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10月。そろそろ奈良公園のセンチコガネの季節も終わりです。


 暑さもやわらぎ過ごしやすい季節になってきました。

 奈良公園のセンチコガネが活動をやめるのももうすぐでしょう。

 その前に奈良公園へ行ってきました。
いつもルリセンチコガネがいっぱいいる飛火野の林
いつもルリセンチコガネがいっぱいいる
飛火野の林


この記事にはコガネムシ鹿のフンなどの画像があります。

 

 観光客が多い芝生の上には、いつもどおりにマグソコガネとエンマコガネ。

 そしてルリセンチコガネ(瑠璃(るり)色のオオセンチコガネ)がいっぱいいる飛火野(とびひの)には……
 いることはいましたが、2匹だけ。
 ちょっと少なすぎます。

 それもそのはず、最近手入れがされたようで、落ち葉が減っていました。


日当たりのいいところにいるマグソコガネ
日当たりのいいところにいる
マグソコガネ
日当たりのいいところにもいるカドマルエンマコガネ(多分)
日当たりのいいところにもいる
カドマルエンマコガネ(多分)



 仕方が無いのでそのまま春日大社(かすがたいしゃ)の方へ、奥へ奥へと林の中を進んでいきます。

 奥の方はまだ落ち葉が豊富です。

 果たして、ルリセンチコガネがいっぱいいました。

 ほんの5センチくらいの崩れた鹿の(ふん)の塊とその周辺に6匹も。

 その上フンヒキズリも2匹。
 なんかルリセンチコガネもあわただしいようです。

 冬眠前にたくさん食べようというのでしょうか。


小さな塊にいっぱいいたルリセンチコガネ
小さな塊にいっぱいいたルリセンチコガネ



 その後も何匹もルリセンチコガネを発見。


 そこで、いままで奈良公園でルリセンチコガネをよく見る場所の条件を考えてみました。


奈良公園でルリセンチコガネがいる条件

1.薄暗い広葉樹林
2.広葉樹の落ち葉が積もっている
3.落ち葉の下には砕けてこまかくなった落ち葉や黒い腐葉土
4.適度な湿り気


 もちろん食べものの鹿の糞が必要ですが、奈良公園内であれば大抵のところに鹿は入り込みますので大丈夫でしょう。


 これからすると、牧場には牛や羊の糞が豊富ですが、日当たりのいいところが多いので、オオセンチコガネは少なそうです。

 実際はどうでしょう?


◆関連タグ◆ 〔ルリセンチコガネ〕 〔糞虫〕 〔飛火野〕 〔奈良公園〕



■外部リンク■
奈良公園管理事務所/奈良県公式ホームページ


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秋になっても奈良公園は糞虫がいっぱい!

糞虫の楽園、奈良公園


 春から初夏にかけて糞虫(ふんちゅう)ウオッチングしてきた奈良公園。糞虫の楽園です。

 公園内で糞虫の姿を目にできるのは10月くらいまで。
 ということで、行って来ました。

 平城遷都1300年祭のおかげで近鉄と周辺私鉄等のお得な乗車券がありますので、今がチャンスです。



今回は糞虫(動物の糞を食べるコガネムシ)の記事です。
糞虫や鹿の糞の画像もあります。
糞虫や鹿の糞が苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。




「糞虫」とは


 まず、「糞虫」です。

 簡単に言うと動物のうんちに集まる虫のことです。

 なかでも背中が硬い(はね)で覆われている甲虫のコガネムシとコガネムシに近い仲間のうち、動物の(ふん)を食べる種類を指す言葉です。
 「食糞性(しょくふんせい)コガネムシ」とも言われます。

 糞虫の中でもオオセンチコガネやセンチコガネは「フンコロガシ」といわれることがありますが、日本には「フンコロガシ(タマオシコガネ)」はいません。
 オオセンチコガネ、センチコガネはフンコロガシとはちがう種類になります。

フンコロガシ(タマオシコガネ)の標本[大阪市立自然史博物館]
フンコロガシ(タマオシコガネ)の標本[大阪市立自然史博物館]




糞虫は住み分けている?


 春から夏にかけてここには何度か足を運びました。

 奈良公園の糞虫はもちろん鹿の糞に集まります。
 鹿は奈良公園中にいますので、いたるところに鹿の糞はありますが、糞虫はどこにでもいるわけではありません。

 日当たりのいい芝生の上の糞には小さなマグソコガネばかりで、大きなセンチコガネたちをみかけることはありません。
 ところがオオセンチコガネがいっぱいいる飛火野ではあまりマグソコガネは見かけません。

芝生の上の糞の中で見つけたマグソコガネ
芝生の上の糞の中で見つけたマグソコガネ



 ファーブルの『昆虫記』を読んでいると、糞虫のいるところにはマグソコガネあり、という感じがしましたが、奈良公園のマグソコガネはセンチコガネにいい場所をとられているようにも見えます。

 ただ、糞の塊の下を見ると穴が開いていることがあるので、夜の間にエンマコガネやセンチコガネが食べに来ているようです。


奈良公園といえばルリセンチコガネ


 奈良公園の糞虫というと、やはり青い構造色できれいなオオセンチコガネ、別名「ルリセンチコガネ」でしょう。
 ルリセンチコガネを確実に見ることができる場所が飛火野の林の中。

 最初はなかなか見つからないと思っていたのですが、1匹見つけると2匹3匹と連続してみつかり、気がつくとルリセンチコガネだらけです。

 もちろん、飛んでいるものや地面をはっているものも少なくありませんが、やはり糞虫を見つけるのは鹿の糞の塊、です。


糞の塊の中から出てきたもの


 ためしに7センチくらいの糞の塊をほぐして見ました。

ほぐす前の鹿の糞の塊
ほぐす前の鹿の糞の塊



 糞の中やその下から見つかったのはオオセンチコガネとセンチコガネが1匹ずつ、大きいエンマコガネ2匹、小さいエンマコガネが13匹でした。
 同じくらいの大きさの塊をいくつかほぐしてみましたが、おおむねこんな感じでした。

7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈オオセンチコガネ(青)とセンチコガネ(金)〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈オオセンチコガネ(青)とセンチコガネ(金)〉



7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈死んだふりをする大き目のエンマコガネ〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈死んだふりをする大き目のエンマコガネ〉



7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈激しく動き回る小さ目のエンマコガネ〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈激しく動き回る小さ目のエンマコガネ〉



 エンマコガネは1センチほどの大きいものと1センチに届かない小さいものがいます。
 ほとんどが糞の中から掘り出したものなので、糞だらけ。
 観察したあとは逃がすので水でジャブジャブ洗うわけにも行きませんので、なかなか特徴をみわけるわけにはいきません。

 ということで、大雑把にエンマコガネとコエンマコガネということにします。


糞に集まる虫たち


 糞に集まるのは糞虫だけではありません。
 この糞もほっておいたらキンバエが集まってきました。
 別の糞の中にハネカクシの1種と思われる虫もいました。
 しかし一番多いのは、やはり糞虫です。

糞に集まってきたキンバエ
糞に集まってきたキンバエ



別の糞の中にいたハネカクシの一種と思われる虫
別の糞の中にいたハネカクシの一種と思われる虫




 秋も深まり糞虫たちの姿も減ってくるかなと思っていたのですが、まだまだいっぱいいるようです。


■外部リンク■
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秋の奈良公園のキノコたち

 秋の奈良公園で見たキノコたちです。

 興福寺南円堂(こうふくじなんえんどう)から飛火野(とびひの)まで、春日大社(かすがたいしゃ)参道とその周辺の林の中で見かけたキノコです。
 あたりをくまなく探したわけではありませんので、本当に目に付いたものだけになります。

奈良公園の飛火野の林の中の鹿
奈良公園の飛火野の林の中の鹿




「キノコ」とは


 と、そのまえに「キノコ」について。

 「キノコ」は学術的な分類ではなく、「菌類(きんるい)」と分類される中の大きな子実体、つまり私たちが「きのこ」と呼んでいるものをつくる種類のことです。

 そのキノコが属している菌類は、筋肉も内臓もなく移動もしないので昔は花を咲かせない下等な「隠花植物(いんかしょくぶつ)」としてとして、植物に分類されていました。

 しかし自分で栄養を合成できず、食べ物は分解してから吸収するというところは植物ではなく、むしろ動物に似ているので、「菌類」という植物でも動物でもない分類がつくられました。

 ということで、キノコはなんとなく植物っぽいですが実は植物ではない生き物なのです。


おことわり
以下は好奇心からキノコ素人が同定に挑戦したものです。
間違っている可能性は十二分にあります。
もしかしたらすべてまちがっているかもしれません。
キノコの同定は専門的な知識と経験が必要なものです。
そして毒のあるキノコも少なくありません。
食べるためキノコの同定するときは、このブログは参考にしないでください。




奈良公園のキノコたち



生きているカシの木の幹に生えたサルノコシカケ科?のキノコ
生きているカシの木の幹に生えたサルノコシカケ科?のキノコ



あちこちの地面から生えているマントカラカサタケ?の幼菌
あちこちの地面から生えているマントカラカサタケ?の幼菌


傘の直径およそ12センチのマントカラカサタケ?
傘の直径およそ12センチのマントカラカサタケ?


 飛火野ではこのキノコばかりが目に付きました。
 背も高く広がると傘も大きいのでよく目立ちます。
 そのため抜かれたり千切れたりしているものこのキノコでした。


アカガシ?落ち葉の間から生えてるクヌギタケ属?のキノコ
アカガシ?落ち葉の間から生えてるクヌギタケ属?のキノコ



見るからにキノコっぽい地面から生えてる謎のキノコ その1
見るからにキノコっぽい地面から生えてる謎のキノコ その1



なんとなく毒キノコっぽい地面から生えてる謎のキノコ その2
なんとなく毒キノコっぽい地面から生えてる謎のキノコ その2



枯れ枝がいっぱいあるとこによく生えるキシメジ科?のキノコ その1
枯れ枝がいっぱいあるとこによく生えるキシメジ科?のキノコ その1


 飛火野でマントカラカサタケ?の次によく見かけたキノコ。
 生えている場所は少ないのですが、生えているときはまとまっています。


参道横の斜面からはえるキシメジ科?のキノコ その2
参道横の斜面からはえるキシメジ科?のキノコ その2



軸(柄)があるのか無いのかわからないニセショウロ科?のキノコ
軸(柄)があるのか無いのかわからないニセショウロ科?のキノコ



参道横の斜面から横向きに生えているイグチ科?のキノコ
参道横の斜面から横向きに生えているイグチ科?のキノコ




地面とキノコ


 キノコというとシイタケやシメジ、マイタケのイメージが強いのか、木の幹から生えているものが多いように思っていました。
 しかし意外と地面から生えているものが多かったのは意外でした。

 ただ気をつけないといけないのが、キノコとして見えているところは生き物の一部分だということ。
 菌類が胞子を飛ばすために外に出した器官でしかないのです。
 菌類の本体は土は木の中にあります。
 それが時間をかけて成長し、やっと増えるための胞子を飛ばすために作り出したのが「キノコ」。

 簡単に言うと、植物の花のようなもの。

 キノコは不思議な生き物です。

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今回キノコの同定に参考させていただいた本です。
キノコの生えている状態、カサの裏側や断面などキノコの判別に必要な画像が豊富です。



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『ポケット図鑑 日本のキノコ262』著者のサイト
 【きのこ図鑑・撮れたてドットコム】



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真夏のルリセンチコガネは色が悪い?

今回は動物の糞を食べる昆虫の記事です。
動物の糞を食べる昆虫の画像もあります。
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 初夏に何度か訪れた飛火野(とびひの)

 そして夏真っ盛りの7月、飛火野を訪れました。

 先が丸い袋角(ふくろづの)だった鹿も、とがった角になってきました。

角の先がとがってきた奈良公園のニホンジカ
角の先がとがってきた奈良公園のニホンジカ




 飛火野のルリセンチコガネ(オオセンチコガネ)の前に、まずは奈良公園の芝生の上を探索です。

 暑い夏は糞虫(ふんちゅう)たちも苦手なのか芝生の上の糞虫たちはすっかり減ってしまいました。

 いくつか鹿の糞を転がしてみて見つけたマグソコガネはまだ見かけるほうですが、エンマコガネはなかなか見つかりません。

小さい奈良公園のマグソコガネ(5ミリ方眼)
小さい奈良公園のマグソコガネ(5ミリ方眼)



やっと見つけた奈良公園のエンマコガネ(クロマルエンマコガネ?)(5ミリ方眼)
やっと見つけた奈良公園のエンマコガネ
(クロマルエンマコガネ?)(5ミリ方眼)




 そして飛火野(とびひの)に到着。
 初夏には5分も歩いていれば見つけたルリセンチコガネは……

 5分ほどで見つけました。

飛火野のルリセンチコガネ(5ミリ方眼)
飛火野のルリセンチコガネ(5ミリ方眼)



 しかし梅雨前ほど簡単には見つかりません。
 やはり暑さは苦手なのでしょうか。

 そしてルリセンチコガネに混ざってときおり姿を見かけていたセンチコガネは1匹も見かけません。
 もとから圧倒的に少なかったのですが、ルリセンチコガネ以上に暑さに弱いのでしょうか。



 そしてルリセンチコガネの背中の輝きが心なしか鈍ってきたような感じがしました。

ちょっとくすんだ色に見える? ルリセンチコガネ
ちょっとくすんだ色に見える? ルリセンチコガネ



 真夏生まれのルリセンチコガネは構造色(こうぞうしょく)も鈍ってしまうのでしょうか。
 それとも春先生まれのルリセンコガネも1カ月もたてば土とこすれて輝きがなくなるのでしょうか。

 それともどちらでもない第3の理由があるのでしょうか。



 謎です。

飛火野のルリセンチコガネの顔
飛火野のルリセンチコガネの顔




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「構造色はルリセンチコガネだけじゃないんだぜ」と飛火野センチコガネは言った

今回は糞を食べるコガネムシの記事です。
シカの糞やコガネムシの画像もあります。
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 青や緑に輝く構造色のコガネムシ。奈良公園の飛火野(とびひの)のルリセンチコガネ。

 しかし飛火野で構造色(こうぞうしょく)に輝くコガネムシはルリセンチコガネだけではありません。

飛火野のセンチコガネ(上)とオオセンチコガネ(下)
飛火野のセンチコガネ(上)と
オオセンチコガネ(下)

 そのひとつが、センチコガネ。
 ルリセンチコガネの和名はオオセンチコガネ。大きさは17~22ミリ。
 それよりもちょっと小さいのがセンチコガネ。大きさは14~20ミリ。

 「オオ」のある無ししかちがわないように色と大きさ以外はよく似ています。

 青から緑に輝くルリセンチコガネに対して、少し緑がかった黒に輝くセンチコガネも結構渋い構造色です。


 センチコガネは見た目だけでなく生活の様子もルリセンチコガネとよく似ています。

 もちろん動物の糞を食べる糞虫(ふんちゅう)です。
 そして糞虫で有名なフンコロガシのように糞を転がすことはしません。
 そのどちらもセンチコガネとオオセンチコガネに共通する特徴です。


 鹿の糞の下にいるのですが、ルリセンチコガネ同様日当たりのいい芝生の上にはおらず、見つけるのはいつも木が茂った飛火野の林の中です。

 しかし飛火野では圧倒的にルリセンチコガネが多く、センチコガネはたまにしか目にしません。

 たしかにインターネットで「飛火野 糞虫」や「奈良公園 糞虫」でヒットするのはルリセンチコガネばかり。
 派手なルリセンチコガネの影で、渋いセンチコガネは飛火野レッドデーターブック記載種になっているのでしょうか。

渋い構造色の飛火野センチコガネ
渋い構造色の飛火野センチコガネ



 名前からすると、センチコガネの方が先に命名されたはずなのに。
 渋い飛火野センチコガネ、ガンバレ!

注意!
センチコガネはとてもきれいな昆虫ですが、自然の生き物です。むやみに捕らずに観察するだけにしましょう。
センチコガネは思わず手に取りたくなるほどきれいな昆虫ですが、シカの糞を食べる虫です。枯葉の上にいたとしてもさっきまで糞を食べていたかもしれません。衛生には注意しましょう。




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俵曳黄金虫発見! 飛火野ルリセンチコガネ

今回は糞を食べるコガネムシの記事です。
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糞虫 センチコガネとフンコロガシ


 奈良公園の春日大社(かすがたいしゃ)飛火野(とびひの)のオオセンチコガネ。瑠璃(るり)色がきれいなので別名ルリセンチコガネ。
 動物の(ふん)を食べる「糞虫(ふんちゅう)」の一種です。

 糞虫で一番有名なのは、きっとフンコロガシだと思います。

 フンコロガシとはファーブルの昆虫記で最初に登場する虫の一つ、その日本での呼び名です。
 自分よりも大きな糞を適当な大きさの球にまとめ、逆立ちして後ろ足で押していきます。
 この様子が「糞転(ふんころ)がし」、和名「球押黄金虫(たまおしこがね)」の名前の由来です。

タマオシコガネの画像Yahoo! JAPAN




ルリセンチコガネの聖地 飛火野


都市伝説?


 このフンコロガシのように糞を転がすことはしないといわれている日本の糞虫センチコガネですが、飛火野のルリセンチコガネに限って糞を転がすといううわさが……

 新発見なのでしょうか、それとも都市伝説なのでしょうか。

 と思っていたら、見ることができました!


転がして……


 といってもタマオシコガネのように鹿の糞をまとめて大きな球を作って……というのではありません。
 そして逆立ちして後ろ足で押して……というのでもありません。

 丸くべっちゃりとつぶれた牛の糞に対して、鹿の糞はルリセンチコガネよりもちょっと小さいくらいの小さな円筒形、つまり(たわら)型。

 その糞の俵を前脚ではさんで、ずりずりずりと後ずさっていきます。

 その様子は「球押黄金虫(たまおしこがね)」ではなく「俵曳黄金虫(たわらひきこがね)」です。


飛火野ルリセンチコガネの糞曳きの様子(ちょっとピンボケ)


飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その1
飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その1



飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その2
飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その2



飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その3
飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その3



飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その4
飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その4



飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その5
飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その5



飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その6
飛火野ルリセンチコガネの糞曳き その6




いっぱいだからこそ


 センチコガネは鹿の糞にそのままくらいつくことも少なくありませんが、糞のまわりに穴を掘ってそこに糞を持ち込んで食べることもあります。
 もちろん卵を産むために穴の中に糞を持ち込むこともあるでしょう。

 そんなとき、体よりもちょっと小さく俵型の鹿の糞はそのまま運ぶのにちょうどよかったのにちがいありません。

 鹿の糞がそこら中にあり、ルリセンチコガネもいっぱいいて、見に行きやすい飛火野だからこそ、糞を運ぶルリセンチコガネが時おり目撃されるのでしょう。


◆記事ナビ◆ 〔ルリセンチコガネ〕 〔飛火野〕


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瑠璃色写真館-飛火野ルリセンチコガネ-

この記事にはの画像があります。


 きれいなルリセンチコガネ。
 漢字で書くと「瑠璃雪隠黄金虫」。
 瑠璃(るり)というのは青色のきれいな石、昔から装飾やなどにつかわれていました。別名ラピスラズリ。
 その瑠璃のように青くてきれいなのでルリセンチコガネというのでしょう。

瑠璃。別名ラピスラズリ
瑠璃。別名ラピスラズリ

 といっても、その色は様々。
 奈良公園の飛火野(とびひの)のものは青というよりも少し緑がかっているものが多いよう思います。
 お腹は瑠璃色ですが。
 そして青というよりも緑といったほうがいいのも稀にいます。
 もっとも構造色(こうぞうしょく)の輝きですので、光の加減などで多少の変化はあります。
 落ち葉に隠れているときなど、光の量が少ない状態ではわりと緑色に見えることが多いような気がします。

 ということで、奈良公園の飛火野という狭い範囲でのルリセンチコガネの写真集です。

わりと瑠璃色っぽい飛火野ルリセンチコガネ
わりと瑠璃色っぽい飛火野ルリセンチコガネ

ちょっと緑がかった飛火野ルリセンチコガネ
ちょっと緑がかった飛火野ルリセンチコガネ

2色の飛火野ルリセンチコガネ(ストロボでちょっと色が変)
2色の飛火野ルリセンチコガネ(ストロボでちょっと色が変)

もはや瑠璃色ではない飛火野ルリセンチコガネ
もはや瑠璃色ではない飛火野ルリセンチコガネ

最後はやっぱり瑠璃色の飛火野ルリセンチコガネ
最後はやっぱり瑠璃色の飛火野ルリセンチコガネ

 生き物の名前につく「瑠璃(るり)」は、青くてきれいな色を表すためのもので瑠璃の色を正確に表しているものではありません。
 ですので「瑠璃」=「ルリ」は、「きれいな青色の」と読み直してもいいかもしれません。

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