマキリが。

 子供のころ、そんなこと知らず家の中においていたタマゴから子供が(かえ)り、家中カマキリだらけになって家族全員がおおあわてしたことを思い出しました。

カマキリの卵鞘と生まれたての子供
››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: カマキリオオカマキリチョウセンカマキリ

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

シカの角はツンツンとがってる

 奈良(なら)公園で鹿の角切りがはじまりました。奈良の秋の恒例行事(こうれいぎょうじ)です。
 奈良公園のシカは放し飼い(はなしがい)で自由にあちこち歩き回っています。人間も(こわ)がりません。
 それどころかシカの方から寄ってきます。
 そういうわけで、奈良公園はシカと直接(ちょくせつ)()れあえる場所のひとつです。

 「シカ」といってもいろいろな種類がいて、奈良公園のシカは「ニホンジカ」と呼ばれるそうですが、普通「シカ」と聞いて想像するのは、このニホンジカでしょう。

奈良公園のニホンジカ

 ニホンジカの角は先がとがっていて、もし角に()されるようなことがあると、大怪我(おおけが)をしてしまいます。
 ですから、角が()びてオスの気が(あら)くなる秋に角を切るのです。
 (いた)そうですが、シカの角は骨ではないので切っても痛くなく、また来年になると生えてきます。
 シカの角は皮膚(ひふ)が変化したものということなので、人間の爪と同じようなものなのでしょう。

 ところで、奈良というと2010年の「平城遷都(へいじょうせんと)1300年祭」のマスコット「せんとくん」。奈良のあちこちで見かけます。
 頭に角が生えていると言って問題になっていましたが、奈良公園のシカを見ているとなんか変な感じがします。特に角が。

 シカの角は頭の上からそのまま上に向かって(えだ)を広げるように伸び、先はツンツンとがっています。
 でも「せんとくん」の角は、頭の横の方から左右に広がって、さらに先は丸くなっています。
 てっきり奈良公園のシカの角をまねたと思っていたのですが、ちがうようです。

 どうして奈良のお祭のキャラクターの角が、奈良で有名なニホンジカの角でないのかは、(なぞ)です。

 そういえば、「せんとくん」が話題になったときに登場した「まんとくん」の角は、ちゃんととがっていますね。
››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: ニホンジカシカ奈良公園

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

コウフクが飛び込んできた!

夕食を食べているとき、突然(とつぜん)何かが部屋の中を飛んで行きました。
家の中を飛ぶものといえば、まずハエやカの(たぐい)なわけですが、もっと大きなものです。
ならゴキブリということになりますが、それよりももっと大きく重たい感じです。しかも黒い。
それは目の前のカーテンにとまりました。よく見ても黒い(かたまり)にしか見えません。大きさは赤ちゃんのにぎりこぶしくらい。

もしかして?!
と近づいていくと、そう、コウモリでした。

家に飛び込んできたアブラコウモリ?
コウモリというとなんか不吉なイメージかもしれませんが、それは西洋のイメージが日本に伝わったもので、もともと日本では嫌われ者ではなかったようです。
それどころか中国ではおめでたい幸福のしるしとしていろいろなものにデザインされています。

どうして家の中にコウモリが?
別に洞窟(どうくつ)の中に住んでいるわけでも、山の中に住んでいるわけでもありません。
実は、コウモリはとても身近な生き物なのです。
小型のアブラコウモリは、日本に住むコウモリの中で唯一(ゆいいつ)人間の家を()みかにするコウモリだそうです。
きっと家に飛び込んできたのもこのコウモリでしょう。
このようにアブラコウモリは農村だけでなく、住宅街に普通に住んでいるのです。
ただ昼間は暗いところに(かく)れているので目立たないだけなのです。

動きはじめるのは太陽が沈んでから。鳥が巣へ帰ることになると、なんだか(みょう)にへたくそな感じの飛び方の鳥が(あらわ)れてくると思います。
鳥は空をすべるようなめらかに飛びます。でも、それはなんだかバタバタと一生懸命(いっしょうけんめい)はばたいているようです。
多分、それがコウモリです。

暗くても超音波(ちょうおんぱ)でまわりを調べながら飛ぶので決して人間に近づいてくることはありません。
ですのでいくら身近な生き物とはいえ、家の中に入ってくるのはめったにないことだと思います。

夜、暗くなったら窓から空を見てみましょう。
もしかしたらバタバタと一生懸命はばたいている“鳥”が見えるかもしれません。
きっとそれがコウモリです。

あ、好物は虫で、人間の血は吸いませんので安心してください。
でも、かみつくので気をつけてください。

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: アブラコウモリコウモリ

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
09 | 2008/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS