世界遺産(仮)は堺の平野の貴重な自然
大阪にあるたくさんの古墳が「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」として、世界遺産に登録されそうだと話題になっています。
注目を集めているのが世界最大ともいえる「仁徳天皇陵」と言われる大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)。
ただ、世界最大なのは諸説ありますが長さや面積で、高さは40メートルほど。10階建てくらいのビルという感じでそれほど高くありません。
大きい割に平たく、まわりを様々な建物囲まれているため、近づいてもただ森があるだけ、のように見えます。
そこに行っても何かよくわからない! というのが欠点と言われています。

そんな大仙陵古墳をいろいろな角度からじっくりと見ることができる場所があります。
近つ飛鳥博物館。
大仙陵古墳から離れ、古市古墳群からも離れた大阪府河南町の山の中にあります。
といっても、山から古墳を眺めるのではなく、大仙陵古墳の巨大ジオラマがあるのです。

再現されているのが造営当時の姿。

吹き抜けになっている巨大なフロアの中央にあり、上から横から見ることができます。

なかなか迫力があります。
木に覆われた丘にしか見えない今の姿からは想像もできません。

草も木も無い石葺きの山が千数百年の時間をかけて本体が見えなくなるほど木に覆われてしまいました。
まったく人の手が入らなかったわけではありませんが、周囲は住宅地に開発され、かろうじて残った古墳を除き森も林もなくなった堺市北部では貴重な場所になるでしょう。
古墳や歴史だけでなく、そちらの方にも注目が向けられてほしいと思います。

■参考外部リンク■
近つ飛鳥博物館

タグ: 近つ飛鳥博物館 大仙陵古墳 大山古墳 仁徳天皇陵 前方後円墳 墳墓

- 関連記事
-
- 11月 茅原 すすきの海 いわわき山 (2020/11/19)
- 世界遺産(仮)は堺の平野の貴重な自然 (2019/05/26)
- 下赤阪の棚田の春(2~4月)のハチ目・甲虫目・ハエ目の昆虫 (2019/01/14)