【 虫(節足動物以外)】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

梅雨のような夏に黒くて三角のあまり大きくないカタツムリと出会いました。

 低山の林道を歩いていると、草の葉の裏に黒いカタツムリが。

この記事にはの画像があります。


 殻が黒いだけでなく、ちょっとだけ見えている体も黒っぽい。
 黒いカタツムリは個人的にはめずらしい。
 殻の形もまるくてとがっていて個人的にはめずらしい。


 いろいろ調べてみると、ヌノメニッポンマイマイに最も近いように感じます。
 本州に分布するニッポンマイマイの近畿中国地方に分布する亜種。

 『カタツムリハンドブック』ではよく似たカタツムリにシメクチマイマイがいますが、近畿は分布外になっています。
 それに外側の殻にゆるいカドがあるのでヌノメニッポンマイマイ?

ヌノメニッポンマイマイ

 前日の夜に雨が降ったようなので、そのときに出てきたのでしょう。
 もちろん、登山しているのですから今は降っていません。
 ニュ~と体を伸ばした姿が見られないのは残念です。

Satsuma japonica granulosa

ヌノメニッポンマイマイ
Satsuma japonica granulosa
腹足綱 有肺亜綱 柄眼目 ナンバンマイマイ超科 ナンバンマイマイ科 ニッポンマイマイ属

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地面をもぐもぐ? はらぺこ、こべそまいまい

 梅雨に元気になる生き物。
 そういうイメージがあるのがかたつむり。

この記事にはの画像があります。


 里山で出会いました。
 雨は降ってないものの、いつ降り出してもいいようなじめっとした曇り。
 踏み固められ、表面にうっすらと藻類がついている地面の上で体を伸ばしています。

 殻の直径は2~3センチくらいで、赤茶色地に黒いまだら模様。
 体は茶色。
 目のある大触角を長くのばしています。
 よく見ると、殻の出口がちょっと反り返っています。

小臍蝸牛

 コベソマイマイでしょうか。
 地面が好きなカタツムリ。

コベソマイマイ

 よく見ると、あまり動きません。
 このカタツムリを見かけるときは、いつも体をいっぱい伸ばしてどこかへ向かって移動しています。
 でも、なんか、その場でもぐもぐしているようです。
 地面の上に張りついた緑の藻類を食べているのでしょうか。

 かわいい。

コベソマイマイ
小臍蝸牛
Satsuma myomphala myomphala
軟体動物門 腹足綱 有肺目 ナンバンマイマイ科 ニッポンマイマイ属
関東西部以西の本州(山陰地方を除く)、四国、九州
近畿以西では普通種

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キセルガイってむずかしい! ナミコギセル?

 7月の雨上がりの公園。
 湿っている木の幹の根元にキセルガイが。

キセルガイ

 キセルガイは種類が多いのに見分けにくい身近なカタツムリの仲間。
 『カタツムリハンドブック』によれば、殻の入口のところの形で見分けられるようなので、写真を撮る。


 『カタツムリハンドブック』で調べてみると、ナミコギセル?

ナミコギセル

 入口から5分の2くらいのところが一番太く、先が尖っていて、殻の表面はツヤツヤというわけでもガサガサというわけでもなく、殻の長さは12ミリくらい。
 ナミコギセル(Euphaedusa tau、並小煙管)でいいのかな?

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初在来KGB! でいいのかな?

 里山公園の落ち葉をひっくり返したら。
 いました、そこに。
 KGB。

この記事にはミミズのような虫の画像があります。


 コウガイビル。
 陸に住む扁形動物。
 ローマ字で書いたKou-Gai-Biruの頭文字、だと思います。
 ただし漢字で書くと「笄(こうがい)蛭(びる)」ですので、本来は「KB」?

 ヒルというかミミズを平らにしたような動物で、頭が左右に飛び出しています。
 身近なコウガイビルにはものすごく長いオオミズジコウガイビルがいますが、外来種。
 在来種を見たことがありません。
 というか、探そうとしていないのですから、当然ですが。

笄蛭

 このコウガイビルの名前を調べようと思ったのですが。
 わかりません。
 クロイロコウガイビルの黒くないタイプかな、と思ったのですが、わかりません。
 日本で確認されている外来コウガイビル3種のどれでもなさそうなので、20種ある在来種のどれかだと思うのですが。

コウガイビル

 コウガイビルでない可能性もありますが、縮かんでいるのかわかりにくいですが、頭の左右が少しふくらんでいます。
 コウガイビルだとおもいます。
 はたして。

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タグ: コウガイビル扁形動物KGB

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ゆるキャラみたいなのに ちょっとざんねん プラナリア

 プラナリアに会いに行ってきました。
 きれいな水に住み、ちっちゃい体で、驚異の生成能力を持つ生き物です。

この記事にはムシの画像があります。


 プラナリアを見つけた公園。
 雨水が染み出した小川。
 公園からの生き物の持ち出しは禁止されているので、その場で観察。

 プラナリアは扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目の総称。
 ここにいるのは日本で最もポピュラーなナミウズムシだと思います。
 三角形の頭に手足のない体。
 簡単に言えば「↑」。


 小さいのでわかりにくいのですが、三角の頭に目があります。
 卵型の白い目の中央よりに黒い瞳。
 まるでゆるキャラのようです。


 この目は光を感じる程度で、レンズがないのでまわりを「見る」ことはできません。
 厚さが1ミリも無いような生き物ですので当然ですが、頭に対してこんなに大きな目があるのに、見えないというのはちょっと残念です。

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タグ: ナミウズムシプラナリア扁形動物きれいな水の生き物

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秋の水辺でおぼれていた昆虫はなぜ

 秋。
 小さな池でカマキリが溺れていました。
 というか、水面を泳いでいます。

この記事にはの画像があります。


 ミズカマキリではありませんので、体は水中に対応していません。
 このままでは呼吸ができず溺れてしまうでしょう。
 網で救出してみると、なんかヘンです。
 おしりから焦茶色の針金のようなものが飛び出しています。
 ぐねぐねしています。


 合点がいきました。
 おしりから出ていたのは、カマキリに寄生していたハリガネムシ。
 ハリガネムシが卵を生むのは水の中。
 そのため寄生した昆虫を水辺に向かわせるのです。
 たしかに昆虫を食べるカマキリが水に入る必要はありません。

助けたのはハラビロカマキリ
前脚の腿節に黄色い点があるので在来種

 カマキリを助けた池を見ると、すでに数匹のカマキリの遺体が浮かんでいたました。
 きっとハリガネムシの被害虫でしょう。


 ハリガネムシは水中で孵化し、水生昆虫の幼虫に寄生し、その幼虫が羽化して水から離れ、カマキリ食べられて再び水辺に戻るというサイクルで生きています。
 ところが、この池は雨が降ると現れますが、晴天が続くと干上がってしまうようなところ。
 池というより、大きな水たまりと言ったほうが近いかもしれません。
 ですから水生昆虫は住み着きません。
 せっかく水の中孵化しても、寄生のサイクルが途切れてしまいます。
 寄生した虫を操るハリガネムシも、池と水たまりの区別をつけることはできないようです。

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タグ: ハラビロカマキリハリガネムシカマキリ寄生虫類線形動物

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もう原始的とは言わせない? ナミウズムシ

 錦織公園で見つけたナミウズムシ
 通称プラナリア。
 結構面白くて変な生き物です。

この記事にはやわらかい虫の画像があります。


 分類をカブトムシや人間と比べて見ましょうい。

ナミウズムシカブトムシ人間(ヒト)
動物界
旧口動物新口動物
上門 冠輪動物上門脱皮動物上門
扁形動物門節足動物門脊索動物門
ウズムシ綱昆虫綱哺乳綱
ウズムシ目甲虫目霊長目
亜目 ウズムシ亜目カブトムシ亜目直鼻猿亜目
サンカクアタマウズムシ科コガネムシ科ヒト科
ナミウズムシ属カブトムシ属ヒト属

 見てのように人間とは思いっきり遠くて、カブトムシともかなり遠い生きものです。
 ナミウズムシのような扁形動物(へんけいどうぶつ)の特徴は、呼吸器も循環器も無いということ。
 消化器は一応はありますが、入口と出口は同じ、袋状になって体の中に広がっているだけ。
 食べ物は袋の中に広がり、吸収されます。
 呼吸は体の表面で行います。


 このような仕組みの欠点は、体を大きくすることができないこと。
 ですからほとんどが小さく、長さが1mを超すようなオオミスジコウガイビルでも幅は1センチもありません。
 ナミウズムシも含まれるプラナリアの仲間は、体がバラバラにされても、それぞれが一つのプラナリアに成長できます。
 それも、このような単純な仕組みだからかもしれません。

 それでも頭はあり、2つの目や神経が集まった脳もあります。
 頭の上に2つの白い部分があり、中には瞳のような黒い点があります。
 ちょっと寄り目のようにみえて可愛いのですが、光を感じる程度で、人間のように物の形が見えるわけではありません。


 観察してみると、意外と動くのが早く、泳ぐようにスイスイと這っていきます。
 小さなケースの縁から逃げようとするのですが、さすがに水のないところへは行けないようです。
 一緒に捕まえた甲殻類のミズムシは逃げていってしまいましたが。


 呼吸器も循環器もないような単純な体の作りで、原始的な生き物とされています。
 でも、気がつかないだけで、当たり前の生き物として繁栄しているのですから、原始的というより、複雑にする必要がないほど十分な作りなのでしょう。
 ナミウズムシ、おそるべし。

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タグ: ナミウズムシプラナリア扁形動物錦織公園の虫水生生物底生生物指標生物錦織公園

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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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