【 金剛山のスギ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

あたたかい冬のひとときの雪 金剛山葛木神社の杉

 今年も暖冬と言われながらも、最低気温で氷点下を記録した大阪。
 2シーズンぶり。
 でも、金剛山山頂は積雪0cmで霧氷なし。
 1月中旬、雪で白くなった葛木神社のスギ。


 もうこの冬はこの姿を見ることはできなさそうです。

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巨樹・古樹・老樹 その58 金剛山の夫婦杉 其ノ貮

 巨樹・古樹・老樹の一番最初が金剛山の夫婦杉
 それから5年。
 今はどうなっているでしょうか。

金剛山の夫婦杉(2017年5月)

 雪がうっすら積もった冬の夫婦杉でしたが、今回は新緑の季節の夫婦杉。


 これだけ長い間生きてきた杉ですから、5年ほどで大きな変化は無いでしょう。
 それでもよく見ると下の枝の形が変わっているようにも。
 写す角度も場所もちがいますから単純にはいえません。
 でも、この5年間で大きな変化が起きるようなことはなかったようです。

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

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金剛山の樹氷は西からやってくる


 金剛山の山頂付近が白くなることがある冬。

 山頂には雪がつもり、木々が樹氷に覆われます。

 冷やされた空気中の水蒸気が、木などにあたって氷に変わったものを「霧氷(むひょう)」といいます。

 その中で風で吹きつけられた水蒸気が凍って白くなったものが「樹氷(じゅひょう)」。
 ですから風が吹いてくる方に向かって成長していきます。

 金剛山は阪神地域でも霧氷を見に行きやすい場所の一つとして有名で、冬が一年で最も登山者が多くなる時期、と言われています。



 この日は北側の水越峠(みずこしとうげ)からのアプローチ。

 2月には滝が凍るモミジ谷本流から山頂へ向かいます。

 凍る第六堰堤(だいろくえんてい)を経て、源流アタックをしないで尾根道へ。

 道にはまだまだ雪が残っていますが、霧氷はないようです。



モミジ谷から尾根道を登りきったあたり
モミジ谷から尾根道を登りきったあたり
雪は積もっていますが霧氷はなさそう




 真冬でも少し暖かくなると気温が0℃を超えてしまうことがある金剛山山頂では、霧氷が見られるかどうかは、その時の気象状況によって変わります。

 ちょっとガッカリしながら金剛山で一番高い葛木岳(かつらぎだけ)をぐるりとまわる登山道にでました。

 木が白くなっているところもありますが、それは霧氷ではなく雪が積もったもの。
 吹きつけたようにべったりとついてます。



 しかし葛木岳を迂回して西側の転法輪寺に近づくと、様子が変わりました。

 真っ白。

 霧氷です。



林床の低木にまで霧氷がついてる転法輪寺裏
林床の低木にまで霧氷がついてる転法輪寺裏




 背の高いスギはもちろん、下生えの低い木まで真っ白です。

 それほど標高は変わらないのに、別世界。



霧氷がびっしりついた山頂のスギその1
霧氷がびっしりついた山頂のスギその1




霧氷がびっしりついた山頂のスギその2
霧氷がびっしりついた山頂のスギその2




 冬は北西の風が吹きます。

 そして金剛山の北西には大阪湾があります。

 霧氷は冷たいだけでなく、水蒸気を含んだ風でなければできません。

 ということで、西側に霧氷がたくさんできたのでしょう。



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巨樹・古樹・老樹 その1 金剛山の夫婦杉


 今から1300年以上前の奈良時代に、修験道(しゅげんどう)の開祖でその力は陰陽師(おんみょうじ)安倍晴明(あべのせいめい)以上かもしれない呪術者の役小角(えんのおづの)が修行したといわれる金剛山(こんごうざん)

 山頂の葛木神社(かつらぎじんじゃ)転法輪寺(てんぽうりんじ)も同じくらいの歴史があります。



 聖なる地域としての歴史が古い金剛山山頂では、奈良・京都・大阪に近いにもかかわらず、杉の巨木が今も残っています。

 その一つが転法輪寺と葛木神社の間にある夫婦杉(めおとすぎ)

 日本中に「夫婦杉」はありますが、こちらも二本のスギが根元で一つになっています。




金剛山の夫婦杉




 元は同じ苗が二つに分かれて育ったのか、たまたま偶然隣り合わせに苗が育ったのかわかりません。
 根元を見る限り、別々の杉が一つになったように見えます。

 ブナは根から毒のある成分を出し、ほかのブナが近くに育たないようにするようです。
 確かに「夫婦ブナ」を金剛山では見た記憶がありません。

 別の木でも一緒に育つ杉ですが、視線を上に向けると枝はお互いの幹や枝を避けているように見えます。

 もしかすると幹もやむなく一緒になっただけなのでしょうか。

 いやいや、夫婦杉ですからそんなことはありません。
 たぶん……



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