山頂付近でブナが色づきばじめた晩秋の金剛山。
赤いカエル、アカガエルと出会いました。
草の陰のとびこみました
場所は千早本道五合目と五合五勺の間。
標高800メートル付近。
アカガエルが含まれるアカガエル属は種類が多いカエルの属。
身近なのは、トノサマガエルや外来種のウシガエルなどがいます。
その中でも体が赤くなるカエルで金剛山にいる可能性があるのは、ヤマアカガエル、ニホンアカガエル、タゴガエル、ナガレタゴガエルの4種でしょうか。
この4種はよく似ていて、低山の場合は生息地が重なることもあり、じっくり見ないとわかりません。
カメラを近づけると外に出てきました
まずは、ニホンアカガエルかそうでないか。
登山口の集落から300メートル以上なので、どちらかというと平地の方を好むニホンアカガエルの可能性は低いと思いますが念の為。
見分け方は割と簡単。
鼻からお尻まで伸びる背側線がまっすぐだったらニホンアカガエル、目の後ろの黒いところで浅く折れ曲がっていたらほかのアカガエル。
このアカガエルは。
ちょっと薄れていますが
画像の中央あたりで筋が浅く折れ曲がっています
浅く折れ曲がっています。
やはりニホンアカガエルではありません。
こちらは別の場所のニホンアカガエル
真っ直ぐです
あとは、指先がまっすぐ尖っていたらヤマアカガエルかニホンアカガエル、指先が丸くなっていたらタゴガエルかナガレタゴガエル。
そして顎から喉のあたりにかけて黒褐色だったらナガレタゴガエル、薄い褐色の斑点ならタゴガエル。
ちなみに、黒い斑紋が並んでいたらヤマアカガエル、斑点も斑紋もなく白かったらニホンアカガエル。
このアカガエルは。
指先は丸くなっているようす。
タゴガエルか、ナガレタゴガエルです。
白地に薄い褐色の斑点がたくさんあります。
タゴガエルです。
ただし、色の個体差は大きいようですので、違っている可能性を完全に排除はできません。
それでも指先から少なくともタゴガエルの仲間であることは確かなようです。
さらに、「金剛山 ナガレタゴガエル」で検索してみても金剛山での目撃情報は上位にランキングされていないので、ナガレタゴガエルの可能性はかなり低そうです。
というわけで、このアカガエルは、金剛山のタゴガエルという結論に至りました。
繁殖期には沢でよく鳴いているので、納得です。
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