【 金剛山のコケ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

金剛山の谷の倒木の上のコケはいいかんじ

 日本有数の登山者を誇る金剛山。
 耐寒登山全盛期は、文字通り歩いて登る登山者数は日本一だったのでは、と思います。
 登山道がたくさんあるのも金剛山の特徴。
 人と出会わない道も少なくありません。

 そんなひっそりとした谷道を歩いていると、倒木がコケに覆われていました。


 いつ倒れたのかわかりませんが、もう何年、何十年とたっているでしょう。


 コケはスギゴケの仲間の蘚類。
 種類は。


 いまだコケは苦手でよくわかりません。
 胞子がつまっている「さく」の形がノミハニワゴケに似ているように思いましたが、そちらはまちなかに多いコケ。
 低山にもいるのでしょうか。


 コケは難しい。

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金剛山の萌黄の滝 2018

 大阪と奈良の境にあり、山頂はまるまる奈良県の金剛山。
 水越峠からの登山道のひとつ、モミジ谷はいつ来ても楽しめる道。
 夏に楽しみにしているのが、萌黄の滝。
 勝手にそう呼んでいる、コケ。
 岩が崩れた涸れ沢を覆っているコケ。
 落葉樹の薄い葉を通り抜けてきた光で、鮮やかな黄緑色、萌黄色(もえぎいろ)に染まっています。


 去年の秋の大雨で崩れ、金剛山でもいまだ開通していない道もあります。
 モミジ谷に至るダイヤモンドトレールでは数箇所崩れたところがあったようですが、幸いモミジ谷には大きな被害はなかったようです。
 もちろん、萌黄の滝も。


 ただ、なんかコケの元気が無いよう。
 乾燥気味のようです。


 コケは水分の多いところで育ちますが、結構乾燥に強かったりします。
 干からびたように見せて、水がやってくるまでじっと我慢しています。
 心配はいらないでしょう。

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金剛山の萌黄の滝2017

 大阪と奈良にまたがる金剛山。
 その北にあるモミジ谷。
 源流付近にあるのが、コケに覆われた石が連なる「萌黄の滝」。


 大雨が降ると様子が一変してしまうような谷ですが、あまり姿が変わっていないようでほっとしました。
 ただ、こころなしか、沢側にちょっと植物が増えたような。
 それは自然としては当然のこと。
 少しずつ変わる姿も、またおもしろい。


 ゆく川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
 世の中にある山と景色と、またかくのごとし。

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金剛山のお寺の木から垂れる地衣類? 仮称「サルオガセダマシ」

 標高1125メートルの金剛山。
 低山ですが、大阪が接している中では一番高い山。
 修験道(しゅげんどう)の開祖の役行者(えんのぎょうじゃ)が修行した山でもあります。
 山頂には一言主(ひとことぬし)を祀る葛木神社とともに、転法輪寺(てんぽうりんじ)があります。

山の上なので境内が狭い転法輪寺

 境内の木の枝から緑色の糸のようなものがたくさんぶら下がっています。
 都市から離れた山の上で、木からぶら下がる緑色っぽい紐状のものといえば。
 サルオガセ。
 地衣類です。

木の枝から下がっている緑色の紐状のもの

 菌類と藻類が供した生き物で、栄養がなくても光と空気と水分があれば成長できます。
 ただし、とてもゆっくり。
 1年で成長できるのはミリ単位。
 だから環境の変化に弱く、多くは空気がきれいなところを好みます。
 都市には少なく、山や自然が残った丘陵地などでよく見られます。


 地衣類は見た目がコケに似ていてよく間違われますが、まったくちがう生き物。
 蘚類によく似た樹状地衣類、苔類によくにた葉状地衣類、コケに似ていないべたりと張り付いたような痂状(かじょう)地衣類があります。
 サルオガセの仲間は、長く育った樹状地衣類で、木などから垂れます。

冬には霧氷がつきます

 と思っていたのですが。
 種類を調べるために画像を拡大してみると。
 なんだか、茎から細い葉が生えているようです。
 地衣類は粉のようなもので体を覆うことがあったり、葉状地衣類のように本体が葉のような形になることはありますが、細長くて平たい「葉」をもつものは、思いつきません。

細い葉があります

 よく見てみると、この姿は蘚類のコケやヒカゲノカズラ植物のよう。
 ヒカゲノカズラ植物は水や栄養を送る動物の血管のような維管束(いかんそく)を持った原始的なシダ植物ですが、シダ類とはちがう門に分類されています。
 維管束を持っているので普通は上に向かって伸びます。
 ということは、コケ?
 調べてみるとどうやらイトゴケの仲間のようです。
 まんまと騙されてしまいました。

 ということで、仮称「サルオガセモドキ」。
 にしたかったのですが、すでにパイナップルの仲間に使われているので、「サルオガセダマシ」になりました。

サルオガセモドキ〈花の文化園〉

被子植物門 単子葉類 イネ目 パイナップル科 ハナアナナス属

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2016年の金剛山の萌黄の滝

 金剛山の好きな登山道。
 モミジ谷。
 金剛山によく来る人にとっては説明の必要もないほど有名な道ですが、本などで紹介されないので知名度は高くありません。

 そのモミジ谷で夏の楽しみが、第5堰堤上の支流にある「緑の滝」。
 もう少し色を補正すると「萌黄の滝」。
 苔に覆われた崩れた花崗岩。
 それが連なって滝のようになっています。


 今年は草が生え、ちょっと雰囲気がかわってきました。
 自然はうつろいゆくものです。

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苔生す谷 金剛山のひとつの顔


 大阪と奈良の境にある大阪で一番高いところがある金剛山。

 登山ルートはいろいろあります。

 個人的に好きなのは谷道。

 大阪湾を越えて水分を含んだ風が当たるからでしょうか。

 苔生(こけむ)した場所がところどころにあります。

 そのひとつはすでに紹介しましたモミジ谷支流の「萌黄の谷」



北側なら登山道から山頂を望める金剛山
北側なら登山道から山頂を望める金剛山




 そういったところ以外にもよく目につくのが、苔生した倒木。

 谷筋の登山道は、大雨の時などに山が崩れ、倒木が道を塞ぐことがときおりあります。

 そういった場合は、登山道だけは確保して、他は現状維持が基本のようです。

 残された倒木はそのまま朽ちるに任せ、苔生していきます。

 そんな苔生した倒木の一つ。



カヤンボ谷の苔生した倒木
カヤンボ谷の苔生した倒木




 同じパターンに何度も分かれたフラクタルな葉はシダのよう。

 ということで、おそらくシノブゴケ。

 金剛山の谷ではよく目にするコケです。



シノブゴケの中からひっそりとスギが生えています
シノブゴケの中からひっそりとスギが生えています




 大阪の周囲には多くの低山があります。

 その中で金剛山の特徴は、唯一1000mを超えるその高さと、湿潤なこと。

 特に北側の谷筋では、そころどころで苔生した石や倒木を見ることができます。

 苔生す谷。

 金剛山のいくつもある顔の一つです。



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金剛山モミジ谷の萌黄の滝はだいじょうぶ


 去年(2013年)の台風18号の影響で様子が変わってしまった金剛山モミジ谷。

 所々で沢が崩れ、花崗岩(かこうがん)の岩がころがり、堰堤(えんてい)の上の植物は一掃されていました。

 そんなモミジ谷で気になっていたのところがあります。



落葉樹の葉を抜けてきた光がきれいなモミジ谷
落葉樹の葉を抜けてきた光がきれいなモミジ谷




 「コケの滝」

 花崗岩の岩が転がる小さな沢に、まるで水が流れるようにコケがびっしりと張り付いていて、水しぶきのよう。

 さらに夏の間は落葉樹の薄い葉を遠た光で萌黄色(もえぎいろ)に染まってとてもきれいです。

 そこも流されてコケがなくなっていないか気になっていました。

 地衣類ほどではないとはいえ、成長が遅いコケ。

 再び滝のようになるには一体どれくらいの時間が必要でしょうか。


萌黄


 そして、行ってみると。


 以前と変わっていません。

 萌黄の滝はまだありました。




金剛山モミジ谷の萌黄の滝




 この萌黄の滝をつくっているのコケは何でしょう。

 コケを見分けるのはとても難しくよくわかりません。

 それでも無理やり名前をさがすなら、シノブゴケ。



シノブゴケ(忍蘚)Thuidiumの仲間
マゴケ植物門 マゴケ綱 ハイゴケ目 シノブゴケ科 シノブゴケ属

シノブゴケ(忍蘚)



 3回羽状複葉、つまり3回枝分かれする葉を持つ、まるでミニチュアのシダのようなコケです。

 山の渓流などの岩や朽木の上によく育ちます。



 このコケ自体はモミジ谷では珍しくありませんが、このような景観になっているところは、多くないのでは?
 と思います。

 モミジ谷のお気に入りの場所は健在でした。



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