【 裸子植物】

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杉の林の苔の中の小さな芽生え

 林道から外れた登山道を歩いていると、苔に覆われた切り株。
 そこに芽生えが。


 まわりに落ちているのはスギの枯れ枝。
 切り株の柄に新しいスギの芽生え。

 と思っていたら、一番下のさじ形の葉、子葉が2枚。
 スギの子葉は3枚。時々4枚。
 スギではありません。

ヒノキの芽生え

 子葉が2枚というと、ヒノキ。
 ヒノキの芽生えです。

 ここは植林地。
 このように自然に生えた木はヒノキといえども大木に育つ芽に伐られてしまうでしょう。

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タグ: ヒノキ子葉芽生え裸子植物

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秋になったら落ちてるギンナンはイチョウの果実じゃない?

 でっかいタマゴを見に行った自然史博物館がある長居公園。
 イチョウがたくさんの実をつけていました。
 秋です。


 「実」といいましたが、「果実」ではないかもしれません。
 木にできるタネが含まれたものですから、国語的には「果実」でも間違いないと思います。
 でも、生物学上では、「果実」とはいえません。

 ちょっと不思議に思いますが、生物学で「果実」は被子植物の花の子房がタネを含んでふくれたもののこと。
 イチョウは被子植物ではなく裸子植物なので、この時点でギンナンは「果実」ではありません。


 「子房」はタネになる胚珠(はいしゅ)を包んだメシベの一部。
 胚珠が子房に包まれているので、「被子植物」。
 ということで、「裸子植物」は子房が無いので胚珠が裸になっています。
 果実は子房がふくらんだものですから、子房が無い裸子植物は果実でないということになるのです。


 じゃあ、ギンナンの柔らかいところは何かというと、種子の周りを覆っている種皮(しゅひ)が大きくなったもの。
 見た目は果肉のように見えても、もとになった部分が子房じゃないので、果実ではないのです。
 見た目が同じようならどっちも果実でかまわないと思います。
 でも果実じゃないことがわかると、いろいろなことがわかってきます。


イチョウは雌雄異株なので雄株にはギンナンはなりません

 ギンナンを見つけた時には、観察してみるとほかにも身近な果実とちがうところが見つかるかもしれません。
 ちょっと臭いですが。

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特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」と長居植物園で 恐竜ビオトープを感じてみる! ケラトプシア類以前編


 大阪で見られるのも残りわずかになってしまった特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス-知られざる大陸ララミディアでの攻防-」。

 恐竜展ですが植物化石の展示も見どころです。



 しかし!

 会場があるのは長居植物園の中。
 いろんな植物がいっぱいあるところ。

 恐竜展が植物園とリンクしていないのはもったいない!



 と思っていたら、特別陳列「恐竜戦国時代の『エサ』?!-化石と長居植物園で知る植物の進化-」がはじまりました。

 場所は会場入口のアトリウム。

 展示スペースは小さいものの、無料で化石が見られるのですから、すごいことです。




入り口です。




 特別展はどうしてもケラトプシア類中心ですから、植物の歴史を追い切れないところがあります。

 それをフォローするようにこちらでは古生代から新生代までの展示があります。

 それだけでなく、長居植物園で見ることができる「生きた化石」や「化石の生きた親戚」のマップも用意されています。

 ここや会場で植物化石を見た後は、植物園へ行き「生きた化石」の森に入って中生代のビオトープを想像して、恐竜気分を味わうのもおもしろそうです。

 特別展の入場券で入れますから、行かないほうがもったいない!

 それに、特別展と植物園のカップリングは、他の会場へ巡回していっても見ることができないでしょう!
 きっと。



 ということで、化石と植物園で見ることができる「生きた化石」や「化石の生きた親戚」を並べてみました。

 恐竜時代のビオトープを想像してみましょう。



シルル紀 4億4340万年~4億1920万年前 節足動物の上陸
古生代 5億4100万年~2億5217万年前
デボン紀 4億1920万年~3億5890万年前 昆虫の出現

古生代は生き物にとってとても大きな出来事が連続した時代です。
カンブリア爆発で有名な動物の多様化からはじまります。
現在ある動物の基本的な形がカンブリア紀にできたと言われています。

その後、海で育まれた生き物たちが新天地の陸上へ進出し始めたのがシルル紀。

次のデボン紀で植物や昆虫をはじめとした節足動物たちの多様化がはじまります。

クックソニア
リニア状植物
展示:恐竜戦国時代の『エサ』?!

陸上に進出した初期の植物。
今わかっている中で最も古い植物の化石と言われています。

まだ葉がなく、先の丸い部分に胞子が入っています。

スギゴケのような蘚類(せんるい)のコケよりも大きいようですが、まだ水を送る管の維管束(いかんそく)を持っていなかったので、限界近い大きさだったかもしれません。

産地:イギリス


復元模型
デボン紀
デボン紀末の大量絶滅
古生代
石炭紀 3億5890万年~2億9890万年前 爬虫類の出現

石炭紀はその名前の通り石炭がたくさんできた時代です。

石炭は木が腐らずに地面に埋もれて作られます。
つまり、大量の石炭だできるほどの木が茂っていたことになります。

ただその木は、今ではほとんど見ることができなくなった木の様なシダ(木性シダ)です。

同じ森でも近づけば今とはずいぶんちがった様子だったことでしょう。

カラミテス
シダ植物
トクサ類
展示:恐竜戦国時代の『エサ』?!


産地:アメリカ

産地:スペイン
高さ30mにもなった木の様なシダ(木性シダ)。

このような巨大なシダの森があり、それが地面に埋もれて石炭になりました。

石炭紀には二酸化炭素濃度が減りましたが、石炭という形で地面の下に炭素(二酸化炭素)が埋もれたためと言われています。
ということは相当な量の石炭ができたのでしょう。

木のように見えて、ツクシ(スギナ)の仲間です。

プサロニウス
シダ植物
木性シダ
産地:ブラジル
展示:恐竜戦国時代の『エサ』?!

見た目は木ですが、断面を見ると木とちがうことがわかります。
水を送る管の維管束が中心に集まり、その周りを根が囲んでいるそうです。

細い茎を根で補強している、ということなのでしょう。

ヒカゲヘゴ
裸子植物
シダ植物門 シダ綱 ヘゴ目 ヘゴ科
産地:琉球列島他
展示:花と緑と自然の情報センター 2階 アトリウム

現在にも生き残る木性シダ。

といっても石炭紀の木性シダほど大きくはなれず、高くても10mを超えるくらいですが。

恐竜気分を味わうには、ちょっと小さいかもしれませんが、見上げることができるシダです。

暖かい地域の植物で、大阪では温室で育てられています。

アトリウムにありますが、期間中はちょっと見にくいかもしれません。

石炭紀
ペルム紀 2億9890万年~2億5217万年前 爬虫類の巨大化
ペルム紀末の大量絶滅
古生代

中生代 2億5217万年~6600万年前
三畳紀 2億5217万年~2億130万年前 恐竜の出現

ペルム紀末の地球最大の大絶滅後に始まったのが中生代三畳紀。

空気中の酸素濃度の低下もあり、陸上の脊椎動物は大打撃を受けたようです。

その低酸素状態に適応するように進化した恐竜が登場しました。

ギンゴイテス
裸子植物
イチョウ類
産地:山口県
展示:恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス

イチョウの仲間。

葉の形がちょっと違いますが、今はたった1種になってしまったイチョウも昔は多様化していました。
イチョウ
裸子植物門 イチョウ綱 イチョウ目 イチョウ科
産地:中国
展示:長居植物園 北部 間氷期植物群付近

今は中国の奥地に1種のみ自生しているだけですが、古生代の後期には出現し、中生代には多様化して繁栄していました。

実はものすごい年季の入った「生きた化石」です。

ナンヨウスギ
裸子植物
球果植物門 ナンヨウスギ科
展示:恐竜戦国時代の『エサ』?!


産地:アルゼンチン

産地:アメリカ
「球果植物(きゅうかしょくぶつ)」というのは、文字のように丸い実をつける裸子植物のこと。

今で言うと、マツやスギなどの針葉樹になります。

断面を見ると、プサロニウスとちがって今の樹木と同じように年輪が見えます。
ということは、季節があったということ?

恐竜はめっちゃ好きだったそうです。

産地:アメリカ
ナンヨウスギ
裸子植物
球果植物門 マツ綱 マツ目 ナンヨウスギ科
産地:オーストラリア
展示:花と緑と自然の情報センター 入口前 庭園

同じ名前ということは、同じ種ということ?

そうならいまだに生き残っていたというのはすごい!

イチョウ以上の生きた化石かも。

三畳紀
三畳紀末の大量絶滅
中生代



 今回は今は少数派になってしまったシダと裸子植物でした。

 花が咲く被子植物と、いよいよはじまるケラトプシア時代は次回に!



タグ♦ 恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス 恐竜ビオトープ

■参考外部リンク■
特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ


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特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」で でっかいティラノサウルスを見上げる![大阪市立自然史博物館]


 大阪市の南部にある長居公園内の大阪市立自然史博物館で開催れている特別展。

 「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス-知られざる大陸ララミディアでの攻防-」。

 タイトルにあるようにトリケラトプの恐竜展です。



桜をバックに特別展恒例の幟
桜をバックに特別展恒例の幟




 名前の通り、入り口ででっかいトリケラトプスの頭が迎えてくれます。

 そして数多くのトリケラトプスのご先祖様と親戚たちが、これでもか! これでもか! と並んでいます。

 大きな頭に大きな角。

 重戦車のような強そうなトリケラトプスは圧巻。



ずらっと並んだトリケラトプスの親戚たち
ずらっと並んだトリケラトプスの親戚たち




 それでも恐竜展と言ったら忘れてはならないのが、肉食の恐竜。

 もちろん、います。

 まずはヴェロキラプトル。

 白亜紀後期のカンパニアンの今のモンゴルのあたり出身の獣脚類ドロマエオサウルス科の恐竜。

 ちょうどララミディア大陸でケラトプシア類が多様化していった頃です。

 アジアに残ったケラトプシア類(トリケラトプスの仲間)のプロトケラトプスと戦った状態で化石になったと言われる「格闘化石」で有名です。

 ただ、今回はありません。

 残念。



意外と小さいヴェロキラプトル
意外と小さいヴェロキラプトル




 しかしヴェロキラプトルはかっこいいですが、ちょっと小さい。

 映画「ジュラシックパーク」シリーズでは人間よりも大きかったのですが、実際は中型犬くらいの大きさ。

 もっと大きな肉食恐竜が見たくなります。

 と思っていると出てくるのがテラトフォネウス。

 知名度は落ちてしまいますが、ティラノサウルス科の獣脚類恐竜。



プチT-Rexって感じのテラトフォネウス
プチT-Rexって感じのテラトフォネウス




 ヴェロキラプトルと同じ白亜紀後期のカンパニアン出身ですが、こちらはケラトプシア類が大きくなっていったララミディア大陸にいました。

 巨大化していったケラトプシア類に合わせてかヴェロキラプトルよりも大きいですが、せいぜいポニーか牛くらいの大きさ。

 当時のケラトプシア類にはもうかなわなかったかもしれません。



 そして後半に登場するのがトリケラトプス本人。

 でっかい!

 ヴェロキラプトルはもちろんのこと、テラトフォネウスでも勝てそうにありません。



人とくらべたらよくわかるでっかいトリケラトプス
人とくらべたらよくわかるでっかいトリケラトプス




 そして、その奥にでっかいのがそびえ立っています!

 そう。

 ティラノサウルス。

 説明の必要がないほど有名な最大級の肉食恐竜。

 恐竜と言ったらティラノサウルス!という人ばかりじゃないかなと思うくらい人気があります。

 しかしここはトリケラトプス展。

 人気のあるティラノサウルスでお客を呼ぼうというのでしょうか?



トリケラトプスを見ているティラノサウルス
トリケラトプスを見ているティラノサウルス




 いえいえそうではありません、と勝手に言ってしまいましょう。

 なぜなら、ティラノサウルスは、白亜紀後期マーストリヒチアンのララミディア大陸出身。
 トリケラトプスと同じです。

 トリケラトプスの化石からティラノサウルスの歯の跡が見つかっていますので、「食べられる-食べる」の関係にあったようです。

 そう、トリケラトプスと並べても違和感がない、いや、並べる意味がある肉食恐竜なのです。

 そしてトリケラトプスに引けを取らない大きさ!



 トリケラトプスのように360°から見ることができる、というわけにはいきませんが、かなりの向きから見ることができます。

 そして、なんと、下から見上げることもできるのです!

 トリケラトプスだけでなくティラのサウルスの見せ方にも凝っています。



でっかいティラノサウルスを見上げる!
でっかいティラノサウルスを見上げる!




 ということで、ティラノサウルスが好きな人にもおすすめできる「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」。

 特に、ティラノサウルスの下にある、化石に残された傷から推測したティラのサウルの「トリケラトプスを食べるときのお食事マナー」はおすすめ!

 なんかいかにも的な力技のお食事マナーがCGで描かれています。

 動画でないのが残念!



タグ♦ 恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ティラノサウルス

■参考外部リンク■
特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ


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特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」で 恐竜時代の植物に会う![大阪市立自然史博物館]


 大阪市立自然史博物館ではじまった「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス-知られざる大陸ララミディアでの攻防-」。

 人気恐竜のトリケラトプスを主人公とした恐竜展です。



南西入り口から真っ直ぐ行くとある案内板
南西入り口から真っ直ぐ行くとある案内板
矢印のように長距離走路右側に歩いていきます。




 今回の展示の特徴の一つに、植物があります。

 恐竜展での植物化石展示は珍しくはありませんが、多くの場合、最後の方で展示されている恐竜と同時代の化石が申し訳程度に展示されているだけ。

 ところが、今回はケラトプシア類(トリケラトプスの仲間)の進化と合わせるように、同時代の同地域か関連のある地域の植物化石が展示されています。

 すごい!



 ケラトプシア類を含む鳥盤類(ちょうばんるい)の恐竜は、恐竜が生きていた中生代の最後の白亜紀に繁栄します。

 この白亜紀は、被子植物(ひししょくぶつ)が誕生した時代でもあります。

 そこで、鳥盤類の繁栄は新しく誕生した被子植物に対応していったため、とも言われています。

 恐竜とはまったく別の生き物ですが、実は恐竜のことを知るために植物は大切なのです。

 動物は動物だけでは生きていけません。

 動物を始めとする様々な生き物が複雑に関係しあってビオトープをつくっているからこそ、動物も生きていけるのです。

 もちろん恐竜も。



額の2本の角よりもフリルが大きくなったカスモサウルス
額の2本の角よりもフリルが大きくなったカスモサウルス




 中生代はペルム紀末の大絶滅の後に恐竜が現れ大繁栄し、白亜紀末の大絶滅で滅んでしまう劇的な時代だったことは有名ですが、植物にとっても繁栄と衰退が繰り返され、入れ替わっていった時代です。

 植物は、水中にいた光合成生物の緑藻(りょくそう)が進化して誕生、今から5億年ほど前の古生代オルドビス紀には陸上で生活するようになっていたようです。

 といって今のコケのように地面に張り付くような小さな植物だったようですが。



 そして地面から吸いあげた水や体で作った栄養を送る管の維管束(いかんそく)を持つシダ植物が現れ、どんどん大型化していきます。

 巨大化したシダ植物は繁栄し、腐らずに地面に埋もれていったものが石炭。

 大繁栄したシダ植物が大気中の炭素(二酸化炭素)を地面に閉じ込めた(石炭になった)ため、二酸化炭素濃度が大きく下がったと言われています。



三畳紀の裸子植物イチョウの仲間のギンゴイテスの葉
三畳紀の裸子植物イチョウの仲間のギンゴイテスの葉




 ただシダ植物は胞子で増えるため乾燥が苦手だったと考えられます。

 現在も乾燥気味のところではシダの種類は少なくなります。
 古生代の後期には種子(しゅし)(タネのこと)で増えることができる裸子植物(らししょくぶつ)が現れ、シダ植物と入れ替わるように繁栄していきます。

 裸子植物は、種子になる胚珠(はいしゅ)がむき出しになっている植物。

 現在では種(しゅ)の数はシダ植物よりもずっと少なく、圧倒的な少数派になっていますが、中生代にはシダに代わって大森林をつくるようになっていたようです。

 裸子植物の中でも特に数が多かったのが球果植物(きゅうかしょくぶつ)。
 今も残っている裸子植物の中では「針葉樹」と呼ばれます。



ジュラ紀の裸子植物(球果植物)アロウカリアの球果
ジュラ紀の裸子植物(球果植物)アロウカリアの球果
これだけ大きいと恐竜も食べてたかもしれません?




 現在の裸子植物は目立つような花は咲かず、種子も実に覆われないものがほとんど。

 受粉は風まかせ、種子も下に落ちるにまかせるという動物を必要としない植物です。

 それに対して受粉や種の拡散に積極的に動物を利用するのが被子植物(ひししょくぶつ)。
 種子になる胚珠が実になる子房に覆われている植物で、目立つ花を咲かせるのも特徴です。

 特に受粉については昆虫を利用するものが数多くあります。

 そこで昆虫も新しく現れた被子植物と共存するために多様化し、被子植物もまた昆虫を利用するために多様化していったとも考えられています。



トリケラトプと同じ時代同じ場所で見つかった被子植物の葉
トリケラトプと同じ時代同じ場所で見つかった被子植物の葉
分類不明だそうですが網目状の葉脈が今の広葉樹とかわりません。




 このように中生代では恐竜だけでなく、植物の種類もいろいろと入れ替わっているいるのです。

 恐竜の出現と繁栄と絶滅という興亡(こうぼう)が中生代という期間に区切られているように、植物の興亡に合わせても時代が区切られています。

 裸子植物が繁栄したペルム紀後期から白亜紀前期までが「中植代」、白亜紀後期から現在に至るまで被子植物が繁栄した時代を「新植代」と呼びます。

 その境目が、白亜紀の前期と後期の間。

 現在の北アメリカの西側に当たるララミディア大陸でケラトプシア類が繁栄を始めた時代が被子植物の時代になります。



ジュラ紀の裸子植物(キカデオイデア類)ザミテスの葉
ジュラ紀の裸子植物(キカデオイデア類)ザミテスの葉
キカデオイデアの仲間は白亜紀末に絶滅していましいまはいません。




白亜紀前期のシダ植物スフェノプテリスの葉
白亜紀前期のシダ植物スフェノプテリスの葉
展示されている数少ないシダ植物の一つ。拡大鏡で見るほど小さい。




白亜紀後期の被子植物コルノフィルムの葉
白亜紀後期の被子植物コルノフィルムの葉
葉脈がミズキ属の葉に似ています。
多くの被子植物の化石が展示されてますがほとんどが白亜紀後期のもの。


葉脈が特徴的な現在のミズキ属ハナミズキの紅葉
葉脈が特徴的な現在のミズキ属ハナミズキの紅葉
※会場では展示されていません。




 ということで、「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」の植物ウオッチングのポイントの一つは、球果植物から被子植物への移り変わり。

 裸子植物の多様化もポイント。

 そして恐竜が生活する中生代のビオトープを想像してみましょう。

 それらをケラトプシア類の変化を合わせてみると、なにか面白い発見があるかもしれません。



■参考外部リンク■
特別展「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス」大阪市立自然史博物館
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身近だけど希少な植物の裸子植物を植物園で見てみましょう。花の文化園


 植物が地上に現れたのは4億5千万年のオルドビス紀といわれています。

 もちろん当時の植物と今の植物は違っています。

 まだまだ地面に張り付くようなコケみたいな植物で、木が登場するのは1億年くらいすぎたデボン紀後期になると考えられています。

 ただこの頃の木は今とちがっていて、シダ植物です。



 その後進化した種ができる裸子植物(らししょくぶつ)が現れ、恐竜時代の中生代には、裸子植物の森が現れ繁栄していきます。

 繁栄を極めた裸子植物も中生代の終わり頃には花咲かせる被子植物に追い上げられ、恐竜絶滅後には逆転されてしまいます。

 今の植物の大半を占める被子植物が25万種。
 シダ植物が1万種。
 それに対して裸子植物は750種。

 種の数ではシダ植物にも負けてしまいます。






 身近にたくさんありながらも実は希少な裸子植物。

 でも、裸子植物ってどんなのでしょうか。

 裸子植物というのは、その名前の通り種が子房(しぼう)に覆われていない裸(はだか)の種(たね)の植物のことです。

 なんですが、イチョウの実のようにどうみても種が実に覆われているようにしか見えないものもあります。

 じつはイチョウの実は種の皮の部分が大きくなったもの、子房ではないので裸子植物なのです。

 と言われてもよくわかりません。




身近な裸子植物のメタセコイア(花の文化園)




 ということで、今も生きている裸子植物をひとつの「門(もん)」に分類した時のすべての「綱(こう)」が揃っている大阪府河内長野市の植物園の花の文化園にある被子植物を並べてみました。

 実際の裸子植物を見て、理屈よりまずは実感しましょう。




大きなテラコッタドールが迎えてくれる花の文化園




マツ綱
「針葉樹」と言われるもの。
「まつぼっくり」のように種子が丸いものに入っているので「球果植物(きゅうかしょくぶつ)」とも呼ばれます。
マツ、スギ、ヒノキ、メタセコイアなど日本では一番身近な裸子植物でしょう。

数多くの種類が日本に自生していましたが、木材として利用されるためあちこちに植林され、野生の針葉樹の状況がわからなくなってきています。
花の文化園にはたくさんのマツ綱の植物がありますが、見かける機会が多そうな高い木を中心に集めました。

マツ目
マツ科
アカマツ(赤松)
マツ属
常緑高木針葉樹

松茸ができるので有名ですが、アカマツがあるからといってかならず松茸ができるわけではありません。


ヒノキ科
ヒノキ(檜)
ヒノキ属
常緑高木針葉樹


幹や皮が使われますので、よく植林されています。
たいていスギの植林と一緒にあるので、うっかりすると見落としてしまいます。
葉はまったく違うので、落ち葉などを見ればヒノキ林かスギ林かすぐわかります。

スギ(杉)
スギ属
常緑高木針葉樹

日本中の多くの山に植林されています。
明治時代の強引な増産の結果、日本の山は杉の植林だらけになってしまい、花粉症の原因として悪者のイメージが強い部分もあります。


メタセコイア
メタセコイア属
落葉高木針葉樹
別名:曙杉(あけぼのすぎ)

中国奥地で自生していた木ですが、日本にも昔は生えていました。
現在日本に植えられているものは中国のメタセコイアを増やしたものです。
見た目はラクウショウによく似ていますが、葉の順番(葉序)が対生(たいせい)なので見分けがつきます。


ラクウショウ(落羽松)
ヌマスギ属
落葉高木針葉樹
別名:沼杉(ヌマスギ)

メタセコイア同様日本に自生していない種類ですが、公園などあちこちによく植えられています。
水辺を好むので、池の周りなどはメタセコイアでなくラクウショウのことがよくあります。
葉序(ようじょ)が互生(ごせい)のことと、幹の周りに気根と言われる根が塔のように生えているのでメタセコイアと区別できます。


セコイア
セコイア属
常緑高木針葉樹


北アメリカ原産の植物で、中には100mを超える高さにまで成長しているものもあり、地球上最大の生物と言われています。
日本の気候にはあまり合わないのか、近畿では植物園以外ではあまり目にしません。



ソテツ綱
こちらも日本に自生する種類ですが、分布は暖かい地域限られます。
ただし、太平洋側の平地などに植えられ、広い範囲で日常的に目にするようになっています。

見た目はヤシに似てないこともありませんが、ヤシは被子植物でまったくちがう種類です。

ソテツ(蘇鉄)
ソテツ目 ソテツ科 ソテツ属
常緑低木

有毒植物ですが、新芽などはデンプンに富み毒抜きをすれば食べる事ができます。
大正末期から昭和初期にかけて恐慌が起こった時、沖縄で食糧不足が起りソテツが食料にされましたが、毒を抜ききれず多くの人がなくなりました。
沖縄では「ソテツ地獄」と呼ばれています。




イチョウ鋼
中生代や新生代の初期に大繁栄した裸子植物ですが、今は中国の奥地にただ1種のみ生き残っているだけ。
それがイチョウです。
今では日本中に植えられていて、とても日常的な樹木になっていますが、1綱1目1属1種ととても貴重な植物なのです。

イチョウ(銀杏,公孫樹,鴨脚樹)
イチョウ目 イチョウ科 イチョウ属
落葉高木


日本に入ってきたのは古く、数百年から千年くらい前と考えられています。
そのため樹齢数百年のイチョウも各地にあります。

針葉樹とちがい葉が平たいので被子植物の広葉樹のようですが、葉をよく見ると葉脈が放射状に走っていて、枝分かれする広葉樹の葉とはちがっていることがわかります。



グネツム綱
1目3科しかないイチョウほどではないですが希少な植物。
日本には自生していません。
ただ温室のある植物園では、ウェルウィッチア科のウェルウィッチア(別名:奇想天外,サバクオモト)が展示されているのをよく見かけます。

奇想天外(キソウテンガイ)
グネツム目 ウェルウィッチア科 ウェルウィッチア属
別名:ウェルウィッチア,砂漠万年青(サバクオモト),


1属1種の植物です。

たった2枚の葉しか伸ばさない変わった植物。
しかも葉の根元から成長していくので、どんどん伸びていきます。
そして先のほうがかならず枯れますが、枯れたからといって切ってしまうと、残った部分が枯れていってしまうそうです。
長生きで知られ、1000年以上生きると言われています。
雄株雌株と分かれますが、花が咲くまでわからないのですが、その花もめったに咲かないようです。



 このように決して珍しくない、日常的な裸子植物ですが、そのほとんどが植樹されたもの。

 種の数からするととても貴重な植物たちです。

 球果植物のように、種を見てわかりやすいものもありますが、イチョウのようにわかりにくいものもあります。

 また被子植物でもモミジのように松の実と見た目がよく似ているものもあります。

 裸子植物は見た目ではなく、まずは理屈で覚えていくしかなさそうです。



■参考外部リンク■
大阪府立花の文化園公式サイト


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「発掘! モンゴル恐竜化石展」恐竜だけでなく植物も戦っていた?


 モンゴルの恐竜の化石がいっぱい展示されている大阪市立自然史博物館の「発掘! モンゴル恐竜化石展」。



「発掘! モンゴル恐竜化石展」の記事をまとめてみるのならこちら

〔発掘!モンゴル恐竜化石展〕


花と緑と自然の情報センターの門の看板
花と緑と自然の情報センターの
門の看板

 生き物として恐竜を見るとき、恐竜が生きていた環境を知るということも大切です。

 たとえば植物などの化石は昔の環境を知る助けになります。

 「発掘! モンゴル恐竜化石展」でも、多くはありませんが植物の化石も展示されています。




 まずはモンゴルのマンライから発掘された今から1億4000万年前の中生代(ちゅうせいだい)白亜紀(はくあき)前期の植物化石。

 当時、そこは湖だったようで、周辺から流れてきたものが湖の底に泥と一緒にたまり、酸素の少ない状態で微生物に分解されることもなく化石になったものでしょう。




 展示されているものは裸子植物の化石が目立ちます。

 裸子植物(らししょくぶつ)というのは種になる部分(種子(しゅし))がむき出し(裸)になっているのが特徴です。

 恐竜と同じように中生代に繁栄し、恐竜とちがって絶滅しなかったものの、すごく種類を減らしてしまいました。

 それとは反対に恐竜絶滅後に繁栄したのが雌蕊(めしべ)の根元の部分が種をくるんだ被子植物(ひししょくぶつ)です。



裸子植物の枝の化石
裸子植物の枝の化石
白亜紀の終わりに絶滅した裸子植物ベネチテス目の葉の化石
白亜紀の終わりに絶滅した裸子植物
ベネチテス目の葉の化石



 今も残っている裸子植物といえば針葉樹(しんようじゅ)
 松や杉などです。

 身近に生えているので衰退したようには思えませんが、目にする針葉樹の多くは人間が植えたもの。

 自然の状態では、多くの種類が乾燥したところや栄養の乏しいところ、寒いところのように環境が厳しいところによく生えています。




 針葉樹以外ではイチョウやソテツなどがあります。

 どちらもそれほど珍しい植物ではありませんが、ソテツは日本では南九州や南西諸島・小笠原諸島など暖かいところにしか自生していません。

 イチョウにいたっては中国の南部の山にただ1種が自生しているだけで、日本のイチョウはそれを増やしたものです。

 現在、裸子植物は約750種あると言われていますが、被子植物は24万種。
 なんと裸子植物の種の数は被子植物の種の数の1/320です。
 恐竜がいた中生代とはまったく逆の状態です。



ソテツの仲間の葉の化石その1
ソテツの仲間の葉の化石その1
ソテツの仲間の葉の化石その2
ソテツの仲間の葉の化石その2



 被子植物は裸子植物より遅れて中生代ジュラ紀ころに登場したと考えられています。

 陸上で植物が生える「場所(ニッチ)」は、すでにシダ植物を圧倒した裸子植物に覆われ、被子植物は隙間で細々と生えていたことでしょう。

 白亜紀前期のマンライの地層からは、裸子植物が多く被子植物はわずかしかみつかっていないそうです。

 展示も被子植物もシダ植物も少なく、裸子植物が圧倒しています。



被子植物の葉の化石
被子植物の葉の化石
シダ植物の葉の化石
シダ植物の葉の化石



 そしてバイシンツァフの9000万年前の白亜紀後期のコーナー。

 オルニトミムス類やテリジノサウルスの仲間など恐竜の化石に混じって、カメやスポンなど水辺にすむ爬虫類の化石も展示されています。

 ここで展示されているのが広葉樹の葉の化石。

 広葉樹は葉が広い被子植物の木のこと。
 イチョウのように裸子植物でも葉が広いものもありますが、普通は被子植物の樹木のことを指します。

 白亜紀の後期は被子植物が裸子植物に対抗して繁栄をはじめた時期と考えられています。

 恐竜も鳥脚類(ちょうきゃくるい)の恐竜が繁栄しますが、それも被子植物を食べるようになったから、ともいわれています。

 ここでも広葉樹の葉の化石と一緒に鳥脚類の原始的なハドロサウルスの仲間の化石が展示されています。



広葉樹の葉の化石
広葉樹の葉の化石
ハドロサウルスの仲間の化石
ハドロサウルスの仲間の化石



 古生代の後期に現れた裸子植物が中生代にシダ植物の「場所」を奪い、新生代に被子植物に「場所」を奪われます。

 そして被子植物が陸地を覆い尽くしているのが今。

 少ない点数の植物化石ですが、じっくり見ていると、恐竜のこともいろいろわかってくるかもしれません。



◆ 発掘!モンゴル恐竜化石展 恐竜 中生代 ◆

■外部リンク■
特別展 発掘!モンゴル恐竜化石展|大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ



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タグ: 発掘!モンゴル恐竜化石展ハドロサウルスソテツシダ化石中生代裸子植物被子植物

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