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特別展「石は地球のワンダー」地球がつくったきれいな石がいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の春の特別展が始まりました。
 特別展「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」。

駐輪禁止になって前がスッキリした南西入口の看板

 「石」です。
 子供がハマるものトップ3にランキングされるにちがいないもの。それも男女問わず。
 しかし、大人になるとすっかり興味を失ってしまうものトップ3にランキングされているにちがいありません。
 たしかに、子供の世界の石は身近なものばかり。
 それも手元にあればいずれ飽きてしまうでしょう。

 しかし、大人には大人の「石」の世界があるのです。
 そのコレクション。
 「石マニア」でなくても目を引くものがたくさんある!と思います。

 ということで、細かい説明はあとにして、「地球が作った芸術品」の数々を。

あえて壁を作らず自由に見て回れるレイアウト

北川隆司鉱物コレクション

 鉱物学を研究した広島大学の故北川隆司教授が世界中から収集した鉱物コレクション。
 2000点の中から160点が展示されています。
 全国を巡回して、関西では最後だそうです。

博物館のおすすめのミメット鉱 Pb5(AsO4)3Cl
ミメット鉱

博物館のおすすめの藍銅鉱 Cu3(CO3)2(OH)2
藍銅鉱

緑鉛鉱 (PO4)3Cl 緑鉛鉱
岩塩 NaCl 岩塩

 宝石の原石もあります。

ダイヤモンド C
ダイヤモンド

自然金 Au
金

アクアマリン Be3Al2Si6O18
アクアマリン

金澤芳廣化石コレクション

 香川県在住の金澤芳廣氏から自然史博物館に寄贈された化石コレクションです。
 特に自然史博物館の学芸員(当時)が中心となった研究で香川県初の恐竜化石が見つかったのは、去年テレビ番組で紹介されました。
 その化石も展示されています。

博物館のおすすめの異常巻きアンモナイト
異常巻きアンモナイト

大きなアンモナイト

イセエビくらいの大きさのエビの化石

47都道府県の石(岩石・鉱物・化石)

 都道府県の鳥や木や花は制定されているのに、「石」が1つもないことが発見されたことがきっかけとなり、できました。
 日本地質学会では、都道府県の石をきっかけに地面の成り立ちなど興味を持ってもらい、防災減災にも役立てることも目的としています。

宮城県の化石 ウタツギョリュウの化石の複製
ウタツギョリュウ

マチカネワニの化石以外ピンとこない大阪の石

東京の岩石 無人(むにん)岩と化石 トウキョウホタテ

 石と鉱物と化石のちがいなどいろいろありあますが、まずは人間ではない地球がつくったきれいで不思議な石を見ているだけでも、おもしろい!
 博物館だけじゃなく、美術館としても楽しめる特別展です。

■参考外部リンク■
特別展 石は地球のワンダー|大阪市立自然史博物館
大阪市立自然史博物館
大阪市立科学館 公式ホームページ | 大阪市立科学館 公式ホームページ

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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

企画展「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」はじまっています。〈大阪市立科学館〉

 大阪市立の自然史系博物館の一つ、大阪市立科学館の企画展が3月14日からはじまりました。
 「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」。
 世界中の鉱物標本の北川鉱石コレクションと、香川県の中生代の地層から発見された化石の金澤化石コレクションの展示です。

大阪市立科学館
大阪市立科学館

 一言でいえば「石」なんですが、石一つにも地球規模の歴史とドラマがあり、地球を知ることができる物なのです。
 この企画展は大阪市立自然史博物館との共催。
 自然史博物館は4月22日からですので、1カ月ほど早くはじまりました。

 いろいろな鉱物を見て気になるのが、「石」と「鉱物」のちがい。
 展示されているのはどうみても石なのですが、「鉱物」とどこがちがうのでしょうか。
 展示パネルに書いていたことをまとめてみると、「鉱物」は「化学組成が均質」な「粒子」のことで、そういった様々な性質の「粒子」が集まったものが「岩石」。
 パネルの例にあるように、花崗岩(かこうがん)を見ると、黒い粒や白い粒、ちょっと透明のような粒などがあります。
 それらは黒雲母などの有色鉱物、長石、石英という3種類の鉱物で、一つに硬く固まったものが花崗岩という石なのです。

白い蛍石 CaF2
蛍石

ルチル TiO2(石英の中の金色の針状結晶)
ルチル

ラズライト(ラピスラズリ)Na3Ca(Si3Al3)O12S
ラピスラズリ

ゴードリセラス(アンモナイトの一種の化石)
アンモナイト

カニの化石
カニの化石

 おもしろいのですが、展示は透明ケースで3列だけ。
 ちょっと少なすぎなのが残念。
 自然史博物館はネイチャーホールなので、もっとたくさん展示されるはずなので、この差はちょっと寂しい。
 でも、ここは科学の博物館。
 3階に降りたら、様々な鉱物の常設展示があります。
 それ以外にも、物理、化学、技術と、様々な展示があるので楽しめます。
 それに期間中の科学館のチケットがあれば、自然史博物館の特別展が割引になります。
 また自然史博物館の特別展のチケットがあれば、科学館も割引になります。

3階常設展の金鉱石
金鉱石

3階常設展のダイヤモンド八面体型自然結晶
ダイヤモンド結晶

 ただ、自然史博物館と共催の「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」だけを目的にすると、ちょっとがっかりするかもしれません。
 そして、図録がなかったのも、残念です。

■参考外部リンク■
大阪市立科学館 公式ホームページ | 大阪市立科学館 公式ホームページ
特別展 石は地球のワンダー|大阪市立自然史博物館

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「恐竜博2016」最大の肉食恐竜スピノサウルスの真の姿がそこにある?!〈大阪文化館・天保山〉

 やっと大阪にやって来ました。
 3月から6月まで東京の国立科学博物館、通称「科博」で行われた恐竜展。
 会場は大阪文化館・天保山。
 旧サントリーミュージアム。
 海遊館の向かい。
 ということで、会場の外にも人がいっぱい。
 と思ったら、ポケモンしている人ばかりでした。

海遊館と橋でつながってる大阪文化館・天保山

 科博ではじまった「恐竜博2016」は企画も科博のようです。
 「恐竜博」+「年号」というあまりにもシンプル過ぎてちょっと残念なタイトルは、科博の定番。
 ともあれ、タイトルにあるように2016年に間に合ってよかった。
 開催は2017年までですが。

 展示は7つのキーワードで分けられています。
 1起源 2植物食 3水中進出 4赤ちゃん 5飛翔 6恒温 7鳴き声
 恐竜研究の最前線という感じで、各テーマに共通するものは、恐竜しかありません。
 日本初公開など貴重なものがいくつもありますが、内容が深まる前に次のテーマへ。
 もうちょっと突っ込んだ展示を見たくなります。
 たとえば羽毛ではなくコウモリのように膜で飛ぶ恐竜のイー。

コウモリのような膜で滑空したと思われる恐竜のイー

 動物が羽じゃなくて膜で飛ぶ。
 すごく意外のように感じますが、実は空を自由に飛ぶことができる動物の内、羽毛の翼で飛ぶのは鳥(と鳥に近い恐竜)のみ。
 それ以外はすべて膜で飛びます。昆虫も含めて。
 また、イー以外にも膜で空を飛んだ爬虫類はいました。
 図録には書かれていますが、そういう点も含めて展示されていなかったのは残念。

 そんな中で、一番の見どころは最大の肉食獣脚類恐竜のスピノサウルス。
 これは、すごい!
 ほんと、すごい!
 ちょっと感じた残念さも、スピノサウルスの迫力ある全身復元骨格を見れば、一瞬で吹っ飛んでしまいます。

泳ぐスピノサウルス!

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 ティラノサウルスを超える最大の肉食恐竜と言われ、映画『ジュラシックパークIII』に出たこともあって知名度も高いというのに、謎が多く、全身の復元が見られる機会がなかなかありません。
 それが、あります。
 しかも最新の情報による復元で。

 スピノサウルス(推定全長15m)というと、インドガビアルのような細長い口で、ティラノサウルス(推定全長12m)よりも大きいと言いつつ、食べるのは魚。
 そして背中に何に使われたのかはよくわからない大きなヒレのようなものがあります。
 歩く大きな口というわかりやすい肉食恐竜のティラノサウルスと違い、見た目も繊細で謎が多いのがスピノサウルスの魅力かもしれません。

ティラノより小さい頭のスピノサウルス

 今回展示されている復元は、恐竜図鑑などで、見るスピノサウルスとちがいます。
 多くの恐竜が軽量化のため骨の密度が低いのに対し、スピノサウルスは骨密度が高くなっています。
 これは水中に住むようになった四肢動物に見られる傾向で、もともと水辺に住むと思われていたスピノサウルスですが、水中を主な活動の場所にしていたと考えられるようになりました。
 それどころか、前肢(前足)よりも後肢(後足)のほうが小さく、前肢を使った四足歩行をしていたという、二足歩行が当たり前の獣脚類では考えられないような姿になりました。
 水中での活動に適応して後脚が退化してしまったというのです。
 ですから、会場では水中を泳ぐ姿に復元されています。
 決して天井が低いための苦肉の策、ではないはずです。

さすがのティラノサウルス「スコッティ」もちょっと影が薄い?

 足よりも大きな手をもち、足ひれで水中を泳ぐスピノサウルス。
 いろいろな意味で、すごい!
 ただ、それはそれで腑に落ちないところもあるのですが、それは次の機会に。

■参考外部リンク■
恐竜博2016

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第47回特別展「氷河時代」気候変動の証拠はいつの時代にだってあります!?〈大阪市立自然史博物館〉

 氷河時代は、もちろん今よりも寒かった時代です。
 それどころか、地球全体が凍ったこともあったことがわかっています。
 不思議です。
 温暖化温暖化と言われていますので、二酸化炭素が地球を温めるのはわかります。
 じゃあ、地球を冷やすのは何でしょう。

●今までの「氷河時代展」の記事
【気候変動はなにも今にはじまったことではありません?!】
【大きな動物は日本中しかも大阪にもいました!?】

園路分岐点の看板

 これはとんでもない不思議ですが、それ以前に、どうして何万年や何百万年の昔、人間がいなかった時代の温度がわかるのでしょうか。
 こちらのほうも、とんでもない謎です。

 それを教えてくれるのが、氷河時代展!

 寒い氷河時代には、もちろん氷河があります。
 氷河は名前のように、氷の川。
 目で見てもわからないほどゆっくりですが、川のように氷が流れていきます。
 そのとき、地面の石を巻き込んだり、地面を削ったりします。
 川の流れとそっくり。
 もちろん、流れるものも、流れ方もちがいますから、削り跡もちがいます。
 ですから、岩の表面に残った跡から、氷河があったことから、氷河の流れる方向までわかります。

なでると流れた方向がわかる氷河擦痕

 氷河は流れながら石を取り込んでいきます。
 そして氷河が溶けた時に落とします。
 そういった石がたくさん見つかれば、そこまで氷河がやってきたことがわかります。

氷河が運んだ石のドロップストーン

 そのほか、氷河だけが作ることができる地形の痕跡が見つかれば、氷河があったことがわかります。
 この方法だと、理屈の上では地球が固まってから今までの間の氷河があった時代と場所を知ることができます。
 実際は、地面は動き、新しく創りだされているので、古い時代になればなるほど、地層がそのまま残っていることは少ないのですが。

 このように古い時代のことは知ることができても、とても大雑把になってしまいます。
 でも、「最近」のことならばもっと細かい気候の変動の様子を知ることができます。
 その一つが木の年輪。
 日本の場合、木は春から秋に成長しますが、冬は成長しないので区切りができます。
 それが年輪。
 たとえば、木が成長する春から秋にかけて寒いとあまり成長しなくて年輪が狭くなり、暖かいとよく成長して広くなります。
 いつ切られたのかが分かれば、さかのぼっていけば、いつが寒くていつが暖かかったかがわかります。
 もちろん、実際の木の成長はそんな単純なものではありませんので、年輪を読み解くにはさまざまな専門的知識や技術が必要です。

同じように見えて微妙にちがいがある秋田杉の年輪

 木の寿命は長くても数百年。
 時折樹齢何百年、数千年と聞きますが、そんな木は稀。
 ですが、遺跡から発掘された木や化石になった木の年輪の幅の変化をつなぎあわせていき、1万くらいさかのぼれるところもあります。

 年輪よりも昔のことを知ることができるのが、年縞。
 湖などに底に溜まって縞状になった層のこと。
 四季の変化によって底にたまるものが変わります。
 その時の気温などの変化によってたまるものの種類や量が変わります。
 それが毎年繰り返され、木の年輪のような縞模様になります。
 それで、いつ、どのような気候の変化があったのかわかるのです。

世界の基準になってる福井県水月湖の年縞

 展示されている滋賀県水月湖の年縞は、数万年分の気候変動の様子が記録されています。
 しかも誤差が少なく、世界の標準になっている年縞です。

 ほかにも氷床コアがあります。
 南極やグリーンランドに雪が積もってできた厚い氷の塊。
 厚く積もった雪と一緒に空気や空気中のホコリ等が閉じ込められます。
 その空気やホコリ等からその時の気候の様子がわかります。

溶けてないと思ったら氷床コアのレプリカ

 ほかにもどういった環境で育つかわかっている生き物の化石が見つかったら、その場所の昔の環境がわかります。
 もちろん、寒かったのか暖かかったのかも。
 こういった情報を総合して、過去の気候の変化を読み解くことができるのです。

 そういう貴重な証拠を見ることができるのが「氷河時代展」。
 さまざまな過去の証拠や、詳しい説明は会場で。
 実際に触れるものもあります!
 たぶん、気候変動の証拠の実物を一度に見られる機会は、そうないでしょうから。

■参考外部リンク■
第47回特別展 氷河時代|大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

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第47回特別展「氷河時代」 気候変動はなにも今にはじまったことではありません?!〈大阪市立自然史博物館〉

 今年も自然史博物館の夏の特別展がはじまりました。
 春は巡回する特別展。
 夏は学芸員の方が企画した博物館オリジナルの特別展。
 今年は「氷河時代」。
 ブロガー招待で内覧会に行ってきました。

おなじみ「予告」つきの案内板

 「氷河時代」。
 アメリカのCGアニメ「アイス・エイジ」シリーズを思い出すかもしれません。
 関係のない、ものすごく大昔のこと、と思うかもしれません。
 でも、ちがいます。
 実は、今、国際的に重要な問題になっている地球温暖化などの環境問題に大きく関係しているのです。
 それを自然史の博物館らしい視点でとりあげたのが、この特別展。だと思います。

入口で出迎えて?くれるヘラジカ

最終氷期には日本中にいたと考えられます

 「氷河時代」または「氷河期」。
 言葉はよく耳にしますが、さあ、一体いつのことでしょう。
 それは、今。
 氷河時代のわかりやすい説明は、氷河がある時代のこと。
 今は南極やグリーンランドなどにあるので、実は氷河時代。
 ただし、氷河時代の中でもちょっと暖かい、「間氷期(かんぴょうき)」と言われる時代です。
 氷河が発達する寒い時期が「氷期(ひょうき)」。
 氷河期は、寒い氷期とちょっと暖かい間氷期が繰り返し訪れます。

多分今回の展示の中で最も古い24.6億年前の縞状鉄鉱石

シアノバクテリアに作られた酸素によって
大量の海水中の鉄が酸化して沈殿したもの

 「氷期」「間氷期」を身近な言葉で言い換えると、「寒冷化」と「温暖化」。
 そう、なにかとおさわがせな「温暖化」です。
 今までの気候変動のことを知って、今、そしてこれからの温暖化という気候変動についても理解を深めてみましょう、ということなのです。

スノーボールアース(全球凍結)後にできた7億年前の縞状鉄鉱石
海が氷で覆われて無酸素状態になったところで
温暖化で氷がとけて一気に酸素が海水に溶け込んで
溜まっていた鉄が酸化して沈殿したもの。

 地球46億年の歴史の中で、氷河時代は何度もありますが、ほとんどが恐竜より古い時代のこと。
 唯一いろいろと細かいことがわかっているのが、今の氷河時代。
 そこで展示の中心は260万年前にはじまる「新生代後期氷河期」と、その中の7万年前から1万1700年前までの「最終氷期」。
 最も新しい氷期です。

三方五湖の水月湖から取られた7万年以上の気候変動が刻まれた年縞

年輪のように1年毎の縞になって
毎年の気候変化の痕跡が閉じ込められています。

 氷期には海水面が下がって日本と大陸がつながり、大陸の動物がやってきます。
 最終氷期は本州四国九州がつながり、北海道はアジア大陸つつながったサハリンとつながります。
 そして狭くなった津軽海峡が凍ったことで、北海道から大陸の動物が本州にまでやって来ました。
 今、日本でもっとも大きい野生動物は、本州がツキノワグマ、北海道がヒグマですが、もっと大きい動物も大陸から渡ってきました。
 大きい動物の代名詞でもあるゾウも、日本の多くの地域に住んでいました。
 そういった動物の化石もたくさんあります。

氷期の日本にいた巨大動物のケナガマンモスとヤベオオツノジカ

マンモスは北海道にいました。
ヤベオオツノジカは北海道と沖縄以外にいましたが
なんと大阪にもいました。

 こういった動物たちは、日本が暖かくなるといなくなりましたが、暖かい間氷期に日本にやってきた巨大動物もいます。
 巨大ワニ。
 特に大阪は巨大ワニ化石の産地。
 マチカネワニ、キシワダワニ、タカツキワニの3大大阪ワニの化石が展示されています。
 こういった動物たちは、日本が寒くなるといなくなりました。

最近種として認められたキシワダワニ

名前のように岸和田市でみつかりました。

ほぼ全身が見つかったマチカネワニ(本館第2展示室)

会場のマチカネワニは撮影禁止なので
写真は本館に展示されているもの。
本館内の壁にもエイリアンのようなマチカネワニがいます。

 もちろん、植物も氷期と間氷期では変わります。
 それだけ気候の変動は生き物にとって重要だということ。
 だからこそ、ただただ恐れるのではなく、その仕組を知り、過去の事実を知ることで、未来を想像することができます。
 ただただ訳もわからず恐れるのと、ちゃんと知識を持って対処するのは、雲泥の差があります。
 「氷河時代」展。
 人間にとっても重要な気候変動について知る機会になると思います。

■参考外部リンク■
第47回特別展 氷河時代|大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

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特別展「生命大躍進展」にはカンブリア爆発のいろんな動物がたくさん!〈大阪市立自然史博物館〉

 40億年分の動物がたくさん並んでいる「生命大躍進展」。
 最初にやってくるたくさんの展示がカンブリア爆発。
 今からおよそ5億年前にいきなり動物の種類が増えたできごとです。
 ものすごく昔のようですが、地球に生命が誕生しておよそ40億年。
 と考えると、結構最近の事かもしれません。

●今までの「生命大躍進展」の記事
【生命誕生から人類まで40億年の本物の証拠がたくさん!】
【5億年分のいろんな動物がたくさん!】

この記事にはの化石の画像があります。


地下駐車場入口近くの看板

 このカンブリア爆発は動物にとってはとてつもなく大きなできごとです。
 動物の体の基本的な体のつくりで分類する「門」。
 その基本的な「門」のほとんどがそろったのが、カンブリア爆発。
 その前まではもう動物かどうかもわからない生き物しかいなかったのに、突然です。

エディアカラ紀の動物かどうかもよくわからないディッキンソニア

 その「カンブリア爆発」が見つかるきっかけとなった、カナダのブリティッシュコロンビア州のバージェス山のバージェス頁岩(けつがん)化石の実物が山のように展示されています。
 興味がある人ならいろんな本やテレビなどで見た写真やスケッチの実物も数多く展示されています。
 そしてバージェス動物群よりも地質学的にちょとだけ古い中国雲南省の澄江(チェンジャン)動物群の化石も。

 ということで、展示されている中からほんの少しだけですが、見た目の形で分けてみました。

ぞわぞわ系

「虫(節足動物)」風に見える動物

アノマロカリス(節足動物)


オダライア(節足動物)


オパビニア(節足動物)


オレノイデス(節足動物)


マルレラ(節足動物)


ぞろぞろ系

歩く足がたくさんついている動物

アイシェアイア(有爪動物)


ハルキゲニア(葉足動物)


ミクロディクチオン(葉足動物/澄江動物)


いがいが系

棘のようなものに覆われている動物


ウィワクシア(軟体動物)


オルスロザンクルス(軟体動物)


にょろにょろ系

足がなくて細長い動物

オットイア(鰓曳動物)


バージェソケタ(環形動物)


すいすい系

およぐ動物

ピカイア(脊索動物)


ハイコウイクティス(脊椎動物/澄江動物)


ペチュリコラ(不明/澄江動物)


ひらひら系

平たく柔らかそうな動物

オドントグリオフス(軟体動物)


アミスクウィア(不明)


ゆらゆら系

海底から植物のように生える動物

シフソークタム(不明)


ディノミスクス(不明)


 この時代の化石を見て思うことは、小さい。
 ほとんどが「虫」くらいの大きさ。
 虫に興味のあるひとにとっては、なんとなく見たことがあるような姿の生き物が少なくないこと。
 とはいえ、虫のような生き物が多い反面、人間を含む脊椎動物はほとんど目立ちません。
 いないわけではありませんが、手足のない虫のようで、まだ魚の形になっていません。
 現在の動物のほとんどの体の基本デザインがそろったといっても、文字通りまだまだ基本的なものが多かったようです。

■参考外部リンク■
生命大躍進展 人類誕生に至る40億年の壮大な生命進化の展覧会
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

【年代層序表〈顕生代〉β2 動物と植物】

「ぞわぞわ系」についてまとめたすごい本

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特別展「生命大躍進展」には5億年分のいろんな動物がたくさん!〈大阪市立自然史博物館〉

 生き物の長い歴史がみられる「生命大躍進展」。
 地球の生き物の歴史で、最初は単細胞だった生き物はとんでもなく多様化します。
 それをみんな展示というのは、現実的ではありません。
 ということで、今回は人間につながる生き物の歴史がテーマのようです。
 地球に誕生した命が、人間になるまでの長い道のりを大きなテーマで分けて展示されています。

●今までの「生命大躍進展」の記事
【生命誕生から人類まで40億年の本物の証拠がたくさん!】

南西入口から真っすぐ行ったところの看板

プロローグ 生命誕生

 人間が登場してたった20万年くらいですが、命の誕生そのものはとても古く、およそ40億年前。先カンブリア紀のはじまり。
 地球の形ができてたった5億年後。
 ただ、そのときの生き物のの姿は恐竜のように化石になってはいません。
 化石として残っているのは、生き物がいた痕跡。
 見た目はただの縞模様のただの石にしか見えませんが、人間の超先輩がつくったものです。

35億年前の生き物の化石が含まれる石

第1章 カンブリア大爆発

 生命の誕生は早かったのですが、ほとんどの期間は単純な単細胞の生き物でした。
 それが一気に複雑で大きな動物たちが現れたのが古生代のカンブリア紀。
 今いる動物のほとんどのご先祖様が現れたのも、カンブリア紀。
 あまりにも突然にたくさんが現れたので、カンブリア爆発と呼ばれています。

 そのカンブリア爆発の動物たちを一気にメジャーにしたスティーヴン・ジェイ・グールドさんの『ワンダフル・ライフ』。
 その本にはどこかで見たことがあるような気がするカンブリア紀の動物から、不思議で奇妙な動物まで、写真やスケッチが掲載されています。
 その本物の化石が!
 すごい!

『ワンダフル・ライフ』と左右が逆?のオパビニア

 ただカンブリア紀の人間のご先祖様はまだ地味な生き物でした。
 うっかり見過ごしてしまいそうです。

人間のご先祖様の脊椎動物メタスプリッギナ

第2章 海から陸へ

 たくさんいた個性的な生き物の中で地味だった人間のご先祖様。
 それがカンブリア紀の次のシルル紀には硬い骨やたくさんのヒレをもつようになり、シルル紀の次のデボン紀には海の覇者に。
 そういった化石をみていると、あの地味で弱々しいメタスプリッギナの面影は微塵もありません。

深海怪獣のようなダンクルオステウスの頭

 そして陸上への進出。
 でも、みんなあまり「かっこいい」動物ではありません。
 どちらかというと、ゆるキャラ。

魚のような体に四肢を持った両生類のアカントステガ

第3章 哺乳類の出現と多様化

 上陸した両生類が、陸上で生活できるようになり、単弓類を経て、中生代のジュラ紀にやっと哺乳類の誕生。
 でも、それは巨大な恐竜が現れた時期。
 ネズミのように小さくなり、さらに見つかりにくくなるよう木の上で夜に活動していたようです。

最古の哺乳類と言われるジュラマイアの授乳姿の復元

 会場では恐竜の化石も展示されていますが、比べるとまったく大きさがちがいます。
 しかもここに展示されているの恐竜たちは決して大きくはない種類。
 そんな中で絶滅しなかったのですから、小さく夜行性というのは、なかなかどうして結構したたかな戦略だったのかもしれません。

哺乳類を食べてたかもしれない小型の肉食恐竜ドロマエオサウルス

第4章 人類への道

 その後、白亜紀末の有名な恐竜の絶滅が起きます。
 新生代がはじまり、ちょっとした紆余曲折がありましたが、哺乳類の時代がやってきます。
 恐竜と同じように哺乳類は多様化、いろんなタイプの哺乳類が現れます。

まだ指が3本あったころの馬メソヒップス

 その中に登場したのが霊長類。
 人間にぐっと近づいたご先祖様。
 でも、とても小さい!
 恐竜がいなくなって地面に降りて多様化と大型化していった哺乳類の中で、小さいまま樹上生活を続けていたようです。

とても小さい最古の哺乳類化石の一つアルタニウスの顎

 そして人間にとても近い仲間のヒト属(ホモ属)登場。
 たくさん展示され、最後は人間、ホモ・サピエンス・サピエンスが登場します。
 これだけのたくさんのヒト属の化石を一度に見られる機会はあまりないでしょう。
 古い順に並んでいますが、頭が小さいゴリラ型から、頭が大きい人間型に変化していく様子がわかります。

人間と同じヒト属のホモ・ハビリスと
人間とちがうアウストラロピテクス属のパラントロプス・ボイセイ

頭蓋骨の形がまったくちがう!

 40億年の生き物の歴史は、とても複雑です。
 全体の流れを追っていくのも面白いですし、特定のコーナーをじっくり見ていってもおもしろい。
 いろいろな楽しみ方ができる特別展。
 だからこそ、会期中使えるパスをつくってほしかった。

直接の先祖でないものの人間にも遺伝子が伝えられている
ネアンデルタール人

タグ♦【年代層序表〈顕生代〉β2 動物と植物】

■参考外部リンク■
生命大躍進展 人類誕生に至る40億年の壮大な生命進化の展覧会
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

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タグ: 生命大躍進  メタスプリッギナ  ダンクルオステウス  アカントステガ  ジュラマイア  メソヒップス  アルタニウス  アウストラロピテクス  大阪市立自然史博物館  seimeidaiyakusin 

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