【 昆虫(甲虫以外)】

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初夏の公園で出会った瑠璃ふたつ

 6月。
 花が一段落して、活動する昆虫の種類が増えてきました。
 そんな中で出会った瑠璃色の虫

この記事にはの画像があります。


ツバメシジミ(燕小灰蝶)のオス

構造色のきれいな翅が白で縁取られて写真の切り抜きのようです。


メスは黒っぽくなり瑠璃色ではありません。
幼虫はシロツメクサやヤハズエンドウなどの葉を食べる普通のシジミチョウ。
でも、小さいので気づかないかもしれません。


ルリチュウレンジ(瑠璃鐫花娘子蜂)

こちらは名前に「瑠璃」がはいっています。


幼虫が葉を食べるハバチの仲間。
葉を食べるハチは意外に感じるかもしれませんが、ハチの古い形を残していると言われます。
チョウの幼虫と同じイモムシ型の幼虫はツツジの葉を食べます。


今とまっているのはツツジ。
産卵の場所を探しているのかもしれません。

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タグ: ツバメシジミ  ルリチュウレンジ  シジミチョウ  ハバチ     

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春のツマグロヒョウモンはちょっとヘン?

 4月のはじめに蛹になりはじめた冬越しツマグロヒョウモン
 それからどんどん蛹になっていきます。
 といっても、6匹だけですが。

この記事にはチョウの画像があります。


 秋はちょうど1週間で羽化しましたが、春ははやくて2週間、遅いのは3週間でばらばら。
 そして羽化の順番は蛹化の順番とはまったくちがってばらばら。
 ほんとばらばら。


 びっくりしたのは、オスとメスの割合。
 秋はオス12匹にメス3匹で3:1
 春はオス2匹にメス4匹で1:2。メスの方が多い!

 そもそも全体の数が少ないのでこのちがいも誤差の範囲でしょう。
 でも、それを承知で無理やり解釈してみると。
 脱落者が多い冬を生き残ったツマグロヒョウモンにとって大切なのは増えること。
 そのためにはたくさん卵を産まなければなりません。
 ですからメスが多くなった。


 蝶にはオスメスとも複数回交尾をするものとそうでないものがあります。
 ツマグロヒョウモンが一度しか交尾をしない種類なら、メスが多くても交尾できるのはオスの数だけ。
 ということは、オスとメスは同じ数が理想。

 メスはオスから受け取った精子は卵を受精させる以外に吸収して卵を育てるための栄養にします。
 メスのほうが増えすぎると、個々のメスに十分な量の精子が行き渡らず、結果卵の数は減るでしょう。
 ということは、卵をたくさん産むためには、オスとメスは同じ数か、オスのほうが少し多いくらいがいいような気がします。


 春の羽化はなぜメスが多かったのか。
 それは、偶然、たまたまだったような気がします。

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タグ: ツマグロヒョウモン    羽化 

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蝶の翅ってものすごい! 冬越しを終えたルリタテハ

 4月の里山で出会った2匹の蝶。
 どちらもルリタテハ。
 でも、見た目が全然ちがいます。

この記事にはチョウの画像があります。


 ひとつは蝶らしい姿をしていますが、もうひとつは歴戦の勇士のマントのような風格があります。
 なぜ春先に幾多の戦いを勝ち抜いてきたような蝶がいるのでしょうか。
 それは、冬を越してきたから。
 ルリタテハは成虫で冬を越す蝶の一つ。
 その年に羽化した蝶が現れるのは6月くらい。
 両方とも去年の10月頃に羽化したのでしょう。

普通の翅のルリタテハ

 この半年間、何があったのかわかりませんが、おそらく鳥に襲われ翅が食いちぎられつつも逃げることができたのでしょう。
 すごいのは、ぼろぼろになった翅でも普通に飛ぶことができるのです。
 たしかに少しフラフラしていたようにも思いますが、そもそも蝶はそんな飛び方です。

翅がボロボロのルリタテハ(上下逆にしています)

 地球に現れた、推力を生み出して自由に飛ぶことができる生き物は、鳥を除いてみんな膜で飛びます。
 膜には欠点があり、裂けてしまうと飛ぶことが難しくなってしまいます。
 ところが、このルリタテハは翅がボロボロになってもそれなりに飛ぶことができます。

 推力を得て、コントロールして飛ぶというのは、とても繊細なこと。
 無駄な要素が入り込む余地はありません。
 大きく欠けてもまだ飛ぶことができるいというのは、蝶の翅にはきっとすごい構造があるのでしょう!

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タグ: ルリタテハ  タテハチョウ   

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せっかく冬を乗り越えたというのに? ツマグロヒョウモン

 秋の終わりにスミレに産み付けられたツマグロヒョウモンの卵。
 そこから孵化したたくさんの幼虫のその後。

この記事にはイモムシの画像があります。


 2月。
 立春を迎えますが、10℃を下回る気温が続きます。
 よく見ていると、パンジーやビオラの葉がかけています。
 温かいときには葉を食べているようです。
 そして、大きいのも小さいのも寒い中でも頑張って生きています。
 ところが。

3センチを超え終齢かもしれない大きいのと


なぜか粉まみれの小さいの

劣化したプラ鉢の表面が原因?

 今年も冬が暖かったのに、春を迎えてから急に冷え込んだ日が続きました。
 その頃から幼虫の死骸が目立つようになってきました。
 12月1月を越えたというのに、春になってから?
 小さい幼虫ばかり死んでいます。
 寒さを乗り越えるために体力を使い果たし、暖かくなるのがまてなかったのでしょうか。

ひっくり返って固まっています

 3月になり、少しずつ暖かくなってきました。
 太陽が照らす日には、盛んにパンジーやビオラの葉を食べていきます。
 しかし、幼虫の数はどんどん減っていきます。
 寒さのピークは越えたはずなのに。
 多頭飼育崩壊は避けられますが、でも、なにがあったのか気になります。
 もしかしたら、スズメに食べられたのでしょうか。
 それとも、栽培品種のパンジーやビオラは、ツマグロヒョウモンの幼虫を殺すために遺伝子組み換えが行われているのでしょうか。
 たしかに、幼虫の数が減ってきたのは、あたたかくなってきてビオラやパンジーの葉を食べるようになってから、のような気がします。

花は大好きなようです

 桜が咲き始めた4月。
 ついに1匹がサナギになりました。
 卵からサナギまで、夏には1ヶ月で終わることが、およそ半年。
 夏には1週間だったサナギの期間ももっと長いのでしょうか。

捨てようと思っていたぼろぼろの鉢でさなぎになりました

蛹になりたてなのでまだオレンジ色

 そして、このサナギを含めて、ツマグロヒョウモンは6匹。
 20匹以上のほとんどが死んでしまったようです。
 野草のスミレばかり食べていた夏はこんなことはありません。
 やっぱり、遺伝子組換え?

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タグ: ツマグロヒョウモン  幼虫  イモムシ 

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今年の初もふ 天鵞絨吊虻

 4月。
 今年は桜の開花もちょっと遅れ気味でしたが、確実に暖かくなってきています。
 でもまだまだ冷え込むこともあるので、小さな昆虫にとっては安心できることど暖かくなってはいないようです。
 見かけるのは、成虫で冬をこす昆虫ばかり。
 そんな中で、春一番に新成虫が現れるのが、ビロウドツリアブ(天鵞絨吊虻)。

この記事にはの画像があります。


 名前のようにアブの仲間。
 ずんぐりむっくりの体は長い毛に覆われ、もふもふ。
 そしてアブらしい大きな複眼がついた頭から伸びる長い角?
 それは角じゃなくて、顎が変化した口吻。
 花の蜜を吸うために長くなったのです。


 2枚しかない羽を羽ばたかせ、滑るように飛んでいます。
 そして時々日当たりのいいところに止まります。
 体を温めているのでしょうか。


 あたたかい春が来たことを教えてくれる、春のもふもふです。

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タグ: ビロウドツリアブ  春の虫  もふもふ 

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地衣類に隠れた忍者のような繭

 公園のケヤキの大きな木。
 太い樹皮にはたくさんの地衣類。
 地衣類は菌類が藻類を共生させた生き物。
 見た目はコケに似ていますが、キノコの仲間。
 木にひっついていても寄生はしていません。足場に利用しているだけ。
 栄養は、共生させている藻類に光合成してもらっています。

 その地衣類。
 おそらくはコフキヂリナリアというよくある地衣類をみていると、なんか変なものがひっついていました。


 なんか、鉛筆キャップのような形。
 ガの繭のようです。
 そう。
 ガの繭。


 突起のない形と1センチとちょっとの大きさからすると、多分キスジコヤガ。
 コヤガの仲間の幼虫は地衣類を食べます。
 地衣類を食べるガの幼虫は意外といますが、コヤガの特徴は、地衣類を体につけてカモフラージュすること。
 小さいので、その気になって探さないと見えないかもしれません。
 そして、繭もこのように地衣類でカモフラージュします。
 地衣類を観察しようとして偶然見つけたもの。


 地衣類はとても成長が遅く、1年でも数ミリしか成長しません。
 栄養もそんなに多くようには思えません。
 でもイモムシを蛾になるまで成長させるだけの栄養を持っているわけですから、地衣類といえども侮れません。
 そして食べるだけでなく、カモフラージュに使ってしまおうというイモムシのしたたかさ。
 この繭を見たのは冬。
 春になるまでの数ヶ月、目のいい鳥から逃げるための手段なのでしょう。

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タグ: キスジコヤガ  コフキヂリナリア  地衣類    コヤガ 

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恐怖、多頭飼育崩壊! ツマグロヒョウモン

 10月に鉢植えのスミレに産み付けられたツマグロヒョウモンの卵のその後。
 10日ほどで孵化しましたが、もうすぐ11月。
 夏でも蛹までは1ヶ月は必要です。
 幼虫のまま冬を越すようです。

この記事にはイモムシの画像があります。


 幼虫はみるみる育っていきます。
 そして、次々と生まれてきます。
 大きいのから小さいのまで、冬を迎えます。

黒くなっているので孵化直前の卵?

 もちろん、冬になると虫たちは活発に動くことはできません。
 命を終える種類も少なくありません。
 大阪なら真冬でも活動する虫もいますが、大抵は命を終えるか、じっとして冬の寒さを耐えるかのどちらか。
 ツマグロヒョウモンの幼虫は、冬でも動く派でした。
 気温が10℃を下回っても、お日様があたり暖かかったら、もそもそ動いて、スミレの葉を食べます。

黒くないので一齢幼虫?

 もちろん、暖かい時に比べてかなりのんびりですが、確実に食べています。
 そして、脱皮もして、大きくなります。
 冬の間にスミレを養生しようと思っていたのですが、それどころではありません。

樹脂製植木鉢の縁の裏で寒さをしのいでいます

 しかし、冬には強い味方があります。
 ビオラとパンジー。
 どちらもスミレの仲間ですので、大丈夫。
 ホームセンター行けば買えます。
 しかし、幼虫の数は結構多そう。
 一体いくつビオラを買えばいいのか。
 このままでは、多頭飼育崩壊していまします。

冬の間でも成長します

 「多頭飼育崩壊」は、複数のペットを無計画に飼い、繁殖を繰り返した結果、異様な数にふくれあがり、飼育環境が悪化する状況です。
 飼い主の生活空間を圧迫することも少なくありません。
 時折ニュースなどで報道される、ネコに占領された家や、無数のイヌが劣悪な環境に押し込められたブリーダーなどのこと。
 同じようにイモムシの多頭飼育崩壊しつつあります?

クスノキの落葉を置いたら裏にびっしり

 といっても、“駆除”もしたくありません。
 とりあえず、食べ物だけは用意しますが、特に寒さ対策やスズメ対策もせず、自然の流れに任せることにしました。
 あとは、多頭飼育崩壊に怯えながら? 春を待ちます。

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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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