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蝶の翅ってものすごい! 冬越しを終えたルリタテハ

 4月の里山で出会った2匹の蝶。
 どちらもルリタテハ。
 でも、見た目が全然ちがいます。

この記事にはチョウの画像があります。


 ひとつは蝶らしい姿をしていますが、もうひとつは歴戦の勇士のマントのような風格があります。
 なぜ春先に幾多の戦いを勝ち抜いてきたような蝶がいるのでしょうか。
 それは、冬を越してきたから。
 ルリタテハは成虫で冬を越す蝶の一つ。
 その年に羽化した蝶が現れるのは6月くらい。
 両方とも去年の10月頃に羽化したのでしょう。

普通の翅のルリタテハ

 この半年間、何があったのかわかりませんが、おそらく鳥に襲われ翅が食いちぎられつつも逃げることができたのでしょう。
 すごいのは、ぼろぼろになった翅でも普通に飛ぶことができるのです。
 たしかに少しフラフラしていたようにも思いますが、そもそも蝶はそんな飛び方です。

翅がボロボロのルリタテハ(上下逆にしています)

 地球に現れた、推力を生み出して自由に飛ぶことができる生き物は、鳥を除いてみんな膜で飛びます。
 膜には欠点があり、裂けてしまうと飛ぶことが難しくなってしまいます。
 ところが、このルリタテハは翅がボロボロになってもそれなりに飛ぶことができます。

 推力を得て、コントロールして飛ぶというのは、とても繊細なこと。
 無駄な要素が入り込む余地はありません。
 大きく欠けてもまだ飛ぶことができるいというのは、蝶の翅にはきっとすごい構造があるのでしょう!

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タグ: ルリタテハ  タテハチョウ   

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せっかく冬を乗り越えたというのに? ツマグロヒョウモン

 秋の終わりにスミレに産み付けられたツマグロヒョウモンの卵。
 そこから孵化したたくさんの幼虫のその後。

この記事にはイモムシの画像があります。


 2月。
 立春を迎えますが、10℃を下回る気温が続きます。
 よく見ていると、パンジーやビオラの葉がかけています。
 温かいときには葉を食べているようです。
 そして、大きいのも小さいのも寒い中でも頑張って生きています。
 ところが。

3センチを超え終齢かもしれない大きいのと


なぜか粉まみれの小さいの

劣化したプラ鉢の表面が原因?

 今年も冬が暖かったのに、春を迎えてから急に冷え込んだ日が続きました。
 その頃から幼虫の死骸が目立つようになってきました。
 12月1月を越えたというのに、春になってから?
 小さい幼虫ばかり死んでいます。
 寒さを乗り越えるために体力を使い果たし、暖かくなるのがまてなかったのでしょうか。

ひっくり返って固まっています

 3月になり、少しずつ暖かくなってきました。
 太陽が照らす日には、盛んにパンジーやビオラの葉を食べていきます。
 しかし、幼虫の数はどんどん減っていきます。
 寒さのピークは越えたはずなのに。
 多頭飼育崩壊は避けられますが、でも、なにがあったのか気になります。
 もしかしたら、スズメに食べられたのでしょうか。
 それとも、栽培品種のパンジーやビオラは、ツマグロヒョウモンの幼虫を殺すために遺伝子組み換えが行われているのでしょうか。
 たしかに、幼虫の数が減ってきたのは、あたたかくなってきてビオラやパンジーの葉を食べるようになってから、のような気がします。

花は大好きなようです

 桜が咲き始めた4月。
 ついに1匹がサナギになりました。
 卵からサナギまで、夏には1ヶ月で終わることが、およそ半年。
 夏には1週間だったサナギの期間ももっと長いのでしょうか。

捨てようと思っていたぼろぼろの鉢でさなぎになりました

蛹になりたてなのでまだオレンジ色

 そして、このサナギを含めて、ツマグロヒョウモンは6匹。
 20匹以上のほとんどが死んでしまったようです。
 野草のスミレばかり食べていた夏はこんなことはありません。
 やっぱり、遺伝子組換え?

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タグ: ツマグロヒョウモン  幼虫  イモムシ 

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小さな流れで超ミニミニダイオウグソクムシ発見! でもそれは水質階級IIIのきたない水の生き物だった!!

 おなじみの錦織公園は、この冬、2箇所を改装していました。
 一つは水辺の郷の遊具。
 そしてもうひとつが、やんちゃの里の奥にあるアメンボ池。
 作られて何十年もたっていて、正直あまり見た目がよくなかったのが、それがコンクリートと石組みできれいになっていました。

この記事にはの画像があります。


 この池は浅く、特定外来生物のウシガエルと未判定外来生物のアメリカザリガニという二大外来生物が住み着くようなところだったので、きれいになったほうがよかったかもしれません。
 ところが、ここの池に流れ込む水量がほとんどない小川には、カワゲラが住んでいました。
 カワゲラは幼虫が水中に住む昆虫で、水がきれいなところに住むと言われています。
 水質の指標動物では、水質階級Iの「きれいな水」に住む生き物です。
 その小川も「きれい」にコンクリートで固められたら。

きれいになったアメンボ池

 と思ったのですが、なにも変わっていませんでした。
 カワゲラもいるでしょう。
 さがしてみたら、たくさんいました。

落葉の上のカワゲラ

 ところが。
 1センチもない、小さなワラジムシのような生き物もいます。
 水の中ですから、ものすごく小さな淡水産ダイオウグソクムシというほうがいいでしょうか。
 これは、ミズムシ。
 ワラジムシ目の甲殻類。
 ですから、ダイオウグソクムシのちょっとした親戚です。

小さなミズムシ

 そして指標生物に選ばれています。
 ミズムシがいる川は水質階級III。
 4段階の中の3。
 「きたない水」の川。
 といっても、有害物質が溶けているというわけではありません。

 この小川はどの川にも繋がらず、すぐそばにある丘の谷筋から染み出してきた水。
 つまり源流直下。
 ですが、小川に流れ出る前に、厚く落ち葉が積もった沼にたまります。
 そこで落ち葉が分解され溶け出した窒素分などで富栄養化して「きたない水」になってしまったのでしょう。

 しかし同じところには水質階級Iのカワゲラ類とナミウズムシと思われる生物もいたので、「きれいな水」ということになります。
 ということは、ここは間を取って水質階級IIの「ややきれいな水」?

水から出したので縮んでしまったウズムシ?

 カワゲラは池のようなところに住むものもいるようですし、ウズムシもまだ確定ではありませんので、この小川の水質階級は「暫定」ですね。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園
全国水生生物調査 水生生物調査とは環境省へようこそ!

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タグ: カワゲラ  ミズムシ  ウズムシ  水生生物  底生生物  指標生物  錦織公園 

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genre : 趣味・実用

今年の初もふ 天鵞絨吊虻

 4月。
 今年は桜の開花もちょっと遅れ気味でしたが、確実に暖かくなってきています。
 でもまだまだ冷え込むこともあるので、小さな昆虫にとっては安心できることど暖かくなってはいないようです。
 見かけるのは、成虫で冬をこす昆虫ばかり。
 そんな中で、春一番に新成虫が現れるのが、ビロウドツリアブ(天鵞絨吊虻)。

この記事にはの画像があります。


 名前のようにアブの仲間。
 ずんぐりむっくりの体は長い毛に覆われ、もふもふ。
 そしてアブらしい大きな複眼がついた頭から伸びる長い角?
 それは角じゃなくて、顎が変化した口吻。
 花の蜜を吸うために長くなったのです。


 2枚しかない羽を羽ばたかせ、滑るように飛んでいます。
 そして時々日当たりのいいところに止まります。
 体を温めているのでしょうか。


 あたたかい春が来たことを教えてくれる、春のもふもふです。

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タグ: ビロウドツリアブ  春の虫  もふもふ 

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きれいな虫には毒がある。(毒のないきれいな虫もいっぱいいるけど)ツチハンミョウ

 梅が咲く3月の低山をトレッキングしていると、スズシロソウと思えるロゼットがありました。
 大阪には絶滅危惧種のカワチスズシロソウがあります。
 違うだろうと思いつつ、確認のために写真を撮ろうと思うと……
 あれ?

この記事にはの画像があります。


 瑠璃色に輝く虫が。
 しかし、ルリセンチコガネではありません。
 なんというか、アリを大きくして太らせたような姿。
 これは!
 ツチハンミョウ。

枯れ草の中のツチハンミョウは意外と目立たない?

 「ハンミョウ」といいますが、ハンミョウとはちがう科の甲虫。
 さわると黄色い毒を出す!と言われます。
 どうなったら、どこから、どのように、どの程度の毒を出すのか忘れましたが、とりあえず。
 注意!

 しかし、寒いのか、死んでいるようにほとんど動きません。
 写しやすい!
 刺激しないように、接写。

よく見ると小さな凸凹だらけ

 色はルリセンチコガネよりも瑠璃色。
 でも、光沢のある体には小さな凸凹が。
 そして甲虫なのに小さすぎる翅。
 ふくらんだお腹。
 よく見ると格好いいというより、愛嬌があります。

 ツチハンミョウにはいろいろは種類があり、大阪にいる瑠璃色のツチハンミョウは、ヒメツチハンミョウとキュウシュウツチハンミョウ。
 この2つはよく似ていて、簡単に見分けはつかないそうです。
 ただ、触角にこぶがないのでメスなのはわかります。


 ツチハンミョウの幼虫は、ハナバチの幼虫が育つ巣にもぐりこみ、食べ物を盗み食いしたり、卵を食べたります。
 どうやってハナバチの巣にいくかというと、これがものすごい方法です。
 それは、いきあたりばったり!

 土の中で孵化したツチハンミョウの幼虫は草を上って花のところまで行き、やってきたハチにとりつき、巣穴に戻ったところで降ります。
 もちろん、ハナバチでなかった時には、それまで。
 というわけで、1匹のメスが産む卵は千を超えるとか。
 本当に行き当たりばったりなんですね。

ツチハンミョウ

 調べてみると、ツチハンミョウの毒は足のところから出る黄色い液体。
 触れると水ぶくれができるとか言われますが、なんともなかったという話もあり、よくわかりません。
 また、幼虫の時に蛹のように動かなくなる時期があり、過変態と呼ばれます。
 その様子は、ファーブルさんの『昆虫記』の3巻目に別のツチハンミョウの成長の様子が書かれています。
 なかなかおもしろいいきものです。

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地衣類に隠れた忍者のような繭

 公園のケヤキの大きな木。
 太い樹皮にはたくさんの地衣類。
 地衣類は菌類が藻類を共生させた生き物。
 見た目はコケに似ていますが、キノコの仲間。
 木にひっついていても寄生はしていません。足場に利用しているだけ。
 栄養は、共生させている藻類に光合成してもらっています。

 その地衣類。
 おそらくはコフキヂリナリアというよくある地衣類をみていると、なんか変なものがひっついていました。


 なんか、鉛筆キャップのような形。
 ガの繭のようです。
 そう。
 ガの繭。


 突起のない形と1センチとちょっとの大きさからすると、多分キスジコヤガ。
 コヤガの仲間の幼虫は地衣類を食べます。
 地衣類を食べるガの幼虫は意外といますが、コヤガの特徴は、地衣類を体につけてカモフラージュすること。
 小さいので、その気になって探さないと見えないかもしれません。
 そして、繭もこのように地衣類でカモフラージュします。
 地衣類を観察しようとして偶然見つけたもの。


 地衣類はとても成長が遅く、1年でも数ミリしか成長しません。
 栄養もそんなに多くようには思えません。
 でもイモムシを蛾になるまで成長させるだけの栄養を持っているわけですから、地衣類といえども侮れません。
 そして食べるだけでなく、カモフラージュに使ってしまおうというイモムシのしたたかさ。
 この繭を見たのは冬。
 春になるまでの数ヶ月、目のいい鳥から逃げるための手段なのでしょう。

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タグ: キスジコヤガ  コフキヂリナリア  地衣類    コヤガ 

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イオウイロハシリグモ(硫黄色走蜘蛛)―下赤阪の棚田のクモ

 棚田は稲が密集して生えるので、食べようと草食の虫たちが集まってきます。
 そうなると、虫を食べようとクモもやってきます。
 巣を張るクモもいれば、このように走り回って捕らえるクモもいます。

この記事にはの画像があります。


動物界 節足動物門 鋏角亜門
クモ綱 クモ目 タグ:下赤阪の棚田のクモ

イオウイロハシリグモ(硫黄色走蜘蛛)Dolomedes sulfueus

クモ目 キシダグモ科 ハシリグモ属
タグ:イオウイロハシリグモ


2016年10月上旬

クモというと、巣を張るイメージがありますが、巣を張らず、走り回って餌を捕らえるタイプ。

水田から草地や林など広い範囲に住むよくいる普通のクモ。

ただ、色や模様にいくつものタイプがあり、ちがう種とされていたこともあります。

名前の由来は、硫黄のような黄褐色だからですが、もはや名は体を表していません。
よくいるクモなのに、よくわからないクモになっています。

ということで、このクモもちがう種類の可能性があります。


2016年10月上旬

今まで下赤阪の棚田で出会ったイオウイロハシリグモと思われるクモ


2015年11月上旬

2015年10月上旬

2015年6月上旬

2014年9月下旬
動物界 節足動物門 鋏角亜門 クモ綱 クモ目

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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