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今年のプランター稲ビオトープは思いがけない。2018

 絶滅を回避するために積極的に飼育することにした2018年のプランター稲ビオトープ。

 卵はすでに土の中にあるので、水を張るだけ。
 今年はちょっと遅れて5月下旬ごろ、プランターに水を張りました。
 1日ほどで孵化がはじまり、2日目にはすごい数になります。
 顔を近づけてよく見ると小さな生き物がたくさん動いています。

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 その中からほかよりも大きい(といっても1ミリもない)カブトエビの幼生を見つけたら、別の水槽(エビ伝説を再利用)に移します。
 それを繰り返してもうカブトエビの幼生も見あたらなくなってしばらく。
 あることに気づきました。
 プランター田んぼの中にはカイミジンコばかりになっていたことに。
 カブトエビがいないことは当然ですが、なぜかカイエビもホウネンエビもいないのです。
 カイミジンコは、いつもカブトエビが全滅したあとに目立ってきていましたが、今回は最初から。

カイミジンコの一種
カイミジンコ

 いや、今回の気になるところはそれだけではありません。
 カイエビもホウネンエビもいません。
 特にホウネンエビはカブトエビがいて数匹が生き残っているのに。
 ということは、カイミジンコに食べられたのでしょうか。
 カイミジンコはカイエビよりも小さい甲殻類。
 でも食欲旺盛で、植物でも藻類でも動物でも食べます。
 カブトエビが死んだときなどあっという間に食べられてしまいます。
 カイエビは小さな幼生のときにカイミジンコに食べられたのでしょうか。

 よくわかりませんが、疑惑があるのでカブトエビと同じようにカイエビの幼生と思われるのを見つけたら、別の水槽に移すことにしました。
 しかし、時遅し。
 もうほとんど見当たりません。
 次は苗を植えるときに土をかき回すことになりますので、そのときまた孵化するでしょうから、そこがスタートになるでしょう。

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genre : 学問・文化・芸術

今年もプランター稲ビオトープはじめました。2018

 プランター稲でカブトエビなどを一緒に育てて田んぼビオトープの再現を目指すプランター稲ビオトープ。
 毎年失敗の連続。
 今年こそはと思いながら、なかなか結果が出ません。
 いつも、カブトエビが抱卵する前にカイエビは全滅してしまいます。
 そのカブトエビも、抱卵をはじめるかどうかというところで絶滅してしまいます。

この記事にはの画像があります。


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 水質の問題か、酸素の問題か、いろいろと対策を考えてきましたが、結果はそれほど変わりません。
 そこで、ものすごく単純な事に気づきました。
 食べ物の問題。

 つまり、カイエビが全滅するのも、ホウネンエビが激減するのも、カブトエビに食べられるから。
 そしてカブトエビが全滅するのは、食べ物がなくなったから。

カブトエビ
カブトエビ

 プランターには稲を育てるために化成肥料は入れますが、もちろんカブトエビなどの餌は入れません。
 それは田んぼも同じはず。
 田んぼでは水中に溶け出した肥料で藻類などが増え、それがカブトエビたちの餌になるのでしょう。
 プランターでも時間がたてば土の上にマット状のものが、プランターの壁には糸状のものができます。
 しかしカブトエビには十分ではなかったようです。

カイエビ
カイエビ

 ということで、今年は餌をやります。
 市販の甲殻類ペット用の餌。
 それだけでなく、隔離します。
 カブトエビを。

ホウネンエビ
ホウネンエビ

 カブトエビはいろんなものを食べます。
 特に、ほかのちっちゃい動物たち。
 自分より小さく硬い体をしていなければ、食べてしまいます。
 自分と同じ大きさのカブトエビでも共食いします。
 さらに、卵自体がカイエビやホウネンエビよりも大きく、同時に生まれてもすでにカブトエビには勝てません。

 ということで、基本的にほったらかしだった今までとちがい、今回は隔離して育てる方向へぐるっと転換することにしました。

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theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

2017年のプランター稲ビオトープの結果とプランター稲の途中経過

 もう9月ですので、当然今年のプランター稲ビオトープはほぼ終盤。
 ということで、まずは結論を。

 窒素・リン酸・カリの三大栄養素の肥料なしのプランターで育てた結果、4匹のカブトエビが育ち、もっとも長生きしたのが1ヶ月あまり。
 数回産卵しました。
 カブトエビの寿命からすると、ちょっと早いですが、今までよりは長生きしています。
 ただ、カイエビは成長することはできず、ホウネンエビも数が激減してしまいました。
 こちらはいつもと同じ。

水を入れて3日後のカブトエビ

もうカブトエビの形をしています

 カブトエビが今までよりも長生きできたことは、予想通り窒素やリンによる富栄養化しなかったからではないかと思います。
 そのことから、カイエビやホウネンエビが1週間ほどでいなくなってしまったのは、カブトエビに食べられたことが最大の原因でしょう。
 カイエビもホウネンエビも生まれたときからなんでも食べるカブトエビよりもずっと小さいので、格好のエサでしょう。
 たしかに田んぼでも、大抵カイエビが多いところにはカブトエビはいないか少なく、カブトエビの多いところにはカイエビは少ないかいないような気がします。
 もっとも、そうでないところもありますので、こんなに単純な理由ではないでしょうが。

水を入れて1週間後のカブトエビ

水を入れて1週間後のカイエビ

カブトエビよりぶっと小さい

水を入れて10日後のホウネンエビ

カイエビよりは大きいけどカブトエビよりは小さい

水を入れて10日後のプランター植え

 ただ、肥料を減らした結果、稲のほうがほとんど分蘖(ぶんげつ/株が増えること)せず、ほとんど植えたときと同じ数のまま。
 今までにない少ない数です。
 いくらカブトエビが育つからと言っても肥料なしは問題あります。
 それにカブトエビが死んだのも、水がきれいすぎて食べ物がなくなったような気がします。
 カブトエビが生きている間は目立つ藻類はなく、プランターの中はきれいなまま。
 育った稲は硬すぎてカブトエビも食べられないようです。
 カイエビもホウネンエビもいなければ、水中の栄養で育つ藻類くらいしか食べ物はないでしょう。
 過度な肥料は水が汚れてしまいますが、少なすぎても問題。
 水清ければ魚棲まず。

17日後に抱卵したカブトエビ

アメリカカブトエビなので1匹だけでも産卵します

1ヶ月後のカブトエビ

 ということで、来年は水中のアンモニア量を調べることができる試薬でモニタしながら、肥料の量を調整してみようと思います。

タグ♦プランター稲・バケツ稲の索引2015

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かんちがいしていた虫は、実は激レア虫だった?

 数年前の画像を見ていると、ちょっと変わったワラジムシを見つけました。
 錦織公園で移した画像です。
 薄い小豆色で、背中の中央に白い筋、その左右に白い模様があります。
 ちょっと変わったヤマトサトワラジムシと思っていました。

この記事にはの画像があります。


 しかし拡大して見てみると、ワラジムシ特有のお尻から伸びた触角のような1対の尾肢(びし)がありません。
 ということは、ワラジムシじゃなくて、ダンゴムシ?!


 ダンゴムシと言うにはちょっと平たい感じまします。
 それに背中を覆う装甲の背板の縁がちょっと外側に反っているように見えます。
 ですから、見た目はワラジムシ。
 でも尾肢がない。
 やっぱりダンゴムシ。


 ということで、探してみてみつかったのが、ハナダカダンゴムシ。
 微妙に背板の模様がちがうようですが、変異が多いらしいのでちがうとは言い切れません。
 なのでハナダカダンゴムシ(仮)のようです。

 このハナダカダンゴムシは、結構レアなダンゴムシなのです。
 神戸と横浜の一部でしか見つかっていないようです。
 ということは、超絶滅危惧種?
 といいたいところですが、数百キロ離れたふたつの都市、それも世界的港湾都市。
 つまり、最近入ってきた外来種です。
 ヨーロッパ原産の。


 調べてみると、神戸と横浜から徐々に広がっているようですが、それが大阪の南東にある錦織公園まで?
 大阪を縱橫断したようなもの。
 ということは、途中のいろんなところにもいるはず。
 どうなのか、気になります。

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タグ: ハナダカダンゴムシ  ダンゴムシ  等脚類  錦織公園 

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2017年もプランター稲ビオトープ はじめました。

 今年もプランター稲が始まりました。
 ということで、プランター稲ビオトープもはじまります。

この記事にはの画像があります。


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 まずは土作り。
 去年稲を育てた卵が入っているはずの土を今年も使います。
 毎年同じ土を使っているのですが、いつもカブトエビやカイエビは十分育つ前に死んでします。
 それが肥料が多すぎることによる富栄養化の水質悪化(カブトエビにとって)が原因かもしれないと、今年は肥料なし。
 混ぜるのは、葉を丈夫にするシリカのみ。今年もミリオンを使用。
 去年より多めの130グラム。
 稲の根が残っているので、ふるいにかけて取り除いてから、シリカを混ぜます。

赤玉土細粒がベースのようです

 土ができたらプランターに戻し、水を入れ、あとは水をなじませて、田植えを待つだけ。
 水はもちろん1日かけてカルキを抜いた水。
 翌日には、何か動くものが見られるようになります。
 カブトエビはほかの田んぼの甲殻類たちよりも卵が大きく、生まれたての幼生も大きくすぐわかります。
 ホウネンエビも幼生が大きめで特徴的な姿なのでわかりやすいですが、ほかは親と同じような形になるまではわからないのばかり。

生後一週間のカブトエビ
カブトエビ

 田んぼの甲殻類たちの成長は早く、1週間もたたないうちに親と同じような姿になります。
 小さいですが。
 もちろん、カブトエビ、そしてカイエビ、ホウネンエビ。
 ほかにも小さな生き物たちがいますが、まだ種類まではわかりませんが、きっとミジンコでしょう。

生後一週間のカイエビ
カイエビ

生後一週間のホウネンエビ?

 ただ、今までは1週間から10日位で急激に数が減り、カイミジンコ以外は全滅してしまいます。
 まだまだ安心できません。
 今年はどうなるでしょうか。

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小さな流れで超ミニミニダイオウグソクムシ発見! でもそれは水質階級IIIのきたない水の生き物だった!!

 おなじみの錦織公園は、この冬、2箇所を改装していました。
 一つは水辺の郷の遊具。
 そしてもうひとつが、やんちゃの里の奥にあるアメンボ池。
 作られて何十年もたっていて、正直あまり見た目がよくなかったのが、それがコンクリートと石組みできれいになっていました。

この記事にはの画像があります。


 この池は浅く、特定外来生物のウシガエルと未判定外来生物のアメリカザリガニという二大外来生物が住み着くようなところだったので、きれいになったほうがよかったかもしれません。
 ところが、ここの池に流れ込む水量がほとんどない小川には、カワゲラが住んでいました。
 カワゲラは幼虫が水中に住む昆虫で、水がきれいなところに住むと言われています。
 水質の指標動物では、水質階級Iの「きれいな水」に住む生き物です。
 その小川も「きれい」にコンクリートで固められたら。

きれいになったアメンボ池

 と思ったのですが、なにも変わっていませんでした。
 カワゲラもいるでしょう。
 さがしてみたら、たくさんいました。

落葉の上のカワゲラ

 ところが。
 1センチもない、小さなワラジムシのような生き物もいます。
 水の中ですから、ものすごく小さな淡水産ダイオウグソクムシというほうがいいでしょうか。
 これは、ミズムシ。
 ワラジムシ目の甲殻類。
 ですから、ダイオウグソクムシのちょっとした親戚です。

小さなミズムシ

 そして指標生物に選ばれています。
 ミズムシがいる川は水質階級III。
 4段階の中の3。
 「きたない水」の川。
 といっても、有害物質が溶けているというわけではありません。

 この小川はどの川にも繋がらず、すぐそばにある丘の谷筋から染み出してきた水。
 つまり源流直下。
 ですが、小川に流れ出る前に、厚く落ち葉が積もった沼にたまります。
 そこで落ち葉が分解され溶け出した窒素分などで富栄養化して「きたない水」になってしまったのでしょう。

 しかし同じところには水質階級Iのカワゲラ類とナミウズムシと思われる生物もいたので、「きれいな水」ということになります。
 ということは、ここは間を取って水質階級IIの「ややきれいな水」?

水から出したので縮んでしまったウズムシ?

 カワゲラは池のようなところに住むものもいるようですし、ウズムシもまだ確定ではありませんので、この小川の水質階級は「暫定」ですね。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園
全国水生生物調査 水生生物調査とは環境省へようこそ!

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おわってしまった?2016年のプランター稲ビオトープ

 田植えが終わったプランター稲ビオトープ。
 稲が育っていくと同時にカブトエビやカイエビたちの数が減っていきます。
 淘汰されていっているのか、はたまだカブトエビに食べられているのか。
 わかりませんが、カブトエビ自身も1匹ずつ、まるでミステリーのように亡くなっていきます。
 数が減らないのはホウネンエビとカイミジンコだけ。

プランター稲ビオトープ

黒い篭は肉食カブトエビの隔離スペース
半分に切られたペットボトルは又の機会に

 そして、突然のカイエビの全滅。
 朝まで元気に動き回っていたのが、夜には底に横たわったまま動きません。
 エラも動いていないようです。
 その日を境に動いているカイエビはいなくなりました。
 そしてカイエビを追うようにカブトエビも。
 1ヵ月も待たずに、カイエビとカブトエビはいなくなってしまいました。

だんぶんそれらしくなってきたカブトエビ

 肥料を減らしても、まだ多かったのかもしれません。
 植えたときピンと上に葉はを伸ばしていた稲も、垂れてきています。
 これは肥料が多すぎたときの症状のようです。
 葉先が枯れはじめているのも同じ。

とにかく元気なホウネンエビ

 肥料は足すことは簡単ですが、引くのは難しい。
 本を参考にして体積から計算した量でしたが、植える苗が少ないので、多すぎたようです。
 来年はもっと思い切って減らすべきでしょう。
 とりあえず、今年も失敗。
 少しだけ前進できたような気もしますし、まったくのような気もします。
 田んぼの再現はむずかしい!

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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