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秋になっても奈良公園は糞虫がいっぱい!

糞虫の楽園、奈良公園


 春から初夏にかけて糞虫(ふんちゅう)ウオッチングしてきた奈良公園。糞虫の楽園です。

 公園内で糞虫の姿を目にできるのは10月くらいまで。
 ということで、行って来ました。

 平城遷都1300年祭のおかげで近鉄と周辺私鉄等のお得な乗車券がありますので、今がチャンスです。



今回は糞虫(動物の糞を食べるコガネムシ)の記事です。
糞虫や鹿の糞の画像もあります。
糞虫や鹿の糞が苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。




「糞虫」とは


 まず、「糞虫」です。

 簡単に言うと動物のうんちに集まる虫のことです。

 なかでも背中が硬い(はね)で覆われている甲虫のコガネムシとコガネムシに近い仲間のうち、動物の(ふん)を食べる種類を指す言葉です。
 「食糞性(しょくふんせい)コガネムシ」とも言われます。

 糞虫の中でもオオセンチコガネやセンチコガネは「フンコロガシ」といわれることがありますが、日本には「フンコロガシ(タマオシコガネ)」はいません。
 オオセンチコガネ、センチコガネはフンコロガシとはちがう種類になります。

フンコロガシ(タマオシコガネ)の標本[大阪市立自然史博物館]
フンコロガシ(タマオシコガネ)の標本[大阪市立自然史博物館]




糞虫は住み分けている?


 春から夏にかけてここには何度か足を運びました。

 奈良公園の糞虫はもちろん鹿の糞に集まります。
 鹿は奈良公園中にいますので、いたるところに鹿の糞はありますが、糞虫はどこにでもいるわけではありません。

 日当たりのいい芝生の上の糞には小さなマグソコガネばかりで、大きなセンチコガネたちをみかけることはありません。
 ところがオオセンチコガネがいっぱいいる飛火野ではあまりマグソコガネは見かけません。

芝生の上の糞の中で見つけたマグソコガネ
芝生の上の糞の中で見つけたマグソコガネ



 ファーブルの『昆虫記』を読んでいると、糞虫のいるところにはマグソコガネあり、という感じがしましたが、奈良公園のマグソコガネはセンチコガネにいい場所をとられているようにも見えます。

 ただ、糞の塊の下を見ると穴が開いていることがあるので、夜の間にエンマコガネやセンチコガネが食べに来ているようです。


奈良公園といえばルリセンチコガネ


 奈良公園の糞虫というと、やはり青い構造色できれいなオオセンチコガネ、別名「ルリセンチコガネ」でしょう。
 ルリセンチコガネを確実に見ることができる場所が飛火野の林の中。

 最初はなかなか見つからないと思っていたのですが、1匹見つけると2匹3匹と連続してみつかり、気がつくとルリセンチコガネだらけです。

 もちろん、飛んでいるものや地面をはっているものも少なくありませんが、やはり糞虫を見つけるのは鹿の糞の塊、です。


糞の塊の中から出てきたもの


 ためしに7センチくらいの糞の塊をほぐして見ました。

ほぐす前の鹿の糞の塊
ほぐす前の鹿の糞の塊



 糞の中やその下から見つかったのはオオセンチコガネとセンチコガネが1匹ずつ、大きいエンマコガネ2匹、小さいエンマコガネが13匹でした。
 同じくらいの大きさの塊をいくつかほぐしてみましたが、おおむねこんな感じでした。

7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈オオセンチコガネ(青)とセンチコガネ(金)〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈オオセンチコガネ(青)とセンチコガネ(金)〉



7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈死んだふりをする大き目のエンマコガネ〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈死んだふりをする大き目のエンマコガネ〉



7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈激しく動き回る小さ目のエンマコガネ〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈激しく動き回る小さ目のエンマコガネ〉



 エンマコガネは1センチほどの大きいものと1センチに届かない小さいものがいます。
 ほとんどが糞の中から掘り出したものなので、糞だらけ。
 観察したあとは逃がすので水でジャブジャブ洗うわけにも行きませんので、なかなか特徴をみわけるわけにはいきません。

 ということで、大雑把にエンマコガネとコエンマコガネということにします。


糞に集まる虫たち


 糞に集まるのは糞虫だけではありません。
 この糞もほっておいたらキンバエが集まってきました。
 別の糞の中にハネカクシの1種と思われる虫もいました。
 しかし一番多いのは、やはり糞虫です。

糞に集まってきたキンバエ
糞に集まってきたキンバエ



別の糞の中にいたハネカクシの一種と思われる虫
別の糞の中にいたハネカクシの一種と思われる虫




 秋も深まり糞虫たちの姿も減ってくるかなと思っていたのですが、まだまだいっぱいいるようです。


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タグ: 飛火野奈良公園センチコガネルリセンチコガネエンマコガネマグソコガネキンバエハネカクシ糞虫秋の奈良公園

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秋の奈良公園のキノコたち

 秋の奈良公園で見たキノコたちです。

 興福寺南円堂(こうふくじなんえんどう)から飛火野(とびひの)まで、春日大社(かすがたいしゃ)参道とその周辺の林の中で見かけたキノコです。
 あたりをくまなく探したわけではありませんので、本当に目に付いたものだけになります。

奈良公園の飛火野の林の中の鹿
奈良公園の飛火野の林の中の鹿




「キノコ」とは


 と、そのまえに「キノコ」について。

 「キノコ」は学術的な分類ではなく、「菌類(きんるい)」と分類される中の大きな子実体、つまり私たちが「きのこ」と呼んでいるものをつくる種類のことです。

 そのキノコが属している菌類は、筋肉も内臓もなく移動もしないので昔は花を咲かせない下等な「隠花植物(いんかしょくぶつ)」としてとして、植物に分類されていました。

 しかし自分で栄養を合成できず、食べ物は分解してから吸収するというところは植物ではなく、むしろ動物に似ているので、「菌類」という植物でも動物でもない分類がつくられました。

 ということで、キノコはなんとなく植物っぽいですが実は植物ではない生き物なのです。


おことわり
以下は好奇心からキノコ素人が同定に挑戦したものです。
間違っている可能性は十二分にあります。
もしかしたらすべてまちがっているかもしれません。
キノコの同定は専門的な知識と経験が必要なものです。
そして毒のあるキノコも少なくありません。
食べるためキノコの同定するときは、このブログは参考にしないでください。




奈良公園のキノコたち



生きているカシの木の幹に生えたサルノコシカケ科?のキノコ
生きているカシの木の幹に生えたサルノコシカケ科?のキノコ



あちこちの地面から生えているマントカラカサタケ?の幼菌
あちこちの地面から生えているマントカラカサタケ?の幼菌


傘の直径およそ12センチのマントカラカサタケ?
傘の直径およそ12センチのマントカラカサタケ?


 飛火野ではこのキノコばかりが目に付きました。
 背も高く広がると傘も大きいのでよく目立ちます。
 そのため抜かれたり千切れたりしているものこのキノコでした。


アカガシ?落ち葉の間から生えてるクヌギタケ属?のキノコ
アカガシ?落ち葉の間から生えてるクヌギタケ属?のキノコ



見るからにキノコっぽい地面から生えてる謎のキノコ その1
見るからにキノコっぽい地面から生えてる謎のキノコ その1



なんとなく毒キノコっぽい地面から生えてる謎のキノコ その2
なんとなく毒キノコっぽい地面から生えてる謎のキノコ その2



枯れ枝がいっぱいあるとこによく生えるキシメジ科?のキノコ その1
枯れ枝がいっぱいあるとこによく生えるキシメジ科?のキノコ その1


 飛火野でマントカラカサタケ?の次によく見かけたキノコ。
 生えている場所は少ないのですが、生えているときはまとまっています。


参道横の斜面からはえるキシメジ科?のキノコ その2
参道横の斜面からはえるキシメジ科?のキノコ その2



軸(柄)があるのか無いのかわからないニセショウロ科?のキノコ
軸(柄)があるのか無いのかわからないニセショウロ科?のキノコ



参道横の斜面から横向きに生えているイグチ科?のキノコ
参道横の斜面から横向きに生えているイグチ科?のキノコ




地面とキノコ


 キノコというとシイタケやシメジ、マイタケのイメージが強いのか、木の幹から生えているものが多いように思っていました。
 しかし意外と地面から生えているものが多かったのは意外でした。

 ただ気をつけないといけないのが、キノコとして見えているところは生き物の一部分だということ。
 菌類が胞子を飛ばすために外に出した器官でしかないのです。
 菌類の本体は土は木の中にあります。
 それが時間をかけて成長し、やっと増えるための胞子を飛ばすために作り出したのが「キノコ」。

 簡単に言うと、植物の花のようなもの。

 キノコは不思議な生き物です。

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タグ: キノコ奈良公園飛火野秋のキノコ秋の奈良公園

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瑠璃色写真館-飛火野ルリセンチコガネ-

この記事にはの画像があります。


 きれいなルリセンチコガネ。
 漢字で書くと「瑠璃雪隠黄金虫」。
 瑠璃(るり)というのは青色のきれいな石、昔から装飾やなどにつかわれていました。別名ラピスラズリ。
 その瑠璃のように青くてきれいなのでルリセンチコガネというのでしょう。

瑠璃。別名ラピスラズリ
瑠璃。別名ラピスラズリ

 といっても、その色は様々。
 奈良公園の飛火野(とびひの)のものは青というよりも少し緑がかっているものが多いよう思います。
 お腹は瑠璃色ですが。
 そして青というよりも緑といったほうがいいのも稀にいます。
 もっとも構造色(こうぞうしょく)の輝きですので、光の加減などで多少の変化はあります。
 落ち葉に隠れているときなど、光の量が少ない状態ではわりと緑色に見えることが多いような気がします。

 ということで、奈良公園の飛火野という狭い範囲でのルリセンチコガネの写真集です。

わりと瑠璃色っぽい飛火野ルリセンチコガネ
わりと瑠璃色っぽい飛火野ルリセンチコガネ

ちょっと緑がかった飛火野ルリセンチコガネ
ちょっと緑がかった飛火野ルリセンチコガネ

2色の飛火野ルリセンチコガネ(ストロボでちょっと色が変)
2色の飛火野ルリセンチコガネ(ストロボでちょっと色が変)

もはや瑠璃色ではない飛火野ルリセンチコガネ
もはや瑠璃色ではない飛火野ルリセンチコガネ

最後はやっぱり瑠璃色の飛火野ルリセンチコガネ
最後はやっぱり瑠璃色の飛火野ルリセンチコガネ

 生き物の名前につく「瑠璃(るり)」は、青くてきれいな色を表すためのもので瑠璃の色を正確に表しているものではありません。
 ですので「瑠璃」=「ルリ」は、「きれいな青色の」と読み直してもいいかもしれません。

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タグ: ルリセンチコガネオオセンチコガネ飛火野瑠璃構造色

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奈良公園の奥に瑠璃の楽園?!(ルリセンチコガネ)

今回はコガネムシの記事です。
コガネムシの画像もあります。
コガネムシが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
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会えるのか?


 きれいな瑠璃(るり)色のオオセンチコガネを求めていった奈良公園。
 しかし興福寺(こうふくじ)や国立博物館のあたりではエンマコガネなどの小さな糞虫(ふんちゅう)しかいません。

 果たして瑠璃色に輝くオオセンチコガネ、別名ルリセンチコガネには会えるのでしょうか?!

 大丈夫です。きっと。
 事前に調べたインターネットで、「飛火野(とびひの)」というキーワードを手に入れていましたから。

 飛火野は、春日大社(かすがたいしゃ)参道の南側、芝生の公園。
 そこに行ってみれば、会える確率は高いようです。


飛火野へ


 国立博物館の裏手にある参道を通って、車が通る道を渡ると、芝生が広がります。そこが飛火野のようです。

飛火野の樹齢百年のクスノキ
飛火野の樹齢百年のクスノキ



 さあシカの(ふん)探しです。
 といってもここは奈良公園。シカの糞はそこら中にあります。

 でも瑠璃色の姿は見えません。

 公園を囲むように広葉樹の林があります。そこへ行って見ましょう。なんだかいそうです。


まさか!?


 きょろきょろ足元を見回しながら歩いていると、何かが飛んでいます。ハチよりも大きくてカナブンよりも小さいもの。
 そして、青っぽく見えます。
 まさか!?

 追いかけたのですが見失ってしまいました。

 がっくりと首をたれると、あれ?

 足元、というのは誇張ですがちょっと離れたところにいました。
 高野山で見たのと同じ構造色(こうぞうしょく)の青緑色。

 ルリセンチコガネです。

 オオセンチコガネのうち、奈良や和歌山にいる瑠璃色に輝くものに与えられる名前です。

飛火野のルリセンチコガネ
飛火野のルリセンチコガネ




とっていいのは


 とてもきれいです。

 でも、ここは世界遺産の地。とっていいのは写真だけ。

 ということで写真を撮りまくってさようなら、です。

 でも、なんとなくわかりました。
 ルリセンチコガネは林の中にいるようです。

 ということで、飛火野の林の中をさすらうことになりました。

 結果、足下をよ~く見ていると時おり見かけます。少なくとも、飛火野では特別珍しい生き物ではないようです。
 コガネムシが小さいのと人があまり通らないところにいるため気付かれないだけでしょう。

 でも、ルリセンチコガネにとってはそのほうがいいような気がします。

体長(頭部の端から腹部の端まで)およそ1.8センチの飛火野のルリセンチコガネ
体長(頭部の端から腹部の端まで)およそ1.8センチの
飛火野のルリセンチコガネ



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タグ: ルリセンチコガネオオセンチコガネ飛火野奈良公園構造色

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