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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

気をつけていること

 いつも気をつけていることがあります。

 たとえば。
 公営の里山公園で樹木が伐採されようとしています。
 このままでは地面の日当たりが良くなって乾燥し、林床を好む動植物がいなくなってします。
 そこには絶滅危惧種に指定されている生き物もいます。
 そのときどうするか。

 多くの生き物が住む環境を維持するように行政に働きかける。

 ただ、それは管理者に環境の維持や管理を押し付けるだけで、無責任、のようにも感じます。

大和葛城山から見る金剛山

 そもそも、保護をするためには道具をそろえる、作業する人の人件費、などいろいろと費用が必要でしょう。
 それどころか、その土地が生み出すかもしれない利益がなくなってしまいます。
 にも関わらず一方的に押し付け、自分は一銭も出さない、なにもしない。
 日頃から保護もなにもせず、木が切られるから突然さわぎはじめる。

 土地は誰かの所有であり、勝手に入って保護活動をすることはできません。
 お願いをするしかないでしょう。
 しかしボランティアなどで自ら活動する方法を模索することを一切せず、最初から相手に押し付ける。

 丸投げは、ただの放棄。
 そして無責任。
 生き物を保護することを目的に署名を集めるも、実際に保護活動を行ったのはその10分の1、100分の1にも満たなかった。
 そんな話を聞くと、やっぱり大切なのは、自分が動くこと。
 その気持ちがあってこその環境保護、生き物保護の働きかけ、と気をつけています。

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theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

「環境問題と保護」の問題について

 web検索からこのブログへ来た方は感じないと思いますが、同じブログサービスのリンクをたどってこられた方には、おかしいと感じるかもしれません。
 このブログはブログサービスのカテゴリ「環境問題・保護」に登録しています。
 ところが、記事は身近な動植物のことばかりで地球温暖化も、野生動物の保護もまったく見当たらないでしょう。

 もちろん、そういう記事も書いています。
 ただ比率はかなり小さいので、探し回らないと出会わないかもしれません。
 なぜそんなに割合が少ないのに、「環境問題・保護」に登録しているのか。


都市の中に作られた人工の森でも時間が立てばこんな感じに
大阪市立長居植物園

 それは、身近な環境に興味を持つことが環境問題を考える上で大切だと思うからです。
 もちろん、いろいろ情報を集め、知識を取り込むことは必要です。
 ただそういう情報はわかりやすく単純化されていることがよくあります。
 身近な生態系に触れると、そんな単純なものではないことが実感できます。
 よく観察すれば身近でも信じられないほど複雑な生態系ができています。
 それに身近であれば気軽に観察でき、生態系への理解も深まるでしょう。

 無数の生き物が作り出す環境は、遠くの海や山に行かなくても、すぐそこにあります。

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タグ: 環境問題

theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

フィールドワーク だけど専門家にはなったほうがいい

 複雑な自然や環境のことを知るためには、専門だけにとどまらず、広い視野を持つことも大切と書きました
 でも、専門家になることも大切とも書きました

 専門家になることの欠点はすでに書きました。
 有名な“ことわざ”にぴったりのものがあります。

「井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さを知る」

 専門家に求められることは「空の深さを知る」こと。
 専門家が空の深さを語るときはきっと素晴らしい話でしょう。
 でも、空の深さを知るだけでは、海のことなど想像もできません。
 専門家が、海の話をはじめたときはトンデモになるかもしれません。

大きな海と深い空と友ヶ島

 もちろん、専門家が職業として長い歴史があるということは、社会に求められているから。
 また学問をはじめいろいろなことが発展するのは、専門家の方々の長年の積み重ねがあるから。
 ですから、専門家は必要で、専門家になることもとても大切なことです。

 専門家になるためには、専門的な知識と、様々な技術を学ばなければなりません。
 たとえば、天気の専門家の気象予報士。
 天気予報をするためには様々な天気に関係する知識だけでなく、気象庁が発表する様々なデーターから気象の状態を読み取り、天気を予測する技術が必要です。
 普通の人にはない知識と技術が必要なのです。
 もちろん、こういったことは天気予報以外にも様々な分野にも共通すること。
 そういうった知識と技術を身につけるためには、専門の勉強が必要です。

いろいろな専門家がたくさんいる国立科学博物館

 専門の勉強をすると、専門家にならないよりも遥かに多くのことを知ることができます。
 専門家になることは、とても大切なことなのです。
 だめなのは、専門家になることではなく、専門家の狭い枠に収まって視野が狭まることなのです。
 「井の中の蛙」になってしまっては、空の深さのことを知っても、海の広さのことはわかりません。

 というわけで、今までの記事を読んで「専門家なんて勉強が難しいだけで、ならなくていいんだ!」と思ったのなら、それは大きな間違いです。
 むしろ、専門家になるべき!
 なのです。

 もちろん、視野と知識は専門の枠をはるかに超え、いろいろな世界をイメージできる豊かな想像力がなければ、平気でトンデモ発言をする「井の中の専門家」になってしまうかもしれません。
 概説書を読めばわかるようなことすら知らず、専門外の地衣類に罪をなすりつける一部の樹木医や造園業者。
 自分が好きなチョウだけを守るために、専門外の地球環境を守っているかのように言うあるチョウの保護活動家。
 このようなトンデモになってはいけません。

オオムラサキのオス(橿原市昆虫館)
人里遠く離れた山奥の希少種の保護も大切ですが、
オオムラサキのように本来は身近だったチョウを保護するほうが
環境にはいいように思います。

 専門家であっても、専門家でなかったとしても、「井の中の蛙」にならないよう、広い視野を持つようにしたいと思います。

 ちなみに。
 「井の中の蛙大海を知らず」は古代中国の思想書「荘子(そうし)」の言葉ですが、後半の「されど空の深さを知る」は後に日本で付け加えられたものと言われています。

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タグ: フィールドワーク専門家

theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

フィールドワーク 専門家にならない方法があってもいいんじゃない

 いきなりですが、IWO(いきもの は おもしろい!)でのフィールドワークのポイントは、専門家にならない!
 です。

 もちろん、専門家を否定しているのでは、まったくありません。
 多くの専門家の方たちの長年の蓄積があるからこそ、いろいろな生き物のことがわかり、いろいろな不思議なことがわかるのです。
 専門家を否定することは、自分の知識を否定することになってしまいます。


水鳥がいない秋の狭山池
でも水の中には見えないだけで生き物がいっぱいのはず

 ではなぜ専門家にならないのでしょうか。
 IWOのテーマは、特定の生き物を取り上げるのではなく、見える生き物も、見ない生き物もみんなひっくるめて、生き物たちがリアルに生きている姿を見てみましょう! ということ。
 というわけで、できるだけ広い範囲に注意を向けることを大切にしています

 専門家は、その専門を職業にされている方が大勢います。
 専門家の評価はもちろん専門分野の成果で決まります。
 そのため、どうしても職業専門家の方は専門分野に集中してしまい、専門のことしかわからない方もおられるのが実情です。
 生き物に関する研究が「博物学」というくくりにされていたころとちがい、研究が進み、各分野が極端に専門的になっているのでやむを得ないところでもあります。


一見イネばかりに見える下赤阪の棚田
決して多様性は高くないものの独特な生態系があります

 時折、専門以外を知らないためにトンデモに走ってしまう専門家の方もおられます。
 このブログでも取り上げましたが、植物の専門家の樹木医や造園業者の一部の方が、地衣類は植物に寄生して養分を吸い取っている、という誤ったことを主張されています。

 また、絶滅に瀕したチョウを保護するためそのチョウに適した環境に変える保護活動を行っているあるチョウの専門家。
 その方のチョウを保護する理由は、小さなチョウも、もしかしたらなにか環境に大きな影響を与えているかもしれない。
 だから、チョウを守ることが環境を守ることにもなるはず(ある種のバタフライ効果?)、と漠然とした内容でした。
 確かにチョウを中心に考えれば、そういうこともあるかもしれません。


いろいろな生き物がいる堺自然ふれあいの森
生物多様性が高くても里山は人がつくった場所

 しかし、その考えは、チョウ以外の生き物、目に見えない微生物も含めてあらゆる生き物についても同じように言えることです。
 もしかしたら、チョウを守るために環境を変えた結果、絶滅へ追いやられている生き物もいるかもしれません。
 そして地球環境にチョウの絶滅以上の悪い影響が出るかもしれません。知らないだけで。
 チョウを守ることは、現実的にはチョウを守るだけのこと。
 決して環境を守っていると言えません。
 もちろん、こういった方々は極端な専門家にちがいありません。

 環境の中では、様々な生き物が複雑に絡み合っています。
 その環境に影響をあたえるのは生き物だけでなく、天候や気候もあります。
 長い時間でみれば、地球の様々な変化も影響を与えますし、宇宙の知識も必要になってきます。
 特定の種類の生き物を見るだけでは、わからないことは少なくありません。
 そこで、あえて専門家にならないのです。
 もちろん、職業として研究者になろうというのであれば勧められることではありません。


海の中に浮かぶ友ヶ島
水面には生き物は見えなくても水中には信じられないくらいの生き物が

 小さな虫を知ることからはじまって、宇宙を知ることに。
 一見、つながりが無いようにみえる分野でも知っていることが増えれば、新しいことが見えてくると思います。
 とんでもないことを書いているように思えるかもしれませんが、一度興味がなかったことに目を向けてみてください。
 それだけでも、きっと新しいことが見えてくるはず。

 そして、あえて専門家にならない理由はほかにもありますが、それは別の機会に。

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タグ: フィールドワーク保護活動専門家生物多様性

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

フィールドワークにはあったほうがいい 糖衣チョコ


 登山などで移動しながら、または休憩の時などの簡単な食事のことを「行動食」といいます。

 山では明るいうちに行動するのが基本。
 そのため長い距離を移動するときには立ち止まってゆっくり食事を取らず、歩きながら簡単に済ますことがあります。

 また、登山はカロリー消費が激しく、ちゃんと食事をとってもカロリーが足らずバテてしまうこと(シャリバテ)があります。
 それを防ぐために食べるのが行動食。

 子供のおやつも、場合によっては行動食になります。



 フィールドワークも行動するためのエネルギーは必須。

 山や大きな公園のように、近くに食堂やレストランがないようなときには、お弁当。

 そして食堂やレストランがあっても持って行きたいのが行動食。

 行動中にカロリーが不足すると、疲れるだけでなく集中力や気力もなくなってしまい、フィールドワークを続けることができなくなってしまいます。



大阪の吹田市にある万博公園
大阪の吹田市にある万博公園
公園でもこんなにひろいとレストランへ行くのも大変。
それに休日だと人もいっぱい。



 行動食は持ち運びしやすく自分の好みに合うものが一番ですが、基本と言われるのがチョコレート。

 たしかに手軽で美味しく種類も豊富で手に入れやすい上にカロリーも高いチョコレートは行動食にピッタリです。

 しかし、チョコレートには大きな欠点があります。

 それはとけやすいこと。

 冬ならいいですが、それ以外の季節は融けて形が変わったり、べたべたになって食べにくくなったりします。



 そんなチョコレートですが、夏でもとけずに食べやすいものがあります。

 それが糖衣チョコレート。

 ボタン型で表面が硬くなっているチョコレートです。

 商品名では明治のマールブルチョコレートやフルタのわなげチョコなど。

 行動食として持ち歩くのなら、明治のマーブルチョコの小袋がおすすめ。

 これで暑い夏でもとける心配のないチョコレートの行動食が食べられます。

 もちろん、冬も大丈夫。



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タグ: フィールドワーク食事行動食糖衣チョコチョコレート

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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