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宇宙よりは近い南極の数万歳の氷にさわれました 咲くやこの花館

 大阪市の温室型植物園の咲くやこの花館の新年最初のイベントのコケ展に合わせて「南極にもコケ!?国立極地研究所特別展示」が開かれています。

 南極展の定番とも言える南極の氷がさわれます。
 南極の生き物や土などを持ち出すには申請が必要ですが、氷は申請しなくても持ち出せるそうなので、あちこちで展示ができるのでしょう。


 見た目は白い氷。
 手触りは、多くの人に触られツルツルしている中に、心なしかざらついているような。


 南極の氷は降り積もった雪が固まったものなので空気を取り込んで白く見えます。
 この空気はその時代のいろいろな情報を閉じ込めています。
 さまざまな時代の空気を調べていけば、気候変動の様子もわかるようです。


 接写してみると、小さな粒がたくさん見えてきます。
 説明では数万年前の空気が閉じ込められているそうです。
 つまり、この氷は数万歳?


 見た目は小さな泡がたくさん入った白い氷です。
 でも数万歳。

 なんか妙な感じです。

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タグ: コケボウズ大ハリガネゴケ南極の生き物南極咲くやこの花館国立極地研究所特別展コケ展

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宇宙よりは近い場所での生き物と生き物観察の格好 咲くやこの花館「コケ展」

 大阪市の花博会場跡にある温室型植物園の咲くやこの花館の新年最初のイベントがコケ展。
 それに合わせて「南極にもコケ!?国立極地研究所特別展示」のミニ展示が開かれています。


 南極と関係ないように思われるかもしれませんが、コケは南極に生育する数少ない植物の一つです。
 富士山よりも厚い氷の南極ですが、海に面したところでは夏に地面が現れる場所があります。
 昭和基地があるところもそのようなところ。
 コケが生えているそうです。

世界中にも生える南極のオオハリガネゴケの標本

 会場では南極のコケなどが展示されていますが、残念ながら茶色く変色した標本。
 コケなどの調査についてのパネル展示があるので、そちらが見どころ。
 そして南極調査の服装が展示されています。
 コケ調査は地面が現れる夏にするものと思うのですが、展示されているのは冬用の装備。
 南極の夏はそれだけ寒しということでしょう。


 スーツのメーカーロゴはパタゴニア。
 アメリカの登山などのアウトドア用品メーヵーで、由来は大昔南極と繋がっていた南米チリ最南端の地名。
 なんとなく南極には似合いそう。

 右は潜水用のドライスーツのようです。
 南極にも湖があります。
 一年中凍らない湖底には緑色の吊り鐘のようなものがあり、それがコケボウズ。
 コケに藻類やバクテリアなどが集まってできたもの。
 光合成して次第に大きくなっていき、高さ80センチになるには1000年かかるとか。

コケボウズのパネル

 雪と氷しかないようなイメージの南極にもなんかすごい生き物がいます。

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小さな展示場で牧野さんのことを知れる展示 長居植物園のMAKINO展

 植物学者の牧野富太郎さん。
 2023年前期の朝ドラの主人公のモデルになったので、さまざまな植物園や自然史系の博物館でゆかりのものが展示されています。
 常設の展示に解説文をつけたり、収蔵庫から資料をだしてきたり、高知の牧野植物園所蔵の資料を借りたり、展示もさまざま。

 この会場は大阪市の長居公園の花と緑と自然の情報センターの1階のひふみホール。


 コンビニよりも狭いような感じですが、無料スペースなのでさらに牧野さんゆかりのものを見たければ、隣りにある植物園や博物館へ、ということなのでしょう。

 牧野さんの経歴や会場がある大阪との縁のまとめ、博物館が所蔵している牧野さんの標本の一部と、直筆の手紙など。


 手書きの年賀状は、筆を使い、きれいな字で書かれています。
 その年によってデザインは様々。
 わりと左右対称のデザインが好きなのかなと思ったら、全面字に覆われているものも。


 それを書いたが80代なのですから、生涯植物学の探求を続けた牧野さん力を感じます。

 牧野さんのスケッチも展示されています。
 植物を細密な線で表したスケッチを描くためにはこれだけの力が必要なのでしょう。


 広くない展示室に少ない資料ですが、牧野さんのことを知れる展示です。

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! ランと菌類〈大阪市立自然史博物館〉

 地球の中身から足元の地面の下を教えてくれる大阪アンダーグラウンドRETURNS展。


 地面の下で見えないのが菌類。
 菌類にはいろいろな種類があります。
 植物に病気を起こすものがいますが、水や養分などを渡し、かわりに栄養をもらいながら共生するものもいます。

 それがツチアケビの模型で再現されていました。
 ツチアケビはランの仲間で赤い実がアケビの実の形に似ていることが由来。


 根が露出した状態の模型の端にはキノコの模型が。
 ナラタケです。


 解説写真を見ると白いツチアケビの根に刺さる黒いひものようなものがナラタケの菌糸束のようです。


 ただ、ツチアケビとの関係は共生ではないようです。
 光合成をするランは菌類に栄養を渡していることもあるそうですが、ツチアケビは光合成をしないラン。
 根の細胞に入ったナラタケの菌糸束を消化しているというか、食べているとか。
 栄養はナラタケからとっているようです。

 でもよく見るとツチアケビがナラタケを捕まえているのではなく、ナラタケの方からツチアケビの根に入り込んでいるようです。
 損ばかりしている、と言うか食べられているのに、どうして自分から向かっていき、離れないのか。
 生き物の世界は不思議だらけです。

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 見えないところに広がるしたたかな植物たち〈大阪市立自然史博物館〉

 地面の下の土や石がメインのようなイメージのアンダーグラウンド展。
 意外と生き物関係の展示がたくさんあります。

この階段を登って会場へ

 特に地面のすぐ下はいろいろな生き物たちの生活の場になっています。
 見えませんが。

 展示されているケカモノハシの標本。
 砂浜に生えるイネ科の多年草。
 花穂が2本出ている様子を鳥のカモのクチバシに見立てたカモノハシ。
 そのカモノハシより毛が多いということが由来。


 展示されているケカモノハシは、茶色く変色した、乾燥したよくあるそんなに大きくないイネ科の雑草のようです。
 ところが、下の方を見ると左右に根が広がっています。
 いくつもの展示物を超えて何メートルも。


 これだけ根を伸ばしていれば風で砂が飛ばされたとしても結構頑張れるでしょう。

 そして向かいのモウソウチクの地下茎と根。
 とんでもない密度で地下茎か根かわからないほどです。


 竹林は地面の下がこれで覆われていると思うと、足を踏み入れるとタケに捕まっているようなもの。
 なにしろ、自分の周囲が同じタケ個体かもしれないのだから。
 地面の上でも樹木が何十年もかかって届く高さまでに半年もかからず達してしまうとでもない生き物ですが、地面の下でもとんでもないようです。


 イネ科はあなどれない!

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 大昔から大阪にクジラは流れてきました〈大阪市立自然史博物館〉

 2023年の1月に淀川河口にやってきたマッコウクジラが太平洋の海底に還りました。
 大阪湾にクジラがやってきたと話題になりましたが、今回がはじめてというわけではありません。

 ときおり遺体がながれつくこともありますし、小型のクジラのスナメリは住んでいます。
 東大阪市の今から5000年前の縄文時代の貝塚からクジラの骨が見つかっています。
 今回のように大阪湾に流れ着いて亡くなることもあったようで、大阪の地面の下からクジラの骨がみつかっています。
 それを展示しているのが、「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展。


ナガスクジラ類の下顎

 東成区今里駅工事のときに見つかったカツオクジラの骨

生野区の工事現場で見つかったナガスクジラ類の骨

中央区のビル建築現場から見つかったザトウクジラの肩から腕の骨

 大昔から大阪湾にクジラが流れて来たことがわかると同時に、大阪市が海の底になった時代もあったことがわかります。

 そして、現代の大阪に流れてきたクジラたちは、自然史博物館入口前の広場にいます。


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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 大地震の証拠もあります〈大阪市立自然史博物館〉

 28年前の1月17日に阪神淡路大震災がありました。
 多くの人がそんな大きな地震がその日に来るとは思っていなかったでしょう。
 ところが、日本の場合、地震はかならずくるもの。
 それも繰り返し。

 「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展には大きな地震の痕跡がいくつか展示されています。
 ボーリンの掘削標本や地層の剥ぎ取り標本など。
 地震展ではないのに断層など地震が起こった証拠がいくつもあります。


 ボーリング調査は、地面に筒などを打ち込んで土や石や岩石を取り出します。
 それを連続して行い、地下でどのように地層が広がっているかを推測します。
 そうやって地層の順を知ると、どのような環境の変化を経てきたかがわかります。

連続してボーリング調査した結果を線状に並べて繋いだ図
縞がぐにゃりと上に曲がっているところが上町断層
一番上(2番)は地層が曖昧
次(3番)は大きく盛り上がった地層がけずれています
下(4番)は盛り上がりの右側は不鮮明


赤い線の2~4番が上の画像のボーリング調査の場所
淀川と大和川に挟まれた大阪市市域です

大阪府岸和田市の地層の剥ぎ取り標本
左上から右下へ走る線が断層
右側真ん中あたりの白い線が下の白い線につながっていました
ズレは数十センチ


上の地層を簡略化した図

大阪市瓜破(うりわり)の地層の剥ぎ取り標本
小さなタグが3枚ついた横に走るうねった線が
地震の液状化で吹き上がった砂が溜まった層

 しかし調査されたのはほんの一部。
 まだまだ知られていない地震の痕跡があるかもしれません。
 天災は忘れた頃にやってくる。
 たしかにそう感じます。

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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