【 茶色い実】

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ラグビーボールみたいな実がチョコレートになるまで★カカオとココアとチョコレート


 1年で最もチョコレートが消費されるのではないかと思われる2月。

 チョコレートはカカオの種から作り出したカカオマスを主な材料にして作られるお菓子です。

 今ではチョコレートといえば固まったものですが元は液体、飲み物でお茶やコーヒーと並ぶ、非アルコール系の世界三大嗜好(しこう)飲料の一つです。



カカオの木[京都府立植物園2011年3月]
カカオの木[京都府立植物園2011年3月]




年中南米に栄えたマヤ文明やアステカ文明で飲まれていましたが、王など限られた人しか飲むことができなかったようです。

 また原料となるカカオの種はお金の代わりに使われることもあり、とても貴重なものだったことがわかります。

 それが大航海時代を迎えたヨーロッパに伝わり、ココアやチョコレートが生まれました。



カカオの花[京都府立植物園2011年3月]
カカオの花[京都府立植物園2011年3月]




 チョコレートの原料になるカカオマスから作られるものは、今では甘いチョコレートやココアのような「お菓子」のイメージが強いものばかりですが、昔は薬として飲まれていたり、体を元気にするためにも飲まれていました。

 これもお茶やコーヒーと共通するところです。

 熱帯の植物ですので日本ではどこでも見ることができるといわけではありませんが、植物園の温室では見かけることがあります。



カカオの実[京都府立植物園2011年11月]
カカオの実[京都府立植物園2011年11月]




 熱帯の植物っぽいつるりとした木の幹から小さなラグビーボールみたいなものがぶら下がっています。
 カカオの実です。

 でもそこからチョコレートやココアになるまではいろいろな加工が必要です。

 中から取り出した種を1週間ほど発酵させてから乾燥。

 それから砕いて炒ってすりつぶして出来上がるのがカカオマス。

 カカオマスに砂糖やミルクなどを混ぜて型に入れて固めたのがチョコレート。

 カカオマスから脂肪分(ココアバター)を取り除いて細かい粉にしたものがココア。



下から見たカカオの実[花の文化園2011年11月]
下から見たカカオの実[花の文化園2011年11月]




 もちろんこれは細かい工程を省略してかなり大雑把にしてます。
 それでもこんなにややこしそうです。

 昔はとても貴重なものだったことがよくわかります。



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タグ: カカオチョコレートココア白い花茶色い実京都府立植物園花の文化園

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百日紅と真鶸

サルスベリの花(8月)
サルスベリの花(8月)

サルスベリの紅葉(11月)
サルスベリの紅葉(11月)

 夏にきれいな紅色の花を咲かせていたサルスベリ。

 秋には深紅の紅葉を見せてくれたサルスベリ。

 今はその名の由来となったつるつるした樹皮を見せているだけです。

 と思っていたら花を咲かせた枝の先に黒いつぶつぶが。


 サルスベリノ実です。


 ある晴れた日。

 小鳥が何羽もサルスベリにとまっていました。
 実を食べています。

 大きさ色あい群れになって木の実を食べているからカワラヒワでしょう。

 カメラを持ってサルスベリへ。

 カワラヒワは雀と同じくらいすぐ逃げます。
 そっと近づかなければなりません。

サルスベリの実を食べている小鳥
サルスベリの実を食べている小鳥


 でもサルスベリの実を食べるのに一生懸命なのか、意外と逃げません。
 このチャンスを逃さないようにシャッターを押します。

 写しながらモニタで確認していると、カワラヒワというのはちょっと変です。

ちょっとカワラヒワとはちがう小鳥
ちょっとカワラヒワとはちがう小鳥


 カワラヒワは背中もお腹も茶色、場合によっては黒っぽく見えます。

 しかしこの鳥のお腹は白と黄色です。
 さらにカワラヒワの羽にある黄色い部分がありません。
 逆に頭のところにモヒカンのような黒い帯があります。

頭にモヒカンのような黒い帯がある小鳥
頭にモヒカンのような黒い帯がある小鳥


 大きさや嘴の太さ、全体の雰囲気はカワラヒワですが、色と模様がちがいます。


 部屋に戻って調べてみると、どうやらマヒワ(真鶸)のようです。

サルスベリの実をついばむマヒワ
サルスベリの実をついばむマヒワ


 冬鳥のようなので、長い旅をしてきてサルスベリの実をいっぱい食べているのでしょうか。


 みんなで忙しく食べている姿をしばらく眺めていました。



マヒワ(真鶸)

スズメ目アトリ科カワラヒワ属
スズメくらいの大きさ
冬鳥
左:マヒワ♂(多分) 右:マヒワ♀(多分)
左:マヒワ♂(多分) 右:マヒワ♀(多分)


カワラヒワ(河原鶸)

スズメ目アトリ科
スズメくらいの大きさ
留鳥
コンクリートの上のカワラヒワ(7月)
コンクリートの上のカワラヒワ(7月)
全体的に黒っぽい中に羽の明るい黄色と、目隠しのような目のところの黒い線(眼線)が特徴。




サルスベリの実
サルスベリの実
サルスベリの種
サルスベリの種



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タグ: マヒワサルスベリカワラヒワ冬の鳥冬鳥冬の実茶色い実スズメくらいの鳥渡り鳥

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サザンカの種ころがっています


サザンカの種

 霜降(そうこう)をすぎてだんだん冬へ近づいているのが実感できます。


 ついこの間まであちょっと赤みがかっていたサザンカの実も茶色くなり、ぱっくりと割れて種子をあたりにばらまいています。


割れて種を落としたサザンカの実
割れて種を落としたサザンカの実






ツバキ科

 サザンカはツバキ科。お茶もツバキ科。ということで、茶色に乾いた果皮もぱっくり割れたところも、お茶によく似ています。

地面に落ちているサザンカの種
地面に落ちているサザンカの種



 そして地面に落ちた種子はお茶にそっくりです。
 大きさや形色合いまで。

 もしお茶とサザンカの種子が混ざって転がっていたとしても、見分けるのは難しそうです。

お茶の種
お茶の種



サザンカとお茶

 お茶の花は秋から冬に咲きます。サザンカも同じです。

 お茶は花が咲いて実が熟すまでおよそ1年。サザンカも同じくらいかかっています。

 そうやって毎年大量の実を落としているはずなのですが、サザンカのまわりには小さなサザンカは見当たりません。


 そんなに発芽率が悪いのでしょうか。
 園芸種となって自分で増える力がなくなったのでしょうか。

 サザンカが生えているのは住宅街の中ですのでよく手入れされています。木の下には種子が春まで隠れる落ち葉はありません。
 落ちた種子は落ち葉と一緒に片付けられているのかもしれません。

 それとも雑草と一緒に小さな芽が刈り取られているのでしょうか。


ちょっと残念

 手入れや掃除をしなければ雑草は伸び放題、害虫はわき放題になってしまいます。
 ちゃんと手入れをする人がいるおかげで街の清潔さは保たれています。

 でも、種子がいっぱい転がっていても、そこから一つも育たない環境というのは、ちょっと残念な気がします。



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タグ: サザンカお茶秋の実茶色い実

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