うんちよりはまし? フンホコリ
梅雨の金剛山を歩いていると、落ちた枝の表面に黒くてボコボコしたものがへばりついていました。

これは、変形菌の子実体。
名前は、たぶんフンホコリ。
確かに黒くてもこもこしてるのでそういう気持ちもわからないではありません。

これが植物だったら和名をつけたのは朝ドラらんまんの主人公のモデル、牧野富太郎さんにちがいない、となるのですが、植物ではなく変形菌。
変形菌というと、牧野さんと同時代の南方熊楠さん。
確かに熊楠さんがつけそうな感じがします。
でも熊楠さんはあまり新種の発表に積極的でなかったようで、フンホコリの命名をしたのかわかりません。
このようにトンデモな感じがする生き物の和名はいろいろあります。
現在につながる学術的な和名は、百年ちょっと前に0からはじまり、無数にいる生き物に次から次へと名前をつけていかなければならなかったのです。
ときにトンデモっぽくなってしまうのもしかたないと思います。

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