【 金剛山】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

秋と勘違いしたちょっと変わった小さなキノコ? コチャダイゴケ

 雪が積もった金剛山の山頂広場。
 ベンチの影に小さなキノコが。


 いわゆるキノコ型ではなく、おちょこのような形。
 中に小さなマーブルチョコのようなものが入っています。
 キノコはとても小さく、大きさは1センチもありません。


 この変わった形のキノコは、チャダイゴケの仲間。

 これはコチャダイゴケでしょうか。
 出現時期は初夏から秋。
 真冬ではありません。
 ちょっと前まで冬なのに雪が積もらない日が続いていたので、秋と勘違いしたのでしょうか。


 傘のあるキノコは傘の裏から目に見えないような小さな胞子を飛ばして広がっていきます。
 チャダイゴケの胞子はずっと大きな粒。


 ではなく、この粒は胞子がたくさん入った小塊粒。
 雨が当たった衝撃で周りに飛ばし、そこから胞子が広がるようです。
 見た目だけでなく、胞子の飛ばし方もちょっと変わったキノコです。

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タグ: コチャダイゴケチャダイゴケ担子菌キノコ金剛山

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雪が積もると出会える生き物がいます

 雪が積もった金剛山での楽しみのひとつは、日頃出会うことがない山の哺乳類と出会えること。
 ただし、足跡ですが。

 登山道を歩いていると、人が踏み込んでいないところへ目がいきます。
 そこで見つけた小さな足跡。
 ネズミ?


 長さは小さい方が5センチくらい、大きい方が10センチ弱。
 ネズミにしては大きいような。


 ということはリス?
 金剛山にいそうなリスとなると、ニホンリス?

 足跡以外の跡はないようです。
 ネズミは足の間に尾の跡が付くことがあります。
 しかしそれらしいのは見当たりません。
 リスはもふもふの尾を丸めて持ち上げているので跡がつきません。

 ということで、これはニホンリスの足跡、でしょうか。
 金剛山のニホンリスは今まで一度しか見たことがありませんが、足跡は時々みかけます。

 積もった雪は日ごろ出会えない哺乳類と出会える貴重な場所です。

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タグ: ニホンリス金剛山足跡フィールドサイン

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なんとか間に合った金剛山の霧氷

 1月下旬。  今シーズン一番の冷え込みと言われる中、金剛山山頂付近の木々に霧氷が付きました。

金剛山山頂を背にする転法輪寺
転法輪寺

 以前は1月から2月にかけて行くたびに霧氷が成長する様子を見ることができましたが、ここ数年は寒波が来たときに行かなければ見ることができません。
 雪も以前は積もり続けていましたが、今は雨でとけてしまいます。
 冬の間、大阪から日帰りで雪や霧氷を見ることができる場所だった金剛山も、タイミングを計らなければ見ることができない山になってしまいました。


 以前なら3月になっても寒波で雪が積もりましたが、この冬はこれがさいごかもしれません。


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タグ: 金剛山転法輪寺霧氷樹氷

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低山の谷の倒木の上のとてもゆっくりな目に見えない戦い

 金剛山登山口まで運行しているバス会社の一つ、金剛バスが事業廃止することになりました。
 いくつかの路線は近鉄バス、南海バス、自治体運営のバスが受け継ぐことになりましたが、なくなる路線もあります。
 その一つが千早線の水越峠まで行く路線。
 なくなる前にそれを使って水越峠に、そして金剛山へ。

 水越峠からの登山道はいくつかありますが、好きなのはモミジ谷。
 花崗岩でできた金剛山は低山なりに谷が深く、モミジ谷は山の北側にあるためか倒木や岩がコケに覆われています。


 倒木を覆うちょっと変わった黒っぽいコケ。


 いや、これは。
 コケじゃなさそう。
 色が黒いし、めくれ上がったところ見るとものすごく薄い。


 地衣類?

 コケは高く育つことができない小さな植物。
 地衣類は、コケのような姿になった菌類に藻類が共生した生き物。
 2つの生き物ですがどちらが欠けても成り立たないので一つの生物のようです。

 この地衣類はウスツメゴケでしょうか。


 こんなコケだらけの世界で、成長がコケよりとても遅い地衣類が生き残っています。
 静かでとてもゆっくりとした戦いが今も続いているようです。

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タグ: ウスツメゴケ地衣類金剛山モミジ谷

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黄葉が終わった金剛山のブナはヤドリギがよく目立ちます。

 12月の金剛山。
 残暑が長く続いていましたが、山頂には雪や霧氷が見られるようになってきました。
 あっという間に消えてしまいますが。

 黄葉した葉もすっかり落ちてしまった山頂付近のブナ。


 枝の一部にモジャモジャとした丸い塊をつけているものがあります。
 ヤドリギです。


 ヤドリギは樹木の枝に根を下ろす植物。
 樹木を足場とする着生ではなく、水や栄養をとる寄生。
 ヤドリギは自ら光合成をして栄養を作っているので、半寄生と言われます。


 寄生している樹木が葉を落とした冬はヤドリギの季節。
 実がなり、鳥を呼びよせ、タネをほかの木へ運んでもらいます。
 キレンジャク、ヒレンジャクがよく知られています。


 拡大してみると、黄色い実がたくさんなっていました。


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タグ: ヤドリギブナ金剛山冬の実黄色い実

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12月にもザトウムシ

 12月の金剛山。
 先日は雪が積もり、それなりに寒くなってきました。
 もう虫はいません。

この記事にはの画像があります。


 と思っていたら、いました。
 脚がとんでもなく長い虫が地面を歩いていました。
 ザトウムシの仲間です。


 ザトウムシは広い意味でクモの仲間。
 クモよりも長い脚で地面や木の上を歩きます。


 足は長いのに体は大きくても数ミリ。
 小さい虫です。


 その中でもこのザトウムシは大きい方。
 黒っぽい体はかっこういい。
 オオナミザトウムシのオスのようです。

 写真を取っていると危険を感じたのかあわてて離れていきました。
 足が長いためか、意外と速く移動します。

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タグ: オオナミザトウムシザトウムシ鋏角類冬の虫金剛山

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うんちよりはまし? フンホコリ

 梅雨の金剛山を歩いていると、落ちた枝の表面に黒くてボコボコしたものがへばりついていました。


 これは、変形菌の子実体。
 名前は、たぶんフンホコリ。

 確かに黒くてもこもこしてるのでそういう気持ちもわからないではありません。

フンホコリ

 これが植物だったら和名をつけたのは朝ドラらんまんの主人公のモデル、牧野富太郎さんにちがいない、となるのですが、植物ではなく変形菌。

 変形菌というと、牧野さんと同時代の南方熊楠さん。
 確かに熊楠さんがつけそうな感じがします。
 でも熊楠さんはあまり新種の発表に積極的でなかったようで、フンホコリの命名をしたのかわかりません。

 このようにトンデモな感じがする生き物の和名はいろいろあります。
 現在につながる学術的な和名は、百年ちょっと前に0からはじまり、無数にいる生き物に次から次へと名前をつけていかなければならなかったのです。
 ときにトンデモっぽくなってしまうのもしかたないと思います。

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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