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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

豊富な知識と柔軟な思考と豊かな想像力と

 生物多様性について全く意識しない人が少なくないことは実感しています。
 そして関連する知識のない人に説明することがものすごく難しいことも。

 生物多様性炭素循環について時折説明することがあるのですが、理解してもらったと感じたことは一度もありません。
 それどころか、要領を得ない表情で、質問すらありません。
 もっとも、説明する本人ですらわかりやすく説明できたとは思っていません。

 たしかにどちらも普通に生活していて感じることができる範囲を大きく超えています。
 見えない、実感できなこことばかりで、直感的に理解することは難しいでしょう。
 豊富な知識と柔軟な思考と豊かな想像力が必要になると思います。

 もちろん説明が下手ということもあるでしょう。
 でも専門家が書いた本でもわかりやすい説明にはなかなか出会えません。

 頭が柔軟な子供のうちに教育していくことしかないのかもしれません。
 実際そのような教育が小中高と行われているようです。
 ただ、大学ならともかく、小中高で教えることができる先生が足りているのか、ちょっと心配です。

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タグ: 生物多様性

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theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

いつも思うことがあります。「動物」の範囲はどこからどこまで?

 いつも思うことがあります。

 「動物」の範囲ってどこからどこまでなんだろう。
 と。

 いろいろな人の話聞いたり、ブログ見たりして感じるのは、「動物」が意味するのはだいたい哺乳類。
 そこに微妙に鳥やときには爬虫類が入ることも。
 魚は境界から微妙にずれて、昆虫はだいたい「虫」。
 ミミズも「ミミズ」。
 そんな感じ。

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 それなら哺乳類は「哺乳類」じゃないのかな?

 そもそも「動物」の範囲ってあるのでしょうか?

 生き物を科学的に分ける分類学。
 そこにでてくるシンプルな「動物」は動物界。
 「界」は生物の分類の相当上の階級を表しています。
 そこに含まれる生き物は、文字通り動物。
 哺乳類や爬虫類の脊椎動物から、虫もミミズも貝も。
 ざっくりいうと、動くことができる多細胞の生物のグループ。
 とんでもなくものすごい広い範囲です。
ただ、最近は分類が細かくなり、「界」階級は使われないこともありますが。

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 ところで。
 生き物の保護活動をしている団体は数多くあります。
 そういう団体の主張を聞いていると、その人達が保護しようとしている生き物以外の視点で見れば、「それは保護じゃなく破壊じゃないの?」と思うことがときおりあります。
 自然や環境は、見える生き物から見えない生き物まで無数の生き物が複雑な関係を結んで成り立っています。
 特定の生き物の数をむやみに増やしたり減らしたりすると、そのバランスが崩れてしまうことがあります。
 無数の生き物がいる中、たった1つや2つの生き物しか見ていないのなら、それは特定の生き物の保護でしかなく、自然や環境の保護ではありません。
 そして生き物が生きている環境が崩れてしまうと、結局保護しようとしている生き物も悪い影響を受けてしまうでしょう。

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 日常的な会話なら意味が伝わればざっくりでも十分でしょう。
 でも、「自然」や「環境」という言葉を使うときは、できるだけ視野は広く、言葉も漠然とつかうのではなく、ちゃんと範囲をイメージして。
 それは「動物」の場合も同じ、ような気がします。

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タグ: 動物環境自然生態系

theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

このブログでの季節の区切りについて

 一年を気候変化に合わせて分けた季節。
 世界のほとんどの地域では季節の変化があります。
 日本では春・夏・秋・冬の4つに分け、四季と呼ばれています。
 このブログでもよく使っていますが、四季の境界は人によってちがうでしょうし、具体的に「この日」と示すことは難しいと思います。

5月(初夏)の金剛山

 ということで、このブログでは季節の区切りは二十四節気を利用しています。
 二十四節気は一年を24等分にして、それぞれに自然の移り変わりを合わせたものです。
 さらに春夏秋冬の区切りにもなっています。

記事【二十四節気表】

 このブログでは、今までも、そしてこれからも、基本的に四季の区切りは下記のとおりです。

二十四節気は春夏秋冬の区切りになるもののみ表示しています
季節 このブログでのはじまり
初春(立春) 2月4日頃 2月1日~2月末日
仲春 3月5日頃 3月1日~3月31日
晩春 4月4日頃 4月1日~4月30日
初夏(立夏) 5月5日頃 5月1日~5月31日
仲夏 6月5日頃 6月1日~6月30日
晩夏 7月7日頃 7月1日~7月31日
初秋(立秋) 8月7日頃 8月1日~8月31日
仲秋 9月7日頃 9月1日~9月30日
晩秋 10月8日頃 10月1日~10月31日
初冬(立冬) 11月7日頃 11月1日~11月30日
仲冬 12月7日頃 12月1日~12月31日
晩冬 1月5日頃 1月1日~1月31日

 二十四節気は太陽の動きをもとにしているので、毎年少し前後します。
 だいたい毎月4~9日あたりに区切りが来るのですが、このブログではわかりやすいように月初めで区切っています。

2月(初春)の金剛山

 ところが、そうすると2月が春? 5月が夏? 8月が秋?
 違和感がないわけではありません。
 それは、二十四節気は太陽の動きに合わせた区切りですので、地球があたたまるのにも冷えるのにも時間がかかるので、太陽の動きとズレが出てしまうのです。

 でも、あくまで個人的な感覚ですが、いろいろと生き物を見ている、と二十四節気の区切りで動植物の変化が感じられるように思います。
 もちろん、標高や緯度の高いところ、緯度の低いところは二十四節気の区切りとは大きくずれてしまいますので、補正が必要です。
 それについてはいろいろ考えていますが、なかなかきれいにまとまりません。
 今後の課題です。

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タグ: 二十四節気四季季節

theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

日本の生き物の絶滅危惧は現在進行形で進んでいます。環境省レッドリスト2018

 「絶滅危惧種」。
 最近は池の水を抜く番組とが、芸能人グループがいろんなところでいろいろやる番組とかで耳にしたことがあるかもしれません。
 簡単に言えば、絶滅した、絶滅しそうな、絶滅するかもしれない生き物のリストです。

絶滅危惧IA類(CR)ダイトウオオコウモリ〈南大東島〉

 おおもとは、国際自然保護連合(IUCN)が作成したリストで、生息の状況によって様々な階級(カテゴリ)に分かれています。
 これは世界規模のものなので、日本にいない生き物も含まれていますし、日本で絶滅しかけていたとしても、他の国に大量にいればリストの段階も絶滅から遠かったりします。
 そのため、日本在来の生き物を対象としたレッドリストを環境省が作っています。
 また都道府県レベルでも自治体がつくっていますし、市町村レベルで作っているところもあります。

絶滅危惧IB類(EN)イヌワシ〈天王寺動物園〉

 ただ、それぞれが独自の基準を持ち、環境省とはちがう名称や階級を使う自治体もあったりして、統一がとれていません。
 そのうえ、なかなか更新されない自治体も少なくありません。
 そのような状態なので、日本では環境省のレッドリストがもっと現状を反映しているかもしれません。

絶滅危惧IB類(EN)アカウミガメ〈海遊館〉

 環境省は1991年に最初のレッドリストを公表し、6~10年間隔で公表されています。
 2012年の第4次レッドリストは2015年、2017年と短い間隔で改訂されています。
 そして、なんと、今年、3回めの改訂がされ、環境省レッドリスト2018年が公表されました。
 絶滅危惧種が41種増え、合計3,675種を数えます。

絶滅危惧II類(VU)オオサンショウウオ〈京都水族館〉

 環境省のホームページによると、生き物の生息環境の悪化が激しく、全体を改訂してからでは対応できないので、順次改訂していくようです。
 つまり、日本の生物はどんどん絶滅に向かって進んでいる最中なので、とにかくまとめられたところから出していくので、注意してね。ということでしょう。
 地方自治体のレッドリストの更新が多くの場合滞っている現状では、環境省の改訂は大切な情報になると思います。
 そのため常に改訂がされていないか注意が必要となります。

絶滅危惧IA類(CR)アユモドキ〈琵琶湖博物館〉

 「絶滅危惧種は、去年確認したからだいじょうぶ!」と思っていたら、2018年の最新版の確認を。
 もしかしたら、ランクが上がっているかもしれません。

■参考外部リンク■
環境省_環境省レッドリスト2018の公表について

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タグ: 環境省レッドリスト2018環境省レッドリストレッドリストダイトウオオコウモリイヌワシアカウミガメオオサンショウウオアユモドキ

theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

祝「ムラサキ目」新設記念(ちょっと遅れたけど) ムラサキ目ムラサキ科キュウリグサ属 キュウリグサ

 現在、植物の分類に使われているルールのAPG体系。
 遺伝子の情報から被子植物の系統を調べて分類をしています。
 ところが、どこに属すのかわからないグループがあります。
 そのひとつがムラサキ科。
 どこの「目」に属すのがわかりませんでした。

 APG体系は改訂を続け、2016年に最新のAPGIVを公表。
 そこでムラサキ科1科だけが属する「ムラサキ目」が新しく作られました。
 これでムラサキ科も、ほかの植物同様「目」を持つことができました。
 めでたい!

 ムラサキ科には多くの植物がありますが、身近な植物の一つが、キュウリグサ。
 春に水色の小さな花を咲かせる野草です。




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タグ: APG_IVAPGキュウリグサ春の花青い花小さい花

theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

見た目は草本、本当は木本 富貴草が満開です! 錦織公園

 春、まだ寒さが残る草の蕾がまだ固そうなころ、樹木の花がいろいろ咲きます。
 梅や桜もそうです。
 そして、フッキソウも。


 ツゲ科の常緑樹。
 漢字で書くと「富貴草」。
 おめでたい名前です。

 ただ草よりも低く、高さは30センチほど。
 どう見ても草。
 でも茎のかなりの部分は地面の下に伸び、見た目よりも「大きい」樹木ですが、やっぱり見た目は草。


 花は白いのですが、これはオシベの色。
 花弁はありません。
 オシベだけの雄花がたくさん並んでいるのです。


 それではメシベがどこかというと、オシベだけの花の下。
 なんか羊の角のような花があります。
 それがメシベだけの雌花。


 錦織公園では、やんちゃの里の入り口からちょっと坂を下りたせせらぎの小径のせせらぎのところに群生しています。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: フッキソウ春の花白い花錦織公園

theme : 樹木・花木
genre : 趣味・実用

公園ネコを考える6 餌付けってなにか考えてみることにしました。その1まわりに住む人への影響

 野良猫の問題で、最も取り上げられるのが、「餌付け」かもしれません。
 ただ、「餌付け」そのものではなく、餌付けの結果の方がそもそもの問題なのですが。

これまでの【公園ネコを考える】
【1 ノラネコについて考えてみることにしました。】
【2 分類学的にネコについて考えてみることにしました。】
【3 人間との関係でネコを分類してみることにしました。】
【4 ヤマネコの生態について考えてみることにしました。】
【5 ノラネコの生態について考えてみることにしました。】

「餌付け」とは?

 それを考える前に、まずは、「餌付け」とはなんでしょうか。
 簡単に言うと、動物に餌をやって人間に慣れさせること。
 普通、動物は人間を避けます。
 その警戒心を和らげ、人間が用意した食べ物を食べるようにさせること。
  その結果、よく観察できたり、ペット化したり、捕まえたりすることができます。
 ですから、目的はいろいろあります。


 「餌付け」とは「人間が動物に餌をやること」。
 あまりにも漠然としすぎてしまい、今ひとつわかりにくそうです。
 実際は餌付けをする動物が、人間が管理している動物(ペットや家畜)か、管理していない動物(野生動物)のちがいがあり、このちがいが餌付けの意味に大きく関わってきます。
 普通、動物の餌付けの問題について語るときは、人間が管理していない動物への餌付けになります。
 この場合の「管理している動物」とは、目が行き届く限られた範囲内にいる動物のこと。
 ふらふらと自由に動き回る「野良猫」などは毎日餌をやっていたとしても含まれません。

「餌付け」の影響

 動物に対して餌付けをする人がいる一方、餌付けを否定する人もいます。
 餌付けをする人は、「かわいそう」とシンプルな理由だったりしますが、生き物を「かわいそう」と思う気持ちの一体何が悪いのでしょうか。
 餌付け問題に関しては、大きく分けると2つありそうです。
 一つは、餌付け場所の近隣住民の日常生活に支障がでること。
 もう一つは、環境に影響があること。


 どうして餌付けが近隣住民の生活に支障が出るのでしょうか。
 単純な話ですが、動物は食べて出すのが自然の成り行き。
 餌を食べようとして動物が集まると、もちろん、糞がたくさん落ちます。おしっこも。
 糞はもちろん不衛生ですし、おしっこも同じ。
 不快な匂いがあったり、動物によっては人間に有害な寄生虫や病原菌などを媒介することもあります。

 餌付け問題で有名なネコにしろハトにしろ、餌を食べられるわけですから、餌の時間がはじまる前にその場所にたくさん集まってきます。
 もしかしたら居着くかもしれません。
 もちろん、餌場の近くに人の住居があれば、そこにも来るでしょう。
 ということは、そこにも糞をするということ。
 たまに1つ2つならまだしも、それが毎日たくさんとなれば、住人の生活に影響が出ます。
 もしかしたら、病気になるかもしれません。不自由な生活を送らなければならなくなります。


だれが「かわいそう」か

 「かわいそう」という単純な気持ではじめたことですが、たまたまそこに住んでいるだけなのに、日常生活に支障が出てしまう。
 ネコやハトはかわいそうでも、人間はかわいそうではないのでしょうか。
 もし、人間よりもネコやハトがかわいそうなら、他人におしつけるのではなく、まず、餌やりをする人自身が「かわいそう」になり、耐えるべきではないでしょうか。
 もっとも、これも行き過ぎると多頭飼育崩壊して猫屋敷状態になり周辺の人の迷惑になってしまいますので、簡単な問題ではありません。

 でも、餌付け問題の一つは、日常生活の中で普通に考えれば、答えもおもずと明らかなことではないか、と思います。
 ということは、まわりに人が住んでいないところなら誰にも迷惑をかけないので餌付けも問題無いでしょうか。
 いいえ。
 今度は環境の問題がでてきますが、それは次回に。

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タグ: 公園ネコを考えるネコ餌付ネコの餌付

theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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