大阪の南東部にある下赤阪の棚田。
年末には花も減って、動物も減ってきました。
そんな棚田ビオトープで出会った鳥たちを集めてみました。

稲刈りも終わって動物も減ってきた年末の下赤阪の棚田
掲載ページ数は文一総合出版『ポケット図鑑 田んぼの生き物400』初版第1刷のものです。
動物界 脊索動物門 鳥綱
スズメ目
モズ(百舌,百舌鳥,鵙)
スズメ目 モズ科 モズ属
スズメより大きい
漂鳥
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スズメ目ですが、上の嘴(くちばし)の先が下向きに鋭く曲がった猛禽(もうきん)型の嘴を持ちます。
自分とたいして変わらない大きさのスズメなどを狩ることもあります。
猛禽類を形態と採餌方法で分類するのなら、スズメ目ですが立派な猛禽といえるでしょう。
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セグロセキレイ(背黒鶺鴒)
スズメ目 セキレイ科 セキレイ属
スズメより大きい
漂鳥
掲載:P171
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よく見かける3セキレイ(三鶺鴒)のひとつ。
正面から顔を見ると黒い過眼線(かがんせん)で黒いハクセキレイのようですが、眉毛のように見える白い眉斑(びはん)がつながっているためそのように見えるだけです。
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ハシボソガラス(嘴細烏)
スズメ目 カラス科 カラス属
全長50cm程度
留鳥
掲載:P174
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この棚田で見かけるのはいつもハシボソガラス。
都市部を好むハシブトガラスと田園部を好むハシボソガラスということで、この角度ではわかりにくいですがハシボソガラスだと思います。
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タカ目
キジ目
キジ(雉子,雉)
キジ目 キジ科 キジ属
カラスより大きい
留鳥
掲載:P166
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日本の国鳥。
あまり飛ばないので藪の中を歩いている姿は小型の竜脚類恐竜のようです。
この時は、はじめにメスのキジを見つけ、写真を撮ろうとしていると目についたのがこのオス。
オスの写真をとっている間にメスはどこかに行ってしまいました。
ペアで行動する鳥は、このように片方が囮(おとり)となって注意をひきつけている間に片方を逃すという行動をとることがあります。
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このように爬虫類、両生類、昆虫は姿を消していました。
実際は、小さなカの仲間やハエの仲間が飛んではいましたが、11月までは見かけていたバッタ類はもう見かけません。
さらに毎月のように見かけていたテンと思われる糞も目にしません。
それだけ食べ物がへってきているのでしょう。
カワムツの稚魚がいたたまりも水は残っていましたがダンボールが沈んでいるだけで姿を見かけません。
ダンボールの下でじっとしているのかもしれませんが、環境を乱したくないのでダンボールには手を触れませんでした。
稲がなくなると同時に、動物にはちょっとさみしい季節になりました。
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12月の下赤阪の棚田の動物
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モズ
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ノスリ
キジ
下赤阪の棚田2013
下赤阪の棚田201312
鳥/SA-tanada
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