【 野鳥園】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

大阪南港野鳥園はこれからどうなるのしょうか? ビオトープで考えてみる


 大阪湾の埋立地にある大阪南港野鳥園。
 財政難の大阪市の改革のため廃止が検討されています。

 ここは国際的なシギ・チドリネットワークに登録され、環境省の「日本の重要湿地500」にも選ばれている人工の干潟です。

 貴重な鳥もやってきますので大阪市も干潟をなくすのではなく、展望塔と管理者の常駐の廃止を検討しているようです。

 展望塔がなくなると鳥達を観察できなくなりますし、常駐者がいなくなると干潟への侵入者が現れるなどして干潟が壊される可能性もあります。

 もちろん野鳥愛好家の方たちが中心となって野鳥園を守る活動が行われています。



大阪南港野鳥園の入り口
大阪南港野鳥園の入り口




 ビオトープ好きの視点から見ると、もちろん廃止は反対ですが今の野鳥園にも不満はあります。

 それは干潟から遠いところからしか見ることができないこと。

 干潟に鳥が集まるということは、干潟には鳥の餌になる小さな生き物たちがいっぱいいることの証。

 しかしそういう小さな生き物たちを見ることはできません。

 ここは干潟の野鳥園であって、残念ながら干潟のビオトープ園ではないのです。



大阪南港野鳥園の北池
大阪南港野鳥園の北池




 人が干潟に入って行くと鳥は逃げてしまうのはわかります。

 しかしここは池が3つもあるような干潟です。

 その一部で干潟まで降りることができ、干潟の小さな生き物を観察できるようにしても、干潟全体に影響があるとは思えません。

 野鳥観察用の壁で囲むなどすれば、野鳥を近くで観察することもできてむしろ一石二鳥ではないでしょうか。



野鳥園の北にある淀川河口の矢倉干潟のハクセンシオマネキ
野鳥園の北にある淀川河口の矢倉干潟のハクセンシオマネキ

見ることはできませんが野鳥園にもこんな生き物がいっぱいいるはずです。




 大阪南港野鳥園は廃止にならないでほしいと思います。

 といっても、それは野鳥のためだけではありません。

 展望塔には望遠鏡のような大きなレンズを付けたカメラで撮影している人がいつもいます。

 でもそんなカメラでも写すことができない小さな生き物たちもいっぱいいます。

 そんな生き物たちを間近で見ることができれば、この干潟の大切さももっとよくわかってもらえるのではないでしょうか。



 現在の野鳥園の存続だけでなく、たとえば野鳥も含めた干潟のビオトープについて学習するための「ビオトープ園」としての再出発もありじゃないかな、と思います。



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 大阪南港野鳥園野鳥園干潟

関連記事
スポンサーサイト



theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

干潟ビオトープの常連猛禽のミサゴ 大阪南港野鳥園


 大阪の南港埋立地にあった湿地帯。

 そこに多くの野鳥が集まっているので人口の干潟を整備してできたのが大阪南港野鳥園。
 シギ・チドリネットワークの登録湿地で環境省の「日本の重要湿地500」にも選ばれています。

 大きな展望塔があり、そこから野鳥を観察することができます。

 ただし、遠くから見ることになりますので、カメラは高倍率レンズ、観察には高倍率の双眼鏡や単眼鏡が必要です。

 双眼鏡は展望塔にレンタルがあります。



大阪南港野鳥園の展望塔
大阪南港野鳥園の展望塔




 敷地内には林もありますので野山の鳥もいますが、ここの特徴はやっぱり干潟の鳥。

 サギ類や冬のカモ類のように、どこでも見ることができる鳥も多いですが、シギやチドリのように干潟でしか見ることのできない鳥もいます。

 そして鳥が多いということで、肉食の猛禽(もうきん)も見ることができるのがここの特徴。

 トビやモズ以外の猛禽を見ることができる貴重な場所です。



大阪南港野鳥園の池
大阪南港野鳥園の池




 オオタカやハヤブサもやってきますが、さすがにいつでも出会えるというわけではありません。

 そんななかでいつ行っても見ることができるのが、ミサゴ。

 魚専門のタカ目の猛禽です。



ミサゴ(鶚,雎鳩)

鳥綱 タカ目 ミサゴ科 ミサゴ属
別名:魚鷹(うおたか)
留鳥(一部漂鳥)
カラスより大きい

ミサゴ(鶚,雎鳩)
食事中のミサゴ
食事中のミサゴ
いつ行ってミサゴは池の杭の上に止まっていますが、この日はお食事中でした。




 よく見ると反対側の松林にもミサゴが1羽いました。

 それが野鳥園の中央あたりで時折追いかけ合うように2羽が絡んで飛んでいました。  野鳥園の方が言うには縄張り争いのようです。

 猛禽系肉食の鳥は縄張りを持ちます。

 それでも野鳥園から追い出すところまで行きませんでしたから、とりあえずミサゴ2羽が暮らせるだけの広さのようです。



縄張り争いをするミサゴ
縄張り争いをするミサゴ




 その松林のミサゴが自分より小さいカラスに追われていたので、猛禽といえども強いわけではないようです。

 鳥食じゃなくて魚食だからでしょうか。

 でも、スズメ目のモズは自分よりすっと大きいヒヨドリだって追いかけてるというのに。



カラスに嫌がらせされるミサゴ
カラスに嫌がらせされるミサゴ




 そんなかわいいミサゴに出会えるのが大阪南港野鳥園。

 ただ高倍率の双眼鏡や単眼鏡はあったほうがいいです。

 カメラももちろん高倍率レンズ付きを。



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: ミサゴ大阪南港野鳥園野鳥園猛禽カラスより大きい鳥

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS