【 金剛山の動物】

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晩秋 さわがにさんも 紅葉が気になる?

 立冬前。
 晩秋の金剛山。
 沢を歩いていると、サワガニが。

この記事にはの画像があります。


 8本の脚を踏ん張って仁王立ちしているようです。


 少し近寄って写真を。


 なんか逃げません。

 もうちょっと近づいてみましょう。


 なんか動きません。

 もっと近づいてみましょう。

Geothelphusa dehaani

 やっぱり動きません。

 もっともっと。

沢蟹

 右のハサミのほうが大きいので、オス。

 サワガニは逃げ足が早く、いつもスルスルと岩の隙間などに入っていきます。
 でも、何故か微動だにしません。

 今度は反対側から。

サワガニ

 こんなに近づいてもどうして動かないのかわかりません。
 晩秋の低くなってきた気温で、なんかぼーとしているのでしょうか。
 それとも、紅葉が気になるのでしょうか。

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晩秋の金剛山で出会ったアカガエル。それは?

 山頂付近でブナが色づきばじめた晩秋の金剛山。
 赤いカエル、アカガエルと出会いました。

草の陰のとびこみました

 場所は千早本道五合目と五合五勺の間。
 標高800メートル付近。
 アカガエルが含まれるアカガエル属は種類が多いカエルの属。
 身近なのは、トノサマガエルや外来種のウシガエルなどがいます。
 その中でも体が赤くなるカエルで金剛山にいる可能性があるのは、ヤマアカガエル、ニホンアカガエル、タゴガエル、ナガレタゴガエルの4種でしょうか。
 この4種はよく似ていて、低山の場合は生息地が重なることもあり、じっくり見ないとわかりません。

カメラを近づけると外に出てきました

 まずは、ニホンアカガエルかそうでないか。
 登山口の集落から300メートル以上なので、どちらかというと平地の方を好むニホンアカガエルの可能性は低いと思いますが念の為。
 見分け方は割と簡単。
 鼻からお尻まで伸びる背側線がまっすぐだったらニホンアカガエル、目の後ろの黒いところで浅く折れ曲がっていたらほかのアカガエル。
 このアカガエルは。

ちょっと薄れていますが
画像の中央あたりで筋が浅く折れ曲がっています

 浅く折れ曲がっています。
 やはりニホンアカガエルではありません。

こちらは別の場所のニホンアカガエル
真っ直ぐです

 あとは、指先がまっすぐ尖っていたらヤマアカガエルかニホンアカガエル、指先が丸くなっていたらタゴガエルかナガレタゴガエル。
 そして顎から喉のあたりにかけて黒褐色だったらナガレタゴガエル、薄い褐色の斑点ならタゴガエル。
 ちなみに、黒い斑紋が並んでいたらヤマアカガエル、斑点も斑紋もなく白かったらニホンアカガエル。
 このアカガエルは。

 指先は丸くなっているようす。
 タゴガエルか、ナガレタゴガエルです。
 白地に薄い褐色の斑点がたくさんあります。
 タゴガエルです。

 ただし、色の個体差は大きいようですので、違っている可能性を完全に排除はできません。
 それでも指先から少なくともタゴガエルの仲間であることは確かなようです。
 さらに、「金剛山 ナガレタゴガエル」で検索してみても金剛山での目撃情報は上位にランキングされていないので、ナガレタゴガエルの可能性はかなり低そうです。


 というわけで、このアカガエルは、金剛山のタゴガエルという結論に至りました。
 繁殖期には沢でよく鳴いているので、納得です。

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どうしてヤマカガシは死ななければならなかったのか?

 【どうしてシロマダラは死ななければならなかったのか?】で思い出したことがあります。

この記事にはヘビの画像があります。


 今年の5月。
 同じ金剛山。
 ニリンソウが咲くカトラ谷。
 登山道にヤマカガシが倒れていました。
 大阪では準絶滅危惧(NT)のヘビです。
 腹を見せ、わずかに頭を動かしていますが、もう虫の息。
 状況からみて、登山者に危害を加えられたようです。


 ヤマカガシは毒ヘビで、毒の強さはハブやマムシ以上。
 猛毒です。
 しかし、毒牙が口の奥にあり、相当深く噛まないと毒が注入されないので、昔は毒がないと思われていました。
 また、人に向かってくるようなこともなく、噛まれて毒が注入されるのは、意図的に捕まえようとしたときなど、かなり限られるようです。
 今年、小学生が噛まれて一時意識不明になりましたが、それもヤマカガシを捕まえようとしたためのようです。


 山でヤマカガシに出会うことはよくありますが、こちらに向かってきたことはなく、たいてい無視されるか、逃げていくかどちらか。
 殺す必要はまったくありません。

 このヤマカガシが危害を加えられた経緯はわかりません。
 ヤマカガシが向かってくるような不幸な出会いがあったのかもしれませんが、可能性は人間の方から危害を加えたほうが高いでしょう。
 そうだとしたら、残念です。

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どうしてシロマダラは死ななければならなかったのか?

 幾つもの登山ルートがある金剛山。
 なかでも縦走路を除くと最も長くて最も標高差があるルートが、二河原辺(にがらべ)道。
 スタートは、千早赤阪村役場近くの森屋のバス停か、道の駅や郷土資料館がある駐車場。
 片道およそ8キロ、標高差約1000メートル。
 特に技術が必要な道ではありませんが、金剛山では最も長い道です。

この記事にはヘビの画像があります。


 二河原辺道のまだ集落の中。
 アスファルトの道の真ん中に、紐のようなものが。
 薄い褐色の地に黒い模様。
 体は細く、長さも30センチあるかないか。


 このヘビは、シロマダラ。
 ナミヘビ科マダラヘビ属の日本固有種。
 そして大阪府では準絶滅危惧種(NT)。
 低地の森林に住むのですが、夜行性なので目にする機会は他のヘビよりも少ないでしょう。
 実際、見たのはこれがはじめて。


 ピクリともしないだけで特に目立った傷などはないようです。
 しかしじっくり見てみると、2箇所ほど体が潰れ、中身がはみ出しています。
 車に轢かれたのか、それともヘビ嫌いに踏み潰されたのか。


 潰れた場所が離れ、その幅も狭いので、車轢かれたのではなく、何か板のようなもので押しつぶされたように見えます。
 シロマダラは毒は持ちません。
 意図的に潰されたのなら、残念です。

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金剛山の源流部で出会ったアカガエルにはそっくりさんがいた!

 金剛山の山頂近く、標高1000メールほどのところでカエルと出会いました。
 このすがたは、アカガエル。
 まだちっちゃいので幼体。


 大阪にいる(大阪側ですがモミジ谷は実は奈良県)アカガエルは、ニホンアカガエルと、ヤマアカガエル。
 名前から想像できるように、山に住むヤマアカガエルと、主に低地に住むニホンアカガエル。
 でも、ニホンアカガエルは山に住むこともあるので注意が必要。
 わかりやすいちがいは目の後ろから伸びている背側線が真っ直ぐだとニホンアカガエル、ゆるくV字に曲がればヤマアカガエル、。

錦織公園のニホンアカガエルの幼体はまっすぐ

 このカエルはゆるく曲がっています。
 さすがに標高1000メートルではヤマアカガエルでしょう。

金剛山出会った幼体はゆるくV字

 と思っていたら、金剛山にはヤマアカガエルに似たカエルがいます。
 それは、タゴガエル
 タゴガエルも背側線はゆるく曲がり、ヤマアカガエルによく似ています。
 ちがいは、ヤマアカガエルの背中は茶色(赤味)が強く、腹部(横腹にも)黒斑があること。

以前出会った金剛山のタゴガエルはかなり茶色かった!

 ということで考えると、このカエルはどうやらタゴガエルのようです。
 たしかに、沢の源流部。
 水量が乏しいので産卵はヤマアカガエルよりもタゴガエル向き。
 もちろん、ヤマアカガエルの幼体が数百メートル登山してきた可能性は否定しませんが。

どうやらタゴガエル?

 繁殖期の5月から6月にかけては谷筋では嫌というほど鳴き声を聞きますが、めったに姿を見ることがないタゴガエル。
 幼体と出会ったのは、珍しいこと?

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危機一髪? 危ないマダニにかまれた?

 金剛山から帰って登山パンツを見ると、なんか丸いゴミが付いています。
 直径は1センチ近く。
 足が生えています。
 ダニ?!
 にしては大きいですが、膨らんでいないので吸血して大きくなったのじゃなくて、元から大きい種類のようです。

この記事にはダニの画像があります。


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 なんか、生地に食らいついたまま逃げようとしません。
 ピンセットで引き抜こうとすると、ちょっと引っかかります。
 ダニは病気を媒介することがあるので、すぐ殺して紙とテープでぐるぐる巻きにして捨てました。

 すぐに足のパンツの生地が当たるところとその周辺をチェック。
 虫に刺された形跡はありません。
 その他全身をチェック。
 刺された形跡はありません。
 ダニはまだ吸血していないようなので、大丈夫でしょう。

タカサゴキララマダニ

 このダニはおそらく「タカサゴキララマダニ(高砂綺羅々真蜱)」。
 名前はきれいですが、様々な病気を媒介する恐れのあるマダニの仲間。
 刺されていなくて安心です。

 この日は、登山と下山の途中で、日当たりのいい草や低木の茂る場所を通ったので、その時についたのでしょう。
 しかしその時から短くても4時間くらい。
 少なくてもそれ以上時間登山パンツに食らいついたまま。
 血が吸えないので失敗したことはわかると思いますが、それでも離れようとしていません。
 ダニの顎は抜けにくいように返しがついているのですが、それが生地とからんだのでしょうか。

 ともあれ、運が良かったようです。

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山で出会ったヤマカガシとヒキガエル

 金剛山の下山途中。
 林道を歩いていると、突然足下で動きが。
 びっくりしましたが、どうやらヘビのようです。

この記事にはヘビカエルの画像があります。


 体は黒くて太い筋も間がちょっと赤い。
 ということは、ヤマカガシ?
 でも、なんかヘンです。
 頭が異様に大きいような。
 まさかヤマカガシ型のUMA?


 落ち着いてよくみてみると、どうやら食事中のようです。
 くわえているのは、カエル。


 ヒキガエルでしょうか。
 足の方から飲み込んでいます。


 見たとおり、ヤマカガシの頭はヒキガエルよりもずっと小さく、飲み込めるようには思えません。
 無理に飲み込もうとして、ヘビが窒息してしまいそうです。
 しかし。
 ヘビは結構思い切った進化をした動物で、細い体になったものの、自分より大きい生き物を食べることができます。
 さらに歯が内側を向いていて、噛みつかれると逃げられないようにもなってます。


 自分よりも大きな生き物を食べることができる。それも丸呑みで。
 ヘビは結構すごい肉食動物かも!

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