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きれいな虫には毒がある。(毒のないきれいな虫もいっぱいいるけど)ツチハンミョウ

 梅が咲く3月の低山をトレッキングしていると、スズシロソウと思えるロゼットがありました。
 大阪には絶滅危惧種のカワチスズシロソウがあります。
 違うだろうと思いつつ、確認のために写真を撮ろうと思うと……
 あれ?

この記事にはの画像があります。


 瑠璃色に輝く虫が。
 しかし、ルリセンチコガネではありません。
 なんというか、アリを大きくして太らせたような姿。
 これは!
 ツチハンミョウ。

枯れ草の中のツチハンミョウは意外と目立たない?

 「ハンミョウ」といいますが、ハンミョウとはちがう科の甲虫。
 さわると黄色い毒を出す!と言われます。
 どうなったら、どこから、どのように、どの程度の毒を出すのか忘れましたが、とりあえず。
 注意!

 しかし、寒いのか、死んでいるようにほとんど動きません。
 写しやすい!
 刺激しないように、接写。

よく見ると小さな凸凹だらけ

 色はルリセンチコガネよりも瑠璃色。
 でも、光沢のある体には小さな凸凹が。
 そして甲虫なのに小さすぎる翅。
 ふくらんだお腹。
 よく見ると格好いいというより、愛嬌があります。

 ツチハンミョウにはいろいろは種類があり、大阪にいる瑠璃色のツチハンミョウは、ヒメツチハンミョウとキュウシュウツチハンミョウ。
 この2つはよく似ていて、簡単に見分けはつかないそうです。
 ただ、触角にこぶがないのでメスなのはわかります。


 ツチハンミョウの幼虫は、ハナバチの幼虫が育つ巣にもぐりこみ、食べ物を盗み食いしたり、卵を食べたります。
 どうやってハナバチの巣にいくかというと、これがものすごい方法です。
 それは、いきあたりばったり!

 土の中で孵化したツチハンミョウの幼虫は草を上って花のところまで行き、やってきたハチにとりつき、巣穴に戻ったところで降ります。
 もちろん、ハナバチでなかった時には、それまで。
 というわけで、1匹のメスが産む卵は千を超えるとか。
 本当に行き当たりばったりなんですね。

ツチハンミョウ

 調べてみると、ツチハンミョウの毒は足のところから出る黄色い液体。
 触れると水ぶくれができるとか言われますが、なんともなかったという話もあり、よくわかりません。
 また、幼虫の時に蛹のように動かなくなる時期があり、過変態と呼ばれます。
 その様子は、ファーブルさんの『昆虫記』の3巻目に別のツチハンミョウの成長の様子が書かれています。
 なかなかおもしろいいきものです。

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11月中旬の金剛山 冬のセンチコガネ

 動物のうんちを食べて片付けてくれる、と言われるセンチコガネ。
 汚いものを食べますが、見た目はきらきらきれいです。

この記事にはの画像があります。


 身近なセンチコガネには、センチコガネとちょっと大きなオオセンチコガネがいます。
 どちらもよく似た生態なのですが、場所によってセンチコガネのほうが多かったり、オオセンチコガネのほうが多かったりすます。
 金剛山地とそこに連なる和泉山脈はセンチコガネが多いところ。

 暦の上では冬。
 10月中旬の金剛山のセンチコガネ。


 金剛山地の南西ではいろいろな色のセンチコガネがいますが、この黒っぽいのがセンチコガネの基本色。
 金剛山周辺ではこの色ばかりです。


 センチコガネは成虫で冬を越すので、11月でも暖かいと出てきます。
 ただ、暖かいと言っても気温は10℃くらいですが。
 長い冬を乗り越えるために、少しでもたくさん食べておこうと思っているのかもしれません。

頭(頭楯)が半円形なのでセンチコガネ

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ちっちゃなちっちゃな富士山のいろいろセンチコガネ

 秋のちっちゃいちっちゃい富士山、大阪府河内長野市の旗尾岳近くのセンチコガネ。
 みんな一箇所にいました。
 ということは、大きなうんちがあったはずですが、見当たりません。
 きっとセンチコガネが食べてしまったのでしょう。

この記事にはの画像があります。


 同じ所にいたのに、色はいろいろ。
 中にはオオセンチコガネの青緑色(ルリセンチ)や緑色(ミドリセンチ)にそっくりのも。









 もちろん、部頭にある頭楯が半円形なのを確認しているので、オオセンチコガネじゃなくて、センチコガネ。


 センチコガネというと、図鑑などでは黒~濃紺系が基本のようです。
 実際、金剛山地や和泉山脈の中心部、そして六甲山では黒系。
 ところが、金剛山以西の金剛山地は色のバリエーションが豊富。
 旗尾岳は金剛山地の西のはずれの北のはずれ。
 理由はよくわかりませんが、なんか不思議です。

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タグ: センチコガネ  糞虫  旗尾岳  金剛山地  センチコガネ(種) 

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ダイヤモンドトレール西端のセンチコガネ

 センチコガネ。
 哺乳動物のうんちを食べる糞虫(ふんちゅう)の仲間。
 よく「フンコロガシ」と呼ばれますが、フンコロガシ(スカラベ)はコガネムシ科タマオシコガネ属。
 センチコガネはセンチコガネ科センチコガネ属。
 例えて言うなら、クワガタムシ(クワガタムシ科)を指さして、カブトムシ(コガネムシ科)というようなもの。
 ちょっと変ですね。
 なにより、センチコガネは糞を丸めて転がしたりはしませんから。

この記事にはの画像があります。


 同じセンチコガネ属にオオセンチコガネがいます。
 色と大きさがちょっとちがうくらいで、食べ物も生態もよく似ています。
 ところが、なにかちがいがあるようで、所によってオオセンチコガネが多かったり、センチコガネが多かったりします。
 たとえば、奈良公園や高野山はオオセンチコガネが圧倒的に多いですが、金剛山地~紀伊山脈ではセンチコガネばかり。

 ということで、9月のはじめ頃の金剛山地の西端、中葛城山(なかかつらぎさん)と紀見峠(きみとうげ)の間で出会ったセンチコガネです。


センチコガネにはいろいろな色があります


 センチコガネとオオセンチコガネのわかりやすい違いは頭の先の平らなところの頭楯(とうじゅん)。
 ここがきれいな半円形ならセンチコガネ。
 ちょっと台形っぽかったらオオセンチコガネ。


頭の先に向かって丸くなっているのでセンチコガネ

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コハンミョウ(小斑猫)下赤阪の棚田の8月の甲虫

この記事にはの画像があります。


動物界 節足動物門
六脚亜門 昆虫綱 タグ:棚田の昆虫
新翅節 翅をたためる昆虫
内翅上目 蛹になる昆虫
甲虫目 タグ:下赤阪の棚田の甲虫目

コハンミョウ(小斑猫)Myriochile speculifera

甲虫目 オサムシ科 Myriochile属
タグ:コハンミョウ

ハンミョウというと、構造色のきれいな甲虫をイメージするかもしれません。
ところが、ハンミョウの多くはこんな感じの地味な虫。
さらにみんなよく似ています。
その上同じ種でも模様の変化があったり。

このハンミョウも、ニワハンミョウかと思いましたが、模様の位置と伸びる方向が一番近いのがコハンミョウ。

見た目は違っていても、生態は概ね同じ。
成虫も幼虫も肉食で、幼虫は縦穴の中で通りがかる虫を待ち伏せします。
成虫は道の上を滑るように走り、跳びはねるように数メートル翔びます。

このハンミョウは、何故か田んぼの水がコンクリートの上にしみだしたところにしかいません。

水を飲みに集まっているのか、水を飲みに来た虫を狙っているのか、それとも単に水が好きなのか。

もとも川原のようなところを好むということなので、水辺がフィールドなのでしょう。

甲虫目
内翅上目
新翅節
六脚亜門 昆虫綱
動物界 節足動物門

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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和泉山脈の富士山のセンチコガネ

 富士山というと静岡県と山梨県にまたがる円錐形で独立峰の成層火山。
 日本一高いというだけでなく、周囲に山がない独立峰で、遠くからでもよく目立つからでしょうか、古くから信仰の対象になっていました。
 その信仰も大きかったようで、日本中に「〇〇富士」とよばれる「郷土富士」がたくさんあります。

この記事にはコガネムシの画像があります。


富士山と言いつつ富士山に見えるポイントは少ないようです

 高い山がない大阪にも、富士山はあります。
 意外にも3つあり、その中で最も高いのが河内長野市の旗尾岳(はたおだけ)。「天見富士」呼ばれています。
 標高が548メートルと、富士山どころかまわりの山々よりも低かったりしますが、名前に違わぬ延々と続く急な上り坂はなかなか。
 でも山頂は杉林の中で全く眺望はききません。

 その急坂でセンチコガネと出会いました。
 哺乳動物の糞を食べるので「日本のフンコロガシ」と呼ばれることはありますが、糞は転がしませんし、フンコロガシとはちがう種類の昆虫です。
 同じセンチコガネ属のオオセンチコガネとよく似ています。
 一応、オオセンチコガネのほうが大きいことになっていますが、小さいオオセンチコガネや大きなセンチコガネなどもいる上、色もいろいろ。
 意外とややこしかったりします。

ちょっとオオセンチコガネっぽい色に見えます

 センチコガネとオオセンチコガネを見分けるポイントの一つは、頭の平らなところ(頭楯)。
 ここが半円形ならセンチコガネ、台形っぽくなっていたらオオセンチコガネ。
 天見の富士山のセンチコガネは、見た目はなんとなくセンチコガネ。
 頭楯を見てみたら、やっぱりセンチコガネ。

半円形の頭楯はセンチコガネ

 そもそも、和泉山脈とつながっている金剛山地で見かけるのは、圧倒的にセンチコガネ。
 まだオオセンチコガネは1回しか出会っていません。
 センチコガネはだいたい黒っぽいのが多いのですが、天見の富士山のはちょっと緑がかってきれいでした。


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もうちょっとだけ光が強ければ……黒窓蛍

 6月。

 里山を歩いていると、黒い虫がひらひらと飛んでいました。

 ひらひらと言っても、チョウやガではありません。

 おそらく、甲虫。

この記事にはの画像があります。


 甲虫で、ひらひらと力なく飛ぶというと、ホタル。

 梅雨の昼間飛ぶホタルといえば、オバボタル。

 もしや。

 捕まえてみると、全身真っ黒でオバボタルじゃありませんが、小さな三角形がつながったような櫛状の触角。

 飛び方や見た目からホタルなのは間違いないようです。

 調べてみると、クロマドボタルでした。


擬死(死んだふり)のクロマドボタルのオス

 ホタル科 マドボタル属の幼虫が陸に住む陸棲ホタル。

 もちろん光ります。

 ただし成虫が光るのは羽化後の一時期だけ。


通常は頭部と触角が見えています

 でも幼虫が光り、その期間も6月頃から9月頃までと数ヶ月続きます。

 ということで、光るホタルがいることがわかったので、確認に行きました。

 果たして。

 ちゃんと光っていました。


光る色は「ホタル色」三脚が使えなかったのでブレまくり

 ただし、暗い。

 はじめは目の錯覚? と思ってじっと見つめると、光っているのがわかるといった感じ。

 それに、まだ光りはじめのようで数も少ない。

 長期間光るのでホタルとしてはなかなかのようですが、かなり暗いのが欠点。

 分布が広い普通種ですが、ヒメボタルほど有名になれないのは、この暗さのためかもしれません。


これがクロマドボタルの幼虫けっこうグロ系

タグ♦ 陸棲ホタル ホタル

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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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