雪はいろいろな動物の跡を残します。
暦の上では春の金剛山。
山頂広場のベンチの上にうっすらと雪。
夜の間に降ったようです。
そこに足跡。
鳥です。

はっきりとした指の形が残っているのでそこそこ大きい鳥。

指は4本。
後ろ向きの親指が長いので、枝によくとまる鳥。
前に向いた人差し指と薬指の開き具合が90度より狭いのも、よく枝によくとまる鳥の特徴。
金剛山に住む大きな鳥にヤマドリがいます。
地面の上によくいる、キジの仲間。
親指が短く、人差し指と薬指の開きも90度くらい。
ヤマドリではありません。
ほかに金剛山にいるそれくらいの大きい鳥というと、カラス。
よく見かけるカラスというとハシブトガラスとハシボソガラス。
どちらも人家周辺にいますが、山を好むのはハシブトガラスの方。
違いは名前のようにクチバシが太か細いか。
それ以外はハシボソガラスのほうがちょっと小さいのですが、並んでくれないとわからないほどの小さな差。
体の大きさの違いは、足痕にも出ます。
中指の先の爪痕から、親指の先の爪痕までが、ハシブトガラスは10センチ、ハシボソガラスは9センチ。
体の大きさと同じようになかなか微妙なちがい。
それで、この足跡は。

10センチほど。
どうやら山も好きなハシブトガラスのようです。

タグ: ハシブトガラス 足跡 足痕 フィールドサイン 金剛山 カラス

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