まだ10月なのにお茶の花が咲いていました。ちょっと早い冬の訪れ
お茶の花が咲いていました。
腰くらの高さかしかない、まだ小さな木。
普通、咲くのはもうちょっと寒くなってから。
ちょっと早いような。
ツバキやサザンカと同じツバキ科ツバキ属ですが、小さくくしゃっとした花です。

お茶の和名はチャノキ。
植物としては日本茶も紅茶も烏龍茶もすべてチャノキの葉が使われます。
変種としてアッサムチャがありますが、多くは作物としての品種の違いによってお茶の種類に合う合わないがあります。
たとえば、日本茶に向く品種は烏龍茶や紅茶にはあわない、とか。
もちろん加工はできますが、味や香りがよくないようです。
公園の園路の脇の藪の中。
このお茶は意図的に植えられたのではなく、何かの偶然でここに種が落ち、芽吹き、花を咲かせるまで育ったようです。
お茶の実はどんぐりのような大きさで、動物に運んでもらわなければ坂を転げ落ちる以外に遠くへ行く方法はありません。
そしてお茶の実は乾燥に弱く、うまく落ち葉の下に潜り込まなければ芽を出すことはできません。
見渡せる範囲にほかのお茶はありません。
ここでここまで大きく育つことができたのは、いくつもの偶然が重なった結果なのでしょう。
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