巨樹・古樹・老樹 その80 道の駅「柿の郷くどやま」北の芝生広場の北西の百丗歳の栴檀
栴檀。
せんだん。
Melia azedarach。
ムクロジ目センダン科センダン属の落葉高木。
樹皮や果実が生薬に使われ、初夏に薄紫色の花をたくさんつけます。
ユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部になっている高野山の参詣道のひとつ、町石道(ちょういしみち)。
そのはじまりは紀の川の近くにある九度山(くどやま)町の慈尊院。
昔は紀の川から上陸したと言われていますが、今は南海高野線の九度山駅からが一般的でしょう。
その九度山駅から慈尊院へ行く途中にあるのが、このセンダン。
解説板によると幹の直径が1.8メートル、樹齢が130歳。
(2018年3月)

解説板に「これほどの巨木は珍しいとされる」とあります。
直径が1.8メートルということは、幹周りは5メートル以上で高さも10メートル以上でしょう。
しかし、樹高は10メートルにも届いていないようで、そんな大きな木とは思えません。
でも、近づいて幹を見てみると、高さに不釣合なほど太く、中央が大きく裂けています。

寿命が長いといろいろなことがあります。
落雷や台風、大水や寒い地域なら大雪。
幹が太いのに全然高くないということは、それらを生き抜いてきた証です。
道の駅「柿の郷くどやま」 | 産直市場にベーカリー、イベント情報と体験コーナー
「巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

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