【 金剛山】

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2017年の春の大型連休とその後の金剛山のニリンソウの花

 春の大型連休の金剛山で「花」といえば、やっぱりニリンソウ。
 もちろん他にもいろいろな花が咲きますが、ニリンソウほど一面を埋め尽くして咲く花はないでしょう。

名前のように2輪咲いているニリンソウ
ニリンソウ

 ニリンソウ(二輪草)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
 茎の先に花を二輪咲かせることが名前の由来。


 まだまだ寒いうちから葉を広げ、落葉樹が葉を広げる前に花を咲かせて、種を作って、夏には枯れ、何もなかったように落ち葉に埋もれていきます。
 春の一種だけ現れる植物なので、春植物(スプリング・エフェメラル)とよばれます。


 ニリンソウですが、同時に咲きません。
 最初に1輪だけ咲き、その後追いかけるように2輪目が咲きます。
 ですから、見頃は2輪そろって咲いたとき。


 今年は3月末の大雪のため咲くのが少し遅れてしまいました。
 大型連休を過ぎてもまだニリンソウは咲いていましたが、ここもあと1ヶ月もすればニリンソウが咲いていたとは思えないほど落葉が一面を覆う薄暗い林床になってしまいます。


 ニリンソウで有名なのはカトラ谷ですが、他でもニリンソウは見ることができます。
 同じ金剛山でも環境によって咲く時期は変わってきます。
 5月中旬。
 カトラ谷はもう終わりかけですが、まだなんとか見頃のところも。
 開花が遅かった今年ならでは。


 いつもとちょっとちがう花の時期。
 新しい発見もありました。

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2017年の春の大型連休の金剛山のイチリンソウの花

 春の大型連休の頃の金剛山は、ニリンソウの花を目当てにたくさんの人が集まります。
 ニリンソウ。
 漢字では「二輪草」。
 思わず「一輪草」や「三輪草」もあるんかい!
 と突っ込んでしまいそうですが、実はあります。どちらも。

 金剛山にはイチリンソウがあります。
 それもニリンソウの場所へ行く途中に。



 イチリンソウはニリンソウとよく似ていますが、同じキンポウゲ科イチリンソウ属(Amemone)の多年草。
 ニリンソウの名前の由来は、文字の通り茎の先端から2輪の花を咲かせること。
 ということで、イチリンソウの特徴は、花を1輪咲かせること。

イチリンソウ

 金剛山ではニリンソウが満開を迎えるころにそろそろと咲き始めます。
 今頃はもう終わっているでしょうが。

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巨樹・古樹・老樹 その55 金剛山の葛木神社の大鳥居の墓碑守の山毛欅

 修験道の開祖が開いたといわれる金剛山。
 山頂には転法輪寺と葛木神社がある、神仏習合の雰囲気を今も残す場所です。

 神社から少し下ったところに大きな鳥居が立ち、その近くに大きなブナの林があります。
 ブナ林には小さな石碑がいくつも並んでいます。
 「阿闍梨」と書かれたものがあり、今でも花などが供えられているので、高僧の墓碑のようです。
 神社から離れ、杉林の中に大きなブナが残ったのは、墓碑があるからなのかもしれません。

 墓碑のすぐそばに立っている大きなブナがあります。
 まるで墓碑を守っているようです。

金剛山の葛木神社の大鳥居の墓碑守の山毛欅(2017年2月)

 すべての葉が落ち霧氷がついた冬のブナ。
 葉が落ちたからこそその大きさがよくわかります。


 ブナの前にもお供え物があり、まるで神様のようです。
 普通、仏教では木を仏として扱うことはないと思うのですが。
 神仏習合としてはじまった修験道ですから、年老いた木に神を見ることもあるのかもしれません。
 それとも、ブナが墓碑がわりなのでしょうか。

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

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2017年の春の大型連休の金剛山のトウゴクサバノオの花

 金剛山の絶滅危惧種のサイコクサバノオ
 「西国」があるのですから、「東国」もあります。
 同じ春の大型連休のころに咲きます。


 こちらは絶滅危惧種ではありません。
 サイコクサバノオは名前のように近畿以西の本州と四国にしか分布しませんが、トウゴクサバノオは宮城県以南の本州と四国九州に分布しています。
 ぜんぜん「東国」ではありません。
 看板に偽りあり系です。


 どちらも同じシロカネソウ属。
 落葉樹が葉を広げるまでの短い間に花を咲かせて身をつける多年草です。

トウゴクサバノオ

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2017年の春の大型連休の金剛山のネコノメソウの花

 春の大型連休の金剛山は、一面に花が咲いている景色が有名。
 でも、小さくてぽつんとある花は、うっかりすると見落としてしまいそうです。
 そんな花の一つ。
 ネコノメソウ。

 ユキノシタ目 ユキノシタ科 ネコノメソウ属の一年草や多年草。
 小さな花には花びらがなく、花びらのような萼(がく)があります。
 そしてまわりの葉が花と同じ色になり、なんか大きくごまかしているようなおもしろい花。

 なかにはあまりごまかそうとしないネコノメソウもあります。
 たとえば、コガネネコノメソウ。

コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)

 ところが、このシロバナネコノメソウは、三角形の白い花びらが飛び出し、花らしい形をしているちょっと変わったネコノメソウ。

シロバナネコノメソウ(白花猫の目草 )

 よくあるネコノメソウのイメージからすると、ネコノメソウの仲間とは思えない、おもしろい花。
 でもやっぱりネコノメソウなので、花びらのようにみえるのは蕚です。

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2017年の春の大型連休の金剛山のサイコクサバノオの花

 春の大型連休の金剛山は花盛り。
 カタクリは終わりかけですが、そのほかいろいろな花が咲きます。
 そのひとつ。
 サイコクサバノオ。



 漢字で書くと「西国鯖の尾」。
 果実がサバの尾ひれのように大きく切れ込んだV型のようにみえることが由来。
 キンポウゲ科 シロカネソウ属の多年草。
 大阪では絶滅危惧I類(CR+EN)。



 金剛山には同じシロカネソウ属のトウゴクサバノオ(東国鯖の尾)があります。
 こちらはレッドリストに記載されていません。
 名前は「東国」ですが、本州から九州まで幅広く、名前に偽り有り系。
 サイコクサバノオは、近畿と四国と分布範囲が大分狭くなります。

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2017年の春の大型連休の金剛山のカタクリの花

 春の大型連休に入った金剛山。
 今年はちょっとちがいます。

 だいたいニリンソウが見頃を迎えますが、まだもう少し。
 それどころか山頂ではミヤマカタバミが見頃。
 転法輪寺の大きな枝垂桜は咲いていません。
 ちょっと花が遅めです。

 ということで、いつもはほとんど終わりのカタクリが、まだなんとか見られました。




 カタクリは、「片栗粉」にその名前を残します。
 今はジャガイモのデンプンが主成分ですが、昔は名前のとおりカタクリの鱗茎から作っていました。
 しかし、カタクリは成長が遅く、花が咲くようになるまで早くても7年。
 途中、環境が悪くなれば、もっとかかります。
 しかも一つの鱗茎から花を一つに葉を2枚しか出しません。
 ですから鱗茎の大きさも小指の先程度。
 そんな小さくて収穫に時間がかかるものを食材に使っていたというのは不思議です。


 でも、昔は日本中に大群落があったといいます。
 明治以後、特に戦後、多くの森が針葉樹林に変わってしまいました。
 その前は、山にはその土地に合った落葉広葉樹が生えていたでしょう。
 カタクリがわずかでも残っている所なら、針葉樹林から本来の落葉広葉樹林に戻れば、片栗粉が作れるほど増えるかもしれません。

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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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