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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

岩湧山の山頂にも春の兆しが

 大阪の南にある低山、岩湧山。
 山頂の茅場が色づいています。

山頂から西方の三国山を望む

山頂から東方の金剛山を望む

 大阪周辺の低山には茅場が作られていましたが、今も手入れがされている数少ない、もしかすると最後の場所。
 毎年4月初旬に山焼きをします。

 もう刈り取りが始まっていました。


 岩湧山は一年に3度景色が変わります。
 その準備がはじまっていました。

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タグ: 岩湧山茅場キトラの茅場ススキ初春の岩湧山

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真冬の茅場 岩湧山のキトラの茅場

 2021年。
 大阪府河内長野市の岩湧山。
 1000メートルに満たない低山。
 山頂は茅場としてすすきの原が維持されています。

 すすきは枯れ、春の刈り取りを待つばかり。
 下の方ではまだかろうじて白い毛が生えた実は残っています。



 でも、風が吹き抜ける上の方ではみんな飛んでしまい、ふわふわした感じがなくなりちょっと寒々しく見えます。

遠くに金剛山が見えます

和泉山脈の山並み

 岩湧山山頂は一年の間に何度も姿を変えます。
 次は3月。
 茅の刈り取りが始まるまで、すすきが風にゆらぐ姿が見られます。
 その後は、山焼きで真っ黒になり、その後すぐわらびやすみれが芽吹きます。

 そのころも登れるようになっていてほしいと思います。

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タグ: ススキキトラの茅場茅場岩湧山

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11月 茅原 すすきの海 いわわき山

 岩湧山。
 大阪河内長野市にある和泉山脈の山。
 府県境から離れた支脈なので大阪の山です。

 山頂付近は約8ヘクタールの茅場、一面ススキの原になっています。

 11月。
 ススキの穂が風にそよぎ、海のようです。

山頂の方を見る
岩湧山

ススキ
大阪湾の方へ連なる和泉山脈の山々
和泉山脈

薄
遠くに見える金剛山
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タグ: キトラの茅場ススキ茅場岩湧山和泉山脈

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虎刈りの岩湧山 4月の山焼きを前にして

 2月下旬の岩湧山山頂。
 ここは広い茅場になっていて、前に大きな山がないため、南河内地方からは四季を通じてススキの色の変化が目を楽しませてくれます。

 毎年4月初旬ころに山焼きが行われます。
 それに向けてカヤの収穫が始まっていましたが、茅場は広いのでまだその途中。

なんかざわざわな山頂
キトラの茅

穂も実が落ちてすきまだらけ
岩湧山

遠くに見えるのは金剛山
金剛山

 虎刈りになっています。

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キトラの茅場 2018年 冬

 茅。
 かや。
 合掌造りの家や古い神社の屋根などに使われるススキなどのイネ科やカヤツリグサ科の植物の総称。
 昔はあちこちに茅を育てる「茅場」がありました。
 しかし茅が使われる建物が減ったためでしょう、各地で茅場が減ってきています。

 大阪の低山でもあちこちに茅場があったようですが、今残っているのは、岩湧山山頂のキトラの茅場くらいのようです。
 大阪府河内長野市にある標高897.7メートルの低山、岩湧山(いわわきさん)。
 その山頂一帯がススキの茅場になっています。

キトラの茅場 西の槇尾山方向

キトラの茅場 東の金剛山方向

大阪が一望できます

つまり大阪の多くのところから見ることができます

 黄金色に染まる茅場も、来年の4月になれば、刈られ、火がかけられ、黒くなります。

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山頂の茅場のフィールドサイン カヤネズミの巣


 3月下旬、山焼直前の岩湧山(いわわきさん)山頂のキトラの茅場(かやば)。

 大阪の南部にある低山の山頂に作られた茅場です。

 「茅」は白川郷の合掌造りのように伝統的な建物の屋根などに使われるイネ科の数種類の植物で、岩湧山ではススキが育てられています。



山焼前の岩湧山山頂キトラの茅場
山焼前の岩湧山山頂キトラの茅場




 茅場ではほかの植物が育たないように定期的に焼きます。

 岩湧山では3月の下旬から4月上旬に行われます。

 山焼の直前ということでススキの多くは刈り取られていました。

 お陰で山頂尾根に立つと見通しが良くなっています。

 ここは野草の多いところなので、なにかないかなと思っていると、枯れ草が丸くなっているものが落ちていました。

 何かの巣のようです。



ススキが刈られた後に“落ちていた”巣
ススキが刈られた後に“落ちていた”巣




 これによく似た写真を見たことがあります。

 カヤネズミの巣。

 カヤネズミは背の高い草原に住む日本在来種の小さなネズミです。

 名前のように「カヤ」原によく住んでいます。



カヤネズミ(萱鼠)
哺乳綱 ネズミ目 ネズミ科 カヤネズミ属
日本で一番小さなネズミ

カヤネズミ(萱鼠) カヤネズミ(萱鼠)
天王寺動物園のカヤネズミとカヤネズミの巣




 というわけでカヤネズミというと、下流の河原の芦原に住む生き物と思い込んでいました。

 まさか川から離れた山の頂上に住んでいるとは思いもしません。

 それに巣はカヤの上の方に作るのですが、見つけたのは刈られた根本。

 複数の茅を取り込んで巣を作るので、刈られた衝撃で落ちできたとは考えにくく、これもイメージとは違います。



幅10センチほど
幅10センチほど




 調べてみると、岩湧山の茅場にカヤネズミが住んでいることは確認されているようです。

 また冬には根本に巣をつくるらしいということも。

 ということでカヤネズミの巣でいいようです。

 山頂でカヤネズミというのは変な感じがしますが、カヤネズミは水辺が好きなのではなく、カヤが生い茂る場所が好きなのだと思うと納得できます。

 つまり、カヤネズミは水辺ビオトープの住人ではなく、茅場ビオトープの住人ということです。



高さ?5センチほど
高さ?5センチほど




 しかし気になるのは、この茅場はこれから焼かれます。

 もちろん、カヤネズミもただでは済みません。
 どうなるのでしょう。



裏側には広葉樹の葉っぱが使われています
裏側には広葉樹の葉っぱが使われています




 茅場の南側には焼かれないススキの原が帯状にあります。狭いですが。

 きっと今はそこに逃げ込み、ススキが再び伸びてくるのをまっていることでしょう。

 もちろん、逃げる場所があるからこそこの茅場に住み着いているわけです。



巣の中は細くて柔らかそうな葉が使われています
巣の中は細くて柔らかそうな葉が使われています




 山頂のカヤネズミ。

 ちょっと意外でしたが、よくよく考えれば納得もできます。

 しかしこんな杉の植林の中にぽつんとある茅場に、一体いつどこからやってきのか。

 謎は残りますが、そろそろススキも伸び、カヤネズミも戻ってきていることでしょう。



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真っ黒になった岩湧山山頂 年に3回色が変わります。


 何度も延期になった2013年の岩湧山(いわわきさん)茅場(かやば)の山焼き、やっとおわりました。

 冬には黄金になっていた岩湧山山頂が、真っ黒になっています。



真っ黒になった岩湧山山頂
真っ黒になった岩湧山山頂




 この岩湧山山頂は「茅葺屋根(かやぶきやね)」などに使われる(かや)(岩湧山の場合はススキ)の伝統的な栽培地となっています。

 瓦屋根(かわらやね)があたりまえになった今でも、神社や古い建物などの茅葺屋根に使うために守られています。



滝畑ダムから見上げた黄金色の冬の岩湧山の茅場
滝畑ダムから見上げた黄金色の冬の岩湧山の茅場




 ススキ原を維持するためには手入れが必要です。

 空き地や荒地でもそこに生える植物はどんどん入れ替わっていきます。

 そしてもうこれ以上変わり様がないという状態に落ち着きます。
 その状態を「極相(きょくそう)」といいます。

 木や草もないような荒地には、まず草が生え、そして木が生え、極相に向って木の種類が変わっていくのが普通です。



緑色の初夏の岩湧山山頂西尾根
緑色の初夏の岩湧山山頂西尾根




 ススキは草原の終わりくらいに生える植物で、次第に木が生え森に変わっていきます。

 もちろん茅場もほっておけば木が生えてススキがなくなってしまうでしょう。

 ですから冬にススキを刈り取った後を焼いて木が生えないようにしているのです。

 ススキは冬に枯れますので、地面の上を焼いても平気です。
 しかし木は地面の上の部分が燃えてしまいますので成長することができません。



燃えた後の岩湧山山頂付近
燃えた後の岩湧山山頂付近




 とはいえ、木は冬になって葉を落としていても生きていますので、枝や幹には水が詰まっています。

 よく見ると、所々で燃え残っています。

 そこで刈払機(かりはらいき)で燃え残った木を刈り取っていました。



 夏には緑色、冬には黄金色になるススキ原も、人が手を加えているからこそ維持できる風景なのです。



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