【 樹木】
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今年の紅葉は半月くらい遅れているようです。
十一月桜
11月下旬。
立冬を過ぎてもう冬。
桜が咲いていました。

今年は秋になっても暑い日が続き、今月に入って平年並みに冷え込んでからまた暖かくなったのであちこちで桜が咲いたという話を聞きました。
この桜も?
この桜はジュウガツザクラ。
漢字では十月桜。
10月頃咲きはじめることが由来。
ですが、株や植えられている所によっては早咲きの桜が咲き始めるころまで咲き続けることもあります。
そういうものは満開にはならず、少しずつ咲いています。

この十月桜は春まで咲き続けているでしょうか。
ジュウガツザクラ
十月桜
Cerasus ×subhirtella (Miq.) Masam. & Suzuki ‘Autumnalis’ Makino
バラ目 バラ科 サクラ属
マメザクラとエドヒガンの雑種

紅葉葉楓は悩んでいる?
公園のモミジバフウ。
毎年ほかの木よりもはやく紅葉し葉を落とします。
今年はだいぶん葉を落としていますが、色づきはあまりよくないような。
いつもは真っ赤に染まりますが、今年はなんか赤に迷いを感じます。

紅葉がきれいに色づくのには、昼間は暖かく、夜は冷え込むことが必要。
今年は冷え込むのがちょっと遅かったようです。

これからいろんな樹木の葉が色づいていく季節ですが、今年はあまり赤くならなさそうです。
モミジバフウ
紅葉葉楓
Liquidambar styraciflua L.
ユキノシタ目 フウ科 フウ属
落葉高木
北アメリカ、中央アメリカ原産

まだ10月なのにお茶の花が咲いていました。ちょっと早い冬の訪れ
お茶の花が咲いていました。
腰くらの高さかしかない、まだ小さな木。
普通、咲くのはもうちょっと寒くなってから。
ちょっと早いような。
ツバキやサザンカと同じツバキ科ツバキ属ですが、小さくくしゃっとした花です。

お茶の和名はチャノキ。
植物としては日本茶も紅茶も烏龍茶もすべてチャノキの葉が使われます。
変種としてアッサムチャがありますが、多くは作物としての品種の違いによってお茶の種類に合う合わないがあります。
たとえば、日本茶に向く品種は烏龍茶や紅茶にはあわない、とか。
もちろん加工はできますが、味や香りがよくないようです。
公園の園路の脇の藪の中。
このお茶は意図的に植えられたのではなく、何かの偶然でここに種が落ち、芽吹き、花を咲かせるまで育ったようです。
お茶の実はどんぐりのような大きさで、動物に運んでもらわなければ坂を転げ落ちる以外に遠くへ行く方法はありません。
そしてお茶の実は乾燥に弱く、うまく落ち葉の下に潜り込まなければ芽を出すことはできません。
見渡せる範囲にほかのお茶はありません。
ここでここまで大きく育つことができたのは、いくつもの偶然が重なった結果なのでしょう。
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少し遅くても季節は移りかわっています。金木犀
台湾のフルーチェ? オーギョーチと言われアイギョクシと言われたカンテンイタビ(牧野富太郎さん)
植物学者の牧野富太郎さんを主人公のモデルにした朝ドラのらんまん。
第22週のタイトル「オーギョーチ」。
和名はカンテンイタビ。
小さな種のような実を水の中で揉むと、ゼリーのように固まる性質があり、和名の由来です。
今はスイーツとして食べられますが、ドラマでは病気のときに食べて回復しました。

固まるのは植物に含まれるペクチンという成分のためで、そのためにはカルシウムが必要。
牛乳で作るフルーチェと同じです。
台湾の水は日本とちがいカルシウムが含まれている硬水。
日本で固めるには牛乳が必要かもしれません。
カンテンイタビはイチジクの仲間。
日本でイチジクというと木ですが、熱帯や亜熱帯ではツル状で、ほかの木に取りついて上へ上へと伸びるタイプがあります。
オーギョーチもそのタイプ。

大阪市の植物園、咲くやこの花館の熱帯コーナーに展示されていました。
ただ鉢植えで2メートルもなく、花も実もないのでちょっと地味ですが。
蔓性イチジクの禍々しさはまだ感じられませんが、これから年数を重ねて風格が増していくのでしょう。
台湾固有で北部山岳地帯に自生するそうです。
とするとこの果実の利用を始めたのは山岳に住む人々だと思うのですが、名前は平地に住む大陸からやってきた人々の言葉。
由来も平地の人が見つけたことになっているようです。
ドラマではそのあたりは描かれず、なんかもやもやしました。

誰が見つけようと、どんな名前をつけようと、人間とは関係なく、昔から生えていたことはかわりないでしょう。
きっと。
カンテンイタビ
寒天以多比
Ficus pumila var. awkeotsang
バラ目 クワ科 イチジク属 種オオイタビ 変種カンテンイタビ
別名:オーギョーチ,アイギョクシ

タグ: カンテンイタビ オーギョーチ アイギョクシ イチジク属 台湾の植物

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術