【 甲殻類】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

古い写真の中からみつけたいきもの フナムシをよくみたらかっこいい!

 何年か前に干潟を見に行った時の画像をみていると。
 フナムシがいました。

この記事にはの画像があります。


 フナムシはワラジムシのなかまで、海辺に住んでいるのに水が嫌いというちょっと変わった生き物。

 平たい体でチョロチョロすばしっこいゴキブリみたいな虫。


 近寄ると逃げてしまうので写真を撮るのはちょっと難しく、高倍率で離れたところから写しました。
 それほど興味がある生き物でもなかったので、じっくり見る機会はありませんでした。
 画像を拡大してみると。

フナムシ

 平たいように見えて中央が盛り上がり、複眼がある頭が少し丸くなって流線型風。
 ちょっと硬そうな体は濃い群青色で水色の点々。
 なんかジンベイザメのよう。


 ちょっとかっこういいかも。

 ちなみに、フナムシをほかの虫と関係をざっくりまとめると、こんな感じ。

節足動物門
汎甲殻類 鋏角類
多足類
甲殻亜門 六脚亜門
軟甲綱
ワラジムシ目 十脚目
フナムシ科 ワラジムシ科
フナムシ属
フナムシ ワラジムシ
ダンゴムシ
エビ
カニ
昆虫 クモ
ムカデ

 フナムシはクモやムカデよりも昆虫に近かったのですね。

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タグ: フナムシ海岸の生き物甲殻類ワラジムシ目

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海遊館の大水槽のとなりの深海の生き物 タカアシガニとオオグソクムシ


 もう説明の必要のないほど有名な水族館。海遊館。

 開館した1990年から大水槽で泳ぐジンベイザメがシンボルになっています。



1990年開館の海遊館
1990年開館の海遊館




 その後日本各地に大水槽を持つ水族館が開館しましたが、それでも多くの人を惹きつけ、なんと入場者の過半数がリピーター。

 ただ、展示が魚や海獣といった脊椎動物が中心で、ナマコやエビ・カニのような無脊椎動物の展示が少ないことが、ちょっと不満。

 それでもまた来たくなるので、この思い切りが海遊館の魅力なのでしょう。



海遊館の大水槽を泳ぐジンベイザメともっと大きなイワシ(の群れ)
海遊館の大水槽を泳ぐジンベイザメともっと大きなイワシ(の群れ)




この記事にはカニダンゴムシの仲間の画像があります。





 海遊館の数少ない無脊椎動物の中でも興味を引くのが「日本海溝」にいます。

 その名のとおり、日本の太平洋沿岸の深海に住む生き物が集められています。

 もちろん魚もいるのですが、目を引くのは今生きている節足動物の中で最大のタカアシガニ(高脚蟹)。

 成長すると3mを超える大きさにまでなる超巨大ガニです。

 といってもほとんどは脚の長さで、体は40cmくらいですが、目の前で動いている姿を見ると、結構迫力があります。



巨大節足動物の海遊館のタカアシガニ
巨大節足動物の海遊館のタカアシガニ




 3mの大きさがあると言われつつも体は40cm。

 体の大きさではもっと大きい50cmもあるといわれるのがダイオウグソクムシ(大王具足虫)。
 しかし住んでいるのは日本から遠く離れた大西洋周辺ですが、日本の近くにも同じスナホリムシ科の生き物がいます。

 それが海遊館にもいるオオグソクムシ(大具足虫)。



向こうを向いてしまった海遊館のオオグソクムシ
向こうを向いてしまった海遊館のオオグソクムシ




 ダイオウグソクムシが「大王具足虫」だから「王具足虫」かとおもったら「オオグソクムシ」。
 「オウグソクムシ」ではありません。

 ダイオウグソクムシより小さいとはいえ、大きさは15cm。

 見た目の通りダンゴムシやワラジムシとおなじ等脚目(ワラジムシ目)です。

 なかなかかわいい深海ダンゴムシです。


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タグ: 海遊館水族館タカアシガニオオグソクムシ甲殻類深海生物

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星団子虫。カッコイイ!


 大阪の南河内(みなみがわち)地方にある府営錦織(にしこおり)公園。

 北広場で出会ったダンゴムシ。



この記事にはダンゴムシの画像があります。





 錦織公園の北広場で出会ったダンゴムシ。

 背中に星が入ってかっこいい!

 多分、オカダンゴムシ。

 白い点がいっぱいあるので勝手に命名「ホシダンゴムシ(仮称)」。



かっこいいホシダンゴムシ(仮称)
かっこいいホシダンゴムシ(仮称)

普通のオカダンゴムシ
普通のオカダンゴムシ




 何故か図鑑は「昆虫」ばかり。

 どうして陸上に住む節足動物(せっそくどうぶつ)図鑑じゃないのか。

 クモやヤスデやダンゴムシも昆虫と一緒に暮らしているのに。



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タグ: ダンゴムシ錦織公園甲殻類等脚類

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ワラジムシのようでワラジムシでない。それはニホンヒメフナムシ。


 生きている姿を自然の中で見てみたい動物があります。

 中には「なんだそれ?」と知名度のないマイナーな動物もあると思います。
 もちろん知名度が高くて多くの人も共感してくれる動物もあるでしょう。
 そして「どうして?」と不思議に思われる動物もあると思います。

 多分「どうして?」と言われる動物の一つが、ニホンヒメフナムシ(日本姫船虫)です。



この記事には虫(ワラジムシやフナムシ)の画像があります。





 名前のとおりフナムシの仲間ですが、住んでいるのは海から遠く離れた山。
 落ち葉の下にいる小さな虫です。

 住んでいるところも食べ物も大きさも形も、簡単に言うとワラジムシ(草鞋虫)。
 でもフナムシです。

 それほど珍しい生き物ではないようですが、見たことがありません。
 だから今までダンゴムシやワラジムシと思っていた虫の中に紛れ込んでいたのではないか、と気になっていたのです。



ツルツルピカピカのワラジムシ?
ツルツルピカピカのワラジムシ?




 そのニホンヒメフナムシにやっと出会うことができました。

 錦織(にしこおり)公園ですみれを探していたとき。
 遊歩道のために切りくずして崖になった面をはいまわるワラジムシを見つけました。

 しかし、そのワラジムシの背中はなんだかつるつるしていて光沢があります。

 そしておしりの部分から長いヒゲのような尾脚(びきゃく)が2本生えています。
 これもワラジムシっぽくありません。

 どちらかと言うと、フナムシに似ています。

 まさか?!



フナムシ[矢倉干潟]
節足動物門-甲殻亜門-エビ綱-等脚目-ワラジムシ亜目
     -フナムシ科-フナムシ属 フナムシ[矢倉干潟]




 ということで追いかけて写真を何枚も取りました。

 その日はスミレ仕様の用意で、虫を観察する道具は持ってきていません。
 小さい穴の中に隠れるまで何枚も写真を撮りました。

 家で確認してみると……

 はたして、ニホンヒメフナムシでした。



ニホンヒメフナムシ[錦織公園]
節足動物門-甲殻亜門-エビ綱-等脚目-ワラジムシ亜目
     -フナムシ科-ヒメフナムシ属 ニホンヒメフナムシ[錦織公園]




 ワラジムシによく似ているヒメフナムシのわかりやすい特徴は、つるつるした背中、頭の白い模様、そして長く伸びた2本の尾脚。

 尾脚は近い仲間のワラジムシやダンゴムシにもありますが、短いのです。
 フナムシは長いのが特徴。

 ニホンヒメフナムシもフナムシの仲間ですので、この尾脚が長いのです。



ワラジムシ
節足動物門-甲殻亜門-エビ綱-等脚目-ワラジムシ亜目
     -ワラジムシ科-ワラジムシ属 ワラジムシ




 これでワラジムシによく似たフナムシを見ることができました。

 次はダンゴムシによく似たタマヤスデ探しです。



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タグ: ニホンヒメフナムシヒメフナムシフナムシ甲殻類ワラジムシ等脚類錦織公園

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海と決別した淡水蟹の中の淡水蟹。その名はサワガニ


 金剛山でサワガニ(沢蟹)を見ました。

 文字通り山の斜面を流れる小さな川にすむカニです。

 ですから二合目直下の階段のところまでしか川がなく、しかも道から下のほうを流れているので千早本道(ちはやほんどう)ではなかなか目にしません。


この記事にはカニの画像があります。




 沢があるカトラ谷や黒栂谷(くろとがだに)のほうの道ではときおり目にします。

 サワガニは淡水にすむ日本の固有種のカニのひとつですが、ちょっと変わった生活をしています。


サワガニがいた金剛山の黒栂谷道
サワガニがいた金剛山の黒栂谷道
こんな道でもきれいな水があれば
サワガニは住んでいます
 わたしたちが目にするカニは、大抵四角く平べったい体に8本の脚に2本のハサミのついた手を持っていると思います。

 しかし卵から生まれたときは違う形をしています。
 小さなエビか細いミジンコのような形をしていて、水の中を泳ぎまわるプランクトンの一種。

 これは水中に住む多くの甲殻類(こうかくるい)に共通する特徴です。


 もちろん淡水にすむカニも卵から生まれたときはプランクトンとして生活するのですが、なんとプランクトン時代は海ですごすのです。

 敵が多くても栄養が豊富な海で成長しながら川をさかのぼり、淡水ガニとしての生活をはじめるのです。

 川にはいても池や沼でカニを見かけないのはそういう理由があるのかもしれません。

 ところが、サワガニはちょっと違います。


金剛山黒栂谷道のサワガニその1
金剛山黒栂谷道のサワガニその1
コンクリートでもこれだけコケが覆っていればサワガニも大丈夫



 サワガニはほかの淡水のカニと違って一度も海でプランクトン時代を経験することもなく、一生淡水で暮らします。

 それなら一体どこでプランクトン時代をすごすのでしょうか。

 それは、卵の中です。
 たぶん。


金剛山黒栂谷のサワガニその2
金剛山黒栂谷のサワガニその2
今度はサワガニらしく沢にいました



 サワガニは卵から生まれたときにはすでに大人と同じカニ型をしているのです。
 きっとプランクトン時代は卵の中で終わらせているにちがいありません。


 海を知らないカニ。

 しかし本物の淡水ガニ。


 それがサワガニです。


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タグ: サワガニ十脚目甲殻類金剛山の虫カニ金剛山

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バケツ稲カイエビ計画に変更せよ!?

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 バケツ稲でカブトエビを育てる計画が失敗してしまいました。

 第2次計画のため新しいエビ伝説で次のカブトエビを育てることにしました。

 が、その前に田んぼでのカブトエビの様子を知るためとサンプル捕獲のために近所の地主さんの田んぼへ行きました。

 もちろん、事前に連絡してあります。
 電話の向こうで笑いながら許可してくれました。


この記事にはミジンコの仲間の画像があります。




 田んぼにいってみると、カブトエビではなく、別の小さな生き物が泳いでいました。

 極小エビフライのようなホウネンエビではありません。

 小さくて丸いので生まれたてのオタマジャクシかと思いましたが、しっぽがありません。

 大きさは1センチくらいで、つかまえてよく見ると二つの丸い殻にはさまれるような形で、まるで貝です。

 しかし、薄い貝殻を通して見える姿はホウネンエビのよう。

 貝殻とエビが合体した生き物です。



貝殻とホウネンエビが合体したようなカイエビ



 これはカイエビという甲殻類の一種で、田んぼによくいるのですが、カブトエビやホウネンエビと比べて知名度がとても低い生き物です。

 泳ぐ貝? それとも大きなミジンコ?

 なかなかかわいい生き物です。

 ということで、予定を変更してカイエビをいっぱい捕獲しました。



 カイエビはプランター稲のプランターと、観察がしやすい空いたエビ伝説の水槽に入れました。

 バケツ稲カブトエビ計画が、いつの間にかバケツ稲カイエビ計画に変更です。


 さあ、カイエビは何を食べて田んぼでどういう働きをしているのでしょうか。

 これから観察です。


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タグ: カイエビ甲殻類田んぼの生き物

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