2015年のプランター稲が七十二候の「禾乃登(こくもの すなわちみのる)」を迎えました。
1年を72個にわけて、それぞれその時期の自然の様子を表した七十二候(しちじゅうにこう)。
その42番めです。
意味は、稲などの穀物が実る時期、ということ。

スズメよけの網の中で穂を垂れているプランター稲
プランター稲も稲穂が頭を垂れ始めています。
ところが、なんだかプランター稲に元気がありません。
盛んに株が分かれていた(分げつ)のに、稲穂の数が少ないのです。
そして、葉が黄色くなっています。
まだそんな時期ではありません。
まるで有機肥料を使った時のようです。
ということは、水。
さっそく、水抜き用のパイプから水を抜いてみました。
臭い!
腐ったようなにおい。

少し枯れるのが早いプランター稲
ということは、おそらく発生しているのは硫化水素。
酸素がない状態で有機物が微生物に分解されるときに発生するもの。
わかりやすく言えば、「腐っている」のです。
もちろん、硫化水素は稲にとって悪い影響を与えますから、発生はできるだけ抑えなければなりません。
夏のころ、中干しと言って一度田んぼを乾かします。
田んぼの表面にヒビが入るほど乾かすのですが、これで土の中に空気がはいり、硫化水素の発生を抑えることにもなります。

どんどん実ってきているプランター稲
化成肥料を使うようになってからプランター稲ではこういうことはありません。
生き物がいるので中干しをしないのもいつものこと。
思い当たるのは、水やり。
今までは土の中の水も循環するように、水抜きパイプからも水をいれていました。
しかし、今年は土の中の肥料が回ってきて水が富栄養化し、カブトエビなどに悪影響が出たらと、上から足していたのです。
おそらく、これで土の中が次第に酸素不足になっていったのでしょう。
その証拠に水抜きから水を足していたバケツ稲の方は元気で、抜いた水も臭くありません。
水を張るだけに、稲以外にも土の中の酸素と微生物のバランスを崩さないようにすることも大切です。

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