【 甲虫】

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古い写真の中からみつけたいきもの こいつはでっかいハネカクシ

 昔の写真を見ていて見つけた虫。

この記事にはの画像があります。


 ちょっと大きめのハネカクシ。
 多分、コガタアリガタハネカクシ。

 今回、出会った場所は覚えています。
 高野山の大門のトイレ。
 実は、山や公園のトイレは虫との出会いポイント。
 トイレの壁はだいたい白っぽく、他は何もない。
 そこに虫がいるのですから、よく目立つのは道理。


 アリガタハネカクシはアリっぽく見えて、甲虫。
 カブトムシの仲間。
 甲虫の特徴は、固くなった翅でお腹を隠すこと。
 でもハネカクシは、お腹が出ています。


 翅がなくなっているように見えますが、小さくなった鞘羽の下に飛ぶための翅を隠しています。
 これが「ハネカクシ(羽隠)」の由来。
 こんな変わった甲虫ですが、種類が多いにも関わらず日本では研究する人が少なく、図鑑でも取り扱いが軽かったりします。
 このハネカクシは大きい方で見つけやすいので、図鑑で見つけることができたのでしょう。

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タグ: コガタアリガタハネカクシ  アリガタハネカクシ  ハネカクシ  甲虫  高野山の虫  高野山 

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古い写真の中からみつけたいきもの こいつもやけど虫だよ青擬天牛

 昔の写真を見ていると、思わぬ出会いがあります。

 このブログをはじめるまえの写真はすっかり忘れているものばかり、思いがけない発見もあります。

この記事にはの画像があります。


 写したこともまったく覚えていない虫。
 壁の雰囲気からヒメクロゴキブリと同じ場所?

 やたらと目がでかいカミキリムシ?
 ところが、カミキリムシではありません。
 カミキリムシはカミキリムシ科。
 こちらはカミキリモドキ科のアオカミキリモドキ(青擬天牛)。


 カミキリモドキ科は
甲虫目>カブトムシ亜目>ゴミムシダマシ上科>カミキリモドキ科
 カミキリムシ科は
甲虫目>カブトムシ亜目>ハムシ上科>カミキリムシ科
 近い親戚ですが、ちがう種類です。

 カミキリモドキ科の仲間は、柔らかい体をしています。
 甲虫なのに、ヘンな虫。
 甲虫は体を硬くすることで防御していると考えられています。
 にもかかわらず、柔らかく進化したのは、他に防御策をもっているからかもしれません。。
 それがカンタリジン。
 触れると水ぶくれができる毒です。
 体液に含まれています。


 カンタリジンは、柔らかい系の甲虫がよく持つ毒。
 柔らかいのでうっかり潰してしまったら、水ぶくれができていまします。
 そういう甲虫は「やけど虫」と呼ばれることもあります。  昔、やけど虫をわざと腕で潰す度胸試しが、子供の間で行われていたそうです。

 しかし、柔らかい甲虫がカンタリジンで一矢報いたときは、おそらくそのまま命が尽きるような状態でしょう。
 毒は自分を守ることも救うこともできません。
 しかし、死なない程度の苦しい毒なら、もう二度と同じ虫を襲おうとは思わなくなるでしょう。
 見た目が同じ仲間を救うことはできるかもしれません。
 それが世代越えて「食べてはだめな虫」の情報が伝わるような動物なら、なおさら。

 体が硬い甲虫は相手が昆虫なら防御できることも多いと思いますが、鳥や爬虫類、哺乳類には役に立たないことも多いでしょう。
 実際、イタチやそれよりも大きい哺乳類の糞にコガネムシの破片が混ざっているの時折見かけます。
 そういう相手には、硬い体よりも毒のほうが効果が高いような気がします。

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冬の落ち葉の下の生き物たち ハネカクシ

 冬。
 変温動物にとっては活動できない季節。
 と思われていますが、果たして。
 ということで、里山の落葉の生き物をちょっと調べてみました。

この記事にはの画像があります。


 落葉の下の生き物を調べるというと、ツルグレン装置やベールマン装置ですが、今回は簡易ハンドソーティング。
 ツルグレン装置は、土の上から白熱灯の光と熱を当てて、中の生き物たちを下へ下へと追い立て、それを集めて一網打尽にする装置。
 土を水でひたひたにして同じことをするのがベルーマン装置。
 どちらも土の中にいる小さな生き物たちを調べるときによく使われる装置です。
 それに対して、一つ一つピンセットを使って土や落ち葉や虫をより分けていくのが、ハンドソーティング。


 諸事情で少々荒っぽくなったハンドソーティングの結果。
 まずは、ハネカクシたち。
 見た目はアリかハサミのないハサミムシのようですが、カブトムシと同じ甲虫。
 普通は胸半部と腹を覆う硬い鞘羽を小さくして、その下に飛ぶハネを小さく折りたたんでいるかわった甲虫。
 そして種類が多いのに研究者が少ない昆虫なので、名前を探すのが大変。
 それで、大雑把に大きさで分けました。

7mm


5mm


4mm


3.5mm


3mm



2mm


 手持ちの道具で、ミリ単位の小さな昆虫の撮影が手探りのため、あまりいい写真が撮れませんでした。
 なのにこんなにいろいろな形や大きさのハネカクシが見つかりました。
 それもたった30cm四方もない狭い範囲だけで。
 落ち葉の下のハネカクシは地味で目立たない昆虫ですが、なかなかあなどれないおもしろそうな昆虫のようです。
 きっと装置を使ったら、もっとたくさんの種類のハネカクシが見つかることでしょう。

 冬も落ち葉の下には動物がいっぱい!

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タグ: ハネカクシ  落葉の下の生物  ハンドソーティング  ツルグレン装置  ベールマン装置  冬の虫 

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古い写真の中からみつけたいきもの 益虫のムーアシロホシテントウ

 昔の写真を見ていると、思わぬ出会いがあります。
 特に、このブログをはじめるまえの写真はすっかり忘れているものばかりで、発見もあります。

この記事にはの画像があります。


 これはムーアシロホシテントウ(むーあ白星瓢虫)。
 多分。
 似たテントウムシが数種類います。
 頭のすぐ後ろ、胸部の背中側に白点が横に4つ並んでれば、ムーアシロホシテントウ。
 残念ながら頭の部分が写ってないいのでわかりませんが、背中のカバーになっている翅(鞘翅)の白点が円形に並んでいるので、きっとムーアシロホシテントウでしょう。


 テントウムシというと、植物の害虫のアブラムシを食べてくれるナナホシテントウのように肉食の益虫というイメージがあるかもしれません。
 しかしそれはテントウムシの一部。
 実は、植物の葉を食べるニジュウヤホシテントウのような害虫のテントウムシもいます。
 さらに、植物に寄生して病気を引き起こす菌類などを食べる益虫のテントウムシもいます。
 ムーアシロホシテントウは菌類を食べる益虫のテントウムシです。


 ムーアシロホシテントウの「ムーア」は漢字にできません。
 外来語か外国人の名前が関係していると思いますが、よくわかりません。
 日本の虫に中国以外の外国の名前がつくのは、なんかしっくりしません。
 学問的にはすべてカタカナで書くきまりですが、漢字で書けると名前も覚えやすくなるのになぁ。

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ちっちゃなゾウムシにもふしぎがいっぱい

 10月の公園でちっちゃなゾウムシを見ました。
 ゾウムシは、口が細長くて象の鼻のような甲虫です。

この記事にはの画像があります。


 このちっちゃなゾウムシは、コナラシギゾウムシ。
 名前のように、幼虫はコナラのドングリを食べて育ちます。
 クリの中から時折出てくる白いイモムシの親戚です。


 この細長い針のような口でコナラのどんぐりに穴を開けて、その穴から中に卵を産みます。
 幼虫がどんぐりの中で育つのですから、どんぐりよりもずっと小さく体の大きさは1センチほど。


 よく見ると触角は細長い口の途中から生えています。
 ということは、細長い部分は、チョウやセミのような「口」じゃなくて、頭の先が伸びた部分のようです。
 昆虫の口は複数の「足」が変形した口器が集まっています。
 ということは、コナラシギゾウムシの口の先にもたくさんの「口器」があるのでしょうか。
 昆虫によっては生活方法に合わせて退化させているものもいます。
 コナラシギゾウムシはどんぐりに孔を開けることに特化させ、ほかは退化させているのかもしれません。


 この成虫と出会ったのは10月のはじめ。
 幼虫はドングを食べて育ったあと、蛹やその直前の状態で冬を越してから成虫になるそうです。
 このゾウムシは産卵のすぐ後か、関係ないのか。
 それともオスかメスかもわかりません。
 ふしぎがいっぱいです。

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タグ: コナラシギゾウムシ  ゾウムシ  甲虫  錦織公園の虫  錦織公園 

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地面の上を走り回るはずのオサムシがなぜかひっくりかえってじたばたしていました。

 黄金色に染まる秋の下赤阪の棚田。
 そこで出会った昆虫。

この記事にはの画像があります。


 ヤコンオサムシ。
 多分。
 オサムシの種類は多く、そして同じ種でも地域差があったりと難しい昆虫です。


 それでも、色が黒いこと、大阪にいること、背中(鞘翅)の鎖模様が3本ということで、ヤコンオサムシとしました。
 オサムシは肉食の甲虫ですが、後翅、つまり甲虫が飛ぶときに使う翅が退化し、飛ぶことができません。
 そのため、同じ地域の同じ種でも川を越えれば姿が変わると言われるほど多様性がある昆虫です。


 このオサムシ、なぜかすぐひっくり返ってジタバタしています。
 真っすぐ走れません。
 病気かな、と思いましたが、よく見るとお腹がパンパン。
 卵をたくさん抱えているのでしょう。


 しかし、オサムシ類の多くは成虫で越冬するようです。
 それから産卵は春から初夏。
 ということは、このお腹が膨れたオサムシは、何なのでしょうか。

 オサムシの習性の一つは夜行性。
 それが昼間の陽の光が当たるところに現れてくる。
 もしかして、寄生虫?
 でも、内部寄生の寄生虫が食べるのは体ですから、食べられる虫より大きくなるのはヘンです。
 ということは、オサムシが食べた栄養の横取り?

 それとも、大食漢のオサムシがたくさん食べすぎておなかがふくれただけなのでしょうか。
 謎です。

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タグ: ヤコンオサムシ  オサムシ  甲虫  下赤阪の棚田 

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ヒアリ騒動の被害者その2 蟻型だけどアリじゃない!しかも有毒!!

 危険な外来種のヒアリ騒動でいろいろなアリやアリっぽいクモが潰されています。
 中には家の中に住みついたりと困った虫もいますが、ヒアリほどの害は無いものばかり。

この記事にはの画像があります。


 そんな中で、潰すとちょっとやばい虫がいます。
 アオバアリガタハネカクシ。
 漢字では青翅蟻形羽隠。

 ハネカクシの仲間は甲虫目ハネカクシ科の昆虫。
 カブトムシやコガネムシに代表される甲虫は、4枚のうち前側のはねを固く鎧のようにして、その下のたたんだ翅で飛びます。
 甲虫の特徴は、背中から腹部の先端まで覆う甲羅のような鞘翅ですが、ハネカクシの仲間はその鞘翅が小さく、腹部が丸見えになっています。
 ちょっと変わった甲虫です。


 アオバアリガタハネカクシは、名前に「蟻型」とあるように、人によってはアリとまちがっても不思議はないでしょう。
 大きさも1センチ足らずでアリっぽいですが、ヒアリは2.5~6ミリですから、ちょっと大き目。
 ヒアリ騒動の巻き添えを食らっているいるのですが、実は、ヒアリほどではありませんが、このハネカクシにも毒があるのです。
 体液に毒が含まれていて、それがつくとミミズ腫れができてしまいます。
 大量に襲ってくるヒアリほどではありませんが、つぶすと厄介な虫です。


 ヒアリっぽい虫を見つけたからと言っても、むやみにつぶすのは、やめたほうがいいようです。
 港湾施設や海外から来たコンテナが輸送された場所ばかりで見つかっていますので、それ以外の場所で出会う可能性は低いと考えられます。
 もちろん、油断はできませんが。

■参考外部リンク■
環境省_ヒアリに関する諸情報について
大阪市:ヒアリ(火蟻)、アカカミアリに関するお知らせ (…>食品・衛生に関する情報>市からのお知らせ)
特別編集「ヒアリ」(文一総合出版)

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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