ラグビーボールみたいな実がチョコレートになるまで★カカオとココアとチョコレート
1年で最もチョコレートが消費されるのではないかと思われる2月。
チョコレートはカカオの種から作り出したカカオマスを主な材料にして作られるお菓子です。
今ではチョコレートといえば固まったものですが元は液体、飲み物でお茶やコーヒーと並ぶ、非アルコール系の世界三大
![カカオの木[京都府立植物園2011年3月]](http://blog-imgs-46.fc2.com/i/k/i/ikimono8000/075101.jpg)
カカオの木[京都府立植物園2011年3月]
年中南米に栄えたマヤ文明やアステカ文明で飲まれていましたが、王など限られた人しか飲むことができなかったようです。
また原料となるカカオの種はお金の代わりに使われることもあり、とても貴重なものだったことがわかります。
それが大航海時代を迎えたヨーロッパに伝わり、ココアやチョコレートが生まれました。
![カカオの花[京都府立植物園2011年3月]](http://blog-imgs-46.fc2.com/i/k/i/ikimono8000/075102.jpg)
カカオの花[京都府立植物園2011年3月]
チョコレートの原料になるカカオマスから作られるものは、今では甘いチョコレートやココアのような「お菓子」のイメージが強いものばかりですが、昔は薬として飲まれていたり、体を元気にするためにも飲まれていました。
これもお茶やコーヒーと共通するところです。
熱帯の植物ですので日本ではどこでも見ることができるといわけではありませんが、植物園の温室では見かけることがあります。
![カカオの実[京都府立植物園2011年11月]](http://blog-imgs-46.fc2.com/i/k/i/ikimono8000/075103.jpg)
カカオの実[京都府立植物園2011年11月]
熱帯の植物っぽいつるりとした木の幹から小さなラグビーボールみたいなものがぶら下がっています。
カカオの実です。
でもそこからチョコレートやココアになるまではいろいろな加工が必要です。
中から取り出した種を1週間ほど発酵させてから乾燥。
それから砕いて炒ってすりつぶして出来上がるのがカカオマス。
カカオマスに砂糖やミルクなどを混ぜて型に入れて固めたのがチョコレート。
カカオマスから脂肪分(ココアバター)を取り除いて細かい粉にしたものがココア。
![下から見たカカオの実[花の文化園2011年11月]](http://blog-imgs-46.fc2.com/i/k/i/ikimono8000/075104.jpg)
下から見たカカオの実[花の文化園2011年11月]
もちろんこれは細かい工程を省略してかなり大雑把にしてます。
それでもこんなにややこしそうです。
昔はとても貴重なものだったことがよくわかります。
タグ: カカオ チョコレート ココア 白い花 茶色い実 京都府立植物園 花の文化園

- 関連記事
-
- 冬の植物園の赤い木の実 落葉樹編 (2012/02/15)
- ラグビーボールみたいな実がチョコレートになるまで★カカオとココアとチョコレート (2012/02/06)
- 渋柿、今年も干します! (2011/11/30)
スポンサーサイト