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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

時代によってもタケはいろいろあるようです。

 竹笋生。
 たけのこ しょうず。
 七十二候 第21候 。
 一年を72に分割した七十二候の21番目、だいたい5月15日から20日ころ。
 タケノコが顔を出す季節。

 ですが、身近なタケノコ、外来種のモウソウチクは3月から4月ごろから顔をのぞかせます。
 ちょうど日本原産のマダケが今頃。
 今使われている七十二候は明治初期に作られたもののようです。
 モウソウチクの伝来よりずっと後ですが、今とちがってマダケのほうが広がっていたのでしょうか。


 竹笋生から2週間ほど前のモウソウチクの林。
 すでにタケノコどころか、タケノコの皮を被ったタケ状態になっていました。

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タグ: 竹笋生七十二候モウソウチク

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一番寒い時期ですが、よく見ると春は来ています。立春

 今日は立春
 暦の上では春がはじまります。

 でも、一番寒さが厳しい時期。
 違和感があります。

 ところが。
 生き物たち、特に植物がひそかに動き始はじめています。

フクジュソウの蕾が顔を出していました。

フクジュソウのつぼみ

冬芽を覆っていた芽鱗を脱いでいるネコヤナギもありました。

ネコヤナギの花

アジサイも固く結んでいた冬芽を開きはじめていました。

アジサイの冬芽

 日本は南北に長く起伏に富んでいますので、もう春がきているところも、まだまだ春がこないところもありますが、ここにはもう春がやってきています。

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タグ: 立春初春フクジュソウネコヤナギアジサイ錦織公園

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冬の金剛山の木をトゲトゲだらけにする樹霜

 この冬最大とも言われる寒波がやってきた2月中旬の金剛山。
 去年ほどではないですが、雪が少なかった金剛山。
 この冬最後のチャンスでしょう。

 樹氷を楽しみたいときは基本の千早本道。
 道が歩きやすく安全なので、樹氷を楽しめます。
 この日は登山口から道は雪におおわれ、樹氷が楽しめそうです。

一合目付近
金剛山一合目

 登山口のあたりは、樹氷ではなく雪が積もっただけでしたが、三合目をすぎたあたりはもう樹氷。
 山頂がたのしみです。

 登山道の真ん中、五合目。
 東屋の隣の木に霧氷がついています。
 ただ、細い針状の氷がハリネズミのようになっています。



 これは、おそらく、樹霜。
 でき方は基本的には霧氷と同じですが、樹氷は風上に向かってどんどん成長していき、「エビの尻尾」のような姿になります。
 樹霜は、小さな氷がどんどん積み重なって針のようになります。
 ここは尾根筋ですが、平になっていてまわりを厚い杉林が囲んでいます。
 そして隣には東屋。
 風がゆるくなって、樹氷ではなく、樹霜になったのかもしれません。

樹霜

 一時的とはいえ、木々が樹氷に覆われる金剛山。
 生えるのは落葉樹ばかり。
 常緑樹は植えられた針葉樹のスギやヒノキばかりが目立ちます。
 気温が低く、乾燥して、光合成もろくにできない冬に、表面積の大きい葉を残すのは、リスクの方が大きいようです。

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タグ: 樹霜霧氷冬の金剛山金剛山千早本道

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冬至のはかない雪とロゼット


冬至の雪に埋もれそうなロゼット
冬至の雪に埋もれそうなロゼット




 冬至の朝、雪がうっすらと積もっていました。

 しかし、それもほんのわずかの間だけ。

 あっという間にとけてしまいました。



 冬至は一年で最も昼の時間が短い日。
 北半球に限りますが。

 つまり、北半球が太陽から受ける熱が一番少ない日。

 でも、寒くなるのはこれから。

 温まるのと冷えるのに時間がかかるのが地球の特徴です。



.
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タグ: 冬至ロゼット

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夏至 乃東枯 の下赤阪の棚田


 一年で最も昼間が長い夏至(げし)。

 10番目の二十四節気。

 その最初の七十二候が「乃東枯」。

 よみは「ないとう かるる」「なつかれくさ かるる」。

 この「乃東」は「夏枯草(なつかれくさ/かこそう)」のことで、「夏枯草」はシソ科のウツボグサのことと言われています。



乃東枯のころが花期の下赤阪の棚田のウツボクサ
乃東枯のころが花期の下赤阪の棚田のウツボクサ




 花が終わると枯れてしまうウツボグサですが、今はちょうど花期。

 枯れるにはちょっと早いような気もします。

 諸説ありますが、中国語では「夏枯草(シァクツァォ/かこそう)」は「ウツボグサ」のことということなので、「夏枯草」=「ウツボグサ」説がよくとられているようです。



乃東枯のころの下赤阪の棚田のウツボグサ
乃東枯のころの下赤阪の棚田のウツボグサ




 ウツボグサが咲いている下赤阪の棚田は、田植えも終わり、水を張った田んぼに空や山が映っています。

 棚田が美しい時のひとつ。



景色が映る乃東枯のころの下赤阪の棚田
景色が映る乃東枯のころの下赤阪の棚田




 同時に棚田中に水がまわっていろいろな動物たちの生活の証があちこちに。

 田んぼに命があふれる季節がはじまりました



緑にかこまれた乃東枯のころの下赤阪の棚田
緑にかこまれた乃東枯のころの下赤阪の棚田




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タグ: 乃東枯夏至ウツボグサ下赤阪の棚田七十二候二十四節気夏の花紫色の花下赤阪の棚田の植物下赤阪の棚田201406

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七十二候第二十一候「竹笋生」ってタケノコが生える季節ってこと?


 夏が始まる二十四節気(にじゅうしせっき)の立夏(りっか)を迎えて3つ目の七十二候(しちじゅうにこう)、「竹笋生」。

 読みは「たけのこ しょうず」。

 意味は「タケノコが生えてくる時期」。

 あれ?



 タケノコは一般的に春が旬とされます。

 よく食べられるモウソウチクの旬は3月から5月上旬まで。

 5月中頃に「タケノコがはえている」というのは、ちょっと違和感があります。

 七十二候は二十四節気と同じように古代の中国で考えだされたもの。

 当時の中国の中心地は高緯度地域にありました。

 ということで、それが原因?



「竹笋生」のころのタケノコ(錦織公園のモウソウチク)
「竹笋生」のころのタケノコ(錦織公園のモウソウチク)
もう食べられないほど伸びてます。




 と思ったら、中国の第二十一候は「王瓜生(おうか しょうず)」。

 「王瓜」はカラスウリのこと。

 ちょうど今頃が発芽の時期。

 ということで、日本でも「竹笋生」よりも「王瓜生」のほうが違和感が少なかったりします。



カラスウリ属カラスウリの花(10月の下赤阪の棚田)
カラスウリ属カラスウリの花(10月の下赤阪の棚田)




 ところがモウソウチクは中国原産。

 日本に広まったと言われるのは江戸時代中期以降。

 七十二候の日本風の変更が行われたよりも後のこと。



「竹笋生」のタケノコその2(錦織公園のモウソウチク)
「竹笋生」のタケノコその2(錦織公園のモウソウチク)
こんなタケノコもあります。食べるのには向きませんが。




 モウソウチク以外の食用タケノコの一つにマダケがあります。

 こちらの旬は5月から6月。

 七十二候と合います。

 「竹笋生」の竹がマダケなのかどうかはわかりませんが、とりあえずマダケとすれば辻褄も合う七十二候になります。



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タグ: 竹笋生七十二候モウソウチク

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二十四節気「啓蟄」の初候「蟄虫啓戸」と末候「菜虫化蝶」


 3月にはいると春の真ん中、春分を前に虫たちが動き始める「啓蟄」になります。

 「啓蟄」は立春から3つ目の節気。

 よみは「けいちつ」。
 暖かくなってきたので“土の中にこもっていた(蟄)”虫たちが、“穴を開いて(啓)”出てくる。という意味。

 春らしい二十四節気です。



この記事にはの画像があります。





啓蟄の次候は「桃始笑(もも はじめて わらう)」
啓蟄の次候は「桃始笑(もも はじめて わらう)」
2013年は3月下旬が見頃だった花桃「ほうき性花桃(長居公園)」。
今年はまだ桃の花は見ていません。




 啓蟄の期間は3つの七十二項に分けられます。

 その一つ目、初候は「蟄虫啓戸」。

 よみは「かくれたるむし とをひらく」「ちっちゅう こをひらく」「すごもりむし とをひらく」など。

 意味は基本的に啓蟄と同じ、暖かくなってきたので冬ごもりしていた出てくるとような意味です。



フクジュソウの花に集まってきた啓蟄のコバエ(ちはや園地)
フクジュソウの花に集まってきた啓蟄のコバエ(ちはや園地)
ハナバエ科のタネバエ?
受粉のためにこういった虫があつまるようにパラボラアンテナのような花で太陽の光を花の中心に集めると言われています。




 ただし、IWO(いきもの は おもしろい!)では、「啓」と「蟄」の位置がちがうことからこう解釈をしています

 「啓蟄」は「(暖かくなってきた気候“が”)こもっていた虫“を”開放する」。
 「蟄虫啓戸」は「(暖かくなってきたので)こもっていた虫“が”出口を開く」。

 それぞれ視点がちがいます。

 「啓蟄」は、虫が出てきたくなるほど暖かくなってきた気候が中心。

 「蟄虫啓戸」は暖かくなってきので出てきた虫が中心。

 そう解釈すれば、啓蟄の中にもう一つの虫の候「菜虫化蝶」が含まれることも納得できます。

 冬ごもりしていた虫も出てくるほど暖かくなったので、チョウも羽化しはじめるのです。



モンシロチョウに似ているキタキチョウの秋型(天野街道)
モンシロチョウに似ているキタキチョウの秋型(天野街道)
キタキチョウは秋に羽化した成虫(秋型)で越冬します。
冬越しが大変だったようで翅(はね)が傷んでいます。




 啓蟄の末候の「菜虫化蝶」。
 よみは「なむし ちょうとけす」「なむし ちょうとなる」。

 「なむし」は「菜虫」、モンシロチョウの幼虫のアオムシのこと。

 それが羽化してモンシロチョウになるということです。

 まだまだ寒い日がある3月。

 見かけるチョウは成虫のまま越冬してきたものばかり。
 「菜虫化蝶」よりも「蟄虫啓戸」の方がしっくりします。



成虫で越冬するテングチョウ(近つ飛鳥風土記の丘)
成虫で越冬するテングチョウ(近つ飛鳥風土記の丘)
翅が欠けているようですがこれがこのチョウの特徴です。
モンシロチョウはまだ見ていません。




 ところがモンシロチョウは蛹で越冬して、3月には羽化を始めるのです。

 七十二候は二十四節気と同じように中国由来ですが、「菜虫化蝶」は日本オリジナル。

 江戸前期の天文暦学者の渋川春海(しぶかわ はるみ)さんが1685年に日本に合うように改正した貞享暦(じょうきょうれき)に使われてから続いています。

 渋川春海さんは宇宙をみる天文暦学者でしたが、足下の生き物たちもじっくりと観察する学者だったのかもしれません。



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タグ: 啓蟄蟄虫啓戸桃始笑菜虫化蝶渋川春海二十四節気七十二候ほうき性花桃タネバエテングチョウ

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