【 地衣類】

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ちょっとかわった杉?の森 マイクロフォレスト5


 里山の道を歩いていると、ちょっとかわった杉林と出会いました。

 いや、杉というにはちょっと変です。

 下生えの平たい草の中からすっくと天を突くように伸び上がった姿は杉ですが、枝葉があるように見えません。

 緑色ですから、幹に沿わして枝を張る新種の杉でしょうか。



ちょっとかわった杉の林
ちょっとかわった杉の林




 というのが真っ赤なウソなのは、言うまでもないでしょう。

 この“杉”の高さは数センチ。
 5センチもありません。

 生き物ですが、植物ではありません。
 もちろん動物でもありません。

 それは、地衣類(ちいるい)。



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 地衣類はカビと藻類(そうるい)がひとつになったもので、藻類が光合成して作った栄養でカビは生きています。

 カビが藻類に住むところを提供して、家賃で生活しているようなもの。

 ですから、共生している藻類がいなくなると地衣類のカビは生きていけません。

 二つの生き物ですが、一つの生き物のようになっているのが地衣類の特徴。



実はちっちゃな地衣類の林
実はちっちゃな地衣類の林




 ちょっとかわっているようですが、人間も腸の中にもいろいろな微生物がいて、その力を借りて生きています。
 そういった微生物がいなくなると、人間は病気になってしまいます。

 ですから、生き物の中ではあたりまえのことなのかもしれません。



 地衣類の説明は閑話休題。

 この枝のような地衣類はヤリノホゴケのようです。

 名前に「コケ」とついていますが、もちろんコケではありません。

 コケは自分で光合成ができる植物です。

 ヤリノホゴケは山地から里山のわりと日当たりがいい倒木や土の上に生えます。

 根本の鱗(うろこ)のようなものは基本葉体(きほんようたい)と呼ばれ、これもヤリノホゴケ。
 ニョキッと生えている方は子柄(しへい)といって、胞子が入った子器(しき)をつけます。



ヤリノホゴケ(槍穂苔)
真核生物 菌界 子嚢菌門(ここまではカビやキノコも含みます)
チャシブゴケ菌綱 チャシブゴケ目 ハナゴケ科 ハナゴケ属

ヤリノホゴケ(槍穂苔)



 よく見ると、変なヤリノホゴケがあります。

 先が枝分かれして、赤くて丸いものが付いているものもあります。

 色もちょっと灰色がかっているようにも見えます。

 根本の鱗のような基本葉体も小さいようです。



変なヤリノホゴケ?
変なヤリノホゴケ?




 こちらはコアカミゴケのようです。

 ヤリノホゴケと同じハナゴケ属ですが、ちがう種類。



コアカミゴケ(小赤実木毛)
真核生物 菌界 子嚢菌門(ここまではカビやキノコも含みます)
チャシブゴケ菌綱 チャシブゴケ目 ハナゴケ科 ハナゴケ属

コアカミゴケ(小赤実木毛)



 緑色に見える地面も近くからじっくり見てみれば、小さな大森林が広がっているかもしれません。



地衣類が生えていたのはこんなところ
地衣類が生えていたのはこんなところ




タグ♦ マイクロフォレスト ヤリノホゴケ 地衣類

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迷探偵は地衣類の汚名を雪げるのか? その2


 間が開いてしまいましたが、【迷探偵は地衣類の汚名を雪げるのか?】の続きです。



 インターネットでいまだよく目にするのが「地衣類(ちいるい)が木を枯らす」という冤罪。
 ひどいものになると地衣類が樹木に「寄生」していると書いてあるものもあります。

 そんなことはありません。
 地衣類は樹木の表面にひっついていますが、少なくとも寄生はしていません。



梅の木についている奈良公園のウメノキゴケ
梅の木についている奈良公園のウメノキゴケ




 「地衣類」というのは、見た目はコケに似ているようですが、コケとはまったくちがう生き物です。

 「コケ」は大きくなれませんが葉緑体で光合成をする植物です。

 地衣類はちょっとややこしい生き物。

 なぜなら体はカビと同じ菌類(きんるい)。
 それが光合成を行う藻類(そうるい)をとりこんだもの。

 つまり二つのちがう生き物が合体した生き物。



 藻類に住むところを世話してあげる代わりに藻類が光合成した栄養をもらうのです。
 カビのように何かを溶かして食べるのではありません。

 ですから、菌類でも寄生はしないのです。

 ただ場所を借りてひっついているだけ。
 着生しているのです。

 このように地衣類や生き物に対する知識不足が、地衣類が樹木に寄生するというような冤罪を引き起こしているようです。



 ただ木を枯らさないはずの地衣類が木を枯らす稀な例としてあげられるのが、ウメノキゴケとツツジです。

 葉を落とした冬のツツジを見ていると、ときおり枯れた小枝の先にウメノキゴケが覆うようについているものがあります。

 この小枝を枯らしたのが、ウメノキゴケだというのです。



ツツジの小枝を枯らしているように見える高野山のウメノキゴケの仲間
ツツジの小枝を枯らしているように見える高野山のウメノキゴケの仲間




 たしかに地衣類のウメノキゴケがツツジの新芽を覆って枯らしているように見えます。

 しかし見れば見るほど違和感があります。

 平たいウメノキゴケは小枝に巻きつかず、覆うと言うよりものっかているように見えることです。

 小枝を枯らしているのではなく、小枝では足場が不安定で困っているようにも見えます。



ツツジの枯れた小枝にしがみついている錦織公園のナミガタウメノキゴケ
ツツジの枯れた小枝にしがみついている錦織公園のナミガタウメノキゴケ




 そしてもっと不思議なのが、ツツジとウメノキゴケの成長速度の差です。

 地衣類は成長がとても遅いので有名ですが、柏谷博之著『地衣類のふしぎ』のよるとウメノキゴケの成長は直径で年5.4mm。

 つまり、ウメノキゴケの端っこは1年たってもたった3mmも伸びないことにないます。

 ツツジの成長速度はわかりませんが、どう考えても年間ミリレベルとは思えません。

 どうしてツツジよりもはるかに成長が遅い地衣類がツツジの新芽を覆うことができるのでしょうか。

 つまり、ツツジが成長を止めたので地衣類が覆ったのです。
 それも時間をかけて。



 ただ成長の遅い地衣類は、自分より早いコケに勝つために成長を阻害する物質(地衣物質)を作り出している可能性があるそうです。

 とはいえ、地衣類のまわりでコケが広い範囲で枯れているのは見たことがないので、その地衣物質もそれほど強力なものではないでしょう。

 そもそも地衣類の成長速度からすると、そんなに大量に作れないはずです。



ツツジだけでなく自分も枯れてしまった金剛山のウメノキゴケの仲間
ツツジだけでなく自分も枯れてしまった金剛山のウメノキゴケの仲間




 もしかするとウメノキゴケの地衣物質が意図せずツツジの新芽の成長を止め、そのまま枯らしてしまった可能性もあるかもしれません。

 たまたまウメノキゴケがついた部分が何らかの理由で枯れてしまったのですが、ウメノキゴケはそのまま成長していたという可能性も十分ありえます。

 そもそもツツジが枯れて直射日光がガンガン当たるようになると、ウメノキゴケもいずれ枯れてしまうでしょう。
 または枝が折れて地面に落ちてしまうかもしれません。

 どちらにしてもウメノキゴケにとってひっついているツツジが枯れると得があるとは思えません。



 最後にウメノキゴケがツツジに寄生、つまりツツジから栄養や水を盗んだり、ツツジの体を分解して食べたりしていることは、ありません。

 ですから「地衣類がツツジに寄生している」という人は、地衣類のことを理解していないので、ご注意を。



◆タグ ウメノキゴケ 地衣類 ◆

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摩耶山天上寺の地衣類の木


 兵庫県南東部の六甲山地(ろっこうさんち)
 神戸市の西端あたりから宝塚(たからづか)市あたりまで東西にいくつもの山が連なる山地です。
 もちろん有名な六甲山(ろっこうざん)も含まれます。

 その六甲山地のほぼ中央にあるのが摩耶山(まやさん)


大きな地図で見る
六甲山地と摩耶山の地形図



元摩耶山天上寺(現摩耶山歴史公園)のコブシ
元摩耶山天上寺
(現摩耶山歴史公園)のコブシ
 弘法大師(こうぼうだいし)空海(くうかい)が中国から持ち帰った釈迦(しゃか)の生母の摩耶夫人(まやふじん)(ゴータマ・シッダールタの母マーヤー)の像を、ここにある天上寺(てんじょうじ)に安置したことに由来します。

 しかしその天上寺も1976年に賽銭(さいせん)泥棒の放火によって全焼、現在は摩耶山の別の場所に移っています。

 現在、元の天上寺の場所は摩耶山歴史公園として整備されています。

 その摩耶山歴史公園に生えている1本のコブシの木。
 その葉をすっかり落とした幹にいろいろな地衣類(ちいるい)が着生していました。


葉状地衣類

 「ようじょうちいるい」。
 コケの苔類と同じように葉っぱのように平たく広がる地衣類です。
 苔類のコケとのわかりやすい違いは、色が青みがかった灰色か黄緑色がかった灰色をしていることと、コケよりも薄いことです。

ウメノキゴケ科と思われるもの

ウメノキゴケ(梅ノ樹木毛)
ウメノキゴケ(梅ノ樹木毛)
ウメノキゴケ科
キウメノイキゴケ(黄梅ノ樹木毛)
キウメノイキゴケ(黄梅ノ樹木毛)
ウメノキゴケ科

ゴンゲンゴケ(権現木毛)
ゴンゲンゴケ(権現木毛)
ウメノキゴケ科




痂状地衣類

 「かじょうちいるい」。
 コケよりもしみのような感じの地衣類です。
 薄く広がり、ところどころに胞子をつくるための盛り上がりがあるようなものです。

チャシブゴケ科と思われるもの

コナイボゴケ(粉疣木毛)
コナイボゴケ(粉疣木毛)
チャシブゴケ科
レカノラ・スブインメルゲンス?
レカノラ・スブインメルゲンス?
チャシブゴケ科


トリハダゴケ科と思われるもの

トリハダゴケ(鳥肌木毛)の仲間?1
トリハダゴケ(鳥肌木毛)の仲間?1
トリハダゴケ科?
トリハダゴケ(鳥肌木毛)の仲間?2
トリハダゴケ(鳥肌木毛)の仲間?2
トリハダゴケ科?


モジゴケ科と思われるもの

モジゴケ(文字木毛)
モジゴケ(文字木毛)
モジゴケ科
モジゴケ(文字木毛)の仲間1
モジゴケ(文字木毛)の仲間1
モジゴケ科

モジゴケ(文字木毛)の仲間2
モジゴケ(文字木毛)の仲間2
モジゴケ科




 さすがに樹状地衣類(じゅじょうちいるい)は見かけることはできませんでしたが、これがただ1本の木で見つけた地衣類です。
 しかも目的の六甲山牧場へ向かうためにほんの数分木の周りを回っただけです。

 それでこれだけの地衣類を育んでいるというのは、恐るべき木です。


地衣類だらけでも元気な冬芽をつけているコブシ
地衣類だらけでも元気な冬芽をつけているコブシ



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摩耶山天上寺




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迷探偵は地衣類の汚名を雪げるのか?

地衣類は植物を枯らすのでしょうか?


 地衣類(ちいるい)のことについて調べていると、特にインターネットで眼にすることがあります。

 それは「地衣類が植物を枯らす」という言葉です。

 しかし地衣類の専門家の本をいくつか読みましたが、地衣類が植物を枯らすと書かれているものはひとつもありません。
 ただし、地衣類が作り出す地衣物質の中には植物の苔の生育を阻害(そがい)する成分が見つかっています。
 つまり地衣類が植物を枯らさないまでも、生長を妨げることはありそうですが、樹木の成長を阻害している例はごく特殊な場合を除き見つかっていないようです。

 不思議です。

ナンキンハゼの樹皮についている地衣類(ウメノキゴケ科?)
ナンキンハゼの樹皮についている地衣類(ウメノキゴケ科?)



地衣類が樹木を枯らす派と枯らさない派


 では、地衣類が植物を枯らすと主張しているにはどういった人でしょうか。

 ホームページやブログを確認すると、造園業者や樹木医(じゅもくい)の方など植物の専門家が多いようです。

 両派をまとめてみるとこんな感じです。

 ●地衣類が樹木を枯らす派

   植物のプロ(造園業者・樹木医)


 ●地衣類は樹木を枯らさない派

   地衣類のプロ(大学教員・博物館学芸員等の地衣類研究者)


地衣類は寄生するのでしょうか


 地衣類が樹木を枯らすという人は植物の専門家でありますが、地衣類の専門家ではないということが重要なポイントになると思います。

 そして気になるところがもう一つ。

 地衣類が樹木を枯らす派には、地衣類が樹木に「寄生している」と書いている方が目立つことです。

 樹木を枯らす地衣類としてよく名指しされているウメノキゴケは確かに樹木の表面に付着しています。

 しかし他の生き物に寄生している地衣類というのはまだ見つかっていないようです。
 もちろん生き物のことですし、地衣類の本体を形つくっているのはきのこやカビと同じ菌類(きんるい)ですから、今後は寄生する地衣類もみつかるかもしれません。
 しかし地衣類というのは寄生せずに自分で栄養を作れる生き物だというのが大きな特徴なのです。

 もし、ウメノキゴケが樹木に寄生しているのであれば、それは地衣類についての考えを改めないければならないほどの大発見です。

◆記事ナビ◆ 【「ちいるい」ってなに?】


「寄生」とは


 そもそも「寄生」というのは他の生き物に取り付いて、栄養を盗むなどして片方が一方的に得をする関係のことです。

 ウメノキゴケなどの樹木につく地衣類は、樹皮にひっついても樹木から栄養は取っていません。
 実際、樹皮がはがれるとウメノキゴケもいっしょにはがれ、樹皮の裏にも樹皮がはがれた木の方にも菌糸も何もありません。
 ウメノキゴケは樹木の表面にただひっついているだけなのです。
 栄養が行き届かなくなった樹皮からは栄養を盗むことなどできません。

 普通、樹木にひっついている地衣類は生長するための足場をもらっているだけですので、着生と呼ばれます。栄養を盗んでないので寄生ではありません。
 ただ、ひっつかれた樹木は迷惑しているかもしれませんが。

◆記事ナビ◆ 【寄生と共生と着生と】

剥がれ落ちたナンキンハゼの樹皮にびっしりとついているウメノキゴケ科と思われる地衣類
剥がれ落ちたナンキンハゼの
樹皮にびっしりとついている
ウメノキゴケ科と思われる地衣類
地衣類のかけらも見えないその樹皮の裏
地衣類のかけらも見えないその樹皮の裏

この画像のものを含む周辺のナンキンハゼの幹には数種の地衣類やコケが覆っていますが、毎年冬にはいっぱい実をつけ野鳥のレストランになっていますので、地衣類やコケで弱っているようには見えません。


地衣類がびっしり生えた樹皮のはがれた跡
地衣類がびっしり生えた樹皮の
はがれた跡

地衣類がびっしりと生えたままはがれた樹皮を横から見たところ
地衣類がびっしりと生えたまま
はがれた樹皮を横から見たところ

もっと地衣類のことを知ってください


 地衣類が植物を枯らすのかどうか。

 生き物のことですので例外や新しい発見があるかもしれません。
 しかし今のところ植物が弱ってきたときは、地衣類以外の原因を考えるほうがよさそうです。

 造園業者や樹木医で地衣類を除去すると植物が元気になったと言う方がいます。
 でもそれは地衣類といっしょに植物が弱る原因も取り除かれたからと考えるほうがよさそうです。
 かってにひっつかれて樹木は困っているかもしれませんが、少なくとも寄生はありえないはずです。

 地衣類を何らかの方法で除去して弱った樹木が元気になったとしても、樹木が弱ったのを単純に地衣類のせいにはしないで欲しいと思います。

 そして植物とはちょっとちがう地衣類についてももう少し知ってほしいと思います。


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これぞ本当のウメノキゴケ!

 ケヤキや桜など梅以外の植物で見かける葉状(ようじょう)地衣類(ちいるい)のウメノキゴケ。

 念願かなってついに梅の木で立派なウメノキゴケを見ました。
 多分。

梅の木のウメノキゴケ[奈良公園]
梅の木のウメノキゴケ[奈良公園]


 ウメノキゴケの特徴はのいくつかあります。
 その一つが裂芽(れつが)と呼ばれる細かいつぶつぶが中心に集中して外側には無いこと。

裂芽は地衣体の周辺には少ないように見えるウメノキゴケ(ちょっと不安)[奈良公園]
裂芽は地衣体の周辺には少ないように見えるウメノキゴケ(ちょっと不安)
[奈良公園]


 そして地衣類の本体になる地衣体(ちいたい)の裏側の周辺部は薄い褐色で、短い根のような偽根(ぎこん)が無いこと。

偽根が見当たらないウメノキゴケの地衣体の裏側[奈良公園]
偽根が見当たらないウメノキゴケの地衣体の裏側[奈良公園]



 まだちょっと不安なところはありますが、梅の木のウメノキゴケでした。


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マイクロフォレスト2

ちょっとヘンな森の写真?
ちょっとヘンな森の写真?


 また森の写真です。
 中央アメリカの乾燥地帯の変わったサボテンの森、でしょうか?

 などといっても二度目になってしまえば、「どうせまたコケだろう」と思われてしまうでしょう。

 しかし残念。
 コケではありません。



 それは。

 地衣類(ちいるい)です。

 コケではありませんが、まあ、似たようなものでした。



 この地衣類はヒメジョウゴゴケ。
 地衣類の体を作る地衣体が木のように立ち上がる樹状(じゅじょう)地衣類のひとつ。
 「樹状」といっても大きくても1センチあるかないか。コケと同じくらいの小さな生き物です。

 奇妙な形ですが、住宅の周りでも生えることもあり、盆栽(ぼんさい)のコケの間から顔をのぞかせる身近な地衣類のひとつです。

 わりと日当たりのよい土や石の上に生える地衣類なので、実は毎日通る道にも生えているかもしれません。

樹状地衣類ヒメジョウゴゴケ
樹状地衣類ヒメジョウゴゴケ





 これは近所の農家の方の敷地に生えていたのをいただいたものです。
 ためしに育ててみようと思います。

 元から土の上で育つ地衣類なので、元に生えていたところと同じような環境にすれば、大丈夫じゃないかなと思っています。



 あまり乾き過ぎないように、あまり水をやり過ぎないように。
 今のところ、なんとか地衣類は元気なようです。

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箕面公園の地衣類



箕面公園へ


 まだまだ地衣類(ちいるい)蘚苔類(せんたいるい)の区別もあやふやなところがありますが、とりあえず名前探しをしてみました。

 地衣類はそれこそそこらじゅうにいますが、地衣類強化期間として最初に意識して訪れた大阪北部の箕面公園(みのおこうえん)の地衣類です。
 見たのは紅葉の季節でしたが、地衣類には季節はあまり関係ありませんので、今でも見た目はそれほど変わらないはずです。

地衣類については 記事【「ちいるい」ってなに?】



箕面で見た地衣類を分類してみたら


 木が多く水が豊富なところはコケにに覆われて生長が遅い地衣類はなかなか苦労しているようです。
 そんな中でも岩の上などで見かけた地衣類です。

痂状(かじょう)地衣類ヘリトリゴケ
痂状(かじょう)地衣類ヘリトリゴケ



痂状(かじょう)地衣類レプラゴケ?
痂状(かじょう)地衣類レプラゴケ?



葉状地衣類ウメノキゴケ科?
葉状地衣類ウメノキゴケ科?



樹状地衣類ヤリノホゴケ?
樹状地衣類ヤリノホゴケ?



 としてみましたが、まだまだ自信がありません。

 地衣類の分類が難しい最大の理由は、似たものがいっぱいあるということです。
 もちろん地衣類の中でも区別しにくいものが多いですし、コケの蘚類(せんるい)苔類(たいるい)はもちろん、藻類(そうるい)まで似たものがいっぱいです。


収斂進化?


 蘚苔類、つまりコケは花も咲きませんし種もできませんが、葉緑体が光合成を行うことで基本的な栄養を作り出しているということで、植物と分類されています。

 地衣類の体をつくっているのは菌類(きんるい)です。つまりカビやキノコと同じ生き物です。
 菌類は自分で栄養を作り出すことができないので、周りのものを分解して栄養として取り込んでいます。

 ですからコケと地衣類は生物進化でみるとまったくちがう生き物ですが、こんなに似ているということは、彼らの生活環境にはあのような形が似合うのでしょうか。

 まったくちがう生き物が同じ環境でよく似た姿になっていることを収斂進化(しゅうれんしんか)といいますが、これも収斂進化なのでしょうか。

タグ〔収斂進化〕



植物とコケと地衣類


 ブログやホームページを見ても地衣類を植物として扱っていることが多く、特に名前に「コケ」がつくのでコケと同じと思っている人もいるようです。

 地衣類はそこら中にいますが、コケと同じ扱いにしてもふつうは何も困りません。
 実際古典的な二界説では地衣類も植物になります。
 ですから地衣類を植物としてもコケの仲間としても何も問題は無いでしょう。

 でも、こういう細かいことを区別していくことから生き物を理解していくことにつながっていくのではないかと思います。

大阪府営 箕面公園


地衣類の記事は カテゴリ[地衣類]
箕面公園の記事は タグ〔箕面公園〕






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