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『タンポポハンドブック』でいろいろたんぽぽさがし

タンポポハンドブック

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 毎年春になるとスミレと並んで気になるのが、タンポポ。
 それも、在来種タンポポと外来種タンポポとその雑種の勢力図。
 今年は待望の『タンポポハンドブック』の出版で、楽しくなりました。

 ということで、『タンポポハンドブック』で最近写したタンポポ写真の分類を。

在来種 カンサイタンポポ

花の集まり(頭状花序)の下にある葉(総苞片)が反り返らずにピタリとひっついているのが多くの在来種の特徴。
カンサイタンポポは、近畿より西に分布して、外側の総苞片(外片)が内側の総苞片(内片)の半分以下。






在来種 ケンサキタンポポ?

外片はない片の半分より長く、ちょっとふわっとした感じでゆるく内片を覆います。
ちょっとゆるいカンサイタンポポのように見えますが、とりあえずケンサキタンポポ(仮)。



外来種 セイヨウタンポポ

外片が大きく反り返っているのが特徴。
反り返り方にはいろいろあり、花の柄(花柄)につくほど反り返ります。
とすると、これはちがうかも?




雑種の3倍体タンポポ?

在来種のタンポポとセイヨウタンポポが交配した雑種。
外片が反らない在来種タンポポと、思いっきり反り返るセイヨウタンポポの両方の遺伝子があるためか、横方向に開きます。
ただ、外見での区別は難しく、遺伝子を見なければはっきりとしたことはわからないようです。




 『タンポポハンドブック』で紹介されている在来種のタンポポは30種。
 近畿地方でも数種が分布しています。
 カンサイタンポポ以外の在来種もあるはず。
 まだタンポポの季節は続きます。
 『タンポポハンドブック』を手にして、出会えるかな?

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里山は春の びみょ~な においでいっぱい!  姫榊

 3月も半ばを過ぎて、春分です。

 里山も春を迎え、いろいろな花が咲きはじめています。
 といっても、咲いているのはまだまだごく一部。
 仲春の里山でにおいを放つ花。
 ヒサカキ。

ヒサカキの花

 日光が当たらないところでも何十年も育つことができる陰樹。
 枝に下向きでクリーム色の小さな花が並んでいます。


 ただこのにおい。
 人によって捉え方は様々。
 都市ガスのようなにおい。
 たくあんのようなにおい。
 インスタントラーメンのにおい。
 公衆トイレのにおい。


 知らない人には想像しにくいでしょう。
 ただひとつ言えることは、多くの人にとっては「いいにおい」ではないということ。
 たしかに、びみょうなにおいだと思います。

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genre : 趣味・実用

カンサイタンポポ(関西蒲公英)-下赤阪の棚田のキク科

 在来種のタンポポ。
 大阪ではカンサイタンポポが圧倒的です。

カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum

被子植物門
双子葉類
キク目
キク科
タンポポ属
タグ:カンサイタンポポ

多年草
草丈:10~30cm
花期:2~5月
花色:黄
舌状花が集まった頭状花序
雌雄両全種
果実:痩果
自然分布:近畿~九州
生息場所:草地


2015年3月下旬
カンサイタンポポ
2014年4月中旬

カンサイタンポポがかたまって咲いているところがありました。

タンポポの花は、小さな花が円盤状に集まった頭状花序(とうじょうかじょ)。
細長い1枚の花弁に見えるのが、実は一つの花。

そのため、花序(花の集まり)の下についた緑色の部分は、萼(がく)ではなく苞(ほう)。
タンポポの場合は苞片(ほうへん)、全体でまとまったら総苞片(そうほうへん)と言います。

総苞片は外側の短い外片と、内側の長い内片に分かれます。

外片が反り返ってなく、内片の半分以下の長さがカンサイタンポポの特徴です。


2015年3月下旬

種についている白い綿毛(冠羽)は萼が変化したもの。

花のときは子房の上に萼やオシベやメシベがある子房下位。
果実が熟しはじめると萼が冠羽へと変化し、冠羽柄が伸び、おなじみの姿になります。

そうなった果実は風で飛ばされあちこちに広がっていきます。
ただ木や丘に囲まれたようなところは障害になるようで、大きな緑地公園などの丘や樹木に覆われた中心部では、在来種のタンポポが多かったりします。


2015年11月上旬

鏃(やじり)が縦に並んだような姿がタンポポの葉の特徴。
ただ、切れ込みのないものや目立たないもの、逆に切れ込みの深いものや、さらに粗い鋸歯(縁のギザギザ)のあるものまで様々。

カンサイタンポポの葉は、わりと矢印がきれいに並んでいるものが多いようです。
下赤阪の棚田でもきれいな矢印並び型が多いような気がします。


2015年2月下旬

ロゼット 2015年4月下旬

タンポポというと、在来種の地域タンポポと、外来種のセイヨウタンポポ

在来種は根茎が太く栄養を蓄えているので、まわりの草が育って影になっても耐えることができます。
セイヨウタンポポは根茎が細く、日当たりの良いところでないと枯れてしまいます。

ということで、道端や造成地のように草木の少ない「荒れた」ところによく生えるのがセイヨウタンポポ。
カンサイタンポポは植物の多いところでも生き残ることができます。

花が咲きはじめてもロゼットのまま 2015年2月下旬

在来種のタンポポを外来種のタンポポが駆逐しているように見る理由の一つは、人間によって環境が悪化して在来種よりも外来種のほうが生えやすい場所が増えたから、と言われます。

つまり、セイヨウタンポポが在来種の住むところを奪ったのではなく、人間が在来種が生きていけないような環境にしたところに、セイヨウタンポポがやってきたのです。
そのほか様々な原因が考えられ、単純なことではないようです。


2015年4月下旬
カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum

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■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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カンザキハナナ(寒咲花菜)-下赤阪の棚田のアブラナ科

 春になると、花壇や畑などでよく見かける花です。

カンザキハナナ(寒咲花菜)
Brassica rapa var. amplexicaulis

被子植物門
双子葉類
アブラナ目
アブラナ科
アブラナ属
タグ:カンザキハナナ

越年草
草丈:80~150cm
花期:12~4月
花色:黄
十字花
雌雄両全種
果実:長角果
園芸種
別名:ナノハナ


2014年1月中旬

2014年2月下旬

アブラナとカンザキハナナのわかりやすいちがいは、葉。

カンザキハナナはしわしわ。
アブラナにはシワはありません。

ただし、アブラナ属だけでも種類が多く、さらに野菜として品種改良も盛んに行われているので、葉のシワだけではっきりと分類することは、できません。
一般的には、「ナノハナ」と言われて葉がしわしわだったら、カンザキハナナの可能性があります。
特に、まだ寒い1月や2月に咲いていたら、カンザキハナナでしょう。


2014年2月下旬

花壇などに「ナノハナ」としてよく植えられています。

「菜の花(なのはな)」は在来種のアブラナ(Brassica rapa
var. nippo-oleifera)の別名です。

明治以降は外来種のセイヨウアブラナに取って代わられ、あまり見かけなくなってしまいました。
今ではカンザキハナナがナノハナとして定着しつつあるようです。


2014年2月下旬
カンザキハナナ(寒咲花菜)Brassica rapa var. amplexicaulis

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■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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タンポポは思っている以上にいろいろあります。そんな時には『タンポポハンドブック』!

 タンポポ。
 身近な野草の一つ。
 そして、昔から日本にあった「在来種」と、最近外国からやってきた「外来種」があり、最近在来種が減って外来種が増えてる、ともいわれます。
 在来種と外来種のちがいは、花の下にある緑色の総苞片(そうほうへん)が反り返っているか、いないか。
 ところが!


 タンポポの種類は在来種と外来種の2つ、ではありません。
 在来種はいくつもあり、しかも地域ごとに種が違い、それも種によって分布の範囲が違っていたりと、とても複雑。
 外来種だって複数あります。
 じつは、タンポポの世界はとても複雑だったのです。

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 そんなタンポポ世界への心強いガイドが『タンポポハンドブック』!
 文一総合出版のハンドブックシリーズの最新刊。
 雑種も含めおよそ30種のタンポポが載っています。
 見分けるポイントになる総苞片の索引表、そして綿毛のついた「タネ」の一覧もあります。
 みんな同じ見えるタンポポも、こんなにちがいがあったとは!
 もちろん、タンポポについての説明や、タンポポに似た植物も載っています。

 ということで、錦織公園へ行ってきました。

 まだタンポポの季節にはちょっと早いようですが、桜木の里の東側の日当たりのいいところで咲いていました。


 さあ、総苞片は?


 反り返っていません。
 在来種です、
 しかし、大阪で咲く在来種は数種類あります。
 このタンポポの特徴は。

 外側の総苞片(外片)は、内側の総苞片(内片)の半分よりずっと短い。
 総苞片の先の突起(角状突起)が小さい。
 そして大阪で咲いている。
 たくさん咲いているので、見てみると、みんな特徴は同じ。


 ここで『タンポポハンドブック』登場。
 調べてみると、カンサイタンポポがぴったり。
 ここはカンサイタンポポだらけのようです。
 ただ、角状突起がちょっと大きいのもあります。
 『タンポポハンドブック』によると、中にはそういうのもあるようなので、カンサイタンポポでしょう。
 きっと。


 タンポポの花の季節はこれから。
 しばらくは『タンポポハンドブック』の出番は続きます。

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花が咲きました!今年はバケツサトイモ2016

 バケツサトイモの花が咲きました。
 バケツで育ってたサトイモに。
 予想通りです。


 サトイモは、花が咲きにくい作物。
 そもそも、外来の野菜で、イモで増やすことができるので、タネが必要ありません。
 花が咲かない品種でも問題なかったのでしょう。
 むしろ、イモで育てるほうがタネよりも同じ性質のものを代々作り続けることができますから。
 反面、品種の改良はしにくくなりますが。

 そんなサトイモですが、時折花が咲くことがあります。
 特に環境が思わしくないときに咲くことが多いと聞きます。
 きっと、イモよりも環境の悪化に強く移動できる種子で生き残ろうということなのでしょう。
 実際、畑ではめったに咲かなかったサトイモが、タルで育てるようになると1年おきくらいに咲くようになりました。
 さらに環境が悪いバケツなら、と思ったのですが、その通りに。

たくさんある小さいのがサトイモの花

 サトイモの花は、肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる特殊な花。
 大きな一枚の花びらのようなものが、中にある棒状のものを包んでいます。
 この花びらのようなものは仏炎苞(ふつえんほう)。
 「苞」ですから、花びらではなく、花の集まりを包んでいる葉です。
 サトイモ科特有の形です。

 花は中心の棒状のものの表面にびっしりと並んでいます。
 種類によっては、雌雄がちがう株になったり、花が仏炎苞に隠れて見えず、先の付属体だけが見るものなどがあります。
 有名な植物で言うと、水芭蕉、カラーやアンスリウムなどがサトイモの仲間です。

咲いた日の夕方にはこんな感じに

 それらの花は、観賞用に栽培されることもあるほどですが、サトイモは芋を食べるために栽培されている野菜。
 めったに咲かない花は、かなり地味。
 これが大きな葉に隠れているのですから、もしかしたら畑では咲いていることに気付かないだけかもしれません。

翌日にはしおれてしまいました

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春の黄蘗色の花 ふたつの水木 土佐水木と日向水木

 春は花の季節。
 いくつもの落葉樹が時を争うように葉を出すのも惜しんで花を咲かせるのは、春の風物詩。
 春の花と聞いて多くの人が思い描きそうな桜もそうですが、ほかにもあります。
 錦織公園のふたつのミズキもそういう春の花。
 トサミズキ(土佐水木)とヒュウガミズキ(日向水木)。

トサミズキ
土佐水木

 どちらもユキノシタ目マンサク科トサミズキ属の落葉低木。
 春に黄蘗色(きはだいろ)の花を咲かせます。
 1房に花がたくさんついているのがトサミズキ。
 2~3個しかないのがヒュウガミズキ。
黄檗色(きはだいろ)参考:日本の伝統色 和色大辞典

 トサミズキ(土佐水木)。
 「土佐」は今の高知県の江戸時代までの呼び名。
 蛇紋岩(じゃもんがん)地帯や石灰岩(せっかいがん)地帯などに生える高知県の固有種。

トサミズキ
トサミズキ

 ですからヒュウガミズキ(日向水木)は「日向」が昔の名前だった宮崎県の固有種。
 ではありません。
 どうして「日向水木」というのはいろいろな説があり、はっきりしませんが、宮崎県の固有種でないことは明らかです。

ヒュウガミズキ
ヒュウガミズキ

 そしてどちらもヤマボウシやミズキなどのミズキ目ミズキ科ではありません。
 ということは、ヒュウガミズキは宮崎の固有種でもミズキの仲間でもありません。
 実は日本語には由来がはっきりとしない言葉が山のようにあります。
 ヒュウガミズキもそういう言葉のひとつのようです。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

日向水木(ヒュウガミズキ) 6号

価格:1,458円
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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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