【 48th-setonaikai】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

第48回特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ」でクジラのふしぎがいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉

 特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ」の見どころの一つは、クジラ。
 初お目見えのザトウクジラをはじめいくつもクジラの骨格標本が展示されています。


 え、展示されてるのはイルカばかりじゃないかって?
 いえいえ、イルカはクジラです。
 ハクジラの中の小型のものを「イルカ」と呼びます。
 分類学的にはクジラとイルカのちがいはありません。
 呼び名としては、どうも4メートルあたり境界があるようですが、名前に「クジラ」がつくか「イルカ」がつくかで十分でしょう。
 ということで、今回は個別の名前以外は「クジラ」で統一します。

 そのクジラの骨を見て、不思議に思うところの一つ。
 指の骨の数。
 クジラの指の骨は、人間より多いのです。
 人間の指の骨は、見えているところが3個で手の甲の中に見えないのが1個の計4個。
 親指だけ1個少なく3個です。

ザトウクジラ 最も長い指で9個


でも指が4本しかなかったり骨の数が増えてない指があったりと
必ずしもすべての指の骨が増えたわけではありません

 クジラと人間では見た目も生活の仕方もちがうので、指の骨の数がちがっても当然。
 と思うかもしれません。
 人間とクジラは同じ有胎盤類の哺乳類。
 同じ先祖から分かれてきました。
 魚のようなクジラも元は四足の動物。
 そして、霊長類は哺乳類の古い形(基本的な形)をわりと残しています。
 もちろん人間も。
 つまり、クジラの指の骨は、増えているのです!

大阪湾にも住んでいるスナメリ 人差し指と中指だけが増える



 進化すりゃ増えることもあるだろう。
 と思うかもしれません。
 ところが、脊椎動物の進化は基本的に減る方向に進みます。
 そして、一度なくなったものはもとに戻りません。
 たとえば、一度陸上に出てから再び水中に戻って魚のようになった脊椎動物にクジラのほかに魚竜がいます。
 どちらも尾鰭には骨がなく、皮膚を変化させヒレの形を作っています。
 陸上に上がって失ったヒレの骨は戻らなかったのです。

 人間の指の骨の数は哺乳類の基本的な数です。
 展示されているクジラの手の指と比べてみてください。
 足の骨を骨盤以外なくし、腕の骨も短くしたのに、指の骨だけを増やしたふしぎなクジラ。
 その理由を考えてみるのもおもしろいかもしれません。

ハセイルカ
人差指(9個)と中指(7個)が増えていますが薬指と小指は減っています



 クジラは「瀬戸内海の自然を楽しむ」展以外でも見られます。

博物館前ポーチのナガスクジラのナガスケ
小指はなくなっているようですが指の骨数は増えてるか変わっていない



ナガスケのとなりのマッコウクジラのマッコ
指の骨はやはり人差し指と薬指が増えています


親指がわからないほど細くなっていますが5本そろっています

 本館第3展示室にもナガスクジラがいます。
 まるでくじらの博物館のようです。
 また、自然史博物館が主催しているもう一つの夏の展。
 ATCの「メガ恐竜展2017」にもクジラが展示されています。
 「瀬戸内海の自然を楽しむ」と「メガ恐竜展2017」は相互チケット割引があります。
 What's New: 特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ」×「メガ恐竜展2017」相互割引を実施します

メガ恐竜展2017のカミツキマッコウ
この復元では人差し指と中指の骨の数は増えていないようですが
まだ見つかっていないだけかもしれません


マッコウクジラの「ご先祖様」で古い姿を残していると言われています

指の数以外にも、歯がみんな同じ形をしてる(たとえば人間は犬歯とか奥歯とかいろいろな形の歯があります)とか、ほかの哺乳類とちょっとちがうところがあります。
 クジラの大きな体には不思議がいっぱいつまっています。

■参考外部リンク■
第48回特別展 瀬戸内海の自然を楽しむ~生き物のにぎわいとその恵み~
メガ恐竜展2017-巨大化の謎にせまる- 大阪開催【公式サイト】
大阪市立自然史博物館

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 瀬戸内海の自然を楽しむ48th-setonaikaiスナメリハセイルカナガスクジラマッコウクジラカミツキマッコウクジラメガ恐竜展2017MegaKyouryuu2017

関連記事
スポンサーサイト



theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

第48回特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ」瀬戸内海の“いろいろ”な“もの”がいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の2017年の夏の特別展が始まりました。
 第48回特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ-生き物のにぎわいとその恵み-」。
 大和川、淀川大阪湾ときて、瀬戸内海です。
 ということは、次は太平洋?!

いつもの予告付

 閑話休題。
 瀬戸内海は太平洋と日本海に通じる海ですが、それぞれ狭い海峡で隔てられていて、日本ではここだけにしか無い個性的な海です。
 大阪自然史博物館は瀬戸内海沿岸の博物館や水族館と連携して観察会や調査会を行い、様々な情報や標本を蓄積してきました。
 その成果が展示されています。

瀬戸内海の地図

特別展では大阪湾から福岡県・大分県までの帯状の部分が瀬戸内海

 会場は「瀬戸内海の自然」「瀬戸内海の漁業」「消えた風景」「抱える問題と解決に向けて」「瀬戸内海を調べよう」の5つのテーマに分かれています。
 見ての通り真ん中の3つは人間が関わる民俗学的なテーマで、そういう展示もたくさんあります。
 自然史の博物館としてはちょっと意外な感じもしますが、それだけ瀬戸内海は人々の生活と密着しているということなのでしょう。

瀬戸内海の立体地図

深さ高さが誇張されていますが海の深さのほうがより誇張されています

「瀬戸内海の自然」

 展示スペースが一番広くて、展示内容も多岐にわたり、地質と動植物の標本がいっぱい!
 ですが、意外と瀬戸内海の固有種はいないようです。
 それもそのはず、たった2万年前(地質学的には)は陸地で川が流れていました。
 2万年程度じゃ固有種が生まれるのはちょっと難しそうです。
 残念。

2万年前の「瀬戸内海」

水色が今の瀬戸内海 白いところが当時の海 紫の線が当時の川

鯨の骨格標本シリーズ第三弾のオスのザトウクジラ 名前を募集中

ナガスクジラの「ナガスケ」 マッコウクジラの「マツコ」 じゃあ「さとうくん」?

明治時代の瀬戸内海にあった捕鯨会社のモリ

瀬戸内海には大きなクジラも迷い込みますが
住みついているのはイルカと変わらない大きさのスナメリだけ
その他いろいろあって続かなかったようです

コカスリウスバカゲロウの巨大模型!

物凄くリアルで今にも動き出しそう!

大分県杵築湾のカブトガニ

「瀬戸内海の漁業」と「消えた風景と抱える問題」と「解決に向けて」

 これは人間と瀬戸内海の関わりで、様々な漁具など自然史からちょっと離れた展示がでてきます。
 瀬戸内海がいかに人間の生活と密接に関係していたのかがわかります。

タコツボいろいろ

「瀬戸内海を調べよう」

 これも人間の活動ですから民俗学的にも思えますが、視点はその成果ですから、自然科学の領域ですね。
 おどろいたいのは、瀬戸内海の最も最初の学術的な調査は、イギリスのチャレンジャー号だったこと。
 チャレンジャー号は、今からおよそ140年前に世界中で学術的海洋調査を行ったイギリスの海洋調査船です。
 その調査報告書や、記載された生き物の標本なども展示されています。

チャレンジャー号探検航海調査報告書

 大阪に住んでいると淡路島より西側の瀬戸内海は、身近でちょっと遠い海だったのですが、そこには思っていなかったドラマがたくさんあることがわかりました。
 自然史の博物館らしく瀬戸内海の生き物のことだけでなく、瀬戸内海の生き物と人間の関係もわかるおもしろい特別展でした。
 展示内容の幅が広いだけに、見る視点を変えると夏休みの自由研究のネタがたくさん!

■参考外部リンク■
第48回特別展 瀬戸内海の自然を楽しむ~生き物のにぎわいとその恵み~
大阪市立自然史博物館

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 瀬戸内海の自然を楽しむ48th-setonaikai大阪市立自然史博物館瀬戸内海ザトウクジラ捕鯨会社コカスリウスバカゲロウカブトガニタコツボチャレンジャー号

関連記事

theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
01 | 2024/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 - -
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS